12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』の概要:問題ばかり起こしてきた孤児が新しい里親と共にニュージーランドの森の中で逃走劇を繰り広げるコメディ映画。タイカ・ワイティティ監督作品で、母国ニュージーランドで記録的大ヒットとなった。

映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』の作品情報

ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル

製作年:2017年
上映時間:101分
ジャンル:コメディ
監督:タイカ・ワイティティ
キャスト:サム・ニール、ジュリアン・デニソン、リマ・テ・ウィアタ、レイチェル・ハウス etc

映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』の登場人物(キャスト)

リッキー・ベイカー(ジュリアン・デニソン)
母親に捨てられた孤児の少年。ヒップホップばかり聞いており、ギャングに憧れている。盗難や放火など悪さをしてきたが、ベラに引き取られたことで生活が一変する。
ヘクター・フォークナー(サム・ニール)
ベラの夫。偏屈な性格をしている。なかなかリッキーと親しくなろうとしないが、一緒に逃避行をするようになり、次第に心を許していく。
ベラ・フォークナー(リマ・テ・ウィアタ)
自らも家族のない環境で育ったためにリッキーを引き取ることを決めた心優しい女性。リッキーに温かく接するが、急死してしまう。
ポーラ・ホール(レイチェル・ハウス)
児童福祉局の職員。問題児のリッキーをベラの元に届ける。リッキーとヘクターの失踪後は、2人のことを執拗に追跡する。

映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』のあらすじ【起】

ポーラに連れられてリッキーは森の中のベラの家にやって来る。ポーラはリッキーが放火や窃盗をしてきた問題児であることを説明する。そこにヘクターが狩りを終えて戻って来る。ベラは美味しい食事でリッキーをもてなし、優しく接する。その夜、リッキーは脱走しようとする。しかし、山の中で寝込んでしまい、翌朝にベラに見つかってしまう。ベラは朝食を用意し、家に帰るように誘う。リッキーはヘクターに話し掛けるが、偏屈なヘクターは心を開こうとしない。リッキーはベラに俳句を披露し、ベラはリッキーに猟銃の使い方を教える。

ベラはリッキーの誕生祝いをし、プレゼントに犬を贈る。リッキーは犬をトゥパックと名付け、一緒に外で遊ぶ。しかし、家に戻るとヘクターが泣き崩れていた。ベラが洗濯物をしている途中で亡くなってしまったのだ。ベラの葬儀が行われる。そして児童福祉局からリッキーの引き取りを知らせる手紙が届く。リッキーはそれを嫌がるが、ヘクターは自分では世話ができないと告げる。そこでリッキーは納屋で自分の服を燃やして、焼死を偽装して家を逃げ出す。

映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』のあらすじ【承】

リッキーはトゥパックを連れて森の中に入る。直ぐに食料が底に付くが、そこにヘクターが現れる。ヘクターに連れられてリッキーは森を出ようとする。途中でヘクターが文字を読めないことを知ったリッキーはそのことをからかい、怒ったヘクターは勢い余って足を石に引っ掛けて転倒してしまう。ヘクターは骨折してしまい、しばらくその場でキャンプをすることにする。一方、リッキーとヘクターがいない家を調べたポーラは、警察に捜索を開始させる。

リッキーは狩りに行くが失敗してしまい、代わりにヘクターが捕まえたナマズを食事にする。リッキーは施設で一緒だった友人が亡くなった時のことをヘクターに話す。ヘクターが松葉杖を使えば歩けるようになり、山小屋まで辿り着く。小屋の中には2人の手配書が張られていた。しかも、ヘクターがリッキーを誘拐した可能性があると書かれていた。そこに狩人3人がやって来る。リッキーがヘクターに何でもやらされたと発言したことで、ヘクターは変態と勘違いされてしまう。そのため、ヘクターと狩人3人は乱闘騒ぎになる。リッキーは銃を撃って静止し、ヘクターとリッキーは再び森に逃げる。

映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』のあらすじ【転】

酔った喧嘩で人を殺した前科があるヘクターは、誤解のせいで刑務所に入れられることを恐れる。リッキーも少年院に入れられることを嫌がり、2人は森の中に姿を消すことにする。ポーラは狩人3人から話を聞き、本格的な捜索活動を始める。ヘクターとリッキーは人の物を盗んだり、狩りをしたりして山の中での生活を続ける。ヘクターはベラも身寄りがないまま育ったためにリッキーの面倒を見ることを決めたことを話す。ヘクターとリッキーは森の中で絶滅されたと思われていた鳥を見付ける。

2人は山小屋に入り、食料と服を探す。そこには森林監視員が病気で寝込んでいた。ヘクターが看病し、リッキーが助けを呼びに行くことになる。リッキーは途中で馬に乗った少女に出会い、助けを求める。リッキーは少女の家で一晩過ごし、少女に母親に捨てられた身の上話をする。翌朝リッキーは山小屋に戻るが、そこには捜索隊が来ており、ヘクターの姿はなかった。リッキーは森の中でヘクターを探そうとするが、逆にポーラに見つかってしまう。ポーラは全てをヘクターのせいにするように取引を持ち掛けるが、リッキーはそれを拒んで逃げる。そしてようやくヘクターと再会する。

映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』の結末・ラスト(ネタバレ)

リッキーとヘクターは森の中で巨大な野豚に遭遇する。ヘクターの愛犬が野豚に襲われてしまい、リッキーは豚を銃で仕留める。リッキーは愛犬の墓を作ってあげ、ずっと持ち歩いていたリズの遺灰をヘクターに渡す。ヘクターはそれを川に撒き、リッキーに礼を言う。2人は森で藪のカモフラージュをした男に出会い、男の家で一晩泊まらせてもらう。リッキーはヘクターとの旅についての俳句を詠み、ヘクターは心打たれる。

翌日、捜索隊が近づいているのに気付いた2人は男の四駆に乗り、リッキーの運転で逃げる。捜索隊がヘリコプターやパトカーで追い掛けてきたため、リッキーは派手なカーチェイスを繰り広げる。最後はくず鉄置き場に突っ込んで、四駆を横転させてしまう。ヘクターは投降しようとする。しかし、リッキーは最後まで抵抗しようとするし、その弾みでヘクターの尻を撃ってしまう。そして結局、2人とも拘束される。

裁判が行われ、リッキーは少女の家で生活するようになる。ヘクターは出所して、更生者向けのホームで暮らし始める。そこにリッキーが現れて、森で見た鳥を探しに行こうと声を掛ける。ヘクターは逃避行が最高の旅だったと俳句を詠み、一緒に森に戻ることにする。

映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』の感想・評価・レビュー

タイカ・ワイティティ監督のコメディセンスが光る快作。シュールな笑いに満ちており、物語のテンポも軽妙だ。何より登場するキャラクター全員が際立っており、特にリッキーとポーラが秀逸だ。日本では『マイティ・ソー バトルロイヤル』で知られるワイティティ監督だが、海外では今作をきっかけに広く認知されるようになった。それにも関わらず、今作が日本では劇場公開もソフト化もなく、動画配信のみなのは非常に残念だ。(MIHOシネマ編集部)

みんなの感想・レビュー