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映画『ベイビー・キャッチャー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ベイビー・キャッチャー』の概要:双子のうち1人を死産で失ってしまった若い母親。残された子供の育児に追われていたが、次第に奇怪な現象に悩まされるようになる。医師から産後鬱と診断が下されたものの、子供をつけ狙う魔女の手は日を追うごとに熾烈を極めていく。

映画『ベイビー・キャッチャー』の作品情報

ベイビー・キャッチャー

製作年:2017年
上映時間:87分
ジャンル:ホラー
監督:ブランドン・クリステンセン
キャスト:クリスティ・バーク、ジェシー・モス、レベッカ・オルソン、ジェン・グリフィン etc

映画『ベイビー・キャッチャー』の登場人物(キャスト)

メアリー(クリスティ・バーク)
ジャックの妻で赤ん坊の母親。黒髪の若い母親で愛情深い。双子のうちの1人が死産であったことを深く悲しんでいる。産後鬱と診断され、抗うつ剤を服用する。子供を狙っているのが魔女だと知り、たった1人で阻止しようと奮闘する。
ジャック(ジェス・モス)
メアリーの夫。妻と子供のために日夜、心を砕いている。良き夫であり父親。メアリーの言葉を信じられなくなり、産後鬱のせいだと思ってしまう。
レイチェル(レベッカ・オルソン)
近所に住む若い母親。夫とは夫婦関係が冷えていると言い少々、荒んだ様子を見せるが、子供には愛情を傾け育てている。美しく豊満な身体を持つ金髪女性。メアリーと仲良くなる。

映画『ベイビー・キャッチャー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ベイビー・キャッチャー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ベイビー・キャッチャー』のあらすじ【起】

双子を妊娠し、出産を心待ちにしていたメアリーと夫のジャック。子供の出産を控え新しい家を購入し、ベビーグッズの準備も万端だった。ところが、いざ出産してみると双子のうち1人が死産となってしまう。夫婦は深い悲しみに暮れたが、産まれた赤ん坊を育てるために悲しんでばかりもいられなかった。

赤ん坊を連れて自宅へ戻り1週間。ジャックは仕事をしながらも赤ん坊の世話を率先して手伝ってくれるが、赤ん坊はあまり乳を飲まず仕方なく粉ミルクで対応していた。メアリーは、隣家に同じような赤ん坊を持つ若い母親レイチェルと知り合いすぐに打ち解ける。

そんなある日、ベビーモニターの声が2人分聞こえたメアリーは、慌てて子供部屋へ向かったが、2つあるベビーベッドには1人しかいなかった。その日の夜、彼女はジャックにベビーモニターが壊れたと報告。新品で購入した物がすぐに壊れるとは考えにくいが、夫は新しい物を買って来ると言ってくれる。荷物の片づけに赤ん坊の世話、家の家事と寝不足気味なメアリーを心配するジャック。そろそろベビーベッドを1つ片付けようと提案したが、妻は頑なに拒否するのであった。

後日、暗視カメラ付きの新しいベビーモニターを設置。これで一安心と笑顔が浮かんだ夫婦。ところが、夜泣きした赤ん坊をモニターすると一瞬、そこに女の白い影が見える。慌てて子供部屋へ向かったが、部屋には誰もおらず。異変を察したジャックも駆け付け、何かがいたと報告したものの、夫は信じてくれなかった。

レイチェルと束の間の時を過ごし、多少のストレスを発散。隣人宅へ遊びに行き、同じベビーモニターを使っているのを知ったメアリー。レイチェルからたまに画像が乱れるという話を聞き、納得したものの不安を拭い去ることができない。
そんな時、ジャックが週末にピッツバークへ出張することが決まる。不安を募らせたメアリーだったが、ジャックもまた妻を思いつつも生活や家のローンのために働かなければならないと諭すのであった。

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映画『ベイビー・キャッチャー』のあらすじ【承】

翌日の夕方、赤ん坊のオムツ交換をしたジャックは、息子の左腿に痣があるのを発見してしまう。その夜、メアリーは死産した赤ん坊のベビーベッドへと目を向け、そこに血塗れの赤ん坊がいるのを目撃。恐怖に苛まれつつ、もう一度見直すと何もいなかった。

このことで、カウンセリングを受けることにしたメアリー。医師は彼女を産後鬱だと診断し、抗うつ剤を処方。メアリーは勧めに従いベビーベッドを片付け、赤ん坊の世話に集中することにした。
しかし、妻が赤ん坊に手を挙げているのではないかという疑念を抱いているジャックは、家の各所に監視カメラを設置。そのせいでメアリーが怒ってしまい夫婦は口喧嘩してしまう。

支えとなっていたジャックが出張へ向かう朝、どうにか仲直りして見送った。
昼はレイチェルの家へ遊びに行き、夜はジャックとネット通話を楽しむ。室内の監視カメラ映像は、離れていてもジャックのPC端末で確認できるようになっていた。

しかし、その日の深夜。子供部屋の窓が突如として粉砕。幸い赤ん坊は無事だったが、メアリーはすぐさま警察へ通報。近所の若者の仕業だろうという話だった。
翌日、レイチェルにもその話をしたものの、何か釈然としない。メアリーは帰宅して監視カメラ映像を見直し、そこに亡霊の姿を発見してしまう。

ネット検索にて赤ん坊を何かに奪われるという記事を幾つも見た。掲載されていた画像には母子のものもあったが、赤ん坊の足にはメアリーの子供と同じような痣があった。そんな時、家が停電。ジャックが電話に出ないため、赤ん坊を籠に入れたメアリーは、1人でガレージへとブレーカーを見に行った。ところが、ガレージのドアが勝手に閉まる。隣室からは赤ん坊の泣き声がしていたが、なぜかドアが開かない。耳を澄ますと老婆のような声で赤子をあやす声が聞こえた。彼女は必死にガレージの外から家の中へ。幸い赤ん坊は無事だった。

映画『ベイビー・キャッチャー』のあらすじ【転】

翌朝、レイチェルが駆け付けてくれ、ジャックへ連絡を入れてくれる。そこで、メアリーは赤ん坊の左腿に痣を発見し、ネット上の母子の赤子にも同じ痣があることに気付く。彼女はいても立ってもいられず、画像の母子を訪ねた。

その母親はメアリーに赤ん坊を奪おうとしているのは魔女であること、他にも資料を見せ録音した音声まで聞かせた。助ける方法は、別の子供を代替として渡すことだと言う。
メアリーは息子を自室に寝かせて見張ることに。日中、母親とネット通話したが、魔女の仕業なのか画像が乱れメアリーを苛立たせた。じきにジャックが出張から戻るはずだ。だが、その夜になって音声のみのベビーモニターから魔女の声が聞こえる。そこで、メアリーは魔女との会話を録音することにした。

彼女は連日、レイチェルの赤ん坊を息子の代替にするべきか悩む。夜もろくに寝ることができず、心身共に追い詰められている。その夜、物音が聞こえ、とうとう魔女がやって来たのかと緊迫したメアリーだったが、現れたのは出張から帰ったジャックだった。

帰って来た夫が息子の面倒を請け負ってくれたため、少し休むことができたメアリーだったが、ぼんやりした様子で時間の感覚も曖昧。夜になると息子が消えたと騒ぐ始末。妻の様子がおかしいと気づいていたが、ジャックは様子を見ることにした。

ところが、翌朝になるとメアリーは人が変わったように快活となり、以前のように戻った様子を見せた。だが、ストレスが極地に達したのかメアリーは泣き喚く息子を怒鳴りつける。そして、その午後。階下からのジャックの呼びかけに応じたメアリーは、浴室に息子を残したまま廊下へ出たが、突然ドアが閉まり開かなくなる。階下にいるはずの夫を呼んだが、どうやらそれは魔女の罠だった様子。

メアリーは外へ出て近隣に助けを求めたが、誰も来ない。たまたま作業車が停車してあったため、そこから斧を借りてドアに穴を開けた。隙間から浴室を除くとそこには魔女の姿が。後退したメアリーの前に魔女が現れ、迫って来る。彼女はそのまま後退り、2階から転落してしまうのだった。

映画『ベイビー・キャッチャー』の結末・ラスト(ネタバレ)

気付くと病院のベッドの上。両手は拘束されていた。傍にはジャックがいたが、メアリーの話すことを信じようとしない。そこで、夫は監視カメラ映像を妻に見せた。そこには、魔女の姿など一切、映ってはおらず全ての事柄がメアリーの仕業であることが映されていたのだった。

愕然としたメアリーだったが、ジャックには息子から目を離さないよう言い募る。医師からは更に強い抗うつ剤を処方されることに。メアリーの入院により、家には彼女の母親が助っ人として来てくれることになった。ジャックは妻に監視カメラ映像を確認できるようにと、タブレット端末を置いていく。

しかし、その夜。タブレット端末にて映像を見ていたメアリー。ジャックがレイチェルと浮気している様子を目にしてしまう。しかも、子供部屋には魔女が現れ今にも赤ん坊を連れ去ろうとしている。メアリーは病院から抜け出して家へ。だが、家には誰もおらず、赤ん坊の姿もなかった。

その場に泣き崩れたメアリーは、ふと外から音楽が聞こえることに気付く。レイチェル家にて仮装パーティーが開催されていたのだ。彼女はレイチェルの元へ向かい、怒り狂って詰め寄ったが、レイチェルには何のことか分からない。そこで、メアリーは包丁を手に彼女へと迫った。傍目から見ても気違いとしか思えない所業である。メアリーが包丁を手放し泣き崩れたため、レイチェルは助けを呼びに外へ。その間にメアリーはレイチェルの子を連れて、一室に籠った。

息子の代わりにレイチェルの子供を魔女に与えようと考えたのだ。咄嗟にレイチェルがジャックへと連絡を取り、会話によって逡巡したものの、魔女の声もまた聞こえる。迷ったメアリーは赤子へと包丁を向けたが、近所に住む警官によって射殺されてしまうのだった。

残されたジャックは、深い悲しみを堪えて荷物の整理を行った。だが、そこでふと、ある荷物に気付く。中にあった録音機を引っ張り出し、聞いてみることに。すると、そこには魔女とメアリーの会話が録音されていた。
どうやら死産した子は魔女によって食べられてしまったらしい。故にもう1人の子を救うためにメアリーは、生け贄として別の子を与えようと奇行に及んだのだ。
ジャックは驚愕し子供部屋へ向かったが、そこに息子の姿はなかった。

映画『ベイビー・キャッチャー』の感想・評価・レビュー

赤子をつけ狙う魔女との攻防を描いている。目に見えない存在による脅威から子供を守ろうとする母親の行動は、見えない者には常軌を逸したものに映るだろう。産後鬱による被害妄想か、あるいはこれが現実なのか。ぎりぎりのラインを描きたかったのだろう。

この魔女が作中では一瞬しか映されないが、実に不気味な様相を呈している。身構えていても、一瞬の登場なので息を飲んでしまう。なかなかに秀逸な演出である。そして、徐々に正気を失い、やつれていく母親の姿もまた凄まじい。様々な要因が重なり、理解されない苦悩と孤独に魔女と戦う母親の姿が描かれている。(MIHOシネマ編集部)

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    はじめましてm(_)m
    あのラストで「息子の姿は無かった」と断定はできないと思います。
    録音されたテープもママさんが何度か声真似していたシーンもあるので、妄想だったのか本当に魔女に狙われていたのかは分からずのラストだったと思います。