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映画『キャプテン・フィリップス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『キャプテン・フィリップス』の概要:2009年に起こったソマリア海域人質事件を題材とした映画。海賊に占拠されたコンテナ船。トム・ハンクス演じるフィリップス船長は、他の船員解放の代わりに、自らが人質となる。海賊との4日間の攻防の結末は…。

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映画『キャプテン・フィリップス』の作品情報

キャプテン・フィリップス

製作年:2013年
上映時間:134分
ジャンル:サスペンス、伝記
監督:ポール・グリーングラス
キャスト:トム・ハンクス、バーカッド・アブディ、バーカッド・アブディラマン、ファイサル・アメッド etc

映画『キャプテン・フィリップス』の登場人物(キャスト)

リチャード・フィリップス船長(トム・ハンクス)
ケニアに救援物資を運ぶマークス・アラバマ号の船長として船上勤務に就く。仕事に厳しく、使命感を持った船長。妻と子供がアメリカにいる。
ムセ(バーカッド・アブディ)
金のために海賊を行う、海賊のリーダー。海賊行為をビジネスと考えている。
ビラル(バーカッド・アブディラマン)
海賊のメンバーで最年少。フィリップス船長に足の手当てを受け、好感を持つ。
ナジェ(ファイサル・アメッド)
海賊のメンバー。屈強さを買われメンバーに選ばれた。事あるごとにフィリップス船長に危害を加えようとする。
エルミ(マハト・M・アリ)
海賊のメンバー。ボートの運転ができるため、救命艇内でも運転を担当する。

映画『キャプテン・フィリップス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『キャプテン・フィリップス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『キャプテン・フィリップス』のあらすじ【起】

リチャード・フィリップス船長は、ケニア行きのコンテナ船での仕事を控えていた。一方ソマリアの海沿いの村。将軍の命令で村の男たちは船を襲いに海へ出る。生活費を稼ぐためだ。ムセという男がグループを仕切っていた。

オマーンの港。マースク・アラバマ号にフィリップス船長が乗り込む。コンテナ船はソマリア海域を通ることになっている。ソマリア海域では武装した海賊が船を襲う事件が多発していた。レーダーにこちらに向かう2隻の船が映る。ムセ達の乗るボートはどんどんアラバマ号に迫ってくる。フィリップス船長は無線を傍受されていると見越して、救援が来るとのうその無線を流した。2隻のうち1隻がだまされて引き返していく。もう1隻も波に阻まれ一旦停止した。

次の日。また1隻のボートが向かってきた。アラバマ号はUG海事局に連絡、速度を上げる。海賊たちは船に乗り込もうと警告してくる。渓谷に応じないアラバマ号に、海賊たちは銃で攻撃。アラバマ号はホースの噴射で応戦する。ホースが1つはずれている事に気づき、ボートが向かってきた。航海士のシェーンが単独でホースを直しに向かう。フィリップス船長は全員を機関室に集めた。

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映画『キャプテン・フィリップス』のあらすじ【承】

ついにボートがアラバマ号に梯子をかけ、乗り込んできた。フィリップス船長は船員を機関室の底に隠し、「夕食」というまで見つからないよう隠れているように指示した。海賊4人が操舵室に乗り込んできた。他の船員を探し出し操縦士を殺そうとするムセに、フィリップス船長は「殺すなら自分を」と押しとどめる。ムセはフィリップス船長を案内にたたせ、船内を調べることにする。

フィリップス船長と2人の海賊がまず食糧庫、そして機関室へ向かう。フィリップス船長と乗組員たちは、機転を利かせなんとかやり過ごし、一番若いメンバービラルの足にけがを負わせた。乗組員の1人が危険を冒して船内の電気を落とす。ムセは機関室に残り、ビラルとナジェを交代させるためビラルを操舵室へ連れて行かせる。ムセが1人の隙に、乗組員たちがムセを捕えた。フィリップス船長は「金庫の3万ドルを持って救命艇で出ていけ」と交渉する。ムセは承諾したが、ナジェは3万ドルでは納得しない。激昂したナジェは、救命艇にフィリップス船長を連れ込んだ。フィリップス船長は、そのまま救命艇で連れ去られてしまう。

映画『キャプテン・フィリップス』のあらすじ【転】

アメリカ海軍のベインブリッジ艦が海賊の通報を受け、人質救出のため現地に向かう。ムセは「身代金が手に入れば危害は加えない」と請け合う。アラバマ号は船長を助けるため、救命艇の後をつけてきていた。フィリップス船長はビラルの足の手当てをする。

海軍本部はソマリアに着くまでに人質を救出したがっていた。海軍の特殊部隊SEALも人質救出のため動き始めた。フィリップス船長に対する対応で、ナジェとムセがもめ始めた。そのとき、ベインブリッジ艦が接近、人質を解放するよう交渉する。ベインブリッジ艦からボートが水と食料を持って接近、フィリップス船長は自分の座っている座席番号を教える。しかしカメラにパニックになったナジェが発砲してしまう。

夜。フィリップス船長はムセを説得しようとする。しかしムセは「今さら降参はできない」と応じない。現場にSEALが到着、飛行機から降下する。小便のため船外に出たフィリップス船長は、見張りのビラルを突き落とし、自身も海に飛び降りた。ムセの制止も聞かず、ナジェが発砲し始める。海は暗く、誰が落ちたのか米軍側も把握しきれない。結局フィリップス船長はまた捕まってしまった。

映画『キャプテン・フィリップス』の結末・ラスト(ネタバレ)

ナジェは怒り狂い、フィリップス船長を殴り殺そうとするが、他のメンバーに止められる。ヘリにも追い詰められ、ムセは無線で「船長を殺す」と宣言する。無線で交渉要員から金の交渉を告げる連絡が入った。交渉員は、救命艇を安全な海域まで引っ張っていくため、海賊の1人に船から出てくるよう告げる。SEALに指揮権がゆだねられた。SEALSの部隊員たちは艦上で出動の準備をしている。

ムセはこの人質行為を後悔し始めていた。「他にも手はあっただろう」と説くフィリップス船長に、ムセは「アメリカなら他にも選択肢があっただろう」とつぶやく。SEALは救命艇に盗聴器を取り付け、フィリップス船長にシャツを手渡し元の席にいるように指示する。ムセが救命艇を降りた。

救命艇をまぶしい光が照らす。救命艇が引っ張られていく。「ハイスピード作戦」による大波で救命艇は揺れていた。フィリップス船長はその隙に家族への手紙を書いていた。それに気づいたナジェとフィリップス船長が殴り合いとなる。ナジェはフィリップス船長を撃ち殺そうとしていた。その時、SEAL部隊がナジェ達の姿をとらえ、3人を射殺。フィリップス船長は救出され、ムセは身柄を拘束された。

映画『キャプテン・フィリップス』の感想・評価・レビュー

これが実話を基にしていると考えただけで体が震える。海賊との攻防シーンは、映画なのに現実味を感じてしまうのは、実話を題材にしているからであるのは言うまでもない。

リチャード船長と海賊の攻防が続くがなかなか上手く進まない。手に汗握るとはまさにこういうことを言うのか。終盤は息をすることさえ忘れてしまうほど事の行く末に夢中になっていた。

まるでドキュメンタリー映画のようであった。最後に生きたいという気持ちが人をここまで勇敢にしたのだ。あっぱれ。(女性 20代)


フィリップス船長の勇気ある行動は、誰もが簡単に真似できるものではないと思う。フィリップス船長と海賊達との攻防は臨場感があり、とてもハラハラさせられた。最後に無事救出されて本当に安心した。
お金を得るためには、犯罪行為だとしても海賊としてお金を奪うしか道がない。そんな道しかないことが悲しくて、考えさせられる内容だった。ムセ達も別の国で生まれていれば、真面目に働き、平凡な暮らしをしていたのだろうかと思ってしまった。(女性 30代)


海賊という生き方でしか生きることのできない悲しい話。海賊はビジネスだと言い聞かせているムセだが、所々でフィリップスが放つ「それはビジネスじゃない!」「お前たちは漁師なんかじゃない!」という言葉に苦しみ、動揺する姿は漁師という仕事に誇りを持っていて、海賊をすることは望んでやっている訳ではないことが分かり、見ていて辛かった。アメリカで暮らしたいという夢を語る姿や、ボス?に怯える様子は彼らが本当は普通に生活したいという思いをありありと伝えている。
最後に引けなくなったムセの仲間が銃で殺されるシーンはフィリップスが助かって良かったというハッピーエンドな気持ちではなく、悲壮感を残す後味の悪いものだった。(女性 20代)


実話をベースに作られた今作。「海賊」が実際に存在することを信じられない私は想像とは大きく違う「海賊」の姿や行動に衝撃を受けました。
海賊と聞いて1番にイメージするのは『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウです。悪いことはしても一般人には手を出さない。そんなイメージを持っていましたが、実際の海賊はそんなファンタジーな存在ではありませんでした。
「海賊」を「仕事」としている人たちにとってこの事件は仕事のうちの1つだったのでしょうか?最後まで理解出来ませんでしたが、船長が無事に帰ってこれた事がせめてもの救いでした。(女性 30代)

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