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映画『スウィッチ 素敵な彼女?』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スウィッチ 素敵な彼女?』の概要:女性軽視がすぎる裕福なプレイボーイ。元カノ達に殺害されたが、運命のいたずらで女性として現世に舞い戻ることになる。自分を一番愛してくれる相手探しのライトなコメディ作品。

映画『スウィッチ 素敵な彼女?』の作品情報

スウィッチ 素敵な彼女?

製作年:1991年
上映時間:103分
ジャンル:ファンタジー、コメディ、ラブストーリー
監督:ブレイク・エドワーズ
キャスト:エレン・バーキン、ジミー・スミッツ、ジョベス・ウィリアムズ、ロレイン・ブラッコ etc

映画『スウィッチ 素敵な彼女?』の登場人物(キャスト)

アマンダ・ブルックス(エレン・バーキン)
スティーヴが現世で悪さをしないように、と悪魔に変えられてしまった姿。男を虜にする美貌の持ち主。腹違いの妹として、スティーヴの仕事を代わりに続ける。
ウォルター・ストーン(ジミー・スミッツ)
スティーヴの同僚。突如姿を消したスティーヴを唯一心から心配し、必要としてくれる存在。
マーゴ・ブロフマン(ジョベス・ウィリアムズ)
スティーヴの元彼女。スティーヴ殺害の首謀者であり、アマンダに変身した後は一番の協力者となる。

映画『スウィッチ 素敵な彼女?』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スウィッチ 素敵な彼女?』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スウィッチ 素敵な彼女?』のあらすじ【起】

元カノのマーゴに自分のサプライズパーティーを開くと招待を受けたスティーヴ。浮かれ気分で赤いバラを2本用意し、マーゴの自宅へ向かったスティーヴを待ち構えていたのは、過去に付き合ってきた元カノ達。元カノ3人と一緒に入浴し浮かれ切ったスティーヴだったが、女癖の悪さはその場にいた全員が知っており、実は二度と女性を侮辱できないようにスティーヴを殺すために集まっていたのだった。お湯に沈められ意識を失ったスティーヴは死んだものと、3人は死体の処理について話し合っていた。しかしスティーヴは死んでおらず、3人の元に全裸で現れる。動揺したマーゴは勢い余って銃でスティーヴを撃ち殺してしまった。

気づくとスティーヴは天国と地獄の逆目にいた。これまで女性にしてきた仕打ちを見ていた神は地獄行きを宣言するがスティーヴは必死に抵抗する。現世で心から愛する女性を見つけられたら天国へ送るという提案を神から受け、スティーヴは現世へ舞い戻った。しかし、このチャンスを良く思わない悪魔は、スティーヴへのハンディとしてアマンダという女性の姿に変えてしまった。これでスティーヴはこれまでのように無防備な女性たちへ優位な姿勢で接することができなくなったのだ。

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映画『スウィッチ 素敵な彼女?』のあらすじ【承】

翌朝、自分の部屋で目覚めたスティーヴだったが、そこには自分の姿はなかった。鏡に映るブロンドの女性を見て混乱するスティーヴ。その場に立ち会った守衛のアルには、スティーヴの腹違いの妹・アマンダだと誤魔化しその場をしのいだ。しかし、試練は次々と訪れる。出社時間を過ぎても会社に来ないスティーヴを心配して同僚のウォルターからの電話が来たのだった。スティーヴが出社しない理由は会って話すと誤魔化したスティーヴは、ひとまず女性として過ごすためのアイテムを手配するため、マーゴの元へ向かった。自宅へ不法侵入してきた見知らぬ女性に驚くマーゴだが、スティーヴを殺害したパーティーの秘密を打ち明けたアマンダに驚きを隠せないまま、洋服やメイク用品を用意したのだった。

約束の店でウォルターと合流したアマンダ。思わず出てしまう「スティーヴ時代」の言動がウォルターを信用させ、オフィスに潜り込むことに成功した。「スティーヴは失踪した」という偽の事実をでっち上げ、社長も巻き込みスティーヴの代わりに働くことこぎ着けたのだった。その頃、アマンダに遭遇してしまったマーゴは霊媒師の元に相談していた。欲しい結論はもらえず悶々とするマーゴの元にアマンダから連絡が入る。断ることができないマーゴを前に、洋服や宝石の買い物をしたアマンダ。もちろん支払いはマーゴ持ちである。

アマンダが帰宅すると、ホテルの管理人が待ち構えていた。スティーヴの証言やアマンダの身分を証明するものがないと滞在できないと注意を受けた。しかし、広告代理店のやり手営業マンであったスティーヴは掴んでいる弱点を使いながら、うまくその場をしのぎ切ったのだった。

映画『スウィッチ 素敵な彼女?』のあらすじ【転】

行きつけのバーでウォルターと飲んでいる酒を交わすスティーヴ。アマンダの姿になっても接し方を変えず、スティーヴの存在を否定しない唯一の存在に気を許してしまい、つい真相を明かしてしまった。ウォルターは酔っ払いながらも、信じがたいスティーヴの話を受け止め最後まで聞いてあげるのだった。

アマンダの姿でスティーヴの仕事を続けるが、女性であるために同僚から軽視されることが何度かあった。見返すためにマーゴの人脈を利用し新たな契約を取りにかかるが、社長令嬢のシェイラと一線を越えそうになり怖気づいてしまうのだった。スティーヴとして接していたならば願ったり叶ったりな状況のはずが、アマンダという人格になじみ始めていることに動揺が隠せないのだった。後日、シェイラと食事に行くことに。見事に契約の確約を得た矢先、アマンダに夢中だとシェイラから告白されてしまい受け止めきれず「契約が欲しく近づいた」と本当のことを伝えてしまう。傷ついたシェイラはアマンダを拒絶。スティーヴは身も心もボロボロになって帰宅するのだった。

自宅にはアマンダの姿を生み出した悪魔が待ち構えていた。そして「心から愛してくれる女性が見つからないならば、子供を産め」と取引を持ち掛けられた。そんな悪夢から覚めたアマンダは寝坊していた。焦って会議に行くとそこにはシェイラの姿があった。なんと契約を取り付けてくれるというのだ。しかしシェイラ直々にプロジェクトのリーダーに指名したのは、話を取り付けたアマンダではなくライバルのダンだった。シェイラは嫌がらせも兼ねてわざわざ来社したのだった。自棄になったアマンダはロングのブロンドヘアをバッサリと切り気分転換をした。そしてウォルターとバーに行き飲み明かした挙句、酔いつぶれてしまうのだった。

映画『スウィッチ 素敵な彼女?』の結末・ラスト(ネタバレ)

目覚めたアマンダはウォルターと寝ていること、そしてウォルターが下着をつけていないことに混乱した。二人は一線を越えてしまっていたのだった。酔っていたとはいえ、唯一無二の親友と身体の関係を持ってしまったことに耐えられないスティーヴ。そこへマーゴが訪ねてきた。混乱し、言い争そう二人をよそにマーゴはソファに銃を隠していた。それはマーゴたちがスティーヴ殺害時に使用した銃だった。そんな中、アマンダの元に警察から電話が入る。スティーヴの死体が川で発見されたのだ。死体の確認をしにアマンダが外出している隙に警察がアマンダの自宅を捜索し、銃が発見されていた。凶器の発見を理由に逮捕されてしまったアマンダ。さらにアマンダはウォルターの子を身ごもっていた。

ウォルターのプロポーズを受けたアマンダは、挙式をあげ見事結ばれた。しかし世間体を気にし、会社はウォルターをクビにしてしまう。そんな中、アマンダは出産を経験。元気な子供を産んだが、意識を失ってしまった。再度天国と地獄の逆目で神様と会話したアマンダ。その時、女と男どちらの天使になるか委ねられたのである。そうしてわかる、アマンダことスティーヴを愛してくれたのは自分自身が産んだ娘であったということが。

映画『スウィッチ 素敵な彼女?』の感想・評価・レビュー

何事も経験。女性軽視する男性は、女性になってみて初めて凄みや存在価値を理解するのだ。「男尊女卑」を取り上げる物語はよく見かける。しかし、時代や環境、周囲の人間で状況はいくらでも変わるので難しい問題である。この作品が制作された時代に、女性がキャリアとして働くということはきっと難しかったであろう。今だからこそ過去の名作に目を通し、現代のならではの自由さを再実感したいものだと思えた有意義な時間であった。(MIHOシネマ編集部)


本作は、女性軽視のプレイボーイで元カノたちに殺害されるも、美女として生まれ変わり自分を愛してくれる恋人探しをするファンタジーラブコメディー作品。
ジェンダー差別や男尊女卑、社会的な位置づけの対する問題提起やメッセージ性を感じられた。20年近く前に作られた作品だが、現代社会にも充分通じる作品だ。
また、主人公が女性になることで、女性の大変さを理解し、考えを改めていく姿に感動した。
ヒールになれていない感じの演技の上手さが印象的。(女性 20代)


20年以上前にこのような女性蔑視をテーマにし、ジェンダーなどについても触れた作品が作られているにも関わらず、全く変わることの無い世の中。マシにはなっているのかもしれませんが、良くなっているとはとても思えません。
そんなことを常々感じている私にとって、今作は非常に興味深い作品でした。女性蔑視していた男が実際に「女性」の姿になることで様々な経験をし、愛を見つけるストーリー。明るい作品なので、全体的に見やすく面白いのですが、社会に対する問題提起もされているのがすごく上手い作り方だなと感じました。(女性 30代)

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