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映画『パンク侍、斬られて候』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『パンク侍、斬られて候』の概要:浪人・掛十之進は、腹ふり党という邪教を倒すことを口実に黒和藩に潜入する。ところが、腹ふり党が攻めて来ないため騒動の自作自演を計画。予想以上に膨れ上がった腹ふり党と黒和藩による、壮絶な戦いが幕を開けた。

映画『パンク侍、斬られて候』の作品情報

パンク侍、斬られて候

製作年:2018年
上映時間:131分
ジャンル:コメディ、時代劇
監督:石井岳龍
キャスト:綾野剛、北川景子、東出昌大、染谷将太 etc

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映画『パンク侍、斬られて候』の登場人物(キャスト)

掛十之進(綾野剛)
流れ者の浪人。ぐうたらだがずる賢く、ハッタリが得意。
ろん(北川景子)
腹ふり党・茶山の側近の美女。熱心に活動をし、その美貌で人を魅了し仲間にしていく。掛に気があるそぶりを見せる。
茶山半郎(浅野忠信)
腹ふり党の幹部だった男。カリスマだが奇妙な行動が多い。自らの言葉では喋らず、従者二人が代弁をする。
大浦主膳(國村隼)
黒和藩の次席家老。内藤と仲が悪く、いがみあっている。ひょんなことから猿回しの才能を開花させ、それに生きがいを感じ始める。
内藤帯刀(豊川悦司)
黒和藩の筆頭家老。頭が切れるが腹黒い。掛の魂胆を見抜いて、利用しようと考える。

映画『パンク侍、斬られて候』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『パンク侍、斬られて候』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パンク侍、斬られて候』のあらすじ【起】

黒和藩へ続く街道沿いで、身なりの貧しい巡礼中の男をいきなり斬りつけた男がいた。男は浪人の掛十之進。

茶屋にいた黒和藩の藩士・長岡主馬になぜ斬ったのか聞かれた掛は、斬り殺した男が腹ふり党の信者だったからと言う。腹ふり党は、近頃サナダムシのように急速に蔓延してきている新興宗教で、この邪教によって黒和藩に災いがもたらされることを防いだのだと。

それを聞いた長岡は掛の話を信じたが、掛が遺体を確認すると、腹ふり党信者が入れているはずの渦巻き状の刺青は入っていなかった。何のいわれもなく父を殺されてしまって呆然とする男の娘に、掛は「お主は斬らぬ」と声をかけて去る。

自分を藩士にするなら腹ふり党へ対抗する術を教えると言いくるめられ、掛を黒和藩へ潜入させてしまう長岡。しかし、筆頭家老の内藤帯刀にはその魂胆をあっさり見破られてしまう。見破りはしたものの、内藤はそのまま掛を利用して次席家老の大浦主膳を陥れようと企むのだった。

映画『パンク侍、斬られて候』のあらすじ【承】

腹ふり党への対抗のため、掛を雇うよう藩主の黒和直仁に進言する内藤。一方で、それに反対する大浦。大浦は掛を暗殺しようとするが、放たれた刺客が掛の幼馴染だったために2人は途中から意気投合。計画は失敗し、大浦は猿回し奉行へと左遷されてしまった。

情報によれば、腹ふり党はどうやらもうほぼ滅んでいるらしい。存在しない腹ふり党を脅威だと言ってしまった自分の身が危うくなるため、内藤は掛たち配下数名を牛逐藩の元・腹ふり党幹部の茶山半郎の元へ送る。茶山は腹ふり党の復活の提案に乗り気で、新しい腹ふり党のリーダーとなることを約束した。

茶山が組織した腹ふり党は、茶山の側近のろんという女を先頭に据えて進軍を開始。ろんが踊り狂うと人々は魅了され、どんどん仲間に加わって、とうとう1000人以上の集団へと膨れあがる。掛と一緒に来ていた黒和藩の孫兵衛もその熱気に推され、とうとう集団の真ん中へと飛び込んで腹を振りはじめてしまった。

映画『パンク侍、斬られて候』のあらすじ【転】

屁高山に送られていた長岡は意外にも猿との暮らしが性に合っていたらしく、猿回しの技術を磨いていた。内藤は彼を見下すために黒和一行と猿回しを見に来ていたが、腹ふり党の暴徒たちがとうとう黒和城に到達し、火をつけたとの情報が入ってくる。戻ってなんとか騒ぎを収めようとするものの、たった70名での総力では太刀打ちできず、苦戦する黒和藩。

そこに現れたのは、人語を喋る猿だった。名は、大臼延珍。大臼は全国津々浦々の猿を率いる存在で、彼が命じれば日本中の猿を動員することができると言う。黒和藩の戦力に猿を加えた連合軍で、腹ふり党との決戦が始まった。

頭が悪いが特殊能力のある男・腹ふり党のオサムによって、人と猿が宙に浮かされて爆発していく。黒和藩はオサムを射殺し、猿たちは戦いを止めて撤退してしまった。藩主の直仁も死んでしまい、掛は残った大浦と内藤をも斬り殺す。戦いのさなかにいたろんに、掛はあとで落ち合う場所を伝える。

映画『パンク侍、斬られて候』の結末・ラスト(ネタバレ)

突如、踊っていた腹ふり党の人々の腹がどんどん膨れ始めた。膨らみながら宙に浮く人々は、そのまま空へ空へと上っていく。浮きながら興奮した茶山がこれだ!と叫び、腹ふり党として熱心に腹を振っていた孫兵衛も共に上って消えてしまった。

この世のものとは思えぬ戦闘は混沌を極め、その中でなんとか生き延びた掛は逃げ出した先の人気のない街でろんと再会。ろんはずっと掛に気がある様子だったが、今までの態度を見せず掛を見た。この先は一緒に逃げよう、共に生きようと提案し、掛は彼女の体をそっと抱き寄せる。

直後、掛の体を竹べらが貫いた。思わず倒れる掛を綺麗な顔で見下ろして、盛大に高笑いを上げるろん。ろんは、街道沿いでいきなり斬り殺されたあの巡礼の男の娘だったのだ。顔を隠していたため全く気付いていなかった掛は、呆気に取られた。正体を明かし、復讐を遂げたろんは、そのまま絶命する掛を一度も振り返ることなく、スタスタとその場を立ち去っていった。

映画『パンク侍、斬られて候』の感想・評価・レビュー

キャスティングとビジュアルの本気度が感じられる作品。いろんな要素を詰め込んでかき回した出来上がりで、今が起承転結のどのあたりまで来ているのかもわからなくなる闇鍋感がある。

独特な世界観と引き換えに途中のストーリー展開はかなり難解だが、オチには序盤で気づいてしまう人も多かった様子。どの役者も個性豊かなキャラクターを本気で演じきっており、好きな役者の新たな魅力を発見できるエンタメ作品としては秀逸と言える。(MIHOシネマ編集部)


原作は元パンクロッカーで芥川賞作家の町田康による異色の同名小説。彼と旧知の仲である石井岳龍が監督を務め、かなりぶっ飛んだ作品へと昇華している。
そもそもの原作が異色と言われるのも納得する面白い作品であるため、それを映画化するとなるとかなりぶっ壊れないと難しかったのではないかと思う。内容的にはバカバカしいと思われるものであったが、俳優陣がかなりの熱演をしていることで非常にレベルが上がったと思う。登場するキャラクターが非常に個性的で魅力的。ここまでの作品にしたのは監督の手腕と俳優陣の熱演のお陰だと感じる。この台風のような嵐のような作品はなかなかない。とても面白いと思った。(女性 40代)


良い意味で終始あまり意味は分からないのですが、なぜかニヤニヤしてしまう作品でした。石井岳龍監督のかっこいい独特の雰囲気が、宮藤官九郎さんのコメディーなセリフやテンポ感によってかなりポップになったような印象でした。
ストーリーは正直あまり印象に残らないのですが、出演者が豪華でそれぞれの演技や衣装を観るだけでも楽しめました。北川景子さんがずっと謎の踊りを続けるのですが、美人がおかしなことを真剣な顔でしていると、不思議な魅力があってじわじわおもしろかったです。(女性 20代)


原作の小説は読んだことがなく、ここまで振り切った映画とは思わなかったので、結構驚かされた。
主人公・掛十之進は突然人を斬ったりと善人とは言い難く、あまり魅力を感じないキャラクターだった。豪華な出演者達の振り切った演技は素晴らしいと思うが、個人的にはストーリーについていくことができず、そこまでおもしろいとは思えなかった。
とにかく派手で、テンポが良い作品。流し見するぐらいがちょうど良いのではないだろうか。(女性 30代)

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