12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ブルーランジェリー 青い下着の女』の結末までのストーリー
  • 『ブルーランジェリー 青い下着の女』を見た感想・レビュー
  • 『ブルーランジェリー 青い下着の女』を見た人におすすめの映画5選

映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』の作品情報

ブルーランジェリー 青い下着の女

製作年:2018年
上映時間:80分
ジャンル:サスペンス
監督:デヴィッド・バーカー
キャスト:エラ・スコット・リンチ、ベネディクト・サミュエル、ヘザー・ミッチェル、ルイス・フィッツ=ジェラルド etc

映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』の登場人物(キャスト)

サラ(エラ・スコット・リンチ)
金髪の美しい女性。一夜の息抜きを求めてバーへ赴き、ルイスと出会う。実は自分にしか見えないもう1人の自分がおり、常に相談しながら毎日を生きている。愛する夫と幼い娘を持つ既婚者。
ルイス(ベネディクト・サミュエル)
ケニーの悪友。口先が上手く、長身で品がある。ルイスと結託して女や薬の斡旋、仲介などを行っている。容姿端麗で女に不自由しない。自分以外の全てを見下しており、人殺しをしてもまるで動揺しない。家賃無料で豪邸に間借りしている。
ソフィア(ヘザー・ミッチェル)
ケニーの母親。上流階級特有の居丈高な態度をする。息子に関しては少々、甘やかしすぎたと自覚はある様子。
マイケル(ルイス・フィッツジェラルド)
ケニーの父親。厳格な面があり、息子に関してはやや厳しく接している。傲慢な息子に皮肉を言ったりもする。
ケニー(ロビン・ゴールズワーシー)
ルイスの悪友。金持ちの両親を持ち、傲岸不遜な面がある。ケニーと結託して、女を騙し楽しんでいる。

映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』のあらすじ【起】

金持ちで悪趣味なケニーの悪友であるルイスは、口先が上手く女や薬の斡旋を行っている。ある日、彼はケニーとゴルフの勝負をして負けてしまい、バーで美しい女サラに声をかけた。ケニーとの賭けに負けたせいで、悪友に女を斡旋することになったのだ。

ケニーの両親が所有する豪邸へサラを連れて来たルイスは、良い雰囲気になりベッドへ。ところが、情事の最中で相手がケニーへと変わっている。焦ったサラは動揺し、ゴルフクラブで彼を撲殺してしまう。

頃合いを図って部屋に戻ったルイスだったが、なんとケニーが部屋で息絶えている。サラは身支度を整えルイスから逃げるように豪邸内を移動したが、彼がサラの身分証を手に入れてしまったため、返してもらうよう交渉することにした。

映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』のあらすじ【承】

ルイスは友人が死んでも意に介さない様子で堂々と警察を呼べばいいと言う。サラは彼の態度に不審を覚えたが、警察を呼ぶよりも死体を遠くに運んで埋めた方が互いのためになると説得され、警戒しつつも協力することに。

2人は互いに武器を手に死体を車に乗せて豪邸を出発。ルイスはケニーの豪邸に家賃なしで間借りしており、ゴルフの賭けに負けたから女をケニーに与えたと言う。悪趣味な遊びは過去に何度か行ったことがあるらしい。サラはその行為は立派なレイプだと断言。サラとルイスの出会いは偶然だったにしても、このような結果になるとは誰も予想していなかった。

山奥へケニーの死体を埋める。サラは車中でルイスを始末するかどうするか悩んだものの、迷っている。この日の夜、サラは青いランジェリーを着用しており死体を包む際、一緒に包んでしまった。ルイスにランジェリーを取り出すよう頼んだが、始末するかどうか決められないサラは、チャンスを棒に振ってしまう。

映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』のあらすじ【転】

痕跡を丁寧に消して帰路に就く。無事、豪邸へ戻ったものの、サラは自分を貶めた罪を謝罪しろとルイスへ詰め寄った。すると、彼には罪悪感などないのか、本心での謝罪はできないと言う。それでもいいと了承し、書面にてルイスの謝罪を受け取った。
ところが、こんな時に限ってケニーの両親が揃って帰宅。ルイスとサラは咄嗟に恋人同士の振りをして、ケニーがどこへ行ったか知らないと言った。

ケニーは両親にルイスのことを詳しく教えていなかったようで、ルイスは母親のソフィアに悪友と出会った馴れ初めを話す。そこへサラも参加。ソフィアが普段着へ着替えに行った隙に相談していたサラとルイス。しかし、ソフィアが荷物を載せるために車のトランクルームを開けてしまう。

そこには、ケニーの血に塗れたサラのランジェリーがスコップと共にある。ソフィアはルーメイトとその恋人に不審を抱き、2人へ真実を明かすよう詰め寄ったが、ルイスが隠し持っていたカッターでソフィアを刺殺。呆気にとられたサラは、母親が事切れるまで茫然と見ているしかなかった。

映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』の結末・ラスト(ネタバレ)

その頃、ケニーの父親マイケルはシャワーを浴び終えていた。だが、妻を呼んでも返事がない。彼は階下にてソフィアの遺体を発見し、慌てて走り寄ったが、そこへルイスが襲い掛かる。2人は揉み合いになったものの、そこへサラがやって来てルイスに武器を手渡す。彼は容赦なくマイケルを殺してしまうのだった。

奇しくも殺人に加担してしまったサラだったが、逃げる前にルイスを始末しなければならない。彼女は自分に好意を抱いているルイスの意識を奪い、首つり自殺を偽装。ルイスは命乞いしたが、サラは彼の本質を見抜き全てを見下している悪党だと告げる。サラには人に見えないもう1人の自分がいる。彼女は常にもう1人の自分と相談しながら、人生を生きていた。そんなサラを正気ではないと言うルイス。サラは彼の踏み台を外し、事切れる様を眺めた。そして、3体の遺体をそのままに、テーブルにルイスの謝罪文を置いて豪邸を去った。

自宅へ戻ったサラはお気に入りのソファーに横たわり、安寧を得る。そこへ、夫と幼い娘が帰宅。サラは何事もなかったように幸せな家庭と妻を演じ、我が子を胸に抱いて眠りにつくのだった。

映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

金持ちの暇つぶしに、たまたま出会った女が加わり、事態は思わぬ方向へと向かっていく。実はその女が一番、危ない人物だったという話。ストーリーは淡々と進行するが、その淡々と流れる様子に静かな狂気が孕んでおり、腹の底がヒヤリするような不気味さを演出している。

映画を最後まで見ると分かるのだが、作中は間借りしている男の狂気が全面的に描かれている。しかし、ラストシーンで実は女の方が奥深い狂気を孕んでいたことが判明するので、間借りしている男が小物に見えるという仕組み。よくできた演出と脚本だと感じる。(MIHOシネマ編集部)


女性の心理描写に強く焦点を当てたサスペンスという印象です。サラが自分の中の別人格と対話しながら、男性たちの罠から抜け出していく過程は、ただの復讐劇ではなく、精神的な成長物語にも感じられました。特にラストで彼女が自分自身を受け入れ、行動に移す場面は鳥肌モノでした。女性の強さと自己確立を描いた意欲作だと思います。(20代 女性)


物語のミステリアスな導入と、サラの二重性に引き込まれました。彼女の中に存在する“もう一人の自分”との対話を通じて、自分の力で状況を打開していく様はスリリングで見応えがありました。スローなテンポですが、緊張感は持続します。エロスとサスペンスのバランスも絶妙で、ジャンルの枠を超えた面白さを感じました。(30代 男性)


予想していたセクシャルな展開よりも、心理劇としての深さに驚きました。サラが持つ解離性人格障害的な描写は、フィクションとして捉えるにしても興味深く、人間の内面の脆さと強さを見事に描いています。男性陣のキャラクターがやや単調に感じられた点は惜しいですが、女性視点で描かれた復讐譚として価値のある作品でした。(40代 女性)


予備知識なしで観ましたが、なかなか衝撃的な内容でした。スリラーとしてはミニマムな作りですが、脚本が丁寧で、演出にも工夫が見られます。サラの“もう一人の自分”が登場してからの展開はとても面白く、彼女が反撃に転じていくくだりはカタルシスがありました。メンタルサスペンス系の映画が好きな人にはおすすめです。(50代 男性)


映画全体に静かな緊張感が漂っていて、終始息をのむような感覚で観ました。バーで出会った相手に仕組まれた罠、そしてその裏にある陰謀を、自身の内面と向き合いながら乗り越えるサラの姿が印象的でした。ミニマムなキャストでも心理戦でここまで魅せるのかと感心しました。映像もシンプルで美しく、余韻の残る作品です。(30代 女性)


物語のテンポはゆっくりですが、ジワジワと不穏な空気が迫ってくる感覚がありました。サラが心の奥に抱えるもう一人の自分、それが彼女を救う存在になるというのは、サイコロジカルな見せ方としてとても上手かったです。男性視点だと、やや不快な描写もあるかもしれませんが、それだけテーマが鋭いということですね。(60代 男性)


タイトルから受ける印象と、実際の内容のギャップに驚かされました。ただのエロティック・サスペンスではなく、女性の心の奥に潜む分裂した自我や復讐心を描いた重厚なドラマです。後半の展開はまさに女性版『ファイト・クラブ』のような趣もあり、単なるジャンル映画にとどまらない作家性を感じさせる秀作でした。(40代 男性)


サラが抱えるもう一人の人格が、単なる妄想なのか現実なのか曖昧なまま進む構成にゾクゾクしました。観る側の解釈に委ねられる余白も多く、心理スリラーとしてしっかり練られた構成だと思います。サスペンスとしての緊張感と、女性の主体性を描く視点のバランスも秀逸で、フェミニズム的視点でも興味深く観られました。(50代 女性)


自分を守るために生まれた“もう一人の自分”という設定はとても共感できました。サラが追い詰められていく中で、心の中の“声”が彼女を導き、最終的に自由を手に入れるという流れは見ていて胸がすく思いでした。トリッキーな演出もなくはないですが、シンプルな空間の中で心理的に攻めてくるこの映画は印象に残ります。(20代 男性)

映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ブルーランジェリー 青い下着の女』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ゴーン・ガール

この映画を一言で表すと?

完璧な妻の“失踪”から始まる、衝撃の心理サスペンス。

どんな話?

結婚5年目の記念日に突如として姿を消した妻。残された夫は、世間から疑惑の目を向けられ、やがてその失踪劇に隠された恐ろしい真実が明らかになる。夫婦間の深層心理とメディア操作が絡み合う緊張の物語。

ここがおすすめ!

主人公の女性像が持つ恐怖と知性、そして「支配」と「解放」がテーマの本作は、『ブルーランジェリー』と同様に“女性の内面”に迫るスリラー。物語のどんでん返しや予測不能な展開に魅了されること間違いなし。

ブラック・スワン

この映画を一言で表すと?

美と狂気が交差する、バレリーナの破滅と覚醒の物語。

どんな話?

完璧を求める若きバレリーナが、白鳥と黒鳥の両役を演じる重圧の中で次第に精神を蝕まれていく。現実と幻覚の境界が曖昧になっていく中、彼女の内なる“もう一人の自分”が目を覚ます。

ここがおすすめ!

二重人格や心理崩壊といったテーマが『ブルーランジェリー』と共通しており、自我の崩壊と再生を描くアートスリラーとして秀逸。ナタリー・ポートマンの鬼気迫る演技も必見です。

ハードキャンディ

この映画を一言で表すと?

狩られるはずの少女が“狩る側”へと変貌する、知的スリラー。

どんな話?

オンラインで出会った少女と中年男性。だが、無防備に見えた少女は実は罠を張っており、彼を監禁・追い詰めていく。被害者と加害者の立場が逆転する異色の対決が展開される。

ここがおすすめ!

『ブルーランジェリー』同様に、女性が自らの手で支配を逆転させる復讐劇。密室劇ながら張り詰めた緊張感が続き、見る者に問いを突きつける心理サスペンスの傑作です。

イット・フォローズ

この映画を一言で表すと?

目には見えない“何か”が、確実に忍び寄ってくる恐怖。

どんな話?

ある日突然、正体不明の存在に“追われる”呪いを受けた少女。逃れるには他者に“渡す”しかない。日常の風景が一転して恐怖の対象へと変貌する、新感覚のスリラー。

ここがおすすめ!

不安定な精神状態と、追い詰められていく過程を静かに描く手法が『ブルーランジェリー』と重なる。明確な説明をせず観客に想像させる構成も魅力で、余韻が長く残る作品です。

ファイト・クラブ

この映画を一言で表すと?

自分自身との闘いが、世界の破壊へと繋がる衝撃作。

どんな話?

日々に虚しさを感じていた青年が、カリスマ性のある男タイラーと出会い、“ファイト・クラブ”という秘密組織を結成。だがその裏には、思いもよらぬ真実が隠されていた…。

ここがおすすめ!

『ブルーランジェリー』の主人公同様、自分の中の“もう一人の自分”と向き合うテーマが核心。心理的衝撃の強いラストと哲学的メッセージが観る者の思考を刺激します。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
サスペンス映画

みんなの感想・レビュー