映画『昼下りの情事』の概要:女たらしのお金持ちフラナガンに、探偵の娘アリアンヌが恋に落ちる。彼女は純粋無垢な女性だが、彼の前ではプレイガールのフリをする。そのうちアリアンヌが気になって仕方がなくなるフラナガンは、探偵にアリアンヌの調査を依頼する。しかし、アリアンヌはその探偵の娘だったのだ。ビリー・ワイルダー監督のお茶目なラブストーリー。
映画『昼下りの情事』の作品情報
上映時間:134分
ジャンル:ラブストーリー、コメディ
監督:ビリー・ワイルダー
キャスト:オードリー・ヘプバーン、ゲイリー・クーパー、モーリス・シュヴァリエ、ジョン・マッギーヴァー etc
映画『昼下りの情事』をフルで無料視聴できる動画配信一覧
U-NEXT | × |
---|---|
Hulu | × |
Amazonビデオ | × |
dTV | × |
TELASA | × |
TSUTAYA DISCAS | × |
ビデオマーケット | × |
Netflix | × |
※動画の配信情報は2022年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービス(VOD)の公式サイトでご確認ください。
映画『昼下りの情事』の登場人物(キャスト)
- アリアーヌ(オードリー・ヘプバーン)
- 純粋無垢な音大生。チェロを演奏する。父親は私立探偵で、父がいない間に文献を読み漁るゴシップ好き。フラナガンに本気の恋をする。
- フラナガン(ゲイリー・クーパー)
- 大金持ちのプレイボーイ。パリではいつもリッツホテルに泊まって、違う女性と密会を重ねる。本気の恋を知らない。
- クロード(モーリス・シュヴァリエ)
- 私立探偵。娘のアリアンヌが仕事に興味を持つので困っている。浮気調査で、いつもフラナガンを調べるように依頼されるので、彼についての文献をたくさん持っている。
映画『昼下りの情事』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『昼下りの情事』のあらすじ【起】
私立探偵のクロードは、リッツホテルのある部屋を監視中。そこでは大富豪でプレイボーイのフラナガンが婦人と密会している。クロードは、婦人の旦那から不倫調査を依頼されたのだ。女性の姿ははっきりと分からないが、写真を撮ることに成功する。
クロードが依頼人の男性に写真を見せると、妻だと確信する。そして、フラナガンを殺すと言って、拳銃を手にするのだった。その会話を盗み聞きしていた、クロードの娘アリアーヌは、フラナガンを助けようと策略する。
翌日、密会中のフラナガンのホテルの部屋の前へ、あの依頼人の男性がやってくる。アリアーヌはフラナガンの部屋の隣の部屋へ忍び込み、そこから彼の部屋まで窓をつたって行く。驚くフラナガンと婦人に事情を話し、アリアーヌがフラナガンのお相手になりきるのだった。婦人は窓から脱出する。そこへあの男性が入ってくる。アリアーヌがお相手だとわかるとお詫びをし、嬉しそうに出て行くのであった。フラナガンは、アリアーヌの名前を聞きたがるが、アリアーヌは言わずに出て行こうとする。そして、明日のお昼に会おうとフラナガンは無理やり約束する。
アリアーヌは、フラナガンに誘われたことが嬉しくて、ご機嫌で家に帰る。
映画『昼下りの情事』のあらすじ【承】
次の日、クロードが家を出ると、アリアンヌはフラナガンの数々のゴシップ記事を読む。彼の女遊びの激しさに嫌気がさし、アリアーヌはフラナガンと会うのを断ろうと考える。
アリアーヌは、フラナガンに約束の時間に会えなくなったと伝えるために彼のホテルへ向かう。他の男性とデートの約束があると言うアリアンヌに、フラナガンは興味を持つ。
フラナガンはすぐに食事と楽団を部屋へ呼び、アリアンヌに一緒に時間を過ごさせようとする。音楽の中、うっとりと二人はダンスを楽しむこととなる。
そしてフラナガンが違う街へ発つ日。アリアーヌは彼と密会を重ねて、彼に本気になっていたが、プレイガールのフリをするのであった。名前を聞きたがるフラナガンに、それさえも教えず、別れ際に泣いたりしない理想的な関係でしょと大人な対応をする。フラナガンにとって本当に理想的だったため、理解のある女性だと、彼も喜んでお別れする。
映画『昼下りの情事』のあらすじ【転】
そして一年間、アリアーヌはフラナガンを忘れられず、毎日意気消沈していた。そんなある日、オペラ座で、フラナガンが女性と同伴で来ているところを発見する。そして幕間の時間に彼と再会することに成功する。しかしアリアーヌは、彼のことをずっと思っていたにも関わらず、余裕なフリをするのであった。
アリアーヌとフラナガンの密会が再開する。今までにたくさんの男と遊んできたと嘘を言うアリアーヌ。フラナガンは気になって彼女の恋愛遍歴を聞きたがる。しかし、アリアーヌは詳しく話さないのだった。そして、アリアーヌは彼の知らぬ間に、スピーカーに今までの男性を一番目から順に録音して残す。もちろん全てアリアンヌの作り話だが、フラナガンはそれを聞いて気が狂いそうになる。朝までやけ酒を飲みまくる。
映画『昼下りの情事』の結末・ラスト(ネタバレ)
やけ酒を飲んだ次の日、フラナガンはリラックスするためにサウナへ行く。するとそこで、拳銃でフラナガンを殺そうとした男性に再会する。彼はあの時は本当にすまなかったと言い、今は幸せでいっぱいだと笑顔で話す。フラナガンはそれどころではない心境なので、無愛想にしていた。すると、男性は女性で悩んでいるのなら、この探偵に依頼すると良いと言って、私立探偵クロードの依頼先をフラナガンに伝える。
フラナガンは、クロードにアリアーヌのことを調べて欲しいと依頼する。名前さえ分からない状況のフラナガンだったが、クロードはそれが自分の娘であると気が付く。そこで、クロードはフラナガンに彼女の本当の姿を伝えるのだった。アリアーヌは純粋な女性で、これが初恋であることや、自分の娘であることを話す。そして、彼女ために身を引いて欲しいと言う。フラナガンは、アリアーヌを本当に大切に思っていることに気付いたため、彼女とお別れをすることを決意する。
フラナガンの元へやってきたアリアーヌに、フラナガンは今すぐ列車で旅立つと告げる。急なことで動揺するアリアーヌだったが、余裕なフリをする。しかし、目には涙が浮かんでいた。アリアーヌは、面倒な女性だと思われないよう、必死に涙を抑えてお別れをする。列車に乗り込んだフラナガンに、アリアーヌはたくさんの他の男と遊んでいるわと嘘を話しつづける。そんな彼女を見て、フラナガンは彼女を列車へ引き上げる。
アリアーヌとフラナガンはその後結婚し、いつまでも仲良く幸せに暮らすのだった。
映画『昼下りの情事』の感想・評価・レビュー
アリアンヌがフラナガンに好かれたいがために、一生懸命プレイガールのフリをするのが面白くて可愛らしかった。また、そんなプレイガールで、自分に夢中にならない様子のアリアンヌを気になって仕方がなくなるフラナガンも魅力的で面白かった。アリアンヌが探偵の娘という役所が、この物語をより面白くさせていると思う。ラストシーンでは、父親とフラナガン、どちらも本当にアリアンヌを愛しているのだと感じさせてくれる演出で、グッとくる作品。(MIHOシネマ編集部)
みんなの感想・レビュー