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映画『コップ・ベイビー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『コップ・ベイビー』の概要:ロシア発バディ・コメディ。潜入捜査で失敗し致命傷を負ったクロモフ刑事は、生まれたばかりの赤ちゃんと体が入れ替わってしまう。元の体を取り戻すため、赤ちゃん刑事はパパとコンビを組んで中国系マフィアのアジトに潜入する!

映画『コップ・ベイビー』の作品情報

コップ・ベイビー

製作年:2017年
上映時間:93分
ジャンル:コメディ
監督:アレクサンデル・アンドリュシュチェンコ
キャスト:エリザヴェータ・アルザマソワ、セルゲイ・ガルマッシュ、アンドレイ・ナジモフ、ヤン・ジェ etc

映画『コップ・ベイビー』の登場人物(キャスト)

クロモフ(セルゲイ・ガルマッシュ)
強面のベテラン警部。中国系マフィアのボス“ドラゴン”に近づくため、1年も刑務所で潜入捜査をする。出所したその日に被弾し、生まれたばかりの赤ちゃんと体が入れ替わってしまう。同僚のペトロヴナとは結婚直前だったが、式当日に逃げた過去がある。
オレグ(アンドレイ・ナジーモフ)
クロモフが入れ替わる赤ちゃんのパパ。環境課に勤める真面目な警察官で、草木を愛し花を踏みつける者は許さない。中身がクロモフになった息子と共に、マフィアの潜入捜査を始める。どこか抜けていて、町の不良少年に舐められている。
カーチャ(エリザヴェタ・アルザマソワ)
オレグの妻。クロモフが出所する際に保証人として面会するが、「お前の夫は負け犬だ」と罵られて傷ついてしまう。生んだばかりの息子バーニャの中身がクロモフであることに気付かずに育てる。
チェン / ドラゴン(ヤン・ツァプニック)
ロシアで暗躍する中華系マフィア三合会のボス。本名はチェンで警察では“ドラゴン”と呼ばれている。その存在は謎に包まれ、誰も正体を見た者はいない。
ペトロヴナ(クセニヤ・ラブロバ・グリンカ)
クロモフと共にドラゴンを追う捜査官。かつてクロモフと結婚する予定だったが、結婚式当日に捨てられたという過去があり今も恨んでいる。

映画『コップ・ベイビー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『コップ・ベイビー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『コップ・ベイビー』のあらすじ【起】

ウラジオストクの孤島にある刑務所。強面オヤジのクロモフが釈放される。保証人は妊婦のカーチャ。クロモフは彼女の身なりを見て、お前の夫は安月給で負け犬だなどと言い当てて彼女を傷つける。出所直後マフィアと会うため中華街に向かう。

彼女の夫オレグは環境課に勤務する真面目な警察官。街の環境を守るのが仕事。街の不良少年たちから小バカにされる彼だが、花のためなら正義感を燃やすタイプだ。パトロールの途中で妻から電話があり中華街で合流する。

中華街では警察の特殊部隊や覆面刑事が張り込み中。目的は中華系マフィア三合会のボス、チェン(ドラゴン)を逮捕すること。クロモフは中華街の占い屋に入ると、小型カメラを装着。実は彼は潜入捜査官で、ドラゴンに近づくために1年間も服役してきたのだ。店を出る際に占い師の老婆から、「お前は女を傷つけた報いを受け、1年後にここ戻ってくる」という意味不明の言葉を告げられる。

クロモフはドラゴンのリムジンに乗り込み交渉を開始。近くにいたオレグはリムジンの車輪が植え込みを踏みつけるのを目撃。すぐに駆け寄りクロモフと言い合いになる。話がこじれてくるとリムジンから銃弾が放たれ、オレグをかばおうとしてクロモフが被弾した。

近くにいたカーチャが産気づき、クロモフとカーチャは同じ病院に搬送される。カーチャは無事出産するが、赤ちゃんとクロモフは中身が入れ替わってしまった。

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映画『コップ・ベイビー』のあらすじ【承】

それから1年後。バーニャと名付けられた赤ちゃんは、中身がクロモフのまますくすくと成長。最近よちよち歩きができるようになったが、思うように体を動かせないためもどかしい毎日を送る。

おしゃべりができるようになったクロモフは、しゃがれたオヤジ声でオレグに話し掛ける。オレグは驚愕するが話を理解し、クロモフを占い師の店に連れて行く。占い師は元に戻る方法について「ドラゴンは洞窟の中。小指で触れるのだ」と意味不明な予言をする。

その後2人は病院へ。そこには中身がバーニャのクロモフがいた。自分の体がパパに甘える姿を見て、バーニャ姿のクロモフはなんとも情けない気持ちになる。

2人はドラゴンのアジトに潜入するため、ペトロヴナ捜査官から情報を聞こうとするが追い返される。次にドラゴンの側近である入れ墨女に接触するため、ストリップバー「アマリリス」へ。オレグが入店し、クロモフは外からベビー・トランシーバーで指示。女を窓から連れ出し、密売の会合場所はタンカー船であることを聞き出す。

映画『コップ・ベイビー』のあらすじ【転】

オレグは悪党になるためのノウハウをクロモフから伝授。お揃いのダークスーツを買いに行った帰り道、クロモフはペトロヴナとは結婚するはずだったと告白。しかし式の当日に遅刻し、結婚には至らなかったと話した。

翌日、2人はダークスーツにグラサン姿でタンカー船に乗り込む。薄暗い部屋ではロシア中の売人が集まり取引をしていた。オレグが長い自己紹介をしている間に、クロモフがドラゴンの銃とスマホを盗み出す。その直後取引は決裂。ドラゴンは車いすで船内の奥の洞窟のような部屋へ逃げ込んだ。

クロモフたちはついにドラゴンを追い詰めたが、その正体はドラゴンに雇われた役者だった。彼が得意とする役はロシアの人気アニメ・ルーンチクだが、役者では生活が苦しいため代役を引き受けただけ。ドラゴンとはスマホで指示を受けていると言った。

オレグは会合で手に入れたドラッグ入りキャンディーを飲んでハイになり、気が付いたらバンジー・ジャンプをしていた。クロモフがいないため慌ててデジカメの画像を遡ると、動物園に置き去りにしたことを思い出した。

動物園に急行したオレグは、カピバラに襲われていたクロモフを間一髪で救出。「お前は相棒だ」とハグする2人。そこへカーチャがやってきて、息子を危険な目に遭わせたとオレグは怒る。その夜クロモフは彼女の子守唄でぐっすり眠る。

映画『コップ・ベイビー』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、2人は役者のスマホを利用して、本物のドラゴンをおびき寄せようとしたがあっさり捕まり倉庫に拉致される。そこにやってきたのはペトロヴナ捜査官だった。

彼女は「ドラゴンは私が作り上げた架空の人物だ」とオレグに打ち明けた。結婚式で捨てられた彼女はクロモフに復讐をすることを計画。潜入捜査の名目で彼を刑務所に入れさせ、その後の取引の場で殺すつもりだったと告白した。しかしその計画はオレグによって台無しにされたと逆恨みを言う。

彼女はオレグの拘束を解くと、自分の足を銃で撃った。そこに警察官が駆けつけると、彼女は「オレグがドラゴンよ!」と嘘をついた。オレグはクロモフを人質に取るフリをして逃走。クロモフは久しぶりにハンドルを握り、カーチェイスで大興奮した。

2人はパトカーを振り切って病院へ。クロモフ姿のバーニャが小指を差し出す。それに応えるようにバーニャ姿のクロモフも小指を出し指切りをした。すると奇跡が起き2人の体が元に戻った。ペトロヴナ捜査官の悪事も明るみになり、全てが解決した。

公園でバーニャの誕生日パーティをしていると、クロモフはバギーと花束を持ってお祝いに駆け付けた。周辺では刑事が変装して何かの事件の張り込み中。クロモフが「やるか?」と誘うと、オレグは「やろう!」と握手。名コンビが復活したのであった。

映画『コップ・ベイビー』の感想・評価・レビュー

ロシアのコメディってこんなに面白かったっけ?というのが第一印象。ベテラン刑事と入れ替わった赤ちゃんがダミ声を発したり、顔は小さいのにオヤジっぽい表情が実に気持ち悪いけど、凝視してしまう中毒性があり画面から目が離せなくなる。「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」のパロディシーンもあり、思わずニヤニヤしてしまう。ロシアのVFX技術が想像以上なので、笑うことに集中して楽しむことができた。(MIHOシネマ編集部)


可愛い赤ちゃんの見た目なのに、声も仕草もおっさんなのがおもしろかった。赤ちゃんと体が入れ替わるクロモフ役のセルゲイ・ガルマッシュが渋いからこそ、余計におもしろいのだと思う。赤ちゃんの顔を見ていても、チラチラとセルゲイ・ガルマッシュの顔が思い浮かぶ。気軽に笑って楽しめる作品だった。赤ちゃんの父親であるオレグがどこか頼りなくて、ハラハラしながら見ていた。それと、入れ替わりに気づかないオレグの妻にヤキモキさせられた。(女性 30代)


強面激シブおやじと赤ちゃんが入れ替わってしまう奇想天外ストーリー。ロシア映画は今まであまり見たことがありませんでしたが、かなり面白かったです。
男女が入れ替わるストーリーはよく見ますが、おやじと赤ちゃんの入れ替わりはとても新鮮でどのシーンも楽しかったです。おやじっぽい表情する赤ちゃんに、おやじの身体で甘える赤ちゃんなど終始笑いながら見ていました。
ラストの締め方も最高で、バディムービーとしてもよく出来た作品でしょう。(女性 30代)

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