映画『トムとジェリー ワイルド・スピード』の概要:トムとジェリーが、ハリウッドのテレビ局主催のレース番組に出て、一等賞の豪華な家をゲットするため奮闘する物語。猫のトムと、ネズミのジェリーがいたずらを仕掛け合い、追いかけっこを繰り広げる、アニメーション作品。
映画『トムとジェリー ワイルド・スピード』の作品情報
上映時間:74分
ジャンル:コメディ
監督:ビル・コップ
キャスト:ビル・コップ、ビリー・ウェスト、ジェス・ハーネル etc
映画『トムとジェリー ワイルド・スピード』の登場人物(キャスト)
- トム(ビル・コップス)
- ジェリーをいつも追いかけ回している猫。ジェリーのせいでいつも家中をぐちゃぐちゃにしており、飼い主から何度も締め出されている。それでも懲りずに、今日こそはジェリーを捕まえようと追いかけ回す、元気で暴れん坊な性格。
- ジェリー(ビリー・ウェスト)
- トムにいたずらをしては、追いかけ回されることを楽しんでいるネズミ。いつも賢く逃げており、トムから目の敵にされている。利口でいたずらっ子。
映画『トムとジェリー ワイルド・スピード』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『トムとジェリー ワイルド・スピード』のあらすじ【起】
トムの飼い主が留守の間、いつものように家中を走り回り、追いかけっこをするトムとジェリー。ジェリーがネズミサイズの車を操縦し、トムの尻尾を踏んだことにより、トムの怒りが爆発してしまう。トムも猫サイズの車を見つけ、ジェリーを引き飛ばそうと追いかける。トムを階段から上手く落としたジェリーは、優雅に庭を散歩する。すると、さらに怒ったトムが、今度は飛行機をリモートコントローラーで操縦し、そこにジェリーを乗せて空へ連れていく。空から落とされたジェリーは、木に引っかかる。そして、ジェリーごと落とそうと、トムは木をノコギリで切る。木は、家へ倒れ、家ごとぐちゃぐちゃになってしまう。ジェリーは危機一髪逃げ切ることに成功する。
ぐちゃぐちゃになってしまった家へ帰ってきたトムの飼い主は、自分の家を見て絶叫する。そして、怒ってトムとジェリーを家から追い出す。
トムとジェリーは、テレビ局主催のレースで、一等賞を取ると豪邸が貰えるという情報を知る。豪邸での優雅な暮らしを夢見た二匹は、車に乗って、そのテレビ局のあるハリウッドへ急ぐ。
映画『トムとジェリー ワイルド・スピード』のあらすじ【承】
ハリウッドにあるテレビ局GSでは、視聴率低迷が続いており、緊急にレースが開かれることとなっていた。このレースを中継し、面白いものにすれば、またテレビの視聴率が上がるのではないかと考えている。そのため、GSの社長は、このレースの出演者はワイルドな人が良いなと話す。ワイルドな人が暴走して、皆がドキドキハラハラした方が、視聴率が取れるだろうと言う。そんな話を秘書にしているところへ、車に乗って大暴走するトムとジェリーが、窓ガラスを割って部屋へ入ってきた。怒る社長だったが、ワイルドでクレイジーな二匹をレースに出場させたら面白そうだと考え、二人をレースのメンバーに加えることする。その場で契約書にサインするトムとジェリー。
レースのメンバーに選ばれたトムとジェリーは大喜び。レースが始まる前から追いかけっこを続け、周りに迷惑を掛けまくるのであった。
大会の出場には、トムとジェリーの他に、様々なキャラクターが揃った。一人目は、金髪ヘアでヒーロー気取りのスティーブ・ダークリー。二人目は、可愛い雰囲気だが、実は貪欲で怒りっぽいおばあちゃんと、凶暴なペットのチビスケという小型犬。三人目は、闇の世界から来たと言うロボットのゴーサン。四人目は、サッカーママの愛称で親しまれている、一家のお母さんマロリー。このメンバーで、ゴールのメキシコまでレースが開催される。
映画『トムとジェリー ワイルド・スピード』のあらすじ【転】
遂にレースがスタート。先頭を走るのはおばあちゃん。おばあちゃんが猛スピードで前を走り、車からチビスケが他の車を目掛けて、家具を投げつける。トムは家具に当てられ、遅れてしまう。しかし、トムは立ち直し、ジェリーを車で引っ掛け回す。飛ばされたジェリーも、なんとか立ち直し、走り続ける。
スティーブ・ダークリーは、チビスケにクッキーを食べさせる作戦に出る。喜んでクッキーを食べるチビスケに怒るおばあちゃん。
間も無く、スティーブ・ダークリーが一番にゴールし、続いておばあちゃん、その後皆一斉にゴールする。豪邸の鍵を貰おうとしたスティーブ・ダークリーだったが、視聴率のため、ゴールがアマゾンの森に変更されてしまう。皆、再び急いでアマゾンへ向かうこととなる。
アマゾンでは、トムのいたずらでマロニーが流砂にはまり、失格となってしまう。
ゴールの目の前で、長いつり橋が用意されており、皆そこで苦戦するが、全員渡ることに成功する。そして、おばあちゃんが一番にゴールに辿り着いたが、またまたゴールが南極へ変更される。怒りつつも、再び南極を目指して走り出すのであった。
映画『トムとジェリー ワイルド・スピード』の結末・ラスト(ネタバレ)
皆、吹雪の中走り続ける。スティーブ・ダークリーは、雷が落ちて車が故障し、海の中に取り残されてしまう。しかし、そこで人魚と出会い、喜ぶスティーブ・ダークリーだったが、なんと、人魚の子供達の餌にされてしまう。そのため、レースから脱落してしまう。
残りは、トムとジェリー、おばあちゃん、ゴーサンである。南極で一番にゴールしたのはゴーサンであった。しかし、司会者たちのいたずらで、凍ったポールに舌を引っ付けたゴーサンは、舌が離れなくなり、その場で失格とされてしまう。そして、またまたゴールはオーストラリアへ変更させられる。
南極からオーストラリアへは、海中を走って向かうこととなる。サメに襲われながらも、トムとジェリーはなんとかオーストラリアへたどり着く。おばあちゃんも鯨に食べられたが、抜け出すことに成功し、オーストラリアへ。しかし、トムが崖からおばあちゃんとチビスケを落としたことで、彼女たちは死んでしまう。そのままトムとジェリーだけがゴールに辿り着く。だが、原子ロケットでアジアやヨーロッパを回って、スタート地点のアメリカへ戻るように指示される。
世界中をロケットで周り、それぞれの土地をぐちゃぐちゃにしながら二匹はアメリカのゴールへたどり着く。そして、同時にフィニッシュし、この勝負は引き分けとされる。二匹に豪邸が貰えるのかと思ったら、契約によると、引き分けはレースのやり直しだと宣告される。怒ったトムとジェリーは、社長をボコボコにし、鍵を奪って、豪邸を貰うのであった。
映画『トムとジェリー ワイルド・スピード』の感想・評価・レビュー
小さい頃によく観ていたトムとジェリーだが、映画版を観るのは初めてだった。豪華な家を懸賞に、世界中を走り回るレースに参加した二匹が、様々な騒動を引き起こす様子は、アニメ版と変わらず面白かった。クレイジーでパワフルなトムとジェリーのやりとりが愉快で、子供だけでなく大人も楽しめる作品だ。世界中の名所も出てくるので、トムとジェリーと共に世界中を回っている気分になれる点も面白い。(MIHOシネマ編集部)
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