映画『アドベンチャー・オブ・アラジン』の概要:便乗商法でおなじみのアサイラム社によるアラジン。旅芸人のアラジンは、市場で女王に会い一目惚れ。ランプを探しに洞窟に入り、閉じ込められてしまうが自力で脱出でき、ランプの精霊にはとりあえず温かい食事を頼んだ。
映画『アドベンチャー・オブ・アラジン』の作品情報
上映時間:88分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー
監督:G・アラン・キャンベル
キャスト:アダム・ホリック、ルシア・サイプテラス、ダニエル・オライリー、モンロー・ロバートソン etc
映画『アドベンチャー・オブ・アラジン』の登場人物(キャスト)
- アラジン(アダム・ホリック)
- 旅芸人一座の曲芸師。市場で曲芸をしていた時に火事を消して、女王から感謝される。マグレブに命じられて洞窟へ行き、魔法のランプを手に入れる。
- ランプの精霊(ロード・クラヴェン)
- ランプの中に棲む精霊(ジーニー)。ランプを擦った者をご主人様と呼び、いくつでも願い事を叶えることができる。闇の世界に通じているマグレブを警戒している。本名はムラト。
- シャーザディ女王(ルシア・サイプテラス)
- 父であるバグダッド王から国王に指名された女王。アラジンの勇気ある行動に感心し、王家に代々伝わる魔除けを彼に与える。マグレブから王の座を狙われている。
- マグレブ大臣(ダニエル・オライリー)
- 長年国王に仕えている大臣。闇の世界と繋がっており魔術を扱える。国王の座を狙うため、アラジンにランプを取りに行かせる。
映画『アドベンチャー・オブ・アラジン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アドベンチャー・オブ・アラジン』のあらすじ【起】
古代アラビアのバグダッド。病床に臥す国王は、自分の娘シャーザディ女王を次期国王に指名する。王位を狙っていた補佐官のマグレブ大臣はこのことに納得せず、魔術を使って自分が王になろうと企てる。
ある日、女王がマグレブと市場を視察していた時に、花火による火災が発生。たまたま近くで曲芸をしていた旅芸人一座のアラジンが消火活動を行い、花火を遠くへ蹴り飛ばして大惨事を回避した。王女は褒美として、王家に伝わる銀の魔除けをアラジンに渡すと、アラジンは彼女の美しさに一目惚れをした。
マグレブはアラジンを呼び出し、洞窟の中にあるランプを取りに行くように命じた。洞窟に入ったアラジンは、炎の通路を通り抜けてランプを発見。崩落が始まったため急いで引き返したが、出口が塞がり出られなくなった。マグレブはランプを諦めてその場を去った。
アラジンはどうにか脱出しようと辺りを見渡すと、天井にポッカリ穴が開いているのを見つけ、自力で脱出する。一座の仲間たちはアラジンが無事だったので、ホッとして喜び合った。
映画『アドベンチャー・オブ・アラジン』のあらすじ【承】
アラジンはランプを売るために磨いていると、緑の煙がモクモクと上がり、ランプの精霊が現れた。精霊はアラジンをご主人様と呼び、何でも願い事を叶えると言う。アラジンが温かい食事が欲しいと言うと、目の前に豪華な食事が現れた。
一座の仲間や精霊と一緒に食事を楽しむアラジン。彼は精霊に何気なく名前を聞くと、この一万年の間、名前など聞かれたことのなかった精霊は感激し、ムラトと呼んでくれと答えた。アラジンは愛する王女との身分の違いを嘆くと、精霊はアラジンに王となるのにふさわしい衣装を与え、さらに豪華な屋敷も用意した。
一方宮殿では、ランプを手に入れられなかったマグレブが、女王と結婚して国王になろうと目論んでいた。そこへアリ・バハッバ王子に変身したアラジンから、宴の招待状が届く。マグレブは自分の知らない国の王子が存在することを不思議に感じながら、王女と屋敷に向かった。
アラジンは空飛ぶ絨毯に乗って、女王を歓迎した。女王は王子がアラジンであることに気付いていないが、マグレブはアラジンの仲間を屋敷内で目撃し、王子がアラジンだと見抜いた。
映画『アドベンチャー・オブ・アラジン』のあらすじ【転】
女王とアリ王子は屋敷の庭を散歩しながら、お互いのことを語り合ううちに惹かれ合っていった。手を握ってキスをしようとすると、そこにマグレブが金縛りの魔術を使って2人を金縛りに遭わせた。マグレブはアラジンのランプを奪うと、すぐに擦って精霊を呼び、屋敷を遠く離れた山の上に移すよう命じた。マグレブを気に入らない精霊であったが、新たなご主人様であるため仕方なく命令に従い、屋敷を山へ移した。
屋敷を失ったアラジンは、魔法の効力が消えて薄汚い旅芸人の姿に戻った。彼はマグレブから王女を取り戻すため戦うことを決意し、仲間たちと一緒に山を目指して歩き始める。しばらく歩くと竜巻が発生し、仲間が次々と飲み込まれていった。仲間の一人ナビーナは身の危険を感じ、これ以上は付き合えないとアラジンの元を去ってしまう。アラジンは残ってくれたザミールと2人で豪邸に侵入。マグレブの家来を捕まえて、女王と大臣が明日結婚式を挙げる予定であることを聞き出した。
映画『アドベンチャー・オブ・アラジン』の結末・ラスト(ネタバレ)
女王を見つけたアラジンは敵に見つかり、マグレブの前に連行される。マグレブはアラジンたちと怪獣タニンを対決させ、ザミールがタニンの炎に焼かれて死んでしまう。不利な状況となったアラジンは、一旦退却することにした。
アラジンがいなくなり、マグレブはランプの精霊に儀式の準備を命じた。その儀式とは、女王の魂を闇に引き渡すというもの。マグレブが魔法の鉢を使って儀式を行おうとした時、アラジンが戻って来て、魔法の鉢を破壊し儀式をぶち壊した。さらに槍を使ってタニンの弱点である目をひと突きし、見事に打ち倒す。
マグレブは精霊にアラジンを殺せと命じるが、女王がくれた魔除けが効果を発揮し、アラジンは死ななかった。アラジンと精霊の間に絆があると気付いたマグレブは、精霊には頼らず自分で戦うことにした。アラジンはランプを叩き壊して、屋敷を一瞬で消滅させると、さらに強風と精霊の力を借りて、マグレブを崖から突き落として亡き者にした。
負傷したアラジンは、女王の宮殿で目覚めた。そこにはランプから解放された精霊もいた。女王はアラジンに結婚を申し込むと、彼は断る権利があるわけがないと快諾し、口づけをした。精霊は打ち上げ花火を挙げて2人の結婚を祝福するのだった。
映画『アドベンチャー・オブ・アラジン』の感想・評価・レビュー
B級映画でおなじみアサイラム社が、ディズニー映画の『アラジン』の公開に便乗して作った作品。本家と違って王女が国王になるところから始まり、アラジンは髭もじゃの曲芸師でランプの願い事の数に制限はない。ランプの精霊が微妙にウィル・スミスに似ているけど、CGは明らかにしょぼい。デタラメ感満載のように思えるが、俳優が真面目に演じていてそれらしく仕上がっており、意外とファミリーで楽しめるかもしれない。大作に見飽きた大人にとっても、なんとなく楽しめるかもしれない。(MIHOシネマ編集部)
さすがアサイラム。こういうディズニー映画のような超有名作品が相手でも怖気づかずにガンガン攻めてくるアサイラム社が大好きです。今作も私が知っているアラジンとは違うストーリーでしたが、これはこれでしっかりと物語が出来上がっていて意外と面白かったです。
ディズニー版のアラジンと比べてしまうとかなりおじさんで汚らしい外見のアラジンなので、そこは残念でしたが女王はジャスミンと同じようにとても美しい方でした。
ストーリーもキャラクターも比べながら見ると面白いかもしれません。(女性 30代)
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