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映画『グランド・マスター』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『グランド・マスター』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『グランド・マスター』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『グランド・マスター』の結末までのストーリー
  • 『グランド・マスター』を見た感想・レビュー
  • 『グランド・マスター』を見た人におすすめの映画5選

映画『グランド・マスター』の作品情報

グランド・マスター

製作年:2013年
上映時間:123分
ジャンル:アクション
監督:ウォン・カーウァイ
キャスト:トニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェン、マックス・チャン etc

映画『グランド・マスター』の登場人物(キャスト)

葉問(トニー・レオン)
読み方、イップ・マン。優れた武術家。父が香港との商売に成功したため、裕福な暮らしを送ってきた。
宮若梅(チャン・ツィイー)
読み方、ゴン・ルオメイ。イップ・マンに密かに思いを寄せていた。八卦掌の奥義「六十四手」の唯一の継承者。
馬三(マックス・チャン)
読み方、マーサン。北の八卦拳・宗師であるゴン・パオセンの後継者。拳法・形意拳の使い手。
宮宝森(ワン・チンシアン)
読み方、ゴン・パオセン。ゴン・ルオメイの父。北の八卦掌・宗師。様々な業績を成し遂げ、カンフー界で一目置かれている。

映画『グランド・マスター』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『グランド・マスター』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『グランド・マスター』のあらすじ【起】

イップ・マンは広東の佛山で生まれた。父は香港との商売に成功し、広大な土地を所有していた。イップ・マンは生活に苦労することなく成長した。唯一の趣味は修業をすることだった。結婚した妻は口数が少なかったが、イップ・マンを支える良き妻であった。子宝にも恵まれ、幸せな日々を送っていた。

男達は妓楼に集うのが当たり前だった。広東で最も有名な妓楼は、佛山の共和楼だった。内装が金ピカなので、「金楼」と呼ばれていた。そこで働く者達の中には、武術家がいた。「金楼」は歓楽の場であり、武術家の舞台でもあった。

ゴン・パオセンは様々な業績を成し遂げ、北の八卦掌・宗師として活躍していた。しかし、年を取ったことから、引退を表明していた。自分の跡を継ぐ者として、マーサンを指名した。ゴン・パオセンには一つだけ心残りがあった。それは、南の拳法を北に伝えることができず、流派を統一することができなかったことだった。時間が残されていなかったゴン・パオセンは、南での引退試合で自分に勝った者にその任を託すと宣言した。南の代表として皆から選出されたのは、イップ・マンだった。

映画『グランド・マスター』のあらすじ【承】

1936年6月1日、日本の侵略に抵抗し、広東・広西両軍が湖南に進軍した。中央軍とは一触即発の状態になり、佛山には厳戒令がしかれた。一方、ゴン・パオセンがイップ・マンと戦うことを、北の仲間達は反対していた。娘のゴン・ルオメイも止めるが、ゴン・パオセンは聞き入れようとはしなかった。

ゴン・パオセンは武術ではなく、思想でイップ・マンと戦った。勝利したのは、イップ・マンだった。ゴン・パオセンは流派を統一する任をイップ・マンに託した。皆が晴れ晴れとした表情をする中、ゴン・ルオメイは父の負けに心を痛める。

ゴン・ルオメイは父の負けを取り返すため、果たし状をイップ・マンに送った。イップ・マンは勝負を受け入れ、ゴン・ルオメイに会った。二人は「金楼」で戦うことになった。勝負の前、イップ・マンはもし店を壊せば、ゴン・ルオメイに勝ちを譲ることを伝えた。激しい戦いの末、イップ・マンは床を踏みしめて壊してしまう。その結果、ゴン・ルオメイの勝利に終わった。戦いを通じて二人は心を通わせ、文通をする仲になった。

映画『グランド・マスター』のあらすじ【転】

1938年10月、佛山が陥落し、イップ邸は日本軍に接収された。この頃から、イップ・マンは悲惨な日々を送ることになる。生活は苦しく、妻子と共にボロボロの家で暮らすことになった。そんな時、日本軍の元で働くことを打診されるが、きっぱりと断った。イップ・マンは40代にして、初めて生活の厳しさを体感していた。日中戦争によって、収入も友達も失った。そして、飢えによって次女を失ってしまう。

1939年、ゴン・ルオメイは西北大学医学部に入学した。1940年、マーサンは日本に投降し、奉天協和会会長に就任した。ゴン・パオセンは野心家のマーサンを破門にするが、殺されてしまう。ゴン・パオセンは「復讐するな」という遺言を残していた。しかし、ゴン・ルオメイは縁談を取りやめ、復讐することを心に決める。

1950年、戦後。イップ・マンは香港に出て、拳法の指導者として働き始めた。同じ年の大晦日。イップ・マンは香港にあるゴン・ルオメイの医院を訪れた。久しぶりにゴン・ルオメイに拳法の六十四手が見たいと頼むが、断られてしまう。

映画『グランド・マスター』の結末・ラスト(ネタバレ)

1940年大晦日、中国東北・奉天北駅。昔とは違い、人を殺して逮捕されれば待っているのは死刑だった。だが、ゴン・ルオメイはマーサンへの復讐をやめようとはしなかった。ゴン・ルオメイは死闘を繰り広げ、マーサンを倒した。しかし、ゴン・ルオメイ自身も酷い怪我を負ってしまう。

1952年の冬、ゴン・ルオメイは医院を閉じた。閉じた理由について、病気とも、アヘンのせいとも、稽古に専念するためとも言われていた。イップ・マンはゴン・ルオメイに呼ばれ、茶館(日本での茶店)で会った。ゴン・ルオメイは酷く疲れており、故郷に帰ることを望んでいた。ゴン・ルオメイはイップ・マンに惹かれていたことを打ち明けた。しかし、イップ・マンからの返事は求めていなかった。

1953年、ゴン・ルオメイは香港で病死した。一生結婚せず、子供も産まず、技も伝えなかった。同じ年、香港は身分証制度を施行した。大陸との往来が不可能になった。1960年、イップ・マンの妻が病死した。イップ・マンは二度と佛山に戻らなかった。

イップ・マンが7歳で入門したとき、師匠のチェン・ホアシュンから同門の証である帯を贈られた。そして、立派な武術家になると帯に誓うよう言葉を贈られた。イップ・マンの激動の日々を支えたのは、この帯への誓いだった。イップ・マンは子供を始め、様々な人に武術を教えた。

映画『グランド・マスター』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

武術家達の姿を描いているだけあり、戦いのシーンは綺麗さも感じるほど素晴らしかった。戦いのシーンは香港映画ならではの動きの機敏さで、邦画や洋画では作れない作品だと思う。イップ・マンの他に、チャン・ツィイーが演じたゴン・ルオメイにスポットが当てられていた。チャン・ツィイーの綺麗さとカッコ良さが存分に生かされており、彼女のファンはぜひ見て欲しい。ただ、武術やこの時代背景について詳しくないと、物語についていけないと感じる部分が多々あった。(MIHOシネマ編集部)


イップ・マンと言うと、ドニー・イェンやサモ・ハン・キンポーが出演している作品を思い浮かべますが、今作でイップ・マンを演じるのはトニー・レオン。これぞ香港映画と言うべき世界観にカンフーアクションは素晴らしいとしか言いようがありません。
しかし、イップ・マンはどんな人物なのか、何故戦うのかなど予備知識が無いとストーリーを理解するのが少し難しいかなと思いました。
チャン・ツィイーも出演しており、彼女のアクションもなかなか迫力があるので見て損はしません。(女性 30代)


イップ・マンとチャン・ツィイーに釣られて鑑賞した作品だったが、ドニー・イェン主演の作品と勘違いしていたので、何か違うなと思いながら観続けて気付いたら終わっていた。
歴史的な背景や予備知識がないと難しい内容かもしれないが、戦いのシーンはさすがの圧巻で見応えは充分にある。今作ではイップ・マンはもちろんのこと、チャン・ツィイーを全面に押し出した印象が強かった。故に彼女の美しさや演技力、アクションには満足できた。もう一度観たらもっと理解度が深まると思うのだが、一度観ただけではよく分からないかもしれない。(女性 40代)


イップ・マンの半生を描きながら、単なる武術映画に終わらせない詩的な演出が印象的でした。雨の中の決闘や列車での別れなど、象徴的な場面が多く、物語は断片的でも感情は強く伝わってきます。宮二との叶わぬ関係は切なく、武の道を選ぶことが人生の孤独と引き換えであると語っているようでした。カンフー映画というより、時代に翻弄された人々の美しい挽歌だと思います。(30代 男性)


ウォン・カーウァイ監督らしい映像美にまず心を奪われました。物語は分かりやすい起承転結ではなく、回想の積み重ねで進むため戸惑いましたが、その分、登場人物の感情が余韻として残ります。特に宮二が復讐のために自らの人生を犠牲にしていく姿は痛ましく、イップ・マンとの再会シーンには言葉にできない切なさがありました。武術よりも人生を描いた作品だと感じます。(20代 女性)


正直、アクションを期待して観ると肩透かしかもしれません。しかし、この映画は戦いの勝敗よりも「継ぐこと」「失うこと」を描いています。北と南の武林の対立、時代の変化による没落が静かに語られ、イップ・マンが成功の裏で多くを失っていることが分かります。宮二の最期を思うと、武の道の厳しさと美しさが胸に残りました。(40代 男性)


映像の一つ一つが絵画のようで、観ているだけで満足感があります。ただ、その反面、説明が少なく人物関係が分かりづらい部分もありました。それでも宮二という女性像は強烈で、復讐と誇りに縛られた生き方が悲しくも凛としています。イップ・マンとの淡い感情が成就しないからこそ、この映画は忘れがたい余韻を残すのだと思います。(30代 女性)


若い頃に観たときよりも、年齢を重ねてからの方が沁みる映画でした。成功の裏で家族や居場所を失うイップ・マンの姿は、仕事に人生を捧げてきた世代には重なるものがあります。派手な勝利ではなく、静かな喪失が積み重なっていく物語が現実的でした。最後に語られる言葉の数々が、人生訓のように心に残ります。(50代 男性)


女性キャラクターである宮二の存在感が非常に強い作品でした。彼女は恋よりも復讐と誇りを選び、その結果として孤独な最期を迎えますが、その生き方に後悔は感じられません。イップ・マンとの関係が未完成のまま終わることで、かえって感情が純化されているように思いました。美しくも残酷な人生を描いた映画です。(40代 女性)


カンフー映画というジャンルを超えた芸術作品だと感じました。戦いのシーンもスローモーションや構図が独特で、暴力的というより舞踏のようです。物語は断片的ですが、時代の流れに抗えない武術家たちの哀愁ははっきりと伝わります。宮二の選択が正しかったのかを考え続けてしまう、深みのある作品でした。(20代 男性)

映画『グランド・マスター』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『グランド・マスター』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

恋する惑星

この映画を一言で表すと?

すれ違う想いと孤独を、映像とリズムで描いた大人のラブストーリー。

どんな話?

香港を舞台に、失恋を抱えた二人の警官と、彼らと偶然関わる女性たちの物語が並行して描かれます。明確な結末や説明は少なく、断片的な出来事や感情が積み重なることで、登場人物の孤独や切なさが浮かび上がります。日常の中にある一瞬のときめきと喪失感を、独特のテンポで描いた作品です。

ここがおすすめ!

『グランド・マスター』同様、物語よりも感情や雰囲気を重視した演出が魅力です。台詞や映像の余白が多く、観る側が感情を補完する楽しさがあります。恋や人生の「選ばなかった道」を静かに想像させる余韻が好きな人におすすめです。

2046

この映画を一言で表すと?

過去に囚われた男が彷徨う、記憶と未練の迷宮。

どんな話?

作家として生きる男が、かつて愛した女性たちとの記憶を胸に抱えながら、未来を舞台にした小説を書き続けます。現実と虚構、過去と現在が曖昧に交錯し、彼の心の奥にある未練や孤独が浮かび上がっていきます。

ここがおすすめ!

成就しなかった愛や、戻れない時間を描く点は宮二とイップ・マンの関係性と重なります。物語を「理解する」より「感じる」映画で、美しい映像と余韻を味わいたい人にぴったりです。

レッドクリフ

この映画を一言で表すと?

歴史と人間ドラマを壮大に描いた、東洋的英雄譚。

どんな話?

三国志の赤壁の戦いを題材に、策略と信念が交錯する群像劇が描かれます。武将たちはそれぞれの正義と誇りを胸に、避けられない戦いへと向かっていきます。戦の中で浮かび上がる人間性が物語の軸です。

ここがおすすめ!

武術や戦いを単なるアクションとしてではなく、「生き方」や「信念」の表現として描く点が共通しています。『グランド・マスター』の武の精神性に惹かれた人なら、壮大なスケールの中にある人間ドラマも楽しめるはずです。

さらば、わが愛 覇王別姫

この映画を一言で表すと?

芸と人生が切り離せなくなった人々の、壮絶な半生。

どんな話?

京劇の世界で生きる二人の役者が、激動の中国現代史に翻弄されながらも芸に人生を捧げていく姿を描きます。舞台上の役と現実の感情が混ざり合い、次第に逃れられない運命へと向かっていきます。

ここがおすすめ!

芸に生きることが人生そのものになる厳しさは、武の道に生きた宮二の姿と重なります。美しさと残酷さが同居する物語で、時代と個人の関係を深く描いた作品が好きな人におすすめです。

イップ・マン 序章

この映画を一言で表すと?

誇りと家族を守るために闘う、王道カンフー映画。

どんな話?

武術家イップ・マンが、戦争と占領という過酷な時代の中で家族と尊厳を守るために闘う姿を描きます。明確な敵と分かりやすい物語構造で、彼の人間性と強さが丁寧に描かれています。

ここがおすすめ!

同じ人物を描きながらも、『グランド・マスター』とは対照的なアプローチが楽しめます。詩的で内省的な前者を観た後に、王道で感情を解放する後者を観ることで、イップ・マンという人物像がより立体的に感じられるでしょう。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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