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映画『リンクル・イン・タイム』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『リンクル・イン・タイム』の概要:5次元ワープの研究中、天文物理学者の父が忽然と姿を消してから4年。娘は心を閉ざし、自分の殻に閉じこもってしまった。そんな時、不思議な女性が自宅を訪ねて来て、父を助けに行こうと言う。娘は女性の導きにより父を捜して宇宙へと冒険に出る。

映画『リンクル・イン・タイム』の作品情報

リンクル・イン・タイム

製作年:2019年
上映時間:110分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー
監督:エヴァ・デュヴァネイ
キャスト:オプラ・ウィンフリー、リース・ウィザースプーン、ミンディ・カリング、ストーム・リード etc

映画『リンクル・イン・タイム』の登場人物(キャスト)

ミセス・ウィッチ(オプラ・ウィンスリー)
1億5千歳という最高齢の存在。宇宙の一部であり大きさに拘りを持たない。非常に広い心と視点を持ち、メグを優しく諭し導いてくれる。
ミセス・ワッツイット(リース・ウィザースプーン)
若年者で、いつもメグに辛口。金髪でいつも白色のゴージャスなドレスを着ている。派手好きでストレートな物言いをするが、メグのことをとても心配している。
ミセス・フー(ミンディ・カリング)
過去の言葉を借りて話す。黒髪のエキゾチックな女性。控え目で絶妙なバランスの家に住んでいる。
メグ・マリー(ストーム・リード)
天文物理学者の父と量子力学者の母を持つ長女。養子の幼い弟ととても仲が良い。博識で賢いものの、凝り固まった考えを持ち感覚的なことが苦手。父が失踪してから、自分の殻に閉じこもり周囲を拒絶していた。
カルヴィン(リーヴァイ・ミラー)
メグの学校の友人。以前からメグに好意を抱いており、気軽に話しかける。父にいつも成績のことで責められており、心に鬱屈したものを抱えているが、メグと共に冒険に出たことで自分を取り戻す。
アレックス・マリー博士(クリス・パイン)
メグの父で天文物理学者。5次元ワープについて研究していたが、研究中に忽然と姿を消し行方不明になる。研究に没頭するあまり、家族を蔑ろにしていたことに気付き、深い後悔を抱いている。

映画『リンクル・イン・タイム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『リンクル・イン・タイム』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『リンクル・イン・タイム』のあらすじ【起】

NASAに勤める天文物理学者の父、アレックス・マリーが突然、失踪してから4年。娘のメグは学校やクラスに馴染めず、憂鬱な日々を送っていた。彼女には血の繋がらない幼い弟がいるが、少々風変りで不思議なことをよく話している。姉弟仲はとても良く父が失踪して以来、互いに支え合って暮らしていた。

弟のことを悪く言ったクラスメイトを懲らしめ校長に厳重注意された夜、自宅にミセス・ワッツイットという不思議な女性が訪ねて来る。弟の友人だと言うが、遅い時間に訪ねて来るのはあまり良いこととは言えない。母はミセス・ワッツイットへとお帰りいただくよう話したが、客人は去り際に5次元の世界は本当に存在するのだと言って去って行った。

弟と犬の散歩をしていたメグ。その途中で学校の友人カルヴィンと出会う。すると、弟は今にも倒壊しそうな家に住むミセス・フーの家へ。彼女の家の中はとても不思議で、絶妙なバランスで成り立っている。ミセス・フーは過去の言葉を借りて話す女性で、カルヴィンとメグに挨拶しただけで疲れ果て、眠ってしまうのだった。

その後、カルヴィンと庭で話していたメグは、失踪した父を心から見つけ出したいと願う。すると、そこへミセス・ワッツイットと弟、遅れてミセス・フー、そして空間からミセス・ウィッチが現れる。ミセス・ウィッチは助けを求める声が聞こえたため、マリー家へやって来たらしい。3人のミセスは時間がないとメグとカルヴィンを急かし、5次元ワープにて異次元へと連れて行くのだった。

辿り着いた場所はミセス・ワッツイットが一番のお気に入りだと言う、銀河で一番美しい惑星。この惑星の花はおしゃべりでゴシップ好きだと言うため、メグは父のことを尋ねてみる。すると、アレックスは確かにワープして来て探索していたらしい。そこで、ミセス・ワッツイットが美しい空飛ぶ不思議な生き物に変身し、メグたちを連れて行ってくれる。空飛ぶ花を追ってしばしの空中散歩を楽しんだ。

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映画『リンクル・イン・タイム』のあらすじ【承】

ところが突如、空に黒い亀裂が入り、カルヴィンがバランスを崩して転落。ミセスたちの声に応え、花が彼を助けてくれた。空に広がる霧のような亀裂は惑星カマゾツと呼ばれるもので、悪のエネルギー源であり通称イットと呼ばれているらしい。現在、宇宙にはイットが広がりつつあると言う。アレックスはもういないようなので、一行は予言者を頼って移動することにした。

どうにも、ワープに慣れず激しい痛みを覚えるメグは、ここでも倒れて起き上がれず。ミセス・ウィッチに助けてもらう。予言者の星はハッピー・ミディアム。どうやらメグは宇宙に身を任せることに恐怖を覚え、無意識に自分自身を失いたくないと思っている。ミセス・ウィッチに指摘されたメグは、改めて自分自身と向き合うことにする。

道なりに進み、洞窟へ入ると星の主である予言者が現れる。彼の助けを借りてアレックスを捜索しようとするが、メグは曖昧で感覚的なことが苦手だ。そこで、ミセス・ウィッチはイットの使い方を教える。イットは負の感情が渦巻く悪のエネルギーだ。3人のミセスたちはイットと戦うことができる戦士を捜していた。それが、父を見つけ出すことにも繋がる。ミセス・ウィッチはメグこそが戦士になれる存在だと言うのだった。

だが、いくら頑張っても上手く適合できない。予言者は、メグ自身が自分でやらないと勝手に決めていると言う。それは、自分で自分の限界を定め、様々な可能性を潰していることに他ならない。予言者の助言に従い、メグは自分自身を信じることにした。すると、アレックスが5次元ワープへと至る正しい振動が愛だと確信し、ワープで探検をした結果、イットに捕まってしまったことが分かる。

こうなっては、戦士として戦うよりも先に父を救出することの方が先である。ミセス・ウィッチは一度、地球に戻って母に事情を説明しようと言う。ところが、メグはそれを拒否。ワープの寸前まで待って欲しいと叫んだため、正しい場所へワープすることができなかった。

映画『リンクル・イン・タイム』のあらすじ【転】

気が付くと見たこともない原っぱにいて、ひそひそとどこか騒がしい。ミセスたちを捜して理由を聞くと、どうやらメグの父への思いが勝ってカマゾツへ飛ばされてしまったらしい。そのせいで、余計な負荷がかかりミセスたちの力が失われ弱っていた。故に、メグたちを連れて脱出することができないと言う。弱り果てて姿を保つことも難しい状況であるため、今後はメグたちだけでアレックスを捜索しなければならない。そこで、ミセスたちは最後の力を振り絞りそれぞれにギフトを送った。

イットの狙いは光を奪うことだ。ミセスたちは闇に屈するなと言って姿を消す。すると、原っぱが突如、大森林に変貌し弟の姿が消える。その途端、森が徐々に崩壊し始めメグとカルヴィンは崩壊から逃れるべく必死に走った。ミセスたちは壁へ向かえと言うが、そこへ至る前に巨大な竜巻ができあがり足元もおぼつかない。そこで、メグは知識を総動員してカルヴィンに自分を信じて欲しいと叫び、伐り株へと身を潜めた。

お陰で2人は無事に助かり竜巻も消失。幸い弟とも合流できた。近くに家があると言うため、3人でそこへ向かう。住人に食事に誘われたが、危険を察したメグが回避。すると、風景がまた変化。次の場所はビーチで多くの客で賑わっていた。カラフルな服を着た男が現れ、3人に食べ物を勧める。ところが、男の言葉に感化した弟が連れて行かれてしまう。それも、男はメグに弟を連れて来てくれてありがとうと礼を言うのだった。

カルヴィンとメグは慌てて2人を追う。その途端、またも場面が変わりイットに囚われた弟がメグのいない世界を選んだと笑う。そこで、メグはミセス・ワッツイットからもらった眼鏡を使い、現れた階段から先へと進んだ。すると、その先に囚われた父を発見。父子は4年ぶりの再会に涙を流した。メグはアレックスに経緯を説明し、弟の元へ戻る。

映画『リンクル・イン・タイム』の結末・ラスト(ネタバレ)

だが、弟は強引に3人を連れてイットの元へ。すると、メグは暗闇に囚われ意識を失ってしまう。イットに乗っ取られた弟は、アレックスではなくメグこそが欲しいと言う。そこで、父は娘を必死に励まし、カルヴィンだけを連れてワープしてしまった。

イットはずっとメグを付け狙っていた様子。連れて行かれた場所は、カマゾツの核で暗闇の世界だった。イットはメグが理想とする姿を見せて仲間になれと言うが、メグは断固拒否。これまで、彼女は自分の殻に閉じこもり周囲を拒絶していた。故に誰も信用せず、学校でも問題児扱い。そこで、メグはミセスたちの言葉を思い出す。彼女は自分の欠点を受け入れ、弟への愛を叫んだ。イットは酷く憤慨したが、そのお陰でイットの支配から逃れた弟が助かる。2人の姉弟には血の繋がりはないが、共に過ごした年月により互いへの愛は確かなものだった。

メグの愛の強さにより、イットの力を弱めることに成功。このことにより、ミセスたちが力を取り戻し、メグと弟の前に顕現する。メグは弟と共に5次元ワープを形成し、光り輝く宇宙を存分に眺めてから地球へと帰った。

自宅の庭に辿り着いたメグ。先に戻っていた父とカルヴィンに再会する。アレックスは研究に没頭するあまり、家族を蔑ろにしていたことに気付き深く反省。娘へと真摯に謝罪した。そして、愛する妻と4年ぶりに再会し、熱い抱擁と口づけを交わす。その間、メグはカルヴィンと挨拶を交わし、次の約束をして別れる。5次元ワープへの冒険により、マリー家は強い家族の愛と絆をようやく取り戻すのだった。

映画『リンクル・イン・タイム』の感想・評価・レビュー

アメリカの作家、マデレイン・レングルによる同名小説、邦題『五次元世界のぼうけん』をディズニーが実写映画化した作品。映像が非常に美しく、登場するミセスたちの衣装や化粧が非常に奇抜かつ個性的で素晴らしい。設定はしっかりしているものの、分かりづらい部分もあり戸惑う点もあったが、ハッピーエンドで満足感がある。心の成長と家族の絆を取り戻す心地よい作品。(MIHOシネマ編集部)

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