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映画『東京公園』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『東京公園』の概要:カメラマン志望の志田光司は、公園で出会った男性にある一組の母娘の写真を撮って送って欲しいと頼まれる。男性はその女性との関係を明かそうとはしなかった。光司は奇妙に思いながらも承諾する。

映画『東京公園』の作品情報

東京公園

製作年:2011年
上映時間:119分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、青春
監督:青山真治
キャスト:三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥 etc

映画『東京公園』の登場人物(キャスト)

志田光司(三浦春馬)
大学生。亡き母の影響で、カメラマンを目指す。将来に漠然とした不安を抱えている。夜はバー兼レストランのウェイターとして働いている。
富永美優(榮倉奈々)
光司の幼馴染。天真爛漫。勘が鋭い。人に弱みを見せない。光司の友人でもある高井ヒロと付き合っていた。
志田美咲(小西真奈美)
光司の義姉。光司に対して、弟以上の思いを抱いている。しかし、姉として光司への思いを必死に隠している。
初島百合香(井川遥)
娘と一緒に公園を転々と巡っている。夫の隆史は歯科医。夫とは大学の考古学サークルで出会った。光司の亡き母に似ている。
高井ヒロ(染谷将太)
光司の友人。美優の彼氏。他界しており、幽霊として現世に残っている。光司にしか姿が見えず、光司の家から出ることができない。

映画『東京公園』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『東京公園』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『東京公園』のあらすじ【起】

大学生の志田光司はカメラマン志望で、家族の写真を撮って回っていた。公園で母子(初島百合香と娘)の写真を撮っていたとき、不審者と間違えられて男性(初島隆史)に注意されてしまう。光司は自分の素性を説明した。それでも隆史は光司のことを好意的に見ず、勝手に写真を撮ることをやめるよう忠告した。

光司は隆史から呼び出しを受け、百合香と娘の尾行をして毎日写真を撮って送って欲しいと頼まれる。光司は困惑し、百合香達との関係について尋ねた。だが、隆史は何も言おうとはしなかった。結局、光司は報酬に釣られ、写真を撮ることを承諾した。

夜、光司はバー兼レストランのウェイターとして働いていた。そこに義理の姉の志田美咲と幼馴染の富永美優がやって来る。美優は光司と隆史が一緒にいるところを目撃しており、関係について尋ねた。光司は調査のことを知られたくなかったため、ちょっとした知り合いだと誤魔化した。

百合香は娘と色んな公園に出かけていた。隆史は百合香達が出かけた公園を光司に連絡した。光司は見つからないように注意しながら、百合香達の姿をカメラに収めた。一方、深夜のビル清掃のバイトをしている美優は、仕事中に同僚に襲われそうになる。必死に抵抗し、同僚を追っ払った。

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映画『東京公園』のあらすじ【承】

美優は光司の家で食事をしながら、同僚に襲われそうになってバイトを辞めたことを話した。光司は衝撃の告白に絶句する。そんな二人の傍には、美優の彼氏で幽霊の高井ヒロがいた。ヒロは光司しか見ることができなかった。美優はヒロが見えず、話せないことに不満を抱いていた。

光司はヒロのデジカメに入っていたSDカードを美優に渡そうとした。美優は受け取ることを拒否し、一緒に見たいと言った。光司はパソコンを使い、美優と一緒にデータを確認した。SDカードには光司と美優の写真がたくさん収められていた。だが、カメラを撮っていたヒロの姿は写っていなかった。美優はヒロが写っていなかったことにがっかりする。

ヒロは光司の家からなぜか出ることができなかった。なぜ現世に留まっているのかも分からず、いつ成仏できるかも分からなかった。光司はヒロのためにお祓いをした方が良いのか考える。

光司は義母の裕子が倒れたとの連絡を受け、美咲と一緒に病院を訪れた。幸いにも命に別状はなく、元気そうだった。光司の父と裕子は3年8か月前から伊豆大島に移住していた。父はもしかしたら移住の心労で倒れてしまったのかもしれないと光司に話した。一方、裕子は美咲と光司達のことを話していた。裕子は美咲が義理の弟と仲良くしている現状に安心していた。

映画『東京公園』のあらすじ【転】

美優は光司に会い、美咲が思いを寄せていることを教えた。光司は予想外の事実に驚愕し、困惑する。美優は「美咲のことをまっすぐ見つめたことはあるか」光司に尋ねた。美咲は弟として光司に出会っていたため、自分の思いを告白する気はなく封印していた。

光司はバイト先のマスターに美咲のことを相談した。マスターも美咲の思いを知っていたが、光司と恋愛関係に発展することは容易いものではないと思っていた。それは、光司が美咲の思いを知っても、変わらない見解だった。

美優に百合香の調査をしていることがバレてしまう。美優は百合香が訪れた公園を聞き、地図を確認した。すると、渦巻き状になった。さらに、美優は百合香の写真を見て、光司の亡き母に似ていることを指摘した。光司は似ているとは思えなかったため、首を傾げた。すると、美優は光司が百合香を気にし、亡き母のカメラを大切にしていることから、マザコンだと教えた。

光司は百合香の行動の意図が分からず、伊豆大島で美咲に相談したことを思い出す。それを聞いた美優は、美咲が光司に告白しなかったのはそれが原因だと考えた。美優は美咲の元に行くことを勧めた。

映画『東京公園』の結末・ラスト(ネタバレ)

光司は美咲の家を訪ね、彼女をモデルに写真を撮った。美咲は光司への思いを隠すことができず、抱き締めてキスをした。だが、直接的な言葉は何も言わなかった。光司は美咲に姉で良かったと伝え、美咲も光司に弟で良かったと伝えた。その後、美咲は母と一緒にいるためにも、伊豆大島に引っ越すことを決める。

光司が調査をやめることを伝えると、隆史は激しく取り乱した。隆史は妻の百合香が浮気をしているのではないかと酷く恐れていた。光司は百合香が渦巻き状に公園を転々としていることを教えた。それを聞いた隆史は、納得し安堵する。渦巻きはアンモナイトを現していた。隆史が百合香に初めて送ったプレゼントが、アンモナイトの化石だった。

光司は百合香を撮ってあげて欲しいと、デジタルカメラを隆史に渡した。隆史はそのカメラを使い、百合香と娘の写真を撮った。百合香は隆史からデジタルカメラを借りると、隆史の姿を撮った。

光司の家に、大きな荷物を持った美優が訪ねてくる。美優は部屋を貸して欲しいと頼んだ。美優はヒロを失った喪失感を一人で抱えきれなくなり、光司を頼ったのだ。光司は美優を受け入れた。それを見たヒロは、姿を消した。その後、光司と美優は家具を買いに出かけた。そこには、隆史、百合香、娘の姿があった。光司と隆史達は頭を下げて挨拶をした。

映画『東京公園』の感想・評価・レビュー

表現が回りくどかったり、シーンとシーンの繋ぎが唐突だったり、独特な雰囲気がある物語だった。でも、音楽がシーンにピッタリと合っていて、見終わった後に心地良さを感じる作品だと思った。万人受けはしないかもしれないが、一度嵌まれば何回か見たくなる映画だと思う。光司を取り巻く三人の女性達の姿が主に描かれているのだが、その中でも義姉の美咲の姿が印象に残った。美咲の光司に対する複雑な思いが顔に出ていて、小西真奈美さんの演技が素晴らしかった。(MIHOシネマ編集部)

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