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映画『ゲヘナ』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ゲヘナ』の概要:サイパンのリゾートホテル建設予定地に、洞窟を発見した土地開発会社の視察員たち。洞窟の奥へ進み数体の遺体を発見。更に不気味な老人と遭遇し、誤って殺してしまう。洞窟に閉じ込められ呪いに囚われた恐怖を描いたホラー。

映画『ゲヘナ』の作品情報

ゲヘナ

製作年:2017年
上映時間:106分
ジャンル:ホラー
監督:片桐裕司
キャスト:エヴァ・スワン、ジャスティン・ゴードン、サイモン・フィリップス、ショーン・スプロウリング etc

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映画『ゲヘナ』の登場人物(キャスト)

ポリーナ(エヴァ・スワン)
土地開発会社の社員。6年前に幼い息子を海で亡くした経験を持つ。金髪で美しい女性。非常に優秀な社員で次期部長候補に挙がっている。
タイラー(ジャスティン・ゴードン)
ポリーナの同僚で建築コンサルタント。ポリーナに好意を寄せている好青年。日本語を話し読むことができる。
アラン(サイモン・フィリップス)
現地コーディネーター。ポリーナとは過去に恋人同士だった様子。根性が汚く、粗野な態度が目立つ。自分だけが生き残ろうとする。
不気味な老人(ダグ・ジョーンズ)
サイパンの洞窟にある施設にいた老人。まるでクリーチャーのような容貌をしており、酷く痩せている。アランにお前が最初に死ねと言い、ポリーナにはお前のせいだと言って息を引き取る。
ペペ(ショーン・スプロウリング)
現地人でアランの部下。現地の伝説を良く知っており、逸早く呪いの影響を受ける。族長に身体を乗っ取られ、花嫁のボージョボー人形を求めている。
デイブ(マシュー・エドワード・ヘグストロム)
一番若い青年でカメラマン。親日家。身重の姉を見殺しにした過去を持つ。現地の伝説とボージョボー人形の由来を語る。

映画『ゲヘナ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ゲヘナ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ゲヘナ』のあらすじ【起】

リゾートホテル建設予定地視察のため、土地開発会社員のポリーナがサイパンへやって来る。現地のホテルスタッフが歓迎の証として先住民に伝わるボージョボー人形をプレゼントしてくれた。結び方によって願いが変わるらしい。

ホテルの屋外カフェで視察メンバーと合流。同僚で建築コンサルタントのタイラー、カメラマンで親日家のデイブ、現地コーディネーターのアランである。運転手にはペペという現地人がやって来た。
地元ではリゾートホテル建設に反対運動が勃発している。予定地には戦争中に日本兵が潜伏していた場所があるらしく、墓地になっているらしい。

予定地へ到着。ゲートにはボージョボー人形が無数に結ばれていた。何はともあれ、一行は敷地内へ。それぞれに周辺を見て、1時間後にビーチへ集合。次に上空からドローンにて撮影。すると、現地人が2人歩いている姿を発見する。アランによると、その近くに日本兵が駐屯地として使っていた洞窟があるらしい。

洞窟前にいた現地人を追い払った一行。洞窟の深部を調査するため、中へと入った。だが、デイブは洞窟前で黒いボージョボー人形を発見。気味が悪いが、人形をポケットに入れて持って行くことにした。ひとまずは階段を降りて広場のような場所へ到着。記録としてデイブに撮影してもらう。各部屋に残された物を見るに、どうやら日本兵の基地だったと思われる。太平洋戦争中に使われていたのだろう。

奥の部屋でミイラ化した男の遺体を発見。次に通路にて男女の遺体を発見する。女性の遺体があるは謎だったがその時、奥の物品庫から物音がする。中へ入ると、まるでクリーチャーのような不気味な老人がアランへと襲いかかって来る。彼が老人を突き飛ばすと死に際に謎の言葉を残した。アランは最初に死ねという言葉と、ポリーナにはお前のせいだと。
その時、大きな地震が発生し、耳をつんざく音が一行を襲う。更に大きな衝撃が発生。一瞬にして全員が意識を失った。

映画『ゲヘナ』のあらすじ【承】

気が付くと通路の電灯が点いており、老人の遺体が消えていた。そして、物品庫には在庫がたっぷりと残されており、通路も比較的綺麗だった。通路の先の扉へ向かったが、固く施錠されており出られない。
すると、苛立ちを募らせたアランがペペを連れて別行動を始める。だが、ペペは何かを知っているのか、この場所からは誰も出られないと言う。アランは部下の言葉を信用しなかった。

ポリーナ達は司令官の部屋と思われる場所へ到達。そこで、切腹した後の夥しい血だまりと日記が見つかる。そこへ旧日本兵が1人、ポリーナ達の前に現れる。日本語が話せるタイラーが会話したものの、日本兵は出口がないと知ると手にした銃で自ら命を絶った。

アランが通信器を発見。タイラーに通信を頼んだが、受話器から聞こえたのは1944年頃の録音放送。周波数を変えると、タイラーを名指しして女を殺せという声が聞こえる。
その頃、日本兵の遺体を探っていたペペは、彼から黒いボージョボー人形を見つけてしまう。すると、死んだ母親の姿が見え、ペペは促されるまま自らに短刀を向けるのだった。

通路の先に洞窟を発見。恐らく、この先は戦争以前からあるものと思われる。一行は出口を求めてその先へ。すると、先住民チャモロ人の伝説に出てくる、古代族長の墓所に辿り着く。突き当りの壁にはボージョボー人形の原形とされる絵が描かれており、それには永遠の絆で結ばれる族長と花嫁の魂が込められているらしい。故に必ず男女ペアで描かれる。族長と花嫁を引き離すと呪いが始まり、離された族長は地下へフランスの司令官と共に埋められたと伝えられている。

映画『ゲヘナ』のあらすじ【転】

そこで、壁画の他に日本語で文字が書かれているのを発見。その時、デイブは闇の中に死んだ姉の姿を目にする。どうやら彼にしか見えていないらしく、デイブは逃げようとして足を挫いてしまう。タイラーとポリーナがデイブをベッドへ運び、アランは出口を探すことになった。

ところが、出口を探しに向かうはずだったアランがなぜか、司令官の部屋へ来ている。タイラーが気付いて声を掛けると、そこへ胸に痛々しい傷をつけたペペが現れる。彼は意味不明なことを口走り、アランへと迫るとナイフで顔を傷つけて去って行く。

デイブの様子を見ていたポリーナだったが、彼が突然、自分の首を絞め始める。デイブには姉の亡霊が見えており、亡霊が彼の首を絞めていた。正気に戻すとデイブはボージョボー人形を彼女に渡す。男女ペアにすれば出口が見つかるかもしれないと言うのだった。

その後、タイラーとアランがいる部屋へ向かうと、アランの前に不気味な老人が現れる。今わの際に聞いた言葉を繰り返したため、怖くなって部屋から飛び出した。通信器の部屋へ向かったが、粉々に破壊されている。そこへペペが現れ、奥の洞窟へ。アランは奴を追って洞窟へ入った。

その頃、司令官の部屋にいたポリーナは人の気配に気付き、通路を進む。すると、暗がりに死んだ息子を見つけてしまう。息子は彼女へ襲い掛かり首を絞めようとしたが、タイラーが駆け付けて助けてくれた。彼に息子の話をしていると、そこへアランが戻って来てタイラーと取っ組み合う。そこで、ふとタイラーは手を離し、旧日本兵の日記に書かれていた内容を思い出した。

3人は日記を開く。大戦中、この場所には日本兵が駐屯していた。ある1人の兵士が突然、奇妙な行動をとり始める。司令官は兵士が掘っていた壁からボージョボー人形を発見するが、当時の彼らには理解できない物だったであろう。司令官は男型の人形を投げ捨てた。
それが、デイブが持っていた人形だ。その後、兵士は更に壁を掘り進め、洞窟への入り口を発見。そこは呪いの始まりの部屋で、ゲヘナだったと記されていた。

映画『ゲヘナ』の結末・ラスト(ネタバレ)

洞窟の奥で1人の男を殺害。その時、殺した男はスペイン語で一人だけ生き残ると言い残したらしい。しかしその後、扉が開かなくなってしまい司令官は原因となった兵士を厳しく叱った。すると、彼は狂ったように笑い司令官によって処刑される。その後は数ページ空白が続く。

そこで、アランは危険な存在となったペペを追うと言って部屋から退出。
タイラーとポリーナは更に日記のページを進める。1人残った司令官は絶望し、自分の命で贖おうと自害したが、なぜか息を吹き返してしまう。それから彼は1人で過ごし、ポリーナ達と出会い嬉々として自殺したのだった。

ポリーナはゲヘナを捜そうと言う。ところが、そこへデイブの悲鳴が聞こえ駆け付けるも、彼はすでに首を切られて死んでいた。デイブはカメラで撮影していたようだ。映像を見ると死んだ姉によって襲われた様子。ふと、タイラーがペペの仕業だと言い出す。タイラーは兵士の荷物から銃を手にすると、ポリーナと共に声がする方へと通路を進んだ。

通路の先から女性の声が聞こえる。2人はデイブのカメラで撮影をしながら、通路を進もうとしたが、タイラーにしか見えない女性が迫り怖気づいてしまう。互いに励まし合いながら、先へと進んだ。そして、その先で複数の日本兵の死体を発見する。恐らく、ここがゲヘナへの入り口だ。

しかし、中へ入ろうとした矢先、アランが現れ突如、タイラーを刺してしまう。ポリーナはアランから逃れ、ゲヘナの先へ向かった。そこで、族長の遺体を発見するとペペが現れる。ポリーナは彼にボージョボー人形を渡し、呪いを解呪しようとしたが、厄介なことにアランがやって来てペペと交戦。彼は戦いに勝ち、ペペを殺してしまう。

生き残りたいあまりに狂気へと突き進むアラン。逃走を続けるポリーナは銃を手に彼へと立ち向かうも、そこへ瀕死のタイラーが現れる。彼の手にはデイブのカメラが握られていた。生き残るのは1人だけと決まっている。ポリーナはタイラーの言葉に手を止め、互いに寄り添い合いながら命を絶つのであった。

たった1人生き残ったアラン。束の間、喜んだもののカメラの映像を見直し、愕然とする。不気味な老人の肩には自分と同じタトゥーが入っていたのだ。つまり、彼らは現代にて自分達の死体を発見し、過去へ飛ばされたのである。
そして70年後、ポリーナ達がやって来る。アランは自分に向けて、最初に死ぬよう告げるのであった。

映画『ゲヘナ』の感想・評価・レビュー

内容もさることながら、流石と言うべきか特殊メイクが素晴らしい。限られた空間の中で呪いに囚われ、狂気に陥る4人の攻防と奮闘を描いているのだが、この呪いとやらがまた難解。ペペの奇行が酷いが、これも理由があってのことだと終盤でようやく分かる。

監督、脚本はハリウッドで活躍するメイクアップアーティスト片桐裕司。非常によく練り込まれたストーリーと、登場人物の掘り下げも程よい。1回だけでは理解できないことも多いため、2回3回と見て欲しい作品。(MIHOシネマ編集部)


ゾンビのような見た目の老人と洞窟の中での恐怖体験、ボージョボー人形などB級作品だろうと期待せずに鑑賞した今作でしたが、ストーリーが進むにつれて明らかになっていく謎は驚きの連続で、最後の最後まで楽しめる作品でした。
狭い洞窟の中で起きる物語は緊張感を増幅させるような作りになっていて、作品の世界観に一気に引き込まれます。ラストでアランが知った衝撃の真実に、まんまとこの作品の狙いにハマっていたのだと気づきました。(女性 30代)

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