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映画『愛が微笑む時』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『愛が微笑む時』の概要:1950年代のある日、交通事故で死んだハリソン、ペニー、ジュリア、マイロは、幽霊となって生まれたばかりのトーマスに取り憑く。大人になった彼の体を借りて、幽霊たちはこの世で思い残したことをやり遂げようとする。

映画『愛が微笑む時』の作品情報

愛が微笑む時

製作年:1993年
上映時間:104分
ジャンル:ファンタジー、コメディ
監督:ロン・アンダーウッド
キャスト:ロバート・ダウニー・Jr、チャールズ・グローディン、アルフレ・ウッダード、キーラ・セジウィック etc

映画『愛が微笑む時』の登場人物(キャスト)

トーマス(ロバート・ダウニー・Jr)
やり手の銀行マン。生まれた時に4人の幽霊に取り憑かれる。30年ぶりに姿を見せた彼らから、この世に思い残したことを果たす手伝いを頼まれる。
ハリソン(チャールズ・グローディン)
バスの事故で死んだ後、トーマスに取り憑く。生前はオペラ歌手を目指していたが、極度の上がり症でオーディションに落ちてばかりいた。
ペニー(アルフレ・ウッダード)
3人の子供を育てるシングルマザー。夜勤に行くため乗ったバスで事故に遭う。死んだ後も子供たちのことが忘れられない。
ジュリア(キーラ・セジウィック)
恋人にプロポーズされ、悩んだ末にOKの返事をしようとバスに乗った時に、事故に遭う。トーマスの恋人に対する煮え切らない態度を心配する。
マイロ(トム・サイズモア)
革ジャンにリーゼント姿のイタリア系の泥棒。死ぬ直前に、近所の子供から切手シートを盗んだことを後悔している。
アン(エリザベス・シュー)
トーマスの恋人。彼を両親に会わせたいが、なかなか会ってくれない。早く一緒に暮らしたいため、合鍵を欲しがる。

映画『愛が微笑む時』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『愛が微笑む時』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『愛が微笑む時』のあらすじ【起】

1950年代のサンフランシスコ。路線バスには4人の乗客が乗っている。オペラ歌手に憧れるハリソン、3人の子持ちのペニー、恋人にプロポーズされたばかりのジュリア、キザな泥棒のマイロ。

そのバスは、出産間近の妊婦を乗せた乗用車と接触し、橋から落ちて大破。バスの乗客は全員死亡。4人の魂は体を離れ、妊婦の赤ん坊に取り憑いた。赤ちゃんの名前はトーマス。神様のいたずらか、4人は彼のそばを離れることができないため、四六時中一緒に過ごすことに。彼らはトーマスをわが子のように可愛がり、トーマスにとっても彼らは大切な友達になる。

やがてトーマスは小学生に。4人とは、教室でもトイレでもいつも一緒。彼らの入れ知恵で、大人びた発言をしたり、昔の曲を歌うため、周りの大人は不思議に思った。マイロはトーマスを競馬場に行かせ、馬券を買わせる。すると、児童福祉局の職員が両親を訪問。児童虐待を疑われたことで、二人は喧嘩になった。

4人はトーマスと関わり過ぎたことを反省し、姿を消すことに。突然別れを告げられたトーマスは大号泣。「秘密にするから行かないで!」と泣きすがったが、彼らは姿を消した。

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映画『愛が微笑む時』のあらすじ【承】

30年後、トーマスはやり手の銀行マンに。債務回収で多忙な日々を送る。4人は姿こそ見せないが、この30年間ひと時も彼のそばを離れたことはない。トーマスは恋人のアンと交際中だが、彼女が結婚をほのめかすと、煮え切らない態度を取った。

事故を起こしたバスの運転手が、天国行きのバスでやって来た。やり残したことをやり遂げるチャンスが、1回だけあることを告げる。そしてやり遂げた後は、天国に連れて行くと言う。彼らはトーマスの体を借りようと考えた。

4人は30年ぶりにトーマスに姿を見せる。彼は幻覚が再発したと思いパニックに。しかし、霊感の強い別の人にも彼らの姿が見えたため、幻覚ではないことが分かる。トーマスは依頼を断り会議へ。彼らも一緒に会議室に入った。

トーマスにとっては債務状況を報告する重要な会議。しかし、彼の発表中にジュリアが取り憑き、女言葉をしゃべり始めたため、その場が凍りついた。ジュリアの次はマイロが乗り移り、キザな言葉で取引先の女性役員をくどいたため、会議は滅茶苦茶に。トーマスはこれ以上邪魔をさせないために、渋々彼らに協力することにした。

映画『愛が微笑む時』のあらすじ【転】

一人目はマイロ。彼はコソ泥時代に、近所の子供から高額の切手シートを巻き上げて、人に渡したことを後悔している。彼はトーマスの体を借りて、切手を渡した相手の屋敷に潜入。切手はすぐに見つかるが、番犬に追いかけられ、家主にも見つかり格闘になった。屋根の上に逃げると、排水管を伝うなどしてどうにか降りたが、体は傷だらけ、スーツはボロボロになった。

マイロは切手の持ち主の所へ行き、切手シートを玄関にそっと置く。彼はすっかり大人になり、小さな子供もいた。彼が喜ぶ姿を見て、マイロも皆もホッとする。昔のように一緒に踊って喜ぶ彼ら。そこにバスがやって来て、マイロとはお別れとなった。

次はペニーの子供たちに会いに行くことに。彼女が以前住んでいた家は、すっかり様変わりしていた。諦めかけていた時、近所の女性がまだ住んでいることが分かる。彼女はペニーの子供3人のうち、2人の居場所を知った。彼らはそのうち1人の家を訪ねることにした。

映画『愛が微笑む時』の結末・ラスト(ネタバレ)

劇場の前で、先にハリソンの願いを叶えようとペニーが提案。コンサートの前座に飛び入りすることを思いついたのだ。トーマスはステージに上がり、客席に向かって国歌斉唱をすると宣言。ハリソンが体に入るのを待つが、対人恐怖症のハリソンはなかなか入ることができない。しかし、勇気を出してトーマスの体に入ると、のびやかな歌声で熱唱。喝采を浴びた。そこにバスが来て、ハリソンも無事に天国に行った。

その会場にはアンと両親も来ていた。歌は褒めつつ、両親と会わないトーマスに愛想を尽かして去った。その直後、彼は警官の自家用車と接触。その警官は自分の子供が泣いたため、子守唄であやした。その歌はペニーが子供に聞かせていた歌だった。彼女は彼が息子であることを確信すると、トーマスの体に入って彼を抱きしめた。ペニーも天国行きのバスで旅立った。

残るはジュリア。昔の恋人が住んでいた家を訪ねると、彼はすでに亡くなっていた。ショックを受けるジュリアだったが、彼女は自分の望みは他にあることに気づいた。それは、トーマスとアンを結び付けること。煮え切らないトーマスに素直になれと背中を押した。自分が歩めなかった人生を歩むように約束して、天国へと旅立った。その後、トーマスはアンに合鍵を渡し、口づけをする。夜空には4つの星が輝いていた。

映画『愛が微笑む時』の感想・評価・レビュー

まだ若いロバート・ダウニー・Jrが主演のハートフル・コメディ。4人の幽霊に取り憑かれた時のコミカルな演技が見どころの一つだ。ストーリーは幽霊たちに憑依されたトーマスが、彼らがやり残したことを手伝うために奔走する話。切手を返すこと、子供に会うこと、ステージで歌うこと、恋人に会うこと。どれも些細なことだけど、達成すると心がほんわかと温まる。トーマスと幽霊たちのダンスシーンは、子供時代も大人時代もどちらも素敵。(MIHOシネマ編集部)


本作は、事故で亡くなった4人のゴーストと彼らの命を背負った少年トーマスを描いた90年代のハートウォーミング系作品。
4人の仲良しゴーストとトーマスは、幼少時代も成人時代もどちらも素敵。
特に5人で歌って踊るシーンが印象的だった。
コミカルでユーモア溢れる雰囲気もあり感動シーンもあり、温かい気持ちになれる作品。
トーマスを演じた若かりし頃のロバート・ダウニーの七変化は、女役も歌って踊ってこなす名演技。彼の芸達者ぶりも見どころの一つとなっている。(女性 20代)


『アイアンマン』で有名なロバート・ダウニー・ジュニアの若い頃の作品です。バスの事故により夢半ばで亡くなった4人がゴーストとなり、赤ん坊に憑依して天国に行く前に自分の無念を晴らそうとします。1994年の映画なので髪型や服装から一昔前の雰囲気が伝わってきますが、それぞれのキャラクターが魅力的に描かれているので古さは気になりません。

コメディ色が強くて笑ってしまうシーンが多いですが、4人のゴーストが1人ずつ夢を叶えていき、最後の1人になった時のストーリーは涙なしには見ることができません。(女性 30代)


個人的に大好きな作品です。4人のゴーストが生前果たせなかった夢を、青年の肉体を借りて再挑戦するファンタジーなハートフルコメディです。
主演はロバート・ダウニーJr。彼の演技が最高なんです。ゴースト4人みんなが彼のことが好き。温かくて、ほっこりして、優しい気持ちになれる。そして涙あり笑いあり盛りだくさんです。
「1番の恥は何も挑戦しないことだ!」この作品の名ゼリフです。とにかく心が温かくなる作品。ぜひ観て欲しいです。(女性 30代)


不慮の事故で亡くなってしまった4人のゴーストと、彼らに取り憑かれてしまった青年とのやり取りを描いた心温まる作品です。とにかくゴーストたちの明るさが気持ち良いです。トーマスへの愛情が良く伝わってきて、別れの場面はどれも泣けます。彼らの来世はきっと良いだろう、一言多いバスの運転手も今後しっかり償うのだろう、勿論トーマスも幸せな人生を送るのだろう。爽やかな気分で観終えることが出来ます。名作です。

今のイケイケなおじさんと違う、若いロバート・ダウニーJrも非常に格好良いです。(男性 20代)

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