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映画『東京プレイボーイクラブ』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『東京プレイボーイクラブ』の概要:監督・奥田庸介の長編デビュー作品。暴力を盾に様々な土地を渡り歩いてきた男。昔の仲間を頼りに新たな町で働き始めるが、地元のヤクザと揉め始めてしまい周りの人間を巻き込んでいく。

映画『東京プレイボーイクラブ』の作品情報

東京プレイボーイクラブ

製作年:2011年
上映時間:96分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:奥田庸介
キャスト:大森南朋、光石研、臼田あさ美、淵上泰史 etc

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映画『東京プレイボーイクラブ』の登場人物(キャスト)

勝利(大森南朋)
普段は寡黙だが、一度スイッチが入ると手を付けられなくなる男。手が早く、暴力で優越を付けることで生きてきた。職場でのトラブルを機に、旧友の成吉が居る町に移り住む。
成吉(光石研)
勝利の旧友。寂れた町に根付きガールズラウンジ「東京プレイボーイクラブ」を営む。代わり映えのない日々に充実感を得ていたが、勝利をかくまったことで事件に巻き込まれてしまう。
エリ子(臼田あさ美)
無気力な女性。成吉の店でボーイとして働く貴弘と同棲している。何かを変えようと模索していた中で、貴弘の身勝手な行動に振り回されていく。
貴弘(淵上泰史)
成吉の店のボーイ。懸命に働いても思うようにお金が貯まらないことに悶々としている。エリ子と付き合っていながら、お店の女のこと浮気し妊娠させてしまった。

映画『東京プレイボーイクラブ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『東京プレイボーイクラブ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『東京プレイボーイクラブ』のあらすじ【起】

自動車解体工場に乗り込んできた一人の男。浪人中の彼は、作業の音が弊害になり勉強できないとクレームをつけにきたのだ。俯瞰していた勝利の目線に気付き、絡みに来る浪人生。勝利は顔色一つ変えずに、工具で殴り浪人生を失神させてしまった。

寂れた繁華街でキャッチをする貴弘は、スーツ姿の男に日頃の鬱憤をぶつけるように絡む。「好きでこんな仕事をしているわけではない」と嘆く貴弘の仕事は「東京プレイボーイクラブ」という廃れた風俗店。恋人のエリ子と同棲している貴弘だったが、お店で働くはなに「大事な話がある」と呼び出された。俯き何も言わないはなに、いつもの調子で事情を聞き出すと妊娠したと報告を受けた。「水商売から足を洗うつもりだった」と強がり、産むように諭す貴弘だったが、はなは「ごめんね」といい目を合わせなかった。

その頃、浪人生を殴ってしまった勝利は、「東京プレイボーイクラブ」を経営する成吉の元を訪ねていた。多くを語らない勝利の状況を察し、成吉は身を寄せるように諭すのだった。そのまま二人は飲みに行く。トイレに行くと席に立った勝利は、シャツの袖口に血をつけて戻ってきた。その矢先、トイレから血まみれになった梅造が出て来て暴れ出す。実は、トイレで梅造からケンカを売られ、手を出してしまったという。梅造の兄である竹男も現れ、一発触発の寸前、成吉の仲裁のおかげでその場は収まったが、成吉は小さな町で生きていく意味を勝利に説いた。

映画『東京プレイボーイクラブ』のあらすじ【承】

ケンカの勝ち負けでしか価値を得てこなかった勝利は、腹の虫が収まらず、帰り道に竹男を見つけ殴り続けてしまった。その頃、店番を頼まれていた貴弘。はなを妊娠させてしまったことが気にかかり、衝動的に店の金庫から売上金を盗んでしまった。そしてはなの元へ駆け付け、1時間後に西口の公園で落ち合おうと伝えた。勝利と別れ店に戻った成吉は、売上金がないことに気づき、貴弘を探しに行く。その頃、貴弘ははなを待ったまま朝を迎えてしまっていた。ふと携帯を見ると、エリ子から「早く帰ってきてよ」とメールが入っていた。

貴弘の帰宅を待っていたのはエリ子だけではなかった。成吉が自宅で待ち構えていたのだ。引きずられながら店へ連れていかれる様子を心配して、エリ子は二人を追いかけた。ボロボロになった貴弘は「店で働いてほしい」とエリ子に頭を下げるのであった。

成吉の店で働き始めたエリ子。勝利も成吉の店のボーイとして働き始め、ビラ配りに出ていた。その頃、店には竹男と梅造、そして兄の松ノ介が来ていた。必死に勝利を守ろうとする成吉に対して、松ノ介は女に金を持たせホテルに来させるように条件を出すのだった。勝利がしでかした事の重大さを責める成吉。一つの場所に根を張る生き方を知らない勝利は何も言い返せないのであった。

映画『東京プレイボーイクラブ』のあらすじ【転】

松ノ介が待つホテルにはエリ子が出向くことになった。勝利が車で送り届ける。覚悟を決めた様子で指定された部屋へ向かったエリ子。部屋の中では、パンツ一丁で松ノ介が待っていた。何とか事を納められたとホッとする成吉。しかし事態は急変する。エリ子から連絡があり、松ノ介が死んでしまったというのだ。

急いでホテルへ向かった成吉。部屋に着くと、ベッドに大の字で倒れる松ノ介があった。松ノ介の乳首には電気ケーブルがついており。心臓麻痺で逝ってしまったのである。勝利を呼び出した成吉。部屋の隅っこでうずくまるエリ子をよそに、成吉は松ノ介の身に着けていたアクセサリーを奪うのだった。そんな中、勝利は準備を始める。裸に水玉のエプロンを付け、死体を分解するための準備だ。全ての作業は勝利が進め、成吉と一緒に川に捨てるのだった。

3人は喫茶店でモーニングを済ませ解散する。松ノ介が死んでから一言も発しないエリ子に対して、成吉は脅して口止めするのだった。

映画『東京プレイボーイクラブ』の結末・ラスト(ネタバレ)

店に戻りホッと一息ついた成吉の元に竹男と梅造が乗り込んで来た。マメな松ノ介と連絡がつかないことに異変を察したのだ。なんとか誤魔化そうとした成吉だったが、隠し忘れていた松ノ介のアクセサリーを梅造に発見されてしまう。松ノ介が殺されたと勘づいた竹男は銃を取り出して、成吉へ向ける。成吉は必死に命乞いをし、最期に一緒に居たエリ子差し出すと交渉をした。

エリ子が自宅に帰ると、貴弘ははなと寝ていた。浮気を目の当たりにし、行き場を失ってしまったエリ子は当てもなく歩き出した。成吉の指示で、エリ子を探しに来た勝利。生気のない表情のエリ子に事情を聞き、貴弘がどうなってもいいならば逃げてもいいという選択肢を与えるが、行き場のないエリ子は成吉の元へ向かった。

成吉は竹男と梅造に拘束され、ボロボロの状態だった。窮地に追い込まれた成吉は、すべてをエリ子のせいにしようとするが、エリ子は恐怖で言葉が出なくなっていた。様子を見兼ねた勝利は自分が殺したと話しを始め、竹男と梅造を煽った。怒り狂った竹男は銃を乱射し、梅造の首に致命傷を負わせてしまう。我に返った竹男だが、時はすでに遅く梅造の息は僅かである。咄嗟に背後から竹男を殴り逃げようとしたエリ子。勝利が手を取り、走り出した矢先、梅造が最期の気力で銃を取り一発撃ったのである。その弾はエリ子の背中に当ってしまう。勝利は怒りに任せ、原型が留まらない状態まで梅造を殴り続けた。エリ子を救うべく、車に乗せて病院へ走り出すのだった。

映画『東京プレイボーイクラブ』の感想・評価・レビュー

同じことの繰り返しである日々を少しでも変えたいという衝動を、活かせずに悶々とした人たちを見た。上手いこと周囲とのバランスを取り続ける成吉と、できることすら見つからないエリ子。暴力に頼ること以外を知らない勝利。そして、男としてのプライドばかりが先行する貴弘。いずれの人生も見本にはし難いのが正直なところである。キャラクターがわかりやすく、エレファントカシマシのエンディング曲まで、統一されたトーンの一作。(MIHOシネマ編集部)

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