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映画『グッバイ・シングル』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『グッバイ・シングル』の概要:自分勝手で落ち目の女優が突如、子供が欲しいと言い出す。女性的な理由から子供を持つことができなくなった女優は、ひょんなきっかけから妊娠している女子中学生と知り合い、彼女の子供を引き取ることに。周囲の人々は女優に振り回され、大変な事態へと陥ってしまう。

映画『グッバイ・シングル』の作品情報

グッバイ・シングル

製作年:2016年
上映時間:120分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:キム・テゴン
キャスト:キム・ヘス、マ・ドンソク、キム・ヒョンス、キム・ヨンゴン etc

映画『グッバイ・シングル』の登場人物(キャスト)

コ・ジュヨン(キム・ヘス)
39歳、女優。驕った考えを持ち自分勝手で飽きやすい。勝手な行動も多くヒステリックで強がり。幼い頃、母親に捨てられ現在の事務所社長に拾われ、女優として活躍。スキャンダル女優としても有名。
ピョング(マ・ドンソク)
スタイリスト。成り行きからジュヨンのマネージャーも兼任している。ニューヨークでスタイリストとして修行した経緯を持ち、以前から他の会社からも引き抜きの話がきている。ジュヨンの性格を熟知している唯一の理解者。妻サンミとの間に3人の子供がいる良き父親。
キム・ダンジ(キム・ヒョンス)
女子中学生。お金に困っており、クラスメイトにネイリストの真似事をして小銭を稼いでいる。姉カップルと暮らしているが、疎まれている。非常に賢いが、寂しさを抱えている。ジュヨンとの契約により出産を決意。
サンミ(ソ・ヒョンジン)
ピョングの妻で三児の母。夫思いで気が強い。ジュヨンの行動に目を瞑っていたが、弁済をする羽目になったことで真実を突きつける。

映画『グッバイ・シングル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『グッバイ・シングル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『グッバイ・シングル』のあらすじ【起】

2016年、韓国ドラマアワード授賞式にて助演女優賞にノミネートされたコ・ジュヨン。彼女はスキャンダルを連発する困った女優だったが、授賞式当日、了解も得ず唇にボトックス注射を打ってしまう。
一方、クラスメイトに対しネイリストのような真似をして小銭を稼いだ女子中学生、キム・ダンジは貯めた金で産婦人科を受診。妊娠3カ月と診断が下ってしまう。

ジュヨン専属のスタイリスト、ピョングは容貌を変えてしまったジュヨンのせいで方々へ電話する羽目になり、1人でてんやわんや。彼は事務所社長にマネージャーではないと文句を言ったが、社長はピョングならスタイリストとマネージャーの両立ができるはずだと言う。腹を立てたピョングはジュヨンに対し、外出禁止を言い渡すのだった。

結局、助演女優賞を受賞することができなかったジュヨン。むしゃくしゃしてピョングの言いつけを破りクラブへ。その後、現在付き合っている年下の恋人と会い高価な贈り物を渡し、結婚の約束を取り付けるのである。

翌朝、花嫁修業も兼ね張り切って弁当を作った彼女は、意気揚々と事務所へ。ところが、ジュヨンの恋人が二股をかけている情報がネットニュースにて流れ、激情したジュヨンはすぐさま彼の自宅へ向かう。部屋には若い女がいて修羅場の後、破局。ピョングは彼女の後を追って行き、落ち込んだジュヨンを慰めるのだった。

ピョングは妻のサンミとの間に3人の子供がいる。家族の様子を目にしたジュヨンは、今後の人生を歩むために子供が欲しいと言い出す。だが、産婦人科に受診すると閉経してしまったという診断が下り、重ね重ねショックを受けるジュヨン。その帰り、エレベーターにて幸せそうな家族と口喧嘩した彼女は、たまたま居合わせたダンジを自分の娘だと宣うのだった。

このことがきっかけでダンジの事情を知ったジュヨンは、彼女が中絶するつもりだと言うので子供を産んでくれたら自分が育てると宣言。それを知ったピョングは違法だと責めるものの、ジュヨンの決心は揺らがないのであった。

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映画『グッバイ・シングル』のあらすじ【承】

ダンジは姉カップルと暮らしていたが、生活は常にひっ迫しており姉は妹のために金を出してはくれない。むしろ妹のことを厭っており、妊娠したなどとはとても言える状況ではなかった。

翌日、ダンジと待ち合わせたジュヨンとピョング。ダンジは出産にあたり詳細な書類を用意しており、子供が生まれるまでの間、ジュヨンの家で共に暮らすことになった。手描きの契約書にて正式にダンジと契約。共同生活にあたりルールを確認し生活がスタート。ジュヨンの豪邸で優雅な暮らしを送るダンジの胎児は着々と成長した。

しばらく後、次回作出演となる50周年記念の大河ドラマのセリフ合わせへと赴いたジュヨン。てっきり自分が主役かと思いきや、酒場の女主人という端役であったことにショックを受ける。ダンジに良いところを見せたかったが、このことでジュヨンのプライドも粉々になってしまう。落ち込んだ彼女を励まし、主役に配された元恋人に復讐すればいいとアドバイスするのだった。

そこで、ジュヨンは自分が妊娠していると公表。そのせいで事務所社長が入院する羽目となり、ピョングからも大目玉を食らってしまったが、ダンジとの仲は深まる。子供の父親が中絶を勧めたと聞いたジュヨンは、ダンジにも無責任な男にやり返せと言う。相手はゴルフ部の韓国代表に選ばれるエリートだったが、見事にやり返すことができジュヨンとダンジは親友となった。

映画『グッバイ・シングル』のあらすじ【転】

その帰り、事務所に呼ばれたジュヨン。退院した社長から朗報を得る。妊娠を公表したことでベビー用品などのCM契約の話が押し寄せていると言う。ジュヨンは普段から妊婦の役を演じ続けることになり、子供のためにも事務所と一蓮托生になって稼ぐことになった。

そのお陰で大河ドラマの配役がヒロインに変更。そこで、ジュヨンは主役の元恋人が父親だと明かした。すると、元恋人は主役から降板され違約金も払えず逃げ回る羽目に。ジュヨンには更に仕事の依頼が入るのであった。そうして、とうとう憧れを抱いていたニュースにも呼ばれる。このことがきっかけとなり、最も憧れていたキャスターから食事に誘われ、ジュヨンは有頂天になってしまう。

仕事で忙しく走り回ることになったジュヨンは、キャスターとの仲を深めることに夢中となってしまい、ダンジと過ごす時間がなくなってしまう。
そんなある夜、追い詰められた元恋人が自宅へと押し入り、ピョングに助けを求めたダンジ。知らせを聞いたジュヨンが駆け付け追い払ってくれたため、事なきを得たが、彼女は怖い思いをしたダンジを慰めることもせず、ひたすら怒り狂っていた。

ピョングはたった1人で過ごすダンジを気の毒に思い、料理や服を持って来てくれる。だが、当のジュヨンは病院に付き添うこともせずキャスターとキャンプへ向かってしまう。結局、産婦人科には1人で受診することになったダンジだったが、その帰り姉カップルに捕まってしまうのだった。

姉カップルはダンジをネタにジュヨンを脅迫してもっと大金をせしめようと考える。彼らのせいでダンジの存在がスクープされ、ジュヨンは窮地に落とされる。しかも、ダンジは日記に監禁されたと記していたため、ジュヨンは裏切られたとショックを受ける。2人は口論となったが、ダンジはあまりに無責任だと怒鳴り走り去ってしまうのだった。

妊娠が嘘だったと判明したことで、多額の違約金を払わなければならなくなったジュヨン。社長の説得もあり訴訟を起こさない条件として、会見にて謝罪文を自ら読み上げ弁済することになった。

ひとまずは全てに片がつき、ジュヨンの自宅にて食事会を開催したが、彼女は全く悪びれることなく偉そうな口を利く。サンミは夫や社長がこの問題に関してどれだけ苦心したかを責め、身勝手だと怒鳴る。彼女は子供達を連れて早々に帰ってしまい、社長までもが席を立って行く。残ったのはピョングだけだったが、それでも優しい彼はあまり泣くなと言って、帰って行くのだった。

映画『グッバイ・シングル』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジュヨンの弁済のため、事務所は全てを売り払って倒産の危機に追い込まれる。そんな時、ピョングの元にダンジの親友から連絡が入る。ダンジの姉カップルは大金を持って海外へ行ってしまったらしく、ダンジもまた家を出てたった1人で出産しようとしていると言う。親友は彼女を思い、助けて欲しいと言うのだ。だが事実上、ダンジとは全くの他人であるため、助けるには限界がある。

その頃、ジュヨンもまた豪邸を引き払い引っ越しの準備を行っていた。彼女はダンジが置いて行った母子手帳を目にし、少女が出産に向けて恐怖を抱いていたことを初めて知る。ダンジには絵心があり、出産後は絵画コンクールに出場する予定だった。

記者会見当日、ジュヨンはダンジが現在いる施設へとピョングに連れて行ってもらう。少女の部屋で絵を目にしたジュヨン。すでに会見の時間も過ぎており、彼女を止めようとしたピョングだったが、今回ばかりはジュヨンの気持ちは間違っていないと判断し、彼女をコンクール会場へと連れて行った。

会場の入り口でダンジと会うことができたジュヨンだったが、主催側は妊娠している少女の入場を拒む。そこで、ジュヨンは周囲の保護者と口論になるが、どうにか説得しコンクールに参加させてもらうことになった。
そして、記者会見は中止となってしまい、ジュヨンの女優生命は終わりを告げる。だが、コンクール会場にジュヨンがいるという情報によって報道陣が押し寄せその最中、ダンジが腹痛により倒れてしまう。

急いで病院へ搬送したが、帝王切開しなければならないというのにダンジが麻酔を拒否。ジュヨンは自らの非を認め少女を励まし、子供は自分が責任を持って引き取ると告げた。そうして、子供が無事に取り上げられる。ダンジも無事に手術を乗り切り、ジュヨンは生命の輝きに涙を零した。

3年後、ダンジの保護者となり一緒に子供を育てることになったジュヨン。彼女は小さな役でも女優として働き、若いダンジは画家から次々と夢を持ち邁進中。育児はピョング一家と協力して行い、ジュヨンはキャスターと別れることなく付き合い続け、かつての事務所仲間と共に和気藹々と夕食を共にするのだった。

映画『グッバイ・シングル』の感想・評価・レビュー

身勝手でわがままな女優が暴走するだけに、妊娠してしまった女子中学生の強がりと孤独が引き立てられている。女優もまた加齢と共に落ち目となり、必死で寂しさを紛らわそうと足掻いている様子が見られ、ただのわがままではないことが分かる。ただ、女優には少々、学が足りないので周囲を慮ることができず、周囲はそれに振り回される羽目になる。少女と出会ったことで、女優の心が成長する様子を面白おかしく描いた作品。(MIHOシネマ編集部)


映画の世界の物語だと割り切れば楽しめる作品でしたが、世界観に入り込めないと至る所で「こんなのありえない」と感じてしまい、違和感だらけで終わってしまうでしょう。
韓国映画で描かれる女優って皆、高飛車でプライドが高いですよね。今作の主人公ジュヨンもまさにプライドの塊のような女性。そんな彼女が中絶しようとする女子高生に出会うことで、良くも悪くも人生が変わっていきました。
最後まで夢のような「ありえない」展開ですが、割り切って見て欲しい作品です。(女性 30代)

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