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映画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』あらすじとネタバレ感想

映画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の概要:TV版「新機動戦士ガンダムW」を再編集した1998年の劇場版。出演は、緑川光、矢島晶子、関俊彦。「機動戦士ガンダム第08MS小隊ミラーズレポート」と同時公開。原作は矢立肇、冨野由悠季。監督青木康直。

映画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』 作品情報

新機動戦記ガンダムW Endless Waltz

  • 製作年:1997年
  • ジャンル:青木康直SF、アクション、ヒューマンドラマ
  • 監督:青木康直
  • キャスト:緑川光、矢島晶子、関俊彦、中原茂 etc

映画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』のあらすじを紹介します。

AC(アフターコロニー)196年、コロニーと地球の戦争から1年後。このまま平和が続くなら、もうガンダムは要らないので処分しようとカトル・ラバーバ・ウィナー(折笠愛)は、かつての仲間達に呼びかけた。ところが、マリーメイア・クシュリナーダ(佐久間レイ)を担ぐ謎のバートン財団によって、再び戦禍が起きてしまう。
ガンダムW(ウイング)に乗るヒイロ・ユイ(緑川光)、ディオ・マックスウェル(関俊彦)、カトル、トロワ・バートン(中原茂)が再結集し、地球の平和を取り戻す物語。

かつて地球にコロニーを落とすという、オペレーション・メテオ計画があった。その計画が再び、実行される事態が起き、ヒイロ・ユイらは阻止すべく宇宙へ。ディオは新型のMS(モビルスーツ)を一目見て、乗っているのがトロワだと見抜く。無事にガンダムを回収したカトルから連絡を受け、ヒィロはウイングゼロを宇宙空間で受け取れるよう頼みます。
一方、外務次官を務める、リリーナ・ドーリアン(矢島晶子)は、会談の途中で、デキム・バートン率いるバートン財団に拉致されてしまう。リリーナは、大統領府でトロアの姪だという、マリーメイアと会う。マリーメイアは、トレイズの娘を名乗り、宣戦布告した。その事態を重くみた、ゼクス・マーキス(子安武人)も腹心の部下と共に宇宙へ向かう。
ゼクスはトルーギスで、バートン財団の船を沈めた。その後、地球へ向かい、大統領府を封鎖したバートン財団の野望を撃ち砕くため、部下ノインと共に戦う。地球へ戻る途中で、張五飛(チャン・ウーヘェイ)と再会したヒイロ。彼は戦うことを求め、戦争肯定派だった。”復讐からは何も生まれない”と考えるヒイロ。

苦戦していたゼクス&ノインのもとにディオやカトル、トロアがガンダムで駆けつけます。殺さずにMSだけ破壊していたらしい。この戦いを観ていた民衆の間で、自分たちの力で平和を実現しようというムーブメントが起きます。そしてヒイロは、大統領府に3発の銃弾を浴びせます。大統領府は機能を失い、後継者として祭り上げられていたマリーメイアもようやく洗脳が解けたようだった。
しかし、デキム・バートンの銃弾に倒れてしまう。ヒイロは、最後にマリー・メイアに空砲を向け、”お前は死んだ”と告げます。幸い、デキムから受けた銃弾は浅く、マリーメイアは命をとりとめます。”俺達には還れる場所がある”とヒィロ達はガンダムを自爆させた。AC197年、戦争は終結し、それ以後ガンダムは歴史上に現れることはなかった。

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映画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

イケメン達と会話に癒される、ガンダムアニメ!

機動戦士ガンダムシリーズの中でも、女の子のファンが多い作品です。なぜなら、ガンダムに乗る少年達がみんなイケメンで、独特のセリフにドキドキしてしまうから。まだガンダムWを知らない人にその魅力を少しだけ紹介します。
主人公ヒイロ・ユイはガンダムWゼロに乗る、内向的な少年。口癖は”お前を殺す!”。ツンデレでリリーナとは恋人同士です。次にディオは、いつも軽口を言う明るい少年。死神というあだ名のガンダムデスサイズヘルが彼の愛機です。
女の子のように可愛くて聡明なカトル。ガンダムサンドロック改に乗っています。そして、名無しのトロア。サーカスの軽業師のようにガンダムで自由自在に駆けるのです。最後に中国人の張五飛(チャン・ウーヘェイ)。”戦場にいるのが生きがい”という変わった少年。
これまでのガンダム作品は、ニュータイプといった特別な能力を持った少年が活躍していましたが、本作ではガンダムはもう必要ないという考えのもと行動するのです!しかし、その反面、平和への道のりが遠く、平和を維持することが大変という現実があるのです。
ヒイロ・ユイとウーヘェイの交戦シーンやゼクス&ノインの親密な会話などに注目して下さい。

ガンダム人気再燃!大人がハマるアニメNO,1

ガンダムシリーズは永遠に終わらない。今また、ガンダム人気が再燃しています。まず、今年の2月に「THE ORIGIN 1青い瞳のキャスパル」が公開されました。シャアとセイラの幼い時代を中心に構成された物語で、ランバ・ラルなど人気キャラクターが総出演しています。
ファースト・ガンダム世代におすすめです。加えて第28回東京国際映画祭でも、「機動戦士ガンダム」シリーズが一挙上映されます。10月22日から31日まで開催される予定。秋からはTVシリーズの最新作も放映されるので、ガンダム熱はまだまだ続きます。世代を超えて愛されるガンダムの魅力に迫ってみよう!
それまで子供向けだと思われていたアニメを大人が楽しめるアニメ作品にした点と、戦争を描きながら、濃密な人間ドラマとして魅せる手法が素晴らしい。裏話ですが、声優さんの地位向上にも貢献した作品らしいです。ファースト・ガンダム以後も新作が作られる理由でしょう。画力やSF設定の面で、初期の作品には物足りなさもありますが、本作では戦闘シーンの速さや緊張感にぐっと引き込まれていきますよ。
これからも進化し続けるガンダム。アニメを超えて、ガンプラ制作や小説版ガンダムを味わうのもいい。大人にこそ、観てほしいアニメです!


クリスマスの時期に見たくなるのがこの作品と、同じくガンダムシリーズの『ポケットの中の戦争』だ。

TVシリーズの続編なので、初見では沢山出てくるキャラクターが誰が誰だか混乱してしまう。それでもカッコいい王子様のようなガンダムパイロット達や、カッコいいMS(モビルスーツ)でなんとなく最後まで見れてしまった。最近多い女性をターゲットにしたイケメン主人公たちが複数人出てくるので、その走りとして鑑賞するのも面白い。当然のことだが、TVシリーズを見てからの方が断然理解が深まって面白い。(男性 30代)


TVシリーズの続編的作品である今作。キャラクターたちの後日譚が描かれていますが、個人的には新しいデザインのガンダムがとにかくカッコイイです。
そもそも最初はヒイロのキャラクターが苦手であまり興味を持てなかったのですが、改めて鑑賞してみるとその危うさも魅力的に見えてきました。ガンダムシリーズの中でも異色の作品なので「こういうのもあるんだな」くらいの気持ちで見て欲しいなと思います。
過去の思い出補正もあるかもしれませんが、作画、音楽ともにテンションが上がる作品でした。(女性 30代)


TVシリーズの1年後の物語が描かれており、テンポが早いため前作を観てからの鑑賞をお勧めしたい。話の大筋は、自身の過去と向き合うパイロットたちの成長と、自立する国民たちというシンプルなものになっている。その後モビルスーツが創られることはなかったというラストはやや強引に感じてしまう。戦闘シーンは流石といった出来上がりで、ミサイルなどの撃ち合いはモビルスーツの造形も併せて男心をくすぐられる。内部が剥き出しでボロボロになりながらも戦闘を続けるガンダムは、哀しくも美しい。(男性 20代)

映画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』 まとめ

TVシリーズの「機動戦士ガンダムW」を観て、ガンダムにハマった友人によると、主人公ヒイロの言動に心動かされたらしい。”お前を殺す!”という言葉を口癖にしながら、実は戦争や人を殺すことに対して後悔の念を持ち続けているらしい。ガンダムが戦争の象徴ではなく、平和の象徴として描かれている点に注目して欲しい。
ヒィロ以外の少年たちも魅力的で、明るく聡明な未来を見せてくれます。なによりもガンダムを壊す前に”俺たちには還れる場所がある”と言えることが平和ではないでしょうか。本作はまた色々な楽しみ方ができる作品です。イケメンの少年たちやセリフに癒されるのもいいし、”モビルスーツを壊しても、操縦者の命は奪わない”といった戦い方にも共感できます。
今年の秋から続々と公開される、「機動戦士ガンダム」の新たな世界!ぜひご期待下さい。

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