映画『お!バカんす家族』の概要:シカゴに住むラスティはチグハグになった家族の絆を取り戻すため、4000キロのアメリカ大陸横断旅行を強行する。しかし行く先々でとんでもないトラブルが発生。一家は無事に目的地に辿り着くことができるのか?
映画『お!バカんす家族』の作品情報
上映時間:99分
ジャンル:コメディ
監督:ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー
キャスト:エド・ヘルムズ、クリスティナ・アップルゲイト、レスリー・マン、スカイラー・ギソンド etc
映画『お!バカんす家族』の登場人物(キャスト)
- ラスティ・グリズワルド(エド・ヘルムズ)
- マイナー航空会社のパイロット。家族を愛する男だが妻デビーとの関係はマンネリ化し、息子たちとの関係も芳しくない。子供時代の思い出がある遊園地「ワリーワールド」に行けば絆を取り戻せると信じ、4000キロのアメリカ横断旅行を決行する。
- デビー・グリズワルド(クリスティナ・アップルゲイト)
- ラスティの妻。友人家族がパリ旅行を楽しんだことが羨ましく、自分がSNSで自慢できるような旅行に行けていないことに不満を感じている。そのため夫との関係も淡泊になっている。
- ジェームズ・グリズワルド(スカイラー・ギソンド)
- グリズワルド家の長男。痩せて弱々しく見えるせいで、弟にからかわれてばかりいる。愛用のギターに落書きをされても強く言い返すことができない。夢日記やポエム日記など日記を書くのが趣味。
- ケヴィン・グリズワルド(スティール・ステビンズ)
- グリズワルド家の次男。兄より断然背が低いのに気が強い。いつも兄を小バカにしていたずらばかりする。レスリングが得意。
- オードリー・クランドル(レスリー・マン)
- ラスティの妹。テキサス州の豪邸で夫ストーンと暮らしている。ストーンの学費は彼女が昔働いて払った。今は専業主婦だが仕事をしたがっている。
- ストーン・クランドル(クリス・ヘムズワース)
- オードリーの夫。巨大竜巻を予想して住民を助けて以来、地元のテレビ局で売れっ子の気象予報士。肉体に自信がありやたら自慢をする。
映画『お!バカんす家族』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『お!バカんす家族』のあらすじ【起】
シカゴに住むラスティ・グリズワルドはマイナー航空会社のパイロット。メジャー航空会社のパイロットの嫌味に耐えながら、家族を一番に愛し働いてきた。しかし2人の子供は仲が悪く、気弱な兄ジェームズは勝気な弟ケヴィンにからかわれてばかり。妻デビーとの関係もマンネリ化していて、彼女は友人のパリ旅行を羨ましがり、寝室では夫との会話よりも自分のSNSに夢中だ。
すっかり離れてしまった家族の絆を取り戻すため、ラスティは家族旅行を提案。毎年恒例で不評だった丸太小屋に行くのを止めて、シカゴから4000キロ離れた遊園地「ワリーワールド」を目指す大陸横断旅行を決めた。しかしレンタルしたワゴン車はアルバニア製のヘンテコ車。車のフロントとリアが同じデザインだったり、給油口が2つも付いているなど不安を感じながら一家は出発した。
ラスティは絶叫ジェットコースター「ヴェロシラプター」に乗ろうとノリノリ。しばらく車を走らせると後方から大型トラックが接近。ラスティは面白半分に無線を使いトラック運転手に話しかける。するとケヴィンがふざけて「トラック運転手はレイプ魔だって本当?」と尋ねたことで運転手の怒りを買い、しばらく追跡されてしまった。
映画『お!バカんす家族』のあらすじ【承】
ミズーリ州でデビーの母校に立ち寄ると、学生が昼間からドンチャン騒ぎ。広場にはデビーが考案したアトラクションゲームが今も残っていた。それはイッキ飲みをした直後にプレイをして時間を競うもので、彼女は「無敵のデビー」と呼ばれていた。レジェンドを目の前にした学生たちは大喜び。しかしデビーを年寄り扱いしたため、彼女の闘志に火が付いた。
デビーはステージに上がるとピッチャーのビールをイッキ飲み。しかしすぐに嘔吐。その後も吐きながらゲームに挑むがまともに進めず、落下してリタイヤとなった。
敗北感と酒酔いでうな垂れるデビー。妻の意外な一面を見たラスティは、彼女の男性経験人数が30人以上であると知りショックを受ける。ホテルで一緒にシャワーに入ろうと誘うが、風呂場はキノコが生えるほどの汚さで断念。一方ジェームズはアディーナという可愛い女の子と出会い良いムードになるが、ラスティに妨害されてしまう。
翌日、一家は人気の温泉施設に寄ろうとしたが車は長蛇の列。地元の人に抜け道を教わると、そこには大きな泉があった。早速水着に着替え温泉を堪能するラスティたち。底から土を手に取って顔や体に塗ったり、健康だからと温泉水を飲んだりしたが、実は温泉ではなく未処理の下水溜め池だった。人糞まみれになった4人が車に戻ると、車上荒らしに遭いお金も服も盗まれていた。
映画『お!バカんす家族』のあらすじ【転】
ラスティたちは臭いまま、テキサス州の妹夫婦を訪問。豪邸に住むオードリーとストーンは彼らの目の前でいちゃつき、ラブラブっぷりをアピールした。ストーンは数年前に巨大竜巻を予測して2000人の住民を助けて以来、地元で引っ張りだこの気象予報士。そうなれたのは妻が学費を稼いでくれたからだと感謝した。
寝室でラスティは、デビーがストーンに色目を使ったと嫉妬。そこにパンツ姿のストーンが自慢の股間を見せつけながら入るが、特に用もなく出て行った。翌朝ラスティとストーンはバギーに乗って牛追いをしたが、ラスティはスピードの出し過ぎで牛に追突してしまった。
ラスティたちは旅を続けた。ハングル語のカーナビに従いホテルに到着。夜中にラスティは寝ている妻を起こし、フォー・コーナーズという4つの州が交わる地点でセックスをしようと提案。マンネリを打破するための苦肉の策だったが、デビーは意外にも乗り気に。車で到着すると、すでに何十組ものカップルが順番待ち状態。そこにユタ州の警官が現れて逮捕されそうになるが、コロラド州とアリゾナ州、ニューメキシコ州からも警察官が来て揉めている間に2人は逃げた。
ジェームズはホテルの中庭でアディーナに再会。すると弟が執拗にいたずらを始める。兄はついに実力行使で弟をねじ伏せると、2人の力関係はすっかり逆転した。
映画『お!バカんす家族』の結末・ラスト(ネタバレ)
翌日はグランドキャニオンの渓流下りに挑戦。ガイドのチャドは恋人から電話で婚約解消を告げられたばかり。自暴自棄となった彼はボートをわざと激流に向かわせた。4人は滝に落とされかけたが、直前にどうにか逃げた。
旅も残り1日のところで車がエンスト。降車してリモコンを押すと車は走り出して爆破した。災難ばかりだと家族から責められるラスティ。そこにあのトラックが再び現れた。今度こそ殺されると覚悟したが、運転手はデビーがミズーリ州で落とした結婚指輪を届けに来た優しい人だった。彼は4人をサンフランシスコまで運んでくれた。ケヴィンは改めて運転手に「レイプ魔なのか?」と聞くが明確な返事はなかった。
4人は両親が経営する民宿に到着。妹夫婦はW不倫をしている仮面夫婦だと両親は心配していた。デビーはラスティが思い出作りに頑張ったことを労い、今度こそ愛を確かめ合った。
翌日。4人はレトロな車でワリーワールドへ。しかし念願の絶叫コースター「ヴェロシラプター」は長蛇の列。ようやく順番がやってくると、あの嫌味なパイロット一家がプラチナカードで席を横取りする。家族同士の大バトルとなるが、最後はラスティ一家が団結の勝利。先頭に座って合唱しながら絶叫を楽しむ4人。しかしコースターは途中で停止し宙吊りとなった。
翌日の空港。トラブル続きの家族旅行を終え、ラスティは子供たちを先にシカゴに帰らせた。彼はデビーと2人でフランス行きの飛行機に乗り、念願のパリ旅行に旅立つのだった。
映画『お!バカんす家族』の感想・評価・レビュー
下品、下ネタ、低俗なギャグが満載の爆笑コメディ。アメリカ横断というロードムービーであり、家族の絆をテーマにしているのでファミリー向けかと思いきや、実は全米R指定。子供にはうまく説明しづらい際どいシーンがいっぱいなので、家族で見るには要注意だが、きっと一緒に大爆笑できるだろう。家族の絆も取り戻しハッピーエンドで終わるおかげで、意外にも心地良い気分になれる。トラック運転手の正体があの人だったこともテンションが上がった。(MIHOシネマ編集部)
本作は、バラバラになってしまった家族がアメリカ横断の旅に出かけ、絆を取り戻すまでを描いたコメディー作品。
豪華キャスト、配役にこだわりを感じた。
そして、序盤の家族写真や、ある女性がトラックに引かれたりラフティングで川に落っこちたり、現実ではありえないようなハプニングの連続で大笑いした。
下品で低俗なギャグがてんこ盛りのアメリカンコメディーといった感じで、声に出して笑えるほどくだらなくて面白かった。
友達と見るのにお勧め。(女性 20代)
家族のために頑張るお父さんの、何でもありなハチャメチャコメディ作品。
家族のことを愛しているのになんだか上手くいかないパパ。冷たい妻と鬱陶しそうにする子供たち。そんな家族の絆を取り戻すために、いつもと違う旅行を計画するパパ。その「旅行」がとんでもない「おバカんす」でした。
とにかくずっと面白い。次から次へと起こる「事件」に巻き込まれて奮闘する一家が、可哀想だけど面白くて笑いが止まりませんでした。色々なネタが詰め込まれているので、お気に入りのシーンが必ず見つかると思います。(女性 30代)
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