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映画『7月22日』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『7月22日』の概要:ノルウェーで2011年7月22日に起きた連続テロ事件を描いた実録ドラマ。極右思想に染まった実行犯が77人の命を奪う犯行に及び、法廷で裁かれるまでの過程を丁寧に描き、被害者の苦悩を浮き彫りにする。

映画『7月22日』の作品情報

7月22日

製作年:2018年
上映時間:144分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ポール・グリーングラス
キャスト:ヨナス・ストラン・グラヴリ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ヨン・オイガーデン、マリア・ボック etc

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映画『7月22日』の登場人物(キャスト)

アンネシュ・ベーリング・ブレイビク(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)
極右の過激思想に染まっており、77人を殺害する凶悪テロを実行する。反移民政策を実現させるための革命だったと犯行を正当化する。
ビリヤル・ハンセン(ヨナス・ストラン・グラブリ)
労働党青年部に所属する将来有望の青年で、サマーキャンプに参加していて事件に巻き込まれる。銃弾を受け、片目を失明してしまう。
ララ(セダ・ウィット)
ビリヤルと同じサマーキャンプに参加しており、事件で姉妹を失ってしまう。戦火を逃れてノルウェーに移住してきた移民で、社会に溶け込むのに苦労した。
ゲイル・リッペスタッド(ヨン・オイガーデン)
過去にネオナチ事件の裁判を担当したことがあるためにブレイビクに弁護士として指名される。そのことで社会からのバッシングを受ける。

映画『7月22日』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『7月22日』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『7月22日』のあらすじ【起】

労働党青年部に属する子供達がサマーキャンプのためにウトヤ島に上陸してくる。その中にはビリヤルと弟、そしてララの姿もあった。彼らは政治指導者となるためのセミナーやスポーツ活動に参加する。一方、ブレイビクは農場で爆薬の準備をし、それをバンに載せる。そして自宅に戻って警察のユニホームに身を包む。ブレイビクはバンを政府庁舎前に停め、別の車に乗り換えて移動する。警備員がバンを確認しようとすると大きな爆発が起こる。

爆発事件の知らせはウトヤ島にも届き、ビリヤルは両親に連絡して無事を確認する。ブレイビクは警官を装い、フェリーでウトヤ島に向かう。島に着くと出迎えた人から順番に撃ち殺していく。子供達は森の中に逃げ、ビリヤルも弟を連れて崖の陰に身を隠す、ブレイビクは、ビリヤル達が崖にいるのを見つけて銃を乱射する、ビリヤルは数発の銃弾を浴びて倒れ込み、弟に一人で逃げるように指示する。ビリヤルが死んだと思ったブレイビクはその場を去る。警察がウトヤ島に上陸し、ブレイビクはあっさりと投降する。ビリヤルは応急処置を受け、病院に搬送される。

映画『7月22日』のあらすじ【承】

ブレイビクは警察に更なる攻撃があることを示唆し、移民の受け入れ停止を要求する。警察署に連行されたブレイビクはリッペスタッドを弁護士に指名する。連絡を受けたリッペスタッドはブレイビクと面会し、尋問に立ち会う。一方、ビリヤルの両親は無事に弟との再会を果たす。ビリヤルの安否を案じていたところに病院から連絡があり、駆けつける。昏睡状態のビリヤルは銃弾の破片を取り除く手術を受ける。しかし、一部は脳幹に近くにあるために除去できなかった。

リッペスタッドはビリヤルについて調べ始め、幼い頃に両親が離婚して家庭環境も悪く孤独な少年時代を送っていたことを知る。そして心神喪失を主張することに決める。弁護士となったことでリッペスタッドの自宅に脅迫電話がかかってくるようになる。

ララがビリヤルの病室に顔を見せ、両親に挨拶する。ララは生存者の様子を確認して回っていたのだ。真夜中にビリヤルが意識を回復させ、両親らは喜ぶ。そしてビリヤルは、医師から頭部の破片が移動したら致命傷になりかねないことや、リハビリ治療には数年はかかることなどを説明される。

映画『7月22日』のあらすじ【転】

ブレイビクはリッペスタッドの弁護方針に従い精神鑑定を受け、妄想型統合失調症と診断される。しかし、法廷は再度ブレイビクの精神鑑定を行うべきとの決定をする。

ララが再びビリヤルの病室に訪れ、2人は事件のことなどを話す。ビリヤルは歩行のためのリハビリを開始するが、ある時、ニュースでブレイビクの顔を見て恐怖に凍り付いてしまう。ビリヤルはララに犯人への怒りや将来を描けない不安を告白する。ビリヤルは退院し、スバールバルの自宅に帰宅する。しかし、ビリヤルは自らの置かれた状況に精神的に追い込まれてしまい、ララからの連絡も拒絶するようになる。

ブレイビクは裁判での申し立てを変え、法廷で自分の正当性を主張すると言い出す。そこでリッペスタッドは戦略を練り直すことにする。ブレイビクが法廷で自己弁護することが認められ、遺族たちはプロパガンダに利用されるだけだと強く反発する。そのために裁判での被害者たちの証言が重要となってくる。これを受けビリヤルの元にも証言依頼の手紙が届く。

映画『7月22日』の結末・ラスト(ネタバレ)

裁判でブレイビクが発言し、多文化主義を批判する。そして暴力的革命が必要だったとして無罪を主張する。さらに法廷が自分を正気と認めれば、控訴をしないとまで申し出る。一方、ビリヤルはブレイビクに罪を自覚させるために証言台に立つことを決意する。しっかり歩けるようになるためにリハビリにも熱心に取り組む。

ララが裁判で、戦火を逃れてノルウェーに移住してきた経緯を説明する。そして時間をかけながらもノルウェーが安全で自由な社会であることを感じられるようになったが、事件でそれら全てが奪われたと証言する。さらに姉妹が死に自分が生きていることに罪悪感を覚えていると話す。ビリヤルはララに会い、距離を置いていたことを謝る。

ビリヤルは身なりを整えて裁判に臨む。ビリヤルはブレイビクと対峙し、事件やその後の後遺症について説明する。そして事件で亡くなった親友達への思いを語る。ビリヤルは最後に、自分には家族や友人がいて希望や愛に満ちているが、ブレイビクは刑務所で腐っていくだけだと言って証言を締めくくる。ブレイビクに無期懲役の有罪判決が下り、リッペスタッドは職務を全うする。リッペスタッドはブレイビクと握手を交わすのを拒んで刑務所を後にし、ブレイビクは独房に収監される。

映画『7月22日』の感想・評価・レビュー

ユナイテッド93』『キャプテン・フィリップス』など数々の実話を映画化してきたポール・グリングラス監督の手腕が光る一作。被害者の描写をビリヤルに絞り込んだことで、被害者とその家族が辿った苦悩がより鮮明に描かれている。1点だけ不満を挙げるとしたら、犯人の人柄や動機が深掘りできていないことだ。犯人の主張に汲みしないための選択だとは思うが、単なる異分子として片付けてしまっては未来への教訓にならないと感じた。(MIHOシネマ編集部)


本作は、2011年7月22日にノルウェーのウトヤ島で起こった悲惨な連続テロ事件を描いたヒューマンドラマ作品。
移民の受け入れ拒否を理由に単独犯が69人を殺害するという実際に起こったテロ事件の発生から終わりまでがワンカットで映し出されるが、特に冒頭の事件シーンは衝撃的だった。
事件後の後遺症に悩む生存者や被害者家族の苦しみ、公平な裁判のため犯人を擁護しなければならない弁護士といった登場人物たちの心情が細かな演出によって描かれており、これが実話とは信じたくないがとても臨場感があった。(女性 20代)

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