映画『俺たちホームズ&ワトソン』の概要:名探偵シャーロック・ホームズが盟友ワトソンと共に女王への殺害予告事件を捜査するコメディ。数々の作品で共演してきたウィル・フェレルとジョン・C・ライリーがそれぞれタイトルロールに扮している。
映画『俺たちホームズ&ワトソン』の作品情報
上映時間:89分
ジャンル:コメディ
監督:イータン・コーエン
キャスト:ウィル・フェレル、ジョン・C・ライリー、レベッカ・ホール、レイフ・ファインズ etc
映画『俺たちホームズ&ワトソン』の登場人物(キャスト)
- ホームズ(ウィル・フェレル)
- 英国一の名探偵。鋭い推理力をもって数々の難事件を解決してきた。その明晰な頭脳ゆえに他人をバカにしたような行動を取る。
- ワトソン(ジョン・C・ライリー)
- ホームズの盟友。自殺しようとしていたところをホームズとめぐり逢い、一緒に事件を解く相棒となる。
- モリアーティ教授(レイフ・ファインズ)
- ホームズの宿敵である悪者。米国に逃れており、瓜二つの替え玉に自らの罪を着せようとしている。
- ハドソン夫人(ケリー・マクドナルド)
- グラスゴー出身の家政婦。しかし、真の姿はモリアーティ教授の娘で、父親の関心を呼ぶために父を模倣した犯行を企てる。
映画『俺たちホームズ&ワトソン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『俺たちホームズ&ワトソン』のあらすじ【起】
1881年のロンドンでワトソンは、人生に絶望して建物から飛び降りようとしていた。その下ではホームズが巨大な野菜を育てていた。野菜を守ろうとしたホームズは、別の場所に飛び込むようにジェスチャーするが、ワトソンはそれを親愛の印と受け止める。ワトソンは建物から滑り落ちてしまうが、巨大な野菜の上に落下して助かる。
モリアーティ教授の裁判が開かれるが、証人の死亡で裁判を続けるのが困難となる。ホームズが示す予定の新証拠だけが頼りになる。出廷の支度をしていたホームズの元にハドソン夫人が小包を持ってくる。ワトソンが中を開けると蚊が飛び出して来た。ホームズは伝染病を持った蚊だと主張し、退治しようとする。しかし、誤って殺人蜂が入った硝子ケースを割ってしまい、蜂に追われたホームズとワトソンは家から飛び降りる。
ワトソンとホームズが法廷に現れる。ホームズは今回の事件では証拠が多く残されている点が怪しいと説明する。そして、被告はモリアーティ本人ではなく、モリアーティが自分の罪を被せようとした替え玉だと主張する。替え玉は釈放され。裁判は終わる。
映画『俺たちホームズ&ワトソン』のあらすじ【承】
ワトソンがホームズに手紙を持ってくる。それは女王からの招待状だった。ホームズとワトソンは緊張した面持ちで宮殿に女王に会いに行く。そこには大勢の人が待ち構えていた。ホームズの誕生日を祝うサプライズパーティーだったのだ。巨大なケーキが運ばれてくるが、ケーキの中にはモリアーティ教授の事件を証言する予定だった男の死体が入っていた。そして女王を殺すという犯行予告も見付かる。女王はホームズに事件の解決を求める。
遺体安置所に来たホームズとワトソンは米国から来た女性医師と遭遇する。ワトソンと女性医師は死体の解剖をしながら、意気投合する。ワトソンは死体にはタトゥーがあったことと、死因を解明できなかったことを報告する。ワトソンは助手ではなく探偵にしてほしいとホームズに頼むが、ホームズは時期尚早だと主張する。ホームズは毒殺を疑い、それを証明するために敢えてワトソンに毒を盛って、症状を確認する。そして、片腕の彫り師が怪しいとにらみ、貧民街にまで探しに行く。
映画『俺たちホームズ&ワトソン』のあらすじ【転】
ホームズとワトソンはタトゥーをした男を追ってジムに入り、片腕の彫り師を見付ける。そこにはモリアーティ教授もいた。ワトソンは刺青師の部下の巨漢と闘うことになる。最初は投げ飛ばされてしまったワトソンだが、椅子を手に殴りかかって巨漢を倒す。ホームズは刺青師から話を聞こうとするが、刺青師は殺されてしまう。ワトソンは逃げようとしたモリアーティ教授にナイフを投げる。しかし、男はモリアーティ本人ではなく替え玉だった。
事件の進捗が気になった女王がホームズの元を尋ねて来る。しかし、ワトソンが女王と記念撮影をしようとして女王をカメラで殴ってしまい、女王を失神させてしまう。ホームズとワトソンは女性医師達と公園にやって来る。ホームズは女性医師が犯人かもしれないと疑う。それを確認するためにワトソンを殴って気を失わせる。女性医師がワトソンのことを気遣う様子を見て、ホームズは潔白だと信じるようになる。捜査に行き詰まったホームズは兄に会いに行き、テレパシーで語り合う。兄は犯人がホームズのことをよく知る身近な人物だと推察する。
映画『俺たちホームズ&ワトソン』の結末・ラスト(ネタバレ)
ホームズは最も身近なワトソンこそが犯人だと主張して、ワトソンを逮捕させる。しかし、ワトソンがいなくなってホームズは落ち込んでしまう。ワトソンの大切さに気付いたホームズはワトソンの救出に向かう。しかし、ホームズより先に誰かがケーキを持ってワトソンを訪ねてくる。ホームズが着いた時にはワトソンの姿はなく、ケーキの食べかすだけが残っていた。
ホームズはケーキがハドソン夫人の手作りと見抜き、犯人はハドソン夫人だと確信する。ハドソン夫人は実はモリアーティ教授の娘で、父親に認められたいがるためにホームズを倒そうと企てたのだ。ハドソン夫人はタイタニック号に爆弾を仕掛けて女王を殺すことを計画していた。ホームズはタイタニック号に向かい、船の中で拘束されていたワトソンを救い出す。ワトソンは宴会場のドラムの中に爆弾があると推理し、爆弾を海に投げる。爆弾はボートで逃げようとしていたハドソン夫人の足元で爆発する。ホームズはタイタニック号を守ったのはワトソンの功績だと称える。
ワトソンはホームズに帽子を贈り、ホームズはワトソンを探偵にする。そして、2人はアメリカまでモリアーティ教授を追い詰めに行く。
映画『俺たちホームズ&ワトソン』の感想・評価・レビュー
ガイ・リッチー版の『シャーロック・ホームズ』のパロディを盛り込むなど、笑わそうと色々と試みていることは伝わってくるものの、実際に爆笑するようなシーンはなかった。本国アメリカで大コケし、日本では劇場公開すらされなかったのも納得だ。『俺たちフィギュアスケーター』の成功以降、日本ではウィル・フェレルの作品がなぜか「俺たち」シリーズとして売り出されているが、各作品に関連性はなく、本作も単独で楽しめる内容となっている。(MIHOシネマ編集部)
ウィル・フェレルの「俺たち」シリーズ。今作はあの『シャーロック・ホームズ』をオマージュしたホームズとワトソンのドタバタコメディ作品でした。
ホームズ&ワトソンと言ってもミステリー要素を期待してはいけません。ストーリーもコメディ全開で「オマージュ」と言ってもいいのか分からないほど『シャーロック・ホームズ』の要素はありませんでした。
『シャーロック・ホームズ』のファンの方はある意味ガッカリしてしまうかもしれませんが、今作は「別物」として見て欲しいです。(女性 30代)
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