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映画『イップ・マン 序章』あらすじとネタバレ感想

映画『イップ・マン 序章』の概要:2008年製作の香港映画(原題:葉問)。実在の武闘家・葉問を主人公にしたカンフー映画で、キャストに日本人俳優・池内博之がいることでも話題になった作品。

映画『イップ・マン 序章』 作品情報

イップ・マン 序章

  • 製作年:2008年
  • ジャンル:アクション
  • 監督:ウィルソン・イップ
  • キャスト:ドニー・イェン、サイモン・ヤム、池内博之、リン・ホン etc

映画『イップ・マン 序章』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『イップ・マン 序章』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『イップ・マン 序章』のあらすじを紹介します。

物語の舞台は1930年代の中国・広東省の佛山。
武術家たちが集まる街で知られているこの場所には、武術家と呼ばれる人々が集まってきていた。
日々訓練を続ける彼らの前に、道場破りが現れる。
腕に自信のある武術家たちが次々と倒され、人々は詠春拳の達人であるイップマンに助けを求めた。
イップマンはその強さで難なく道場破りを倒し、周囲の人々から敬意を示される。

そんな暮らしをする中、日中戦争が勃発した。
裕福な暮らしを妻と子供としていたイップマンの穏やかな日常は一変。
日本軍に家と財産を全て取られた彼は、妻子を抱えて廃屋で暮らし貧乏暮らしを強いられる。

何とか手にした職場で日本兵と武術試合をさせられたイップマンはその強さを日本兵の三浦大佐(池内博之)に認められた。
元々中国武術を認めていた三浦は、イップマンを尊敬し日本兵に中国武術を教えてくれないかと頼む。
しかし、日本兵に加担することを嫌う彼は拒絶する。

そしてついに日本兵に殺される理由を作ってしまったイップマンは三浦大佐と決着をつくることになるのだが。

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映画『イップ・マン 序章』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『イップ・マン 序章』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

反日感情を感じさせる映画

このことは公開当初から問題視されていた。
映画そのものに反日感情が感じられる作りになっているということだ。
よって日本人や親日の人が完勝すると非情に不愉快な気持ちになると言われていた。
しかし、個人的にはその意見に全く共感は出来なかった。
と言うのも、確かに反日思想は出ているものの決して日本人を悪に仕立てあげている訳ではない。
日本軍の三浦大佐はとくに武術愛好家という設定であり、友好的。
イップマンの強さに一目おき、日本軍に武術を教えてくれないかと頼んでくるくらいである。
大佐はイップマンに男として惚れていて、また尊敬している。
そのため最後にイップマンを助けようとしたり、捕まってるイップマンに食事を与えようとした。
その行為を見ても絵かいている側に酷い反日感情だけしかなかったら、もっと酷い描き方をしていたに違いない。
後半のシーンには確かな目を覆いたくなるような日本人の姿があるが、日本を悪くしようというよりはイップマンを描くために仕方なかったという風にも取れる。

伝説のヒーロー

あのブルース・リーに師匠がいたことすら知らなかった自分は、イップマンがそうだと聞いてとても驚いた。
ブルース・リーに師匠がいたこともびっくりだ。
何よりブルース・リーがリアルタイムではない人にとって、時間軸のないところにいるヒーローという感じがしていたので、人間味が知れたことも不思議さを感じる。
恐らく本作品はカンフー映画ファンに多く見られるものでああろうが、興味の無い人にも見て欲しい伝説感が凄まじい。
フィクションであったとしても本当にいた人物であることは間違いない。
こんな人物がいたのかと思うと鳥肌ものである。


ブルース・リーの師匠、葉問の物語。ドニー・イェンの気品漂う強さに、惚れ惚れとしました。また、彼は淡々と動いていましたが、キレが物凄く体幹は一切ブレていません。詠春拳は見ていて爽快な気分になります。そして、詠春拳と空手の格闘に見応えを感じました。流れるように披露される幾つもの技、効果的なワイヤーアクション、非の打ち所がありません。詠春拳、いつか習ってみたいです。日本軍が酷い悪役として描かれており、その部分のみ胸が痛みました。(女性 30代)


ドニー・イェンが大好きな私。彼の作品の中でもこのイップマンは本物のアクションを見せてくれるので個人的にはとても高く評価しています。反日感情が目立つなどのレビューも目にしましたが、今作で描かれているのは武術家同士の戦いです。戦っている彼らの間には敵対する国の人間と言う感情は一切なく、ただ男として認め合いながら戦っていたと思います。
穏やかで繊細なアクションはドニー・イェンだからこそ出来た技。イップマンの人柄が現れているような優しく、しなやかな中に強さがあるアクションシーンを注目して見てください。(女性 30代)


日本人としては少々複雑ではあるが、作中の日本兵の残忍さは常軌を逸している。紛争地帯ではよくあることなんだろうが中華民に同情する。全く関係ない他人が殺されたのにそれに怒りを覚え、一人立ち向かおうとする姿、そして残忍な日本兵に一矢報いた場面は清々しかった。初めは弟子を取らないと一匹狼だったイップ・マンもこれをきっかけに拳法を広め、後のブルース・リーの師範であることは伝説といっても過言ではない。(男性 20代)

映画『イップ・マン 序章』 まとめ

この映画の主人公を演じているドニー・イェンがこの役に異常にはまっている。
そしてカンフーの所作が綺麗すぎて美しい。
強いのに美しい舞を見ているようで、このシーンはかなりの見所のひとつであるといえる。
ドニー・イェンはジェット・リーやジャッキー・チェンに比べるとその知名度は低く、知らない人も多いが彼の演技とカンフーの技は素晴らしく、間違いなく香港映画を引っ張っていく俳優の1人である。
元々穏やかな人なのか、役になりきっているのか優しいのに芯が強い雰囲気をこんなに出してくる俳優も珍しい。
力強さの裏側にある人間味溢れる感じも、一般人にも共感を得られるポイントである。
演技の上手さはピカイチである。

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次作 イップ・マン 葉問

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