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映画『明日を夢見て』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『明日を夢見て』の概要:シチリア島を巡りながら映画の新人発掘をしている男を主人公に、スクリーンテストを受ける町民たちとの関わりを描いたドラマ。『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督作。

映画『明日を夢見て』の作品情報

明日を夢見て

製作年:1995年
上映時間:115分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
キャスト:セルジオ・カステリット、ティツィアーナ・ロダト、フランコ・スカルダティ、レオポルド・トリエステ etc

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映画『明日を夢見て』の登場人物(キャスト)

ジョー・モレッリ(セルジオ・カステリット)
映画会社の社員を偽り、新人発掘の振りをして各地でスクリーンテストを行っている詐欺師。
ベアータ(ティツィアーナ・ロダト)
修道院で暮らしている孤児。家事手伝いをしながら生活費を稼いでおり、銀幕の世界に憧れている。

映画『明日を夢見て』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『明日を夢見て』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『明日を夢見て』のあらすじ【起】

ジョーは男性のスクリーンテストを行う。ジョーは男性のことを誉め、トラックで次の目的地に向かう。ジョーはシチリア島の町に着くと映画社の人間を名乗り、スクリーンテストを受けるようにメガホンで呼び掛ける。ジョーは役場で場所代を払い、テントを設置して準備を始める。ジョーが俳優の年収が1億リラだとアナウンスすると、町を行き来していた町民が一斉に足を止めた。ジョーはシチリア島で新人俳優の発掘をしていると自己紹介をする。そして、フィルム代を払えば誰でもオーディションを受けられると告げる。

ジョーはメイクの仕方などを説明し、『風と共に去りぬ』のセリフを言うように指示をする。最初にテストを受けた女性は彼氏に捨てられて絶望していた。ジョーはその女性を優しく慰める。町民皆がセルフの練習をするようになる。セリフを覚えられなかった兄弟は家族の歴史を語り、役場の職員もテストを受けに来る。娘にテストを受けさせた母親はお金を払えず、ジョーに身体を差し出す。ジョーはレストランでも代金を取られず、歓待される。

映画『明日を夢見て』のあらすじ【承】

ジョーは次の町に向かう途中で警官に止められる。警官もこっそりとテストを受けたかったのだ。警官は俳優になりたいという夢をカメラに向かって語りかける。ジョーは休憩をしていて強盗に遭うが、口も巧みにテストを受けさせ強盗からもきっちり代金をもらう。

ジョーは次の町でもテストを始める。羊飼いの男性は星空を見ながら過ごす生活を語る。若い女性は自分が結婚できずにいる話をする。町民は112歳の老人を担ぎ出してテストを受けさせる。その様子を黒ずくめの老人がじっと見つめていた。夜になると、町の男達が娼婦のところで列をなしていた。ジョーがテントに戻ると黒ずくめの老人がやって来てスペイン語で語り出した。スペインで内戦を闘ったことがあり、老人は過去を振り返りながら涙を浮かべる。

ジョーは次の町に着く。修道院で暮らすベアータはジョーのアナウンスを聞いて心躍らせる。ジョーの元に女装が好きな男がテストを受けにやって来る。女装好きの男は村に嫌気が刺しており、自分のことを受け入れてくれる世界に憧れる。お金がないベアータは裸体を男に見せて金を貰いテストを受けに来る。

映画『明日を夢見て』のあらすじ【転】

ベアータはジョーに生い立ちを話し、ハッピーエンドのラブストーリーが好きだと話す。ジョーはベアータがカメラ写りの良いことに驚き、真剣に撮影しようとしてしまう。しかし、ふと我に返り、お金を受け取らずにベアータを帰す。

ジョーの元に黒ずくめの男達がやって来て、ジョーを葬式会場にまで連れて来る。地元のマフィアの首領の葬儀が執り行われており、ジョーは首領の顔を撮影するように依頼される。謝礼として大金を受け取ったジョーはマフィアの部下達にポーカーに誘われる。ジョーはボロ勝ちをして大儲けをする。その帰り道でジョーはベアータが車に隠れて乗り込んでいるのを見付ける。ベアータはジョーに一緒に付いて行って、ローマで映画スターになりたいと訴えるが、ジョーは送り返す。修道院に帰ろうとしたベアータだったが、修道院からも追い出されてしまう。

車が壊れてジョーが途方に暮れていると、公爵夫人を名乗る女性が声を掛けてくる。夫人はジョーの車を牽引して廃虚となった村に連れて来る。そこにはレコードを聞いている公爵がおり、町がかつて伯爵の土地だったと主張する。ジョーは夫人の美しさに魅せられてしまい、心を許してしまう。

映画『明日を夢見て』の結末・ラスト(ネタバレ)

ベアータはジョーの車を見付け、声を掛ける。しかし、車には公爵夫婦が乗っていた。ジョーは廃虚の村で目を覚まし、全て奪われたことを悟る。バスで町に戻ったジョーは警察から車を引き渡される。ベアータのお陰で公爵夫婦が捕まったのだ。ベアータは再びジョーに付いて行こうとする。ジョーは聞き分けのないベアータを殴ってしまうが、ベアータの泣く姿を見て慰める。2人はキスをして結ばれる。

ジョーとベアータは次の村に着き、いつものようにスクリーンテストを始める。そこに警官が現れてジョーを逮捕する。ジョーはテストを偽って金儲けをしている詐欺師だったのだ。警官はジョーがテストした相手で、人々の夢を壊したジョーの行いを咎める。ジョーは移送途中でマフィアの待ち伏せに遭い、報復で袋叩きにされる。

時が流れ、ジョーは出所する。ジョーはベアータを探して回る。そして、ベアータが精神病院にいることを知り、病院を訪ねる。しかし、ベアータはジョーのことを認識できず、妄想を話すばかりだった。ジョーは、ベアータに愛を告げて立ち去る。そして、ジョーは車の中でこれまでテストしてきた人々の音声を再生する。その中にはベアータの声も残っていた。

映画『明日を夢見て』の感想・評価・レビュー

ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督が再び映画をテーマに撮った作品で、こちらも深い余韻を残す傑作。ほろ苦い大人の世界が描かれており、『ニュー・シネマ・パラダイス』でも2時間版より3時間版の方が好きという方にお勧めしたい。ベアータが放つ輝きが素晴らしく、ベアータが辿る結末には胸が締め付けられる。しかし、何より本作の主役はスクリーンテストを受ける町民達で、その言葉一つ一つに深いドラマが刻まれている。(MIHOシネマ編集部)


『ニュー・シネマ・パラダイス』とは違った映画をテーマにした作品です。『ニュー・シネマ・パラダイス』を真実の作品だとすると、この作品は「嘘」の作品。感じ方は人それぞれだと思いますが、「人生は映画」というテーマを持ちつつも、映画は決して明るいだけの世界ではないこと、現実はそんなに甘くないということを教えられてる気持ちになりました。
シチリアの田舎町で暮らす人達の人間模様や、本当に心に秘めたもの。楽しく、好きなことをして生きていけるのはほんの一握りの人間だと、現実の厳しさを感じるラストにとても苦しくなりました。(女性 30代)

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