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映画『最後の初恋』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『最後の初恋』の概要:エイドリアンは親友に頼まれ、五日間だけホテルの運営をすることになった。その間の宿泊客は、ポール・フラナーだけだった。ポールは誰かに会うためにホテルに来ていた。エイドリアンとポールは同じ時間を過ごすうちに、惹かれ合っていった。

映画『最後の初恋』の作品情報

最後の初恋

製作年:2008年
上映時間:97分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ジョージ・C・ウルフ
キャスト:リチャード・ギア、ダイアン・レイン、スコット・グレン、ジェームズ・フランコ etc

映画『最後の初恋』の登場人物(キャスト)

ポール・フラナー(リチャード・ギア)
優秀な外科医。妻とは離婚しており、息子のマークとも険悪な関係。医師としての自分に絶対的な自信を持っており、傲慢な性格。
エイドリアン(ダイアン・レイン)
娘のアマンダと息子のダニーと暮らしている。夫のジャックは家を出ている。浮気をしたジャックのことが許せずにいる。
マーク・フラナー(ジェームズ・フランコ)
28歳。ポールの息子。医師。傲慢な父のことを嫌悪している。エクアドルで診療所を開いている。

映画『最後の初恋』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『最後の初恋』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『最後の初恋』のあらすじ【起】

今日は家を出ているジャックが、娘のアマンダと息子のダニーを迎えに来る日だった。妻のエイドリアンは慌ただしく荷物の準備をし、子供達のことを託した。その時、ジャックは家に戻りたいとエイドリアンに話をした。エイドリアンは浮気をしたジャックを許すことができず、話を保留にした。

エイドリアンは親友のジーンに頼まれ、五日間だけホテルの運営をすることになった。その間の宿泊客は、ポール・フラナーだけだった。ポールは名簿に名前をサインするが、住所欄は空白にしていた。エイドリアンは部屋に案内し、注意事項などを説明した。

夕食の時間、エイドリアンは席まで食事を運んだ。すると、独りで食事をするのは味気ないからと、ポールがキッチンで食事を始めた。エイドリアンは戸惑いながらも、ポールと一緒に食事をした。二人はぎこちないながらもお互いのことを話した。ポールは医師の息子がいるが、関係はあまりよくない様子だった。妻のジェニーとも別れていた。

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映画『最後の初恋』のあらすじ【承】

エイドリアンはポールの部屋の掃除をした。その時、トーレルソンからの手紙を見つける。エイドリアンが嵐に備えて準備をしていると、イライラした様子のポールが帰ってきた。ポールが準備を手伝うと言ったため、エイドリアンは彼に任せて買い出しに出かけた。エイドリアンは知り合いの小売店の店主に会い、トーレルソンについて尋ねた。トーレルソン家は全財産をはたいて有名外科医に妻の手術を頼んでいた。だが、妻は他界し、今は夫と息子が二人暮らしをしていた。

エイドリアンはポールが有名外科医だと気づき、トーレルソン家のことを尋ねた。ポールは夫人に左頬の血管腫の摘出を依頼されたことを話した。良性だったが大きかったため、見た目を気にして摘出を望んだのだ。手術の結果、夫人は亡くなり、夫は過失致死でポールを訴えた。だが、突然話したいと、夫から手紙が届いた。ポールはトーレルソン家を訪ねたが、息子に追い返されてしまっていた。エイドリアンは夫人の死を背負わされて辛かっただろうと、ポールの気持ちを慮った。

エイドリアンとポールは一緒に食事をしながら子供達のことを話した。アマンダからは嫌われていたが、エイドリアンは二人の子供を心から愛していた。ポールの息子のマークは28歳で、エクアドルで診療所を開いていた。トーレルソン夫人の手術の件から、マークとの関係が拗れていた。ポールは患者の遺族に直接会わず、看護師に説明をさせていた。その時、手術が立て込んでいたのだ。マークは医師として失格だと父を責めていた。

映画『最後の初恋』のあらすじ【転】

エイドリアンがポールと楽しく話している、アマンダから電話がかかってきた。エイドリアンは喜ぶが、アマンダから父と復縁して欲しいと言われる。ジャックが嘘を吐いてアマンダを味方につけたのだ。エイドリアンはジャックに対して激怒した。

ホテルにトーレルソンが訪ねてきた。トーレルソンは妻の身に何が起きたのか知りたがっていた。ポールは5万人に1人に起こる麻酔への異常反応が起きたことを説明した。ポールの手術ミスではなかった。しかし、ポールは自己弁護ばかりで、妻を失って悲しむトーレルソンの心に寄り添うことはなかった。エイドリアンはトーレルソンが帰った後そのことを指摘し、ポールと口論になってしまう。

酷い嵐がきた。エイドリアン達は窓を閉めてホテルの中に入った。雨風によって建物が揺れ、食器棚が倒れてきた。ポールはエイドリアンを救った。二人はそのまま寄り添い合い、キスをした。

次の日、エイドリアンは昨夜ダニーが発作を起こしていたことを知り、傍に寄り添えなかったことで落ち込んでいた。ポールはエイドリアンのことを良い母親で良い妻だと褒め、慰めた。その後、ポールはエイドリアンとトーレルソンの家を訪ね、夫の話に耳を傾け心に寄り添った。

映画『最後の初恋』の結末・ラスト(ネタバレ)

エイドリアンとポールは惹かれ合い、一夜を共にした。別れがたかったが、ポールはマークに会いに行くことを決めていた。ポールは手紙を送ることを約束した。エイドリアンは家に帰り、ジャックに別れを告げた。アマンダは受け入れることができず、母を責め立てた。

ポールから手紙が届き、エイドリアンは返事を書いた。その傍らで、エイドリアンは久しぶりに、流木での木箱作りに勤しんだ。その木箱の作り方は地元の女性に習ったもので、大切な物や守りたい物を入れるための箱として使うものだった。会えない日を寂しく思いながらも、エイドリアンはポールから届く手紙に幸せを感じていた。

ポールから手紙が届かなくなり、エイドリアンは不安を感じていた。そんなある日、マークが訪ねてくる。ポールは山崩れに巻き込まれ、他界していた。マークは傲慢だった父を変えてくれたエイドリアンに感謝した。エイドリアンは悲しみながらも、自分もポールのお陰で救われたのだと話した。

エイドリアンはマークから渡されたポールの荷物を確認した。そこには、ポールの最後の手紙が入っていた。手紙にはエイドリアンと一緒に暮らそうと思っていることが書いてあった。エイドリアンは深い悲しみに襲われ、やる気を失ってしまう。アマンダは母に寄り添った。

エイドリアンはアマンダに促され、ポールのことを話した。エイドリアンが制作していた木箱はポールに贈る予定の物だった。今はその木箱の中に、彼の写真を入れていた。エイドリアンはポールの写真をアマンダに見せた。その後、エイドリアンはホテルを訪れ、ポールとの思い出を思い返した。すると、ポールが言っていた野生の馬が、砂浜を駆けている姿が見えた。エイドリアンは驚き、喜んだ。

映画『最後の初恋』の感想・評価・レビュー

ポールが傲慢で、エイドリアンが優柔不断なところがあったため、物語の当初は少しイライラするところもあった。だが、ポールが亡くなったと知ったときに、エイドリアンと同じように号泣した。ポールからの手紙を嬉しそうに読んでいたエイドリアンの姿が描かれていただけに、再会が叶わなくなってしまったのが余計に辛く感じた。でも、最後エイドリアンが娘の力を得て、立ち直る姿まで描かれていたのが良かったと思う。(MIHOシネマ編集部)


思っていたよりも何倍も大人のラブストーリーだった。シンプルに駆け落ちか何かで結ばれると思っていたが、予想打にしない悲しい展開だった。「今以上の自分に成長させてくれる愛」「無限の可能性を引き出してくれる愛」エイドリアンが娘に教えていた言葉は自分にも教えてもらえたようで、大切にしたいと思った。愛の形は様々あるがこんな形も素敵だなと。原作はニコラス・スパークスの『きみに読む物語』と後から知ってあの有名な作品だった驚きと、本編を思い返してみて納得だった。(女性 20代)


歳を重ねた人生の先輩たちの恋愛は見ていて心が温まります。傲慢さや優柔不断な性格はここまで長く生きてきてしまうと直すのはなかなか難しいのだろうなと感じます。他人から見ればそれは欠点ですが、恋に落ちた2人にとってはそれは個性の一つで、足りない部分は補い合っていけばいいのだと教えてくれているような気がしました。
ポールのラストはとても悲しかったですが、想いはしっかりとエイドリアンに伝わっていたので2人はきっと幸せだろうなと感じました。(女性 30代)

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