映画『キング・コング(2005)』の概要:1933年に製作された怪獣映画のリメイクで、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督作。髑髏島に生息する巨大なゴリラのコングがニューヨークに連れて来られて見世物にされる。
映画『キング・コング』の作品情報
上映時間:188分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:ピーター・ジャクソン
キャスト:ナオミ・ワッツ、エイドリアン・ブロディ、ジャック・ブラック、トーマス・クレッチマン etc
映画『キング・コング』の登場人物(キャスト)
- アン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)
- 舞台女優。仕事を失い、途方に暮れていたところにカールにスカウトされる。ジャックの脚本をずっと注目してきた。コングにさらわれ、コングと不思議な絆を築く。
- ジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)
- 舞台脚本家。カールの映画のために脚本を書いているが、カールに騙されて船に乗せられてしまう。次第にアンに惹かれていく。
- カール・デナム(ジャック・ブラック)
- 映画監督。観客に驚異の体験を提供することに情熱を注いでいる。謎の海図を手に入れ、髑髏島で映画を撮影しようと目論んでいる。
- ブルース・バクスター(カイル・チャンドラー)
- ヒーロー役の映画俳優。カメラの前で格好良く演技するのは長けているが、実際の危機に直面すると直ぐに逃げてしまう。
映画『キング・コング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『キング・コング』のあらすじ【起】
アンはニューヨークの寂れた劇場でコメディ女優として働いていた。しかし不況で劇場が閉鎖してしまう。カールは海図にない未知の島で映画の撮影をしようとするが、資金を打ち切られそうになる。そのために慌てて出航の準備をさせる。早急に女優を見つける必要が生じ、偶然見かけたアンに声を掛ける。映画の脚本をジャックが書いていると知ったアンは出演を決める。
カールはアンを船に乗せると、船長に頼み込んで準備を急がせる。そして脚本を渡しに来たジャックが下船できないようにして船を出航させてしまう。アンは憧れの脚本家に会うのに緊張して音響担当と人違いしてしまう。カールはアンとブルースのシーンを甲板で撮影する。ジャックはアンを主人公に喜劇を書き始め、2人の距離は急速に縮む。
カールは船長に髑髏島を探すように進路を取らせる。しかし途中でカールが無断で船を出航させたことがばれてしまう。船長は船を旋回させるが、霧深い海域に迷い込んでしまう。そして船長が懸命に舵を握る中、船は髑髏島に辿り着く。
映画『キング・コング』のあらすじ【承】
カールはジャックやアンを連れて島に上陸し、途中で原住民に遭遇する。原住民は音響担当を殺してしまい、アンが悲鳴を上げる。すると島の奥から雄叫びが聞こえてくる。原住民に皆が捕まりそうになったところで、船長達が助けに現れる。夜になって出航の準備をしている最中に原住民が忍び込んでアンをさらってしまう。
原住民はアンを生け贄としてコングに差し出す。ジャックや船長達は武装して再び島に上陸するが、アンはコングに連れ去られてしまう。ジャックはカールや船員を連れてアンの捜索に向かう。アンはコングの手に握られたまま島の奥地に連れて行かれる。
日が昇り、ジャック達は谷間で休憩をする。カールはその隙に一行から離れて映画を撮影しようとする。カールは巨大な草食恐竜を見つけて、ブルースと恐竜のショットを撮影する。しかし突如として恐竜が動き出し、ブルースとカールは逃げ出す。恐竜に気付いたジャック達も懸命に谷間を走って逃げるが、船員数人が恐竜に押し潰されてしまう。危険を恐れ、ブルースは捜索から離脱する。
映画『キング・コング』のあらすじ【転】
アンはコングが注意を逸らした隙を逃げようとして見つかってしまう。アンは驚かそうと死んだ振りをするが、コングはその様子を見て喜ぶ。コングが途中で姿を消し、アンは逃げ出す。ジャック達はコングの棲家の近くまでやって来る。姿を見せたコングに銃で応戦するも谷間に落とされてしまう。
アンは森でTレックスに似た恐竜に遭遇し、食べられそうになる。アンが悲鳴を上げると、森からコングが現れる。コングはアンを握りしめながら、恐竜3頭と闘う。アンはコングが自分の身を守ってくれていることに気付く。コングは恐竜をやっつけ、アンはコングと共に棲家に戻る。
谷間に落ちたジャック達は巨大な昆虫に襲われる。そこにブルースが銃を手に、船長らを引き連れて助けに現れる。ジャックは一人でアンを救出に向かい、カールは船長にコングを捕まえることを提案する。ジャックは夜中に棲家に近づいてアンを助け出すが、コングに見つかって追われる。船長は罠を仕掛けて待ち構えており、コングにクロロフィルを嗅がせる。コングはそれでもアンを追い求めようとするが、カールがクロロフィルの瓶をコングの顔に命中させる。
映画『キング・コング』の結末・ラスト(ネタバレ)
ニューヨークに運ばれたコングはカールのショーの見世物にされる。ショーにはブルースも登場するが、アンは出演を拒否した。アンの代わりの金髪女優を見たコングは興奮して暴れ出す。劇場に来ていたジャックは慌てて観客を避難させ、ジャックを見つけたコングは追い掛けて劇場の外に飛び出す。ジャックは車に乗って逃げて、コングを人集りから遠ざけようとする。
ジャックの車がコングに叩き壊され、ジャックは気を失う。そこにアンが現れ、コングはアンを手に抱えてセントラルパークに向かう。そして凍った池で滑って遊び、アンはコングに笑顔を見せる。しかし、そうした安らぎの一時も米軍の砲撃によって壊されてしまう。コングはアンを連れて逃げ、エンパイア・ステート・ビルに上り始める。
ちょうど朝日が昇り、アンは「美しい」とコングに語りかける。しかし、今度は空軍機による銃撃が始まる。コングはアンが落ちないように守りながら、空軍機に飛び掛かる。しかし容赦ない攻撃を前に力尽き、ビルから落下してしまう。ビルのエレベーターに乗って頂上に来たジャックはアンに声を掛け、2人は抱き合う。コングの死体の前に人々が集まり、カールは「美女が野獣を死なせた」とつぶやく。
映画『キング・コング』の感想・評価・レビュー
映画的醍醐味に満ちており、緻密なCG映像とコングの見事な感情表現に驚嘆させられる傑作。ピーター・ジャクソンの題材に対するほとばしる愛が感じられる。『ロード・オブ・ザ・リング』では少し鼻についた過剰なまでのメロドラマ的演出もここでは効果を発揮している。何よりもモーションキャプチャーでコングを演じたアンディ・サーキスの功績は大きい。大恐慌下のニューヨークを捉えた冒頭の映像も素晴らしかった。(MIHOシネマ編集部)
ピーター・ジャクソンは今作への思い入れが大分強いようで、良い意味でも、悪い意味でもその熱量が存分に感じられる作品でした。
オリジナル版を見ていないので比較することは出来ませんが、まるで『ジュラシック・パーク』を見ているかのような演出にはとても驚きました。
思い入れが強い分、アイディアもたくさん浮かんだのでしょうが色々なものを詰め込みすぎて、とにかく長いです。
とは言え、迫力は素晴らしく映画なのにゾッとしてしまうようなシーンもあり、最後までしっかりと楽しめました。(女性 30代)
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