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映画『レオン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『レオン』の概要:一匹狼のプロの殺し屋と、汚職警官に家族を殺された少女。孤独な2人の愛と復讐をリュック・ベッソン監督が描く。当時子役だったナタリー・ポートマンの大人びた演技も注目を浴びた、1994年公開のアクション映画。

映画『レオン』の作品情報

レオン

製作年:1994年
上映時間:111分
ジャンル:アクション、ラブストーリー、フィルムノワール
監督:リュック・ベッソン
キャスト:ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ダニー・アイエロ、ゲイリー・オールドマン etc

映画『レオン』の登場人物(キャスト)

レオン(ジャン・レノ)
イタリア系の凄腕の殺し屋。ぶっきらぼうで読み書きも知らないが、実は優しい。女と子供は殺さないのが信条。牛乳と昔の映画が大好きで、観葉植物が友達。
マチルダ(ナタリー・ポートマン)
レオンと同じアパートに住む12歳の少女。家族をスタンスフィールドに殺される。荒んだ家庭に育ち、麻薬仲介人である父親や義理の母と義姉から虐待を受けていた。無理やり更生のための寄宿学校に入れられたが、逃げ出している。
スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)
麻薬取引に手を染める汚職警官。麻薬取締局に勤めている。情け容赦なく、キレやすい。人を殺すことを楽しんでいるふしがある。手下も麻薬取締局の汚職警官たち。
トニー(ダニー・アイエロ)
レオンに仕事を仲介している男で、イタリア人街の裏社会を取り仕切るマフィア。レオンとは長年の付き合い。レオンは彼を心から信頼しており、仕事で稼いだ金を預けている。表の顔はイタリア料理店の店長。

映画『レオン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『レオン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『レオン』のあらすじ【起】

アメリカのイタリア人街に住むレオンは、凄腕の殺し屋だ。長年の付き合いであるマフィアのトニーから依頼を請け負っていた。ある日レオンは、マチルダという少女に出会う。彼女はレオンが住むアパートの同じ階に住んでいた。彼女は麻薬仲介人である父親から虐待を受け、廊下で時間を潰していたのだ。

マチルダの父親が、麻薬の取引相手と部屋から出て来た。取引相手であるスタンスフィールドは、彼が麻薬をくすねたのではと疑う。くすねた犯人を見つけるよう言い残し、スタンスフィールドは去って行った。レオンはその様子を自室の覗き穴から目撃する。

次の日、また父親から殴られ廊下に出ていたマチルダに、レオンは話しかける。彼女は子供らしくない、冷めた目をしていた。マチルダはレオンのために牛乳を買ってこようとアパートを出て行く。その直後、スタンスフィールドが手下を連れてアパートにやってきた。

スタンスフィールドは麻薬をくすねたマチルダの父親だけでなく、一家全員を銃殺してしまった。その時マチルダが買い物から戻ってきた。家族が殺されたと察したマチルダは、犯人達にばれないよう涙をこらえながら、レオンの部屋に入れてもらう。しかし手下は、家族写真から一家に娘がもう1人いることに気づいてしまった。マチルダは命を狙われる身となったのだ。スタンスフィールドは隠された麻薬を見つけ出し、家から去って行った。

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映画『レオン』のあらすじ【承】

マチルダは父親や義理の母と義姉の事は嫌いだったが、幼い弟の事をかわいがっていた。弟の死に涙するマチルダを、レオンは不器用ながら元気づける。マチルダはレオンの仕事が殺し屋だと知り、殺し方を教えてほしいと頼むが断られてしまう。身寄りのいないマチルダを、レオンは一晩かくまうことになった。マチルダが厄介の種になると知りながらも、レオンには彼女を追い出すことも殺すこともできなかった。

マチルダは家事をする代わりに、レオンのもとに居させてほしいと頼み込む。「自分にも相棒は務まる」と銃をためらいなく撃つマチルダを見て、レオンはあっけにとられた。レオンはマチルダと共に、大事な観葉植物と仕事道具を持ってアパートを出る。2人は親子のふりをして安ホテルに滞在することになった。

レオンはマチルダのために、トニーにライフルを手配してもらう。レオンはマチルダに銃の打ち方を指南し、マチルダは家の掃除や買い物をしたり、字の読めないレオンに読み書きを教えた。一緒に過ごすうち、2人は次第に仲良くなっていく。

映画『レオン』のあらすじ【転】

レオンが仕事の隙に、マチルダは事件現場となった家に戻ってきた。まだ生々しさが残る家から、マチルダは弟のお気に入りだったぬいぐるみと隠し金を盗み出す。そこへスタンスフィールドと刑事がやってきた。スタンスフィールドは事情聴取にキレて家を出て行ってしまう。マチルダは彼の車を尾行し、スタンスフィールドが麻薬取締局に勤める警官だということを知ってしまう。

レオンは、自分に何かあったら貯めた金をマチルダに譲ってほしいとトニーに頼む。レオンは今までの報酬をトニーに預けていたのだ。そのころ、マチルダは食べ物の配達のふりをして麻薬取締局に入り込んでいた。トイレに入ってきたスタンスフィールドに銃を向けるが、撃つことができない。スタンスフィールドはマチルダが何者かの差し金だと思い、彼女を殺そうとする。しかしその時、手下の汚職警官が、仲間の1人がイタリア人の殺し屋に殺されたと報告してきた。レオンがマチルダの復讐のため、スタンスフィールドの仲間を殺したのだ。スタンスフィールドはマチルダを手下のもとに残し、その場を去った。

マチルダが残した置き手紙を見て、レオンが麻薬取締局に乗り込んできた。レオンはスタンスフィールドの手下を2人殺し、マチルダを救い出す。手下たちを殺されたスタンスフィールドは怒り心頭だ。イタリア人街を取り仕切り、自分も仕事を依頼しているトニーが犯人を知っているはずだと、彼に脅しをかける。

映画『レオン』の結末・ラスト(ネタバレ)

マチルダが買い物から帰ると、廊下で武装した警察に取り押さえられてしまう。スタンスフィールドがレオンの居場所を知り、警察を総動員して取り囲んだのだ。マチルダは警察に嘘のノックの合図を教える。ノックの回数で追手が来たと気付いたレオンは、警察の一個隊を一網打尽にした。しかし敵の数は多く、建物は取り囲まれている。レオンは壁に穴をあけ、マチルダに観葉植物を預けて建物から逃がそうとする。レオンとはなれたがらないマチルダに、レオンは後でトニーの店で落ち合う約束をする。2人は愛の言葉を交わし、別れた。

レオンは部屋を爆発させ、その混乱に乗じて警察になりすました。手当てを受けて建物から逃げ出せるかに思えたが、運悪く、スタンスフィールドに姿を見られてしまう。出口まであと一歩というところで、レオンはスタンスフィールドに撃たれてしまった。瀕死のレオンは、相手がスタンスフィールド本人だと知り、手りゅう弾で彼を道連れにする。

レオンを喪ったマチルダは、トニーの店にいた。トニーはマチルダのものとなったレオンの遺産を管理することになり、マチルダを寄宿学校に戻す。一度は逃げ出した学校で全てを打ち明けたマチルダは、再び学校に受け入れられることになった。マチルダはレオンの忘れ形見である観葉植物を、学校の庭に植えてあげるのだった。

映画『レオン』の感想・評価・レビュー

「凶暴な純愛」というキャッチコピー通り、正反対の要素が互いを引き立てている。屈強な大男だが心は少年のような殺し屋と、痩せっぽちで小柄だが大人びている少女。根なし草の二人がようやく根を下ろせるかと思いきや、それを許さない結末に切なく胸が締めつけられる。

そしてシリアスな場面でも、くすっと笑わせるウィットはさすがベッソン監督と唸る。全編を貫くエリック・セラと、ラストのスティングの音楽もいい。何度観てもよく出来た映画だと感じる色褪せない一作である。(女性 40代)


ぶっきらぼうだけど優しい殺し屋と辛い境遇の少女との交流を描く本作は間違いなく名作です。名シーンばかりで非の打ち所なんて微塵もありません。特に鍋つかみパペットのシーンは大好きです。
ゲイリー・オールドマン演じる汚職警官も怖いけどカッコいい。ある意味トラウマになりそうな噛み潰しは一生忘れられそうにありません。
エンドクレジットで流れるスティングの曲までパーフェクトです。(女性 20代)


孤独な殺し屋と家族を殺された悲劇の少女の復讐劇。2人の奇妙な共同生活の中で芽生えていく愛情は恋人でもなく親子でもない不思議なものだが、2人の確かな愛で結ばれた固い絆に涙なしでは見られない。そして心を打つ台詞の数々、レオンの「2人で大地に根を張って生きよう」と言う言葉はズシッと心に響き頭に残るシーンだ。そして、何より凄いのは俳優陣の演技力の素晴らしさ、特にマチルダ役のナタリー・ポートマンの演技には脱帽。2人の愛に大感動する心に残る名作中の名作。(女性 30代)


殺しの技術しか知らないレオンと、麻薬により家族を失った少女マチルダの、出会いから別れまでが描かれている。恩人、師弟、友人、最愛の人と二人の関係が変化していく。レオンのマチルダへの愛が感じられたのは、最後まで彼女に人を殺めさせなかったこと。レオン自身、彼女との別れが遠くないことを察していながらも、彼女と過ごす未来を夢見て、そして倒れてしまうことが非常に悲しい。

この作品に文句のつけどころはない。見終えた後暫く放心してしまう、名作中の名作。(男性 20代)


名作と呼ばれ続けている作品のひとつ。子どもらしくない子どものマチルダと、殺し屋のレオンが暮らしていくうちに愛が育まれていく様子が美しかった。殺しをしてきたレオンが、マチルダとともに過ごすほどに人間らしさが増していくのが印象的。
ここまでの純愛は最近だと少ないため、貴重な作品だと感じた。一生朽ちることのない、最高の作品だと思う。(女性 20代)


舞台はニューヨークで派手なアクションシーンもあるが、実は良い意味でフランス映画。
出演者自身が「現代の視点で見ると不適切」と語る主人公二人の関係だが、どう見てもレオンには下心はなく、マチルダにしても少し早く大人になるしかなかった子供にある背伸びのように思える。ということでこれは色々な形がある「愛」の内の1つの形の話だと思う。
最強の殺し屋が「生きる希望」を持ったが為にその能力を落とすというのはなんとも切ないが、そこももしかするとフランス人にとっての「生きるとは」なのかも。(男性 40代)


主演のジャン・レノとナタリー・ポートマンを一気に世界的スターにした作品だ。

何回も観ているが、毎回作品に引き込まれ、どっぷりとその独特な雰囲気に浸かれる。リュック・ベッソン監督の傑作だ。

孤独な殺し屋の男と家族を皆殺しにされた少女。どう見てもアンバランスな二人だが、一緒だとしっくりくる。互いに抱える孤独を埋め合わせ、それぞれに足りないところを補い、二人で一つのような信頼関係を築いていく。

ゲイリー・オールドマンも、この人本当に嫌な奴なのでは、と思わせるほどの悪役ぶり。出てくるだけで画面が引き締まる存在感はさすがである。ストーリーや背景も完璧で、永遠の名作となるだろう。(女性 40代)


何度観ても泣ける映画です。ハリウッドっぽいのですが、フランス映画というのは意外ですね。『ニキータ』のスピンオフ的なお話です。
ジャン・レノ、ゲイリー・オールドマンと名優が揃っているのに、ナタリー・ポートマンが子役ながら存在感で全く負けていないです。
殺し屋と少女の絆が育まれていく様子が見どころですが、最後がハッピーエンドではないのも特徴です。辛すぎる経験をしたマチルダが寄宿学校に戻ってきちんと周りと馴染めるのか、心配になるラストシーンでした。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. surapi より:

    数ある作品の中でも飛び抜けてお洒落で、雰囲気のある映画だと思う。映画を観てから何年も経った今でも、目を閉じれば彼らの足音や息遣いが聞こえてくるような気がする。
    静かに身を寄せ合う少女と殺し屋の、切なくなるような心の動き、ひたひたと歩み寄る悲しい運命の足音、儚くも美しい彼らの結末は、心に忘れられない衝撃と愛おしさを残してくれる。
    若き日のナタリー・ポートマンの圧倒的美少女感と、どこを切り取っても絵になるファッションも必見。

  2. アリィ より:

    ガンアクション、ジャン・レノの立ち居振る舞い、スティングのエンディングテーマ、どれもハイセンスです。とても94年の作品には思えません。マチルダの「大人になっても、人生ってこんなに辛いの?」というセリフが切なすぎます。ナタリー・ポートマンは当時13歳ですが、まだ子役でありながら既に色気とオーラが溢れています。レオンとマチルダが出会い、だんだん絆を深めていく過程に、全身がじんわりと暖まりました。ゲイリー・オールドマンのサイコパスな演技が印象的です。

  3. chiko より:

    スタンスフィールドは神経病のようなふるまいで、人を殺す前にカプセルをいつも飲んでいた。麻薬の取締は難しく、時に残酷な事をしなくてはならないので、無理に精神安定剤を飲んで、殺していたのかなと思った。マチルダを殺そうとしたときは、殺しを面白がっているような言葉を言ったが、それは精神を病んでしまった結果なのではと思った。トニーは悪人である。レオンを幼い頃から知っていて世話をしてあげたようだが、文字の書き方を教えずに殺し方を教え、殺しの仕事を与えていた。店に風船を飾り、子どもたちに食事を振る舞っていたが、もしかすると殺人者を育てる目的で子供を集めていたのでは、と思ってしまう。レオンのお金をトニーが預かっていた。

  4. 匿名 より:

    年齢設定は定かではないが、おじさんとも言える年齢のレオンと12歳の少女のマチルダとの間の純愛を、丁度良いポイントで留めているのが見やすい。
    だが「完全版DVD」ではマチルダの台詞に性的な表現があり、一歩間違えばポルノになってしまうような危うさが漂っている。

    アクションシーンも素晴らしく、序盤で仕事のシーンを描いた後はぎりぎりまで引っ張り、マチルダがスタンスフィールドに捕まった際も最小限に抑えている。
    そしてスタンスフィールドが立場を利用して、警察の突入部隊を踏み込ませたところで、派手なアクションシーンが始まる。
    レオンに説得されて涙を流しながら別れを決意するマチルダや、スタンスフィールドに見つかってしまったレオンが彼を巻き添えに自爆してしまうという印象的なシーンも多い。

    ラストで、マチルダが寄宿舎の庭にレオンの残した鉢植えを植えるシーンは、涙無くしては見る事ができないだろう。

  5. 匿名 より:

    ジャン・レノ演じる不器用な殺し屋レオンとナタリー・ポートマン演じる大人びた少女マチルダのプラトニックな純愛を交えつつ、マチルダの復讐の悲しい結末を描いた“名作”。
    本作がデビュー作とは思えない演技力を発揮しているナタリー・ポートマンの、大人びた表情やしぐさの中で時折見せる12歳の少女らしい一面といった、多面性のあるキャラクターが魅力的で独特の存在感を出している。
    マチルダとは正反対に、殺し屋という冷酷な仕事をしながらも純粋な一面を持ち、鉢植えの観葉植物を「根が地面についていない」という理由から、自分の友達だと語るレオンのギャップあるキャラクターもまた魅力的。
    ゲイリー・オールドマンが演じたマチルダの仇であるスタンスフィールドの、常にドラッグでぶっ飛んでいて、これこそ悪役というポジションも納得の作品。

  6. 匿名 より:

    未公開シーンを含めて133分に拡大された「レオン完全版」のDVD、ブルーレイディスクも出ている、名作と呼ばれるこの作品。
    完全版ではマチルダのストレートな愛情表現や、レオンがマチルダを連れて仕事をする場面などが増えている。

    リュック・べッソン監督のアクション映画「ニキータ」に登場する“掃除屋”をモチーフにレオンが描かれ、2011年の作品「コロンビアーナ」では、マチルダを思い起こさせるような、家族の仇をとるために殺し屋になった女性が描かれた。
    マチルダの「大人になっても人生はつらいの?」という台詞はテレビで放送された時は子供心に迫るものがあったし、大人になってから見るとなんともいえない気持ちにさせられる。

  7. より:

    はじめまして、先日、午後のロードショーでやってましたね。
    映画やってたときは、小学生くらいだったので最後のシーンは鮮明に覚えてました。
    今、大人になり観ましたが子供の頃には
    感じれなかった部分をかなり感じました
    純愛として成立してるということと、最後のハッピーエンドにはならない結末
    色々な意見はあるものの
    自分は、観て面白かったですね

  8. 匿名 より:

    面白い