映画『ロマンティックじゃない?』の概要:仕事もプライベートにも、自信と希望が足りない女性が突如大嫌いだったはずのラブコメディーの世界に迷い込む。主演とプロデュースは「ピッチ・パーフェクト」のレベル・ウィルソン。
映画『ロマンティックじゃない?』の作品情報
上映時間:88分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:トッド・ストラウス=シュルソン
キャスト:レベル・ウィルソン、リアム・ヘムズワース、アダム・ディヴァイン、プリヤンカー・チョープラ etc
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映画『ロマンティックじゃない?』の登場人物(キャスト)
- ナタリー(レベル・ウィルソン)
- 幼い頃からラブコメディーへの憧れを抱きつつ、内に押さえつけて控えめに生きてきた女性。仕事でもプライベートでも自信の無さが仇となり上手くいかないことが悩み。良い同僚に囲まれていることを見落としてしまっている。
- ジョシュ(アダム・ディヴァイン)
- ナタリーの同僚。健気なナタリーの姿に惚れているが、断られ続けている。ロマンティックな世界で出会った女性と恋に落ちるも、ナタリーへの気持ちは変わらず強い。
映画『ロマンティックじゃない?』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ロマンティックじゃない?』のあらすじ【起】
幼いころからラブコメディーに憧れを抱くナタリー。ジュリア・ロバーツの出演作「プリティ・ウーマン」に見惚れるナタリーに、母は現実を突きつけてくる。25年が経ち、現実を受け止め始めたナタリー。ふくよかな体型とネガティブ思考の彼女に恋愛は程遠く、建築家として才能があるにも関わらず雑用ばかり押し付けられてしまうのだった。
唯一ナタリーを認めてくれるのは、同僚のジョシュ。ナタリーの陰の努力をしっかり見ているジョシュはいつもナタリーの背中を押してくれていた。そして誰よりナタリーを見ているジョシュは、恋している相手の存在にも気付いているのであった。しかしナタリーはまさか自分に興味があるとは思いもせず、アシスタントのホイットニーが見ているラブコメディーは体に悪いと批判するのだった。そんな姿を見ていたホイットニーは、どうしてジョシュに対して心を開かないのか?と大事な存在を見落としているナタリーにアドバイスをした。
映画『ロマンティックじゃない?』のあらすじ【承】
帰り道、電車で見知らぬ男性にアイコンタクトされて動揺するナタリー。駅について電車から降りると、その男性は笑顔で話しかけてきた。油断した瞬間にカバンを取られてしまったナタリー。必死に食らいつきなんとかカバンを取り返した矢先、鉄塔にぶつかってしまい頭を強く打ってしまった。
ナタリーが目を覚ますとそこは院のベッドの上だった。緊急治療室だというのに、まるでホテルの一室のようなラグジュアリーな空間に戸惑うナタリー。着ていたはずの服も上品でファッショナブルなものになっていた。早々に退院し、外に出てみるとカラフルな世界が広がっている。その上、仕事でぞんざいな扱いをしてきたブレイクもコロリと態度を変え、何度も口説いてくるのであった。そして薔薇の花びらを使って電話番号を渡してきたのである。状況が読めないまま自宅に戻ると、家が広く豪華になっていた。クローゼットの中には自分のサイズピッタリで煌びやかな服と靴・カバンが揃っている。不愛想だった隣人のドニーは、とっても親切なゲイになっていたのである。
翌日、職場に行くと皆が親切で立場も希望通りになっていた。唯一変わらないのはジョシュだけ。安堵して散歩に出たナタリーとジョシュ。カラフルでメルヘンな散歩道で、偶然とある女性の命の恩人となったジョシュ。まさにラブコメディーのように、二人は上手くフィーリングが合いそのままデートに繰り出すのである。
映画『ロマンティックじゃない?』のあらすじ【転】
一つ分かったのは汚い言葉を使うと訂正音が入るということ。世界はまさにラブコメディー、それも家族向けの心地の良いものである。元の世界に戻るために、もう一度頭をぶつけることができればいいと考えたナタリー。しかしロマンティックな世界では、物騒な出来事は厳禁。ナタリーは「ハンサム」と名札に書かれた警官に逮捕されてしまった。引き取り手が必要ということだったが、連絡先が誰のものも思い出せないナタリー。咄嗟にもらった花びらを取り出し当てずっぽうで連絡してみると、運命かのようにブレイクに繋がった電話。
さらにナタリーを迎えに来てくれたブレイクは、夜にディナーデートに誘ってきたのである。この不可思議な世界から抜け出すためには「恋をすればいいのでは」と勘付いたナタリーは、場所も時間もわからないデートに向けて早速準備を始めた。
5時間もかけて着飾ったナタリー。物語のように迎えの車が訪れた。ブレイクはディナークルーズを用意してくれており、帰りにはギャップのあるラフなバーに立ち寄った。クローズ中だったが、偶然にも入ることができた二人は貸し切り状態の店でお互いのことを語り合う。そして帰りに道の真ん中で雨に降られながらキスをするのである。思う存分この世界を楽しんでみようと、これまで願ってきたことを実践した。目を覚まし、ブレイブから待っていた「愛してる」というフレーズをもらうも、元の世界には戻れないナタリーは頭を抱えるのである。
映画『ロマンティックじゃない?』の結末・ラスト(ネタバレ)
出社すると、アシスタントはずだったホイットニーがしびれを切らした表情で待ち構えていた。知らぬ間に1週間も無断欠勤してしまっていたというのだ。仕事で挽回すべく焦るナタリー。根詰めて自宅で仕事をしているとジョシュが差し入れを持って来てくれた。ジョシュの安心感にようやく気付き始めたナタリーは、なんとか気を引こうとするがブレイブが現れ邪魔をしてくる。ブレイブと付き合っているということがジョシュにバレてしまい、後悔するナタリー。そしてジョシュは偶然出会った女性と順調に交際を続け、結婚すると言うのだ。
何とかジョシュの気が変わらないかと、友人と集まるパーティーでも熱心にアピールするナタリーだったが、時すでに遅く新郎新婦の間に入り込む隙間はなかった。恋人のブレイブは自分の仕事のアイディアを目当てにしていたと気づき別れたナタリーは、ジョシュの結婚式を控え焦っていた。ドニーに相談しているときちんと自分の気持ちを伝えていないことに気付かされたナタリー。まずは自分を好きになるために必死に努力を始めた。そして結婚式に乗り込むも、止めることはできず会場から逃げ出したときに再び頭を打ってしまうのだった。目が覚めると再び病院のベッドの上にいたナタリー。18時間も昏睡状態だったという。世界は見事に元通り。安アパートに賢くない犬、不愛想な隣人と雑用ばかり押し付けられる職場が待ち構えていた。一度ラブコメディーの世界を経験したナタリーは、少し自信を持つことができるようになっていた。いつも通りに接してくれるジョシュに気持ちを伝えられたナタリーだったが、これまでもジョシュが思っていてくれたことを知り喜びは倍増する。ようやく結ばれた二人。抑えきれない感情の高ぶりはミュージカルに乗せて表現された。まるでラブコメディーのように。
映画『ロマンティックじゃない?』の感想・評価・レビュー
「彼なしでも大丈夫、私自身がいるわ」経験は人を変える。実にコミカルで軽快な88分であった。とてもライトな物語なので、人におすすめしやすい一作である。ラブコメディーを見たことがある人であれば、「あるある」とほくそ笑んでしまうシチュエーションで溢れている別世界。プラスサイズ女優として名をはせているレベル・ウィルソンがプロデュースした今作は、カラフルでポップが全面に押し出されており見るものに元気をくれることは間違いないであろう。(MIHOシネマ編集部)
ラブコメのあるあるをコレでもかと散りばめ、しかもそれを思いっきり皮肉るという斬新でサクッと見れて、とても面白かったです。ラブコメ好きの人には「あるある~」と思える場面がたくさんありました。そして、そんな皮肉やで卑屈な主人公にレベッカ・ウィルソンが最高にはまり役で声に出して笑えました。「自分を愛すること」って簡単に見えて、とても難しいことですよね。でもナタリーの様にそれに気付けたら素敵だなと思える、元気が出る映画でした。落ち込んでいる時に見たい前向きにしてくれます。(女性 30代)
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