映画『96時間 リベンジ』の概要:2012年製作のフランス映画(原題:Taken2)。2008年製作、「96時間」の続編であり、主演をリーアム・ニーソン、監督・脚本をリュック・ベッソンが担当したサスペンスアクション映画である。
映画『96時間 リベンジ』 作品情報
- 製作年:2012年
- 上映時間:92分
- ジャンル:アクション、サスペンス
- 監督:オリヴィエ・メガトン
- キャスト:リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、ファムケ・ヤンセン、ラデ・シェルベッジア etc
映画『96時間 リベンジ』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『96時間 リベンジ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『96時間 リベンジ』のあらすじを紹介します。
元CIA秘密工作員であるブライアン(リーアム・ニーソン)は、別れた妻レノーアの元に向かっていた。
その理由は愛娘のキムに会うためであった。
家に着くとレノーアは再婚相手とうまくいっていないことを告白。
現在警備員として働いているブライアンは、トルコのイスタンブールで次の職務に就くので観光がてらトルコに来ないかと誘う。
まさか本当に来るとは思わなかったブライアンは、仕事後にホテルのロビーにいる2人を見て驚き喜んだ。
しかしこの様子を監視している連中がいた。
それはムラド・クラスニチという男。
この男はブライアンが以前娘を誘拐された時の人身売買グループの黒幕であり、その時にブライアンに息子を殺されていた。
復讐しようと決めたムラドの攻撃が開始されようとしていたのだ。
バザールでランチをしたあと、ムラドの部下に尾行されていたブライアとトレノーア。
レノーアが捕まり逃げるに逃げられなくなったブライアンは、こっそり娘に連絡し急いで逃げるように言う。
しかし娘は「今度は自分が救う番である」と逃げないことを決意。
ブライアンとの連携プレーで危機を脱していく。
最終的にムラドとブライアンの一騎打ちになり、無事に勝利するのだった。
映画『96時間 リベンジ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『96時間 リベンジ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
これを観てからの前作を見直せ!
この映画はブライアン扮するリーアム・ニーソンのアクションと演技力が見ものである。
しかも何といってもこの役柄とこの映画が彼にとっての再起をかけたターニングポイントの映画であるということが重要なのである。
前作の96時間では意外にも離婚したばかりの冴えない元CIA秘密工作員がアクションするという、割とハリウッドにありがちな展開であったように感じた人も多いのでは?
しかしその魅力は実は本作品を観てからのが倍増する。
このリベンジでは前作で息子をブライアンに殺されたムラドが出てくるわけだが、今回は娘ではなく自分たち両親が誘拐されるわけである。
そのため96時間以内に何としても捕まえてやる!といった死ぬほどの気合は残念ながら欠けているように見える。
だがしかし、この作品を観てからの鑑賞をもう一度おすすめしたい。
何という傑作だったのかと感動してしまう。
一連の流れとキャラクターを理解した上での再鑑賞はより良いものにするものと、ダメな部分を露呈させる作品と2パターン存在するが、本作品は断然前者である。
何となくパート1を鑑賞したという人は尚更だ。
実は娘もはっちゃけている
今回は娘もかなり成長して、両親のために共に闘い抜くことを誓ったわけだが。
この少女、さすがブライアンの娘と思わされる。
誘拐されたブライアンが場所を特定するために、娘にホテルに置いているスーツケースを開けさせ手榴弾を街に投げさせるのだ。
その爆発音で自分の場所がどのくらい遠いのかなど距離を計るつもりなのだが、いとも簡単にそんな大胆なことをしてしまう。
ツッコミどころも多いのだが、そこは元CIAなので納得。
こんな危機を回避する練習を積んでいるのだろう。
『96時間』シリーズの良いところは、しっかりと1作品で完結しているところです。続編を見ればそこが繋がっているのかと理解できるし、単体で見ても続きを気にせずに楽しめます。
今作で注目すべきは娘のキムでしょう。父親譲りの勇気や知恵で本当に頑張っていて、私だったら運転も銃の担当も絶対に嫌です。
娘を守るために必死なパパも良いですが、個人的には娘を安心させようといい男っぽく見せるパパが凄く好きです。
ここからどうやって続くの?と思ってしまいますが、次回作でもきっと楽しませてくれるでしょう。(女性 30代)
映画『96時間 リベンジ』 まとめ
リーアム・ニーソンは見事復活した。
しかもアメリカ映画ではなく、リュック・ベッソン指揮下の元フランス映画でだ。
彼のことを名前は知っていても作品名を知らないという人も多いだろう。
しかしアクション俳優としては優秀で、このまま埋もれていくのは非常に勿体無い存在である。
本作品は96時間で事件が解決しないと死んでしまうという、観ているものによりリアル雰囲気を感じさせようとした作品であり時間も短くて小気味よい。
そのテンポ感ある作風に見事にはまったからこそ、この映画がより良いものになったと言えるだろう。
前作だけでは良くない評価をした人も、ぜひ本作品を観てから振り返って欲しい。
不思議と前回の作品がこんなに良いものであったのか!と驚かされるに違いない。
関連作品
次作 96時間 レクエイム
前作 96時間
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