映画『ハート・オブ・マン』の概要：スポーツ選手のエージェントとして働く女性が突如、男性の心の声が聞こえるようになったことから巻き起こる騒動を描いたコメディ。メル・ギブソン主演の『ハート・オブ・ウーマン』の設定を逆転させたリメイク作。
映画『ハート・オブ・マン』の作品情報
上映時間：117分
ジャンル：コメディ
監督：アダム・シャンクマン
キャスト：タラジ・P・ヘンソン、トレイシー・モーガン、オルディス・ホッジ、リチャード・ラウンドトゥリー etc
映画『ハート・オブ・マン』の登場人物（キャスト）
- アリ・デイヴィス（タラジ・P・ヘンソン）
- スポーツ選手のエージェントとして活躍するキャリアウーマン。男性の心の声が聞こえるようになり、それを出世に活かそうとする。
- ウィル（オルディス・ホッジ）
- 妻と死別し、シングルファーザーとして子育てをしている。バーテンダーとして働いている時にアリと出会う。
- ブランドン（ジョシュ・ブレナー）
- アリの助手でご用聞きをしている。同性愛者で、エージェントになることを夢見ている。
- ジャマール（シェーン・ポール・マギー）
- NBAドラフトの１位候補のバスケ選手。地元に残ってプレーしたいと思っている。
映画『ハート・オブ・マン』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『ハート・オブ・マン』のあらすじ【起】
アリが自宅でエクササイズをしていたところにブランドンが迎えに来る。2人は出社し、アリは会議に出る。今日は新たな共同経営者が発表される日で、アリは自分が選ばれると確信していた。しかし、実際は別の同僚が出世してしまい、アリは憤慨する。アリは上司に不満をぶつけるが、上司はアリが男と分かり合えない点が問題だと指摘する。
アリは父親が経営するボクシング・ジムに向かい、父親とスパークリングをしてストレスを発散する。その後、2人はバーで飲む。アリはそこでバーテンダーとして働いていたウィルに目を付ける。父親を早く帰らせたアリはウィルをナンパし、関係を持つ。翌朝、アリはウィルに息子がいることを知る。さらに、ウィルが奥さんと撮影した写真を見付けてしまう。怒ったアリはその足で雑誌の表紙の撮影に臨むが、表紙のセンターポジションを巡ってNBAドラフト１位候補のジャマールの父親と揉めてしまう。ジャマールは誰もがエージェント契約を取りたがっている相手だった。
映画『ハート・オブ・マン』のあらすじ【承】
アリは女友達3人と飲み、霊能力者に占ってもらうことになる。霊能力者は男を理解する手助けをすると申し出て、怪しいお茶をアリに飲ませる。アリは女友達とディスコに繰り出すが、ステージに頭を打ってしまう。病院で目覚めたアリは男性医師の心の声が聞こえてしまう。ブランドンが迎えに来るが、今度はブランドンが心の中で文句を言っているのが聞こえてしまう。アリは周囲の男の心の声が聞こえるようになったことに気付き、パニックに陥る。アリは霊能力者に会いに行くが、霊能力者は男の考えが分かる能力を仕事に活かすように助言する。
アリはジャマールの父親が同僚とポーカーをすることを知り、同僚の家に乗り込む。アリはボロ勝ちをするが、最後にわざとジャマールの父親に勝たせる。アリはジャマールの父親に気に入られ、翌日の打ち合わせにも呼ばれることになる。打ち合わせではジャマールとの契約を勝ち取るためのプレゼンテーションが行われるが、ジャマールと父親はその内容に不満を持つ。それを察したアリはその場を取り繕うことに成功する。ジャマールの父親はアリに、独身女性は信用できないとの持論を説明する。するとそこにタイミング良くウィルが息子を連れて現れた。アリはウィル達を自分の家族として偽ってジャマールの父親に紹介する。ジャマールの父親が去った後にウィルの息子はアリにママが死んだことを説明する。
映画『ハート・オブ・マン』のあらすじ【転】
アリは、ウィル達とジャマール達と特等席でバスケの試合を観戦する。アリはそこでジャマールの父親に良い印象を与えることに成功する。ブランドンはアリにエージェントになりたいという本心を打ち明けるが、アリは素質がないと否定してしまう。その夜、アリはウィルとビリヤードに出掛け、関係を深める。アリはウィルと息子を父親に紹介する。一人手でアリを育てた父親はウィルと意気投合する。
ジャマールの父親は突然記者会見を開き、ジャマールを中国でプレーさせる予定なことを発表する。契約を取り損ねたアリは上司に責められてしまう。そこにウィルがやって来て、上司はアリがウィルを利用していたことを暴露してしまう。アリは必死で説明しようとするが、ウィルは怒って立ち去ってしまう。
アリは女友達の結婚式に出席する。新郎が浮気者だと察知したアリは我慢できなくなり、結婚式を途中で中断させてしまう。ブランドンは慌ててアリを制止しようとするが、アリはそれを無視して皆の前で新郎が浮気していることを暴露してしまう。結婚式は修羅場となり、乱闘に巻き込まれたアリは頭を殴られてしまう。
映画『ハート・オブ・マン』の結末・ラスト（ネタバレ）
病院で目を覚ましたアリは男性医師の心の声が聞こえなくなったことに気付く。アリはウィルを失った寂しさを父親に打ち明ける。アリはジャマールが地元のバスケットコートで遊んでいるところを訪ねる。そして、地元のためにバスケをしたいというジャマールの気持ちを聞き、心の声に従うように助言する。アリは女友達が飲んでいる場に顔を出し、今後は友情を大切にすると謝って仲直りをする。
NBAのドラフトが開かれ、ジャマールは念願だった地元のチームに1位指名される。ジャマールの父親もアリにジャマールの将来を任せることに同意する。会社で再び共同経営者を選ぶことになり、アリが選ばれる。しかし、アリはそれを辞退し、自立する道を選ぶ。そして、ブランドンを引き抜いて、エージェントに昇格させる。アリはウィルの息子の誕生会に顔を出し、息子が欲しがっていたスポーツカーの形をしたケーキを贈る。アリはウィルに謝り、2度目のチャンスが欲しいと求める。ウィルはそれを受け入れ、2人は抱き合う。そして、アリはウィルと息子の3人で公園での散歩を楽しむ。
映画『ハート・オブ・マン』の感想・評価・レビュー
主役がスポーツ選手のエージェントで、最後に独立する筋書きは、『ハート・オブ・ウーマン』のリメイクというより、トム・クルーズ主演の『ザ・エージェント』の女性版リメイクという印象を受けた。そして、何より残念なのは男性の心の声が聞こえる設定を活かし切れておらず、全く笑えるシーンがないことだ。ポーカーのシーンも無駄にしか思えず、ジャマールの父親の言動も意味不明だ。脚本が十分に練られていなかったとしか思えない。（MIHOシネマ編集部）
「ハート・オブ・ウーマン」の男女を逆転させたリメイク版が今作品です。「ウーマン」の主人公は柔軟な感じでしたが、「マン」の主人公は非常にパワフルでしたね。流石スポーツ業界で活躍してきた女性なだけありますね。作品の内容としては、男性の心の声が聞こえるだけあって、かなり下品なコメディに仕上がっています。そして、心に響くセリフや生き方も中々ありました。”拳を下ろさないと美しいものは見えない。”その通りだと思います。（男性 20代）
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