映画『LAIDBACKERS レイドバッカーズ』の概要:本天沼久美は祖母の駄菓子屋を継ぐため、京都に引っ越した。そこで、異世界から転生してきた元勇者の少女達と出会う。少女達は改心した魔王と共に、魔王の力の源「魔王の欠片」を回収することになった。
映画『LAIDBACKERS レイドバッカーズ』の作品情報
上映時間:59分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アニメ
監督:橋本裕之
キャスト:日高里菜、茜屋日海夏、大地葉、内山夕実 etc
映画『LAIDBACKERS レイドバッカーズ』の登場人物(キャスト)
- 三乃ハラミ(日高里菜)
- 前の世界では、心を持たぬ狂戦士だった。解放軍の一員。現在はニートで、ゲーム好き。前の世界で自分を導いたアーネリアに感謝している。
- 舞坂舞(茜屋日海夏)
- 前の世界では、山奥で師匠と暮らしていた。暗殺拳の継承者。解放軍の一員。現在はアイドルとして自由を謳歌している。
- 草薙・K(大地葉)
- 前の世界では魔術師。解放軍の一員。現在は色んなバイトを掛け持ちしている。探求心が強い。オタク。
- アーネリア(内山夕実)
- 前の世界では解放軍を率いる姫騎士だった。現在は転生の影響で犬の姿になっている。らんのことを信用していない。
- らん / ヴァルヴァラン(長縄まりあ)
- 前の世界では魔王として人々を苦しめていた。現在は平凡な小学生。小学校教諭の優子に拾われ、生活を共にしている。前の世界の出来事を覚えており、後悔している。
映画『LAIDBACKERS レイドバッカーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『LAIDBACKERS レイドバッカーズ』のあらすじ【起】
201X年、京都。本天沼久美、犬のアーネリア、小学生のらんが見守る中、三乃ハラミ、草薙・Kは巨大な鎧武者と戦っていた。ハラミが鎧武者を倒し、「魔王の欠片」の奪還に成功する。「魔王の欠片」は大量の刀に憑依し、鎧武者の姿に変わっていた。
暗黒の時代。煉獄の魔王・ヴァルヴァランによる邪悪な統治が、永きに渡って人々を苦しめていた。人々の絶望が頂点に達したとき、地方領主のアーネリアは天啓を受け、姫騎士として立ち上がった。公平無私なアーネリアは、危険だと忌諱されている者達の中にも志ある者がいると信じ仲間を募った。その結果、心を持たぬ狂戦士の三乃ハラミ、隠遁する暗殺拳の継承者・舞坂舞、怪しい研究に励む魔術師の草薙・Kが仲間になった。アーネリア達は解放軍として戦い、ヴァルヴァランを追い詰める。死闘の末、ヴァルヴァランは「魔王転生」の術を強行した。それは、新たな命を持って異界で再生する秘術である。アーネリア達はヴァルヴァランを追い、異界へと導く光に飲み込まれた。
美大生の本天沼久美は祖母の駄菓子屋を継ぐため、引っ越してきた。すると、そこには見知らぬ少女達の姿があった。その少女達は剣と魔法の世界から転生してきた三乃ハラミ、草薙・K、舞坂舞の3人だった。ハラミ達は転生の影響で力を失い、リーダーのアーネリアは犬の姿に変わっていた。久美はお金がなく常識のない彼女達と、仕方なく一緒に暮らすことになった。
元魔王・ヴァルヴァランは力を失い、小学生のらんとして生活していた。元の世界での行いを悔い、力の源である「魔王の欠片」をアーネリア達に集めてもらい管理してもらっていた。
映画『LAIDBACKERS レイドバッカーズ』のあらすじ【承】
舞は周囲からちやほやされる快感に目覚め、アイドル活動に勤しんでいた。アーネリアは「魔王の欠片」回収の戦いに参加せず、解放軍としての使命を忘れつつある舞に苦言を呈する。ハラミは細かいことは気にしておらず、草薙は戦い意外に趣味を持つのは良いことだと舞の活動を理解していた。舞とアーネリアは意見が合わず、口論に発展してしまう。アーネリアはらんのことを信用しておらず、いつまた邪悪に染まるかも分からないと誰よりも危機感を抱いていた。そのため、「魔王の欠片」の回収に力が入っていた。
8月12日だったが、らんは早々に夏休みの宿題を終わらせていた。しかし、絵日記の宿題だけは何を描けば良いか分からず、終わっていなかった。らんは久美達に相談した。ハラミは祭りがあることを思い出す。五山送り火と呼ばれるもので、お盆に帰ってきた霊をあの世に送る祭事だった。久美は絵日記のため、皆で行くことにした。
アーネリアは命のやり取りをしてきたらんと、一緒に出掛けることに違和感を感じていた。すると、草薙かららんを知るためにも一緒に出掛けることは良いことだと言われる。一方、らんは皆で一緒に出掛けることを楽しみにしていた。
映画『LAIDBACKERS レイドバッカーズ』のあらすじ【転】
祭り当日。アーネリア達は木に願いごとを書いた。アーネリアは「人間に戻れますように」、ハラミは「焼肉食べ放題、昼まで寝たい、新しいゲームが欲しい」、らんは「全ての世界から争いがなくなりますように」。久美はらんの願いごとに感動し、頬ずりした。
五山送り火が始まろうとしたとき、天候が悪化し雨が降り始めた。アーネリア達は喫茶店に避難した。らんが落ち込んだため、久美は慰めた。しばらくして、山が燃え始めたため、五山送り火が始まったのだと思った。しかし、らんがいち早く異変に気づき、「魔王の欠片」によるものだということが分かった。ハラミ達は山に急いだ。一方、舞はライブのために舞台に立つ準備をしており、草薙は彼女の様子を見に行っていた。
「魔王の欠片」は儀式の炎に憑りつき、炎の巨人へと姿を変えていた。らんは炎の巨人と対話し、止めようとした。しかし、攻撃されそうになる。ハラミは咄嗟にらんを守った。らんは炎の巨人が言っていたことをハラミに伝えた。人々の業を浄化させるのにも限度があり、炎の巨人は人間のエゴにウンザリしていた。ハラミ達は炎の巨人の気持ちが理解できたが、そのまま放っておくことはできなかった。
映画『LAIDBACKERS レイドバッカーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
アーネリアが草薙達を呼び寄せている間、ハラミは炎の巨人が街に行かないよう足止めすることにした。連絡をもらった草薙は、舞を舞台に上がらせて1人で現場に向かうことにした。舞は大事なライブと仲間との間で迷い、複雑な表情をする。
ハラミは苦戦するが、諦めることなく炎の巨人と戦い続けた。しかし、かつてらんに刺されたところに攻撃を受けてしまい、血を吐いてしまう。アーネリアとらんは心配し、ハラミに駆け寄った。
ハラミの心は折れておらず、立ち上がった。その時、草薙と舞が駆けつける。舞はやはり仲間のことを放っておくことができなかったのだ。アーネリアは喜び、舞に抱き着いた。ハラミ達は協力して戦うが、武器の火力が足りずとどめを刺すことができなかった。らんはかつて自分に傷を負わせたハラミ愛用の武器、クリムゾンボルトを復活させることにした。アーネリアはらんを信用することができず止めようとした。だが、らんは制止を無視し、アーネリア達が保管していた「魔王の欠片」を呼び寄せて武器を復活させた。
アーネリアはらんが本気で悔い改めようとしていたことに気づき、衝撃を受ける。今までらんのことを信用しなかった自分を恥じた。武器を手にしたハラミは、舞達と協力して炎の巨人を倒した。
アーネリアはらんに、信じていなかったことを謝罪した。らんは「魔王の欠片」を集め終わった後、一緒に元の世界に戻って欲しいと頼んだ。それは、傷つけた人々に謝罪するためだった。アーネリアはらんの懺悔の旅に付き合うことにした。
久美はらんとの再会を喜び、草薙は夜のバイトに出かけて行った。らんは良い絵日記が描けそうだと喜んだ。
映画『LAIDBACKERS レイドバッカーズ』の感想・評価・レビュー
良い意味で期待を裏切られた作品だった。仲間との思いだったり過去の因縁だったり、複雑な人間模様がおもしろかった。ただ1つだけ欠点を挙げるならば、物語の冒頭で流れた過去の出来事についての説明が短いと思う。オープニングに紛れてざっと説明文が流れるため、見落としてしまう人も多いと思う。物語が進につれて何となく人間関係が分かっていったが、最初から過去のことを触りでもいいから描いてくれれば良かったなと思った。(MIHOシネマ編集部)
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