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映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の概要:『スター・ウォーズ』旧3部作で悪役として登場したダース・ベイダーの若いころを描く、序章3部作の第1弾。時系列的にはシリーズの一番始めにあたる。後にベイダーとなる少年アナキンとジェダイたちとの出会いが描かれる。

映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の作品情報

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス

製作年:1999年
上映時間:133分
ジャンル:SF、アクション、ファンタジー
監督:ジョージ・ルーカス
キャスト:リーアム・ニーソン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ジェイク・ロイド etc

映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の登場人物(キャスト)

アナキン・スカイウォーカー(ジェイク・ロイド)
奴隷の息子として惑星タトゥイーンに生まれ、部品屋の奴隷として育った純真な少年。後の悪名高きダース・ベイダー。機械の扱いと操縦技術がずば抜けている。クワイ=ガンに強いフォースの力を見初められ、ジェダイとしての道を歩む事となる。
クワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)
ジェダイマスター。常に冷静で洞察力があるが、ジェダイマスターの中では少し変わり者。アナキンに強いフォースの力を認め、彼がフォースに安定をもたらすという予言の人物ではと考えている。
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)
クワイ=ガン・ジンの弟子でジェダイの卵(パダワン)。頑固なところがある。
アミダラ女王 / パドメ(ナタリー・ポートマン)
アミダラ女王は銀河共和国に属する小さな惑星ナブーの女王。普段は影武者の侍女が彼女の代わりを勤めているが、実は勇敢で好奇心旺盛。

パドメはアミダラ女王が影武者と立場を入れ替わり、侍女に扮しているときの呼び名。

ジャー・ジャー・ビンクス(アーメド・ベスト)
惑星ナブーの湖沼地帯に住むグンガ人の1人。クワイ=ガン・ジンに命を救われ、協力することになる。お調子者でドジが多く、そのせいでグンガ人から追放されていた。
パルパティーン / ダース・シディアス(イアン・マクダーミド)
パルパティーンは銀河共和国連邦の元老院議員で、ナブーの代表。議長不信任をアミダラ女王に提言し、元老院議長に上り詰める。

ダース・シディアスは通商連合の背後で悪事をもくろむ謎の存在。1000年前に絶滅したとされる、邪悪なパワーを使うシスの暗黒卿の1人。フードに隠されその正体はまだ明らかにされていない。

ダース・モール(レイ・パーク)
ダース・シディアスに師事する、闇のジェダイ。両端に剣のついたライトセイバーで戦う。
ヌート・ガンレイ通商連合総督(サイラス・カーソン)
通商連合のリーダー。交易への課税をめぐり、共和国元老院ともめている。武力に訴えナブーを侵略するが、実はその背後にはダース・シディアスがいた。
シミ・スカイウォーカー(ペルニラ・アウグスト)
アナキンの母親。ワトーの元で奴隷として働いており、その前はタトゥイーンのギャング、ハットの奴隷だった。処女懐胎によってアナキンを出産。奴隷として生まれたアナキンの将来を心配している。
ヨーダ(フランク・オズ)
この時代には大勢存在したジェダイたちをまとめる、ジェダイ評議会の長。体は小柄だが、どのジェダイよりも強力なパワーと先を見据える能力を持っている。

映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のあらすじ【起】

遠い昔、はるか銀河のかなたで…。銀河共和国に混乱が訪れようとしていた。辺境の星との交易についての意見の相違が原因だ。貪欲な通商連合は武力に訴え、惑星ナブーへの航路を封鎖する。共和国の元老院議会は議論ばかりで役に立たず、元老院議長は2人のジェダイを秘密裏に送り込む。

クワイ=ガン・ジンと弟子のオビ=ワン・ケノービ、2人のジェダイたちは特使を装って通商連合の船を訪れる。連合総督は彼らがジェダイだと気づき、裏から指令を送っていたダース・シディアスに指示を仰ぐ。シディアスはナブーへの侵略とジェダイたちの暗殺を試みる。クワイ=ガンたちは通商連合の企みに気づき、ナブーへの船にもぐりこむ。

ナブーにたどり着いたクワイ=ガンとオビ=ワンは、偶然海底都市に住むグンガ人の1人、ジャー・ジャーの命を救う。ジャー・ジャーは2人を故郷に招待するが、グンガ人の王は彼らを歓迎しなかった。彼らはナブーの地上に住む種族を嫌っており、ナブー侵攻を人事だと思っていた。クワイ=ガンたちは通商連合に見つからないルートを教わり、ジャー・ジャーを連れ地上へ向かう。

通商連合はナブーの都市を制圧、アミダラ女王を捕らえた。クワイ=ガンたちは護衛を攻撃し、アミダラ女王と数名の部下と惑星ナブーを脱出、コルサントへ向かう。しかし船は通商連合の攻撃を受ける。小さなドロイドR2-D2が船を修理したが、船は燃料補給のためギャングのハットが支配する惑星タトゥイーンに着陸した。ダース・シディアスは弟子のダース・モールをアミダラ女王捜索に派遣する。

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映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のあらすじ【承】

クワイ=ガンとジャー・ジャー、R2-D2は部品を手に入れるため部品屋へ向かう。アミダラ女王の侍女パドメも同行する事となった。部品屋には奴隷で機械いじりが得意な少年アナキン・スカイウォーカー(後のダース・ベイダー)がいた。彼は母親とともにずっと奴隷の生活をしていた。パドメはすぐにアナキンと仲良くなった。共和国通貨では支払えないと言われ、クワイ=ガンは困ってしまう。砂嵐が来たため、アナキンは自分の住まいにクワイ=ガンたちを招待した。

アナキンはパドメに、自分が組み立てているドロイドC-3POを見せる。アナキンはジェダイが奴隷を解放に来てくれたのだと思っていたので、タトゥイーンに来た理由を聞いてがっかりしてしまう。金がなくて部品が買えない事を知ったアナキンは、ポッドレースで自分が金を稼ぐと言い出した。クワイ=ガンは船を担保に、アナキンをレースに出すよう、部品屋のワトーに交渉する。クワイ=ガンはアナキンに強いフォースの力を感じていた。

クワイはワトーに、レースに勝ったらアナキンを連れていくという賭けを持ち掛ける。レースの結果、アナキンは並外れた操縦技術を示し、見事レースに優勝した。クワイはアナキンを連れていくこととなった。初めは純粋に喜ぶアナキンだったが、母との別れにはまだ幼すぎた。船内で不安に駆られるアナキンを、パドメは優しく慰める。出発直前に現れたダース・モールと名乗る暗黒卿も心配の種だった。

映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のあらすじ【転】

アミダラ女王たちを乗せた船は無事元老院のある惑星コルサントに到着した。ナブーの代表議員であるパルパティーンは、腰の重い元老院議長の不信任を提言するよう、アミダラ女王に持ち掛ける。選挙により、新議長候補にパルパティーンが選ばれた。しかしアミダラ女王は故郷の人々と運命を共にするため、ナブーへ戻ることを決意する。一方アナキンはジェダイ評議会に引き合わされた。ヨーダ達評議会は、アナキンのフォースの強さを認めながらも、彼の心にダークサイドへと通じる恐怖を感じ取り、修行の開始を保留した。クワイ=ガンは評議会の要請を受け、オビ=ワン、アナキンとともにアミダラ女王に随行する。

惑星ナブーに秘密裏に着陸した一行は、沼地の種族グンガ人に協力を頼みに行く。グンガ王の態度は冷たく、地上の種族が自分たちを見下していると考えていた。その時、パドメがアミダラ女王の前に進み出る。アミダラ女王として今まで話していたのは影武者で、本当のアミダラ女王はパドメだったのだ。グンガの王の前で膝をつくパドメを見て、彼らは協力を決める。パドメはグンガ人の軍がドロイド軍をおびき出す隙に総督を捕らえる作戦を計画する。アミダラ女王たちの到着に気づいた通商連合軍とダース・モールは、迎え撃つ準備を始めていた。

映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の結末・ラスト(ネタバレ)

グンガ軍の待つ平原に、ドロイドの大群が攻めてきた。王宮のドロイド軍が手薄になり、パドメとクワイ=ガンたちは作戦を開始する。パドメたちは飛行場を攻撃、飛行部隊が戦闘機で大気圏外へ飛び立つ。アナキンもR2-D2とともに戦闘機に乗り込んだが、そこで隠れているように言われてしまう。パドメたちは玉座に向かうが、ダース・モールが立ちはだかる。パドメたちを先に行かせ、クワイ=ガンとオビ=ワンが応戦する。

ボタンをいじるうち、アナキンを乗せた戦闘機が空へ飛び出してしまった。戦闘機は、飛行部隊の目的地と同じ、ドロイド軍を操っている母船へと向かっていた。

善戦していたグンガ軍だったが大量のドロイドにはかなわず、パドメたちも連合総督に取り囲まれてしまった。ジェダイ2人もダース・モールの力に苦戦する。扉に阻まれたオビ=ワンの目の前で、クワイ=ガンがダース・モールに倒されてしまう。オビ=ワンは師の敵をとるため、ダース・モールと一騎打ちに突入するが、窮地に追い込まれていた。

大気圏外では、アナキンが戦闘機を自在に操り、母船の破壊に成功する。これによってドロイドはすべて機能を停止し、形勢は一気に逆転する。オビ=ワンもクワイ=ガンのライトセイバーを使ってダース・モールを打ち倒す。クワイ=ガンはオビ=ワンにアナキンのことを託し息絶えた。戦に敗れた通商連合は、元老院で裁かれる事となる。

クワイ=ガンの遺言が尊重され、アナキンはオビ=ワンの弟子として修行をすることとなった。まだ暗黒卿が滅びてはいないという不安要素を持ちながらも、惑星ナブーの人々は、再び訪れた平和を祝うのだった。

映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の感想・評価・レビュー

スター・ウォーズシリーズの新三部作、一作目。若き日のダース・ベイダー=アナキンと彼の師となるオビ=ワンの出会いを描く。

旧三部作に比べ格段に進化したVFXにより新時代のスター・ウォーズが描かれている。特に秀逸なのはライトセイバーによるスピーディーなバトルシーンは多くのファンが驚いたに違いない。
作中で全盛期を迎えていたジェダイの騎士は旧三部作ではおおよそにしか描かれていなかったため本シリーズでその全貌が詳しく描かれている。(男性 20代)


ジョージルーカス監督本人は否定したそうですが、ジェダイの語源は「時代劇」という説が有力です。本作ではまだ出てきませんが、ダースベイダーの鎧兜のモデルが、ナチスの鎧兜と伊達政宗の甲冑だったことと、監督が時代劇、特に黒澤明監督のファンだったのでジェダイも「時代劇」と結びついたのかもしれません。ライトセイバーも日本刀の殺陣を見ているようでした。
ロボットとグンガの戦争は、原始的なのか未来的なのか良く「判らない」魅力がありました。(女性 40代)


小学生当時、親に連れられて映画館に観に行きました。字幕だったため、意味は全く理解できずに最後まで鑑賞しましたが、ポッドレースのシーンが楽しかった記憶があります。
大人になって見返してみると、ほかの同シリーズ作品に比べてストーリーに深みは感じられませんでした。見せ場と言えば本当にポッドレースシーンだけかもしれません。ただ、シリーズものなので、エピソード1としてはこのような構成になるのは致し方ないかと思います。スターウォーズを見たことがない方には一番楽しめるかもしれません。人気俳優のユアン・マクレガーのアクションはやっぱりかっこいいし、幼きアナキンはかわいい。
ちなみに、敵のダースモールはシリーズ内の敵キャラの中ではかなりかっこいいのではないかと思っております。個人的にはダースベイダーよりも好きです。(女性 20代)


ファンからの評価は低いが、序章としてはなかなかよい出来だったのではないだろうか。
ストーリー的には若干盛り上がりに欠けたとも思うが、序章3部作の第1弾なのだから仕方がない。ポッドレースのシーンは印象的で、個人的には楽しめた。
スターウォーズシリーズをあまり観たことがなかった時にこの作品を観たので、スターウォーズってそこそこ面白いじゃんといった感想を持った。恐らくシリーズファンからしたら物足りないのだろう。(男性 20代)


どことなく薄味だがそれは「スター・ウォーズ」シリーズに期待するものが大きいからこそ。これだけのスケールのSF作品はそうはない。ゴールが決まっている3部作の1作目という分の悪さはあるものの、見せ場も夢も十分あるし、続きを知っている人がニヤリとできる前振りもふんだんにある。エピソード4〜6をより楽しむためにも観て損はない。
さすがに「ミディ=クロリアン」云々は、あまりにも取って付けた感じで苦笑いだったが。(男性 40代)


ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ』シリーズの時系列としては一番古い年代を描いた作品である。
ダイナミックな演出はこれぞSF映画といったところ。それぞれの惑星に住む宇宙人たちのフォルムが特徴的で面白い。
往年のシリーズの過去話ということで注目されていた作品で、若き日のオビ・ワン・ケノービや、子どものアナキン・スカイウォーカーが登場した時、ファンは心躍ったに違いない。
シリーズの過去が明らかになっていく度にドキドキワクワクさせられる映画となっている。(男性 40代)


旧三部作は神話とまで言われており、そこに新たな物語を積み上げることには相当な抵抗感があったのだと思う。だが、個人的にはこのプリクエル三部作も大好きだ。

その理由の一つは、敵役の圧倒的な存在感とカッコよさ。ダースモールの身のこなしと独特のライトセーバー。そのフォルムはまだ、子供だったわたしの心を貫くには十分だった。それに、旧作より明らかに迫力が増したライトセーバー戦。最高だ。

ただ、青空の下での大規模戦闘は子供心にCGっぽいなと感じていた。(男性 30代)


『スター・ウォーズ』シリーズの時系列的に1番過去の物語。時系列順で見る方が多いと思うので、過去のお話なのに映像が綺麗になるし、キャストも豪華になるしで違和感があると思いますが、個人的にはこのエピソード1が一番好きです。まだ、スター・ウォーズのことをそこまでよく知らないのでアナキンが可愛くてたまらないんです。
パドメのことを天使なの?と聞く君の方が天使だよ…なんて思いながらなんでこんなに純粋な子があんなことになってしまうのかこの作品ではまだよく分かりません。エピソード2・3と続けて見たくなるはずです。(女性 30代)

関連作品

次作 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
前作 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    旧三部作の物語は父と子の物語であったと言える。父親に憧れ、敵対し、和解するまでの物語である。ところが新三部作の主人公であり未来のダース・ベイダーであるアナキン・スカイウォーカーには父親が存在しない。母親のシミ曰く妊娠するような覚えすらなく、キリストを匂わせるような設定である。さらに今作ではそれを強調するかのように、クワイ=ガン・ジンの死が描かれる。クワイ=ガンはアナキンにとっては自分の世界を変えてくれた恩人であり、同時に共に過ごした時間は短いものの父のような存在でもあった。そんな彼の死はアナキンの父性の不在を強調するような出来事として理解できる。父性の不在とそれに呼応する母性への執着。これが今後の展開への伏線として張られているのだ。

  2. 匿名 より:

    今作がSWファンの間での人気が低いことの一番の理由はジャー・ジャー・ビンクスの存在である。底抜けに陽気でドジな彼の性格が、作品のイメージにそぐわないとのことだ。しかし彼はトリックスターとしてその役割を十分果たしている。トリックスターとは元来ユングが提唱した元型の一つであり、簡単に言ってしまうと愚鈍で反秩序的なキャラクターを差す。ジャージャーは愚かさ故に集落を追放された上、ジェダイの騎士を連れて帰るという掟破りまでやってのける。しかし彼の存在があったからこそグンカンとナブーは和解まで辿り着いたのだ。彼には古い秩序を壊し、新しい秩序を作るという重要な役割が与えられている(それ故に後に大きな失敗を犯すことになるが)。そしてそれは、もはや神話にまでなってしまった旧三部作を乗り越え、新しいサーガを始めるために必要な役割でもあった。

  3. 匿名 より:

    16年ぶりの新作、しかも全ての始まりの物語というまさに待望の作品であったが、ファンの評判は概ね悪い。それは前述のジャー・ジャーによる所が大きいがそれには反論したい。それならばむしろ単調かつ冗長なポッドレースの方を責めるべきだ。一作目のスター・デストロイヤー破壊作戦を彷彿される演出で、CGの映像技術にドラマ性が全く追いついていない。
    だが個人的には全体的によく出来ていると思う。少し話を詰め込みすぎの感はあるが、新たな物語の始まりとしては及第点だ。新登場のキャラクターの造形もユニークで、特にダース・モールとそのライトセーバーの形状の存在感はシリーズ通してもかなりのものだし、緩急つけた戦闘シーンは演出も見事。