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映画『シャロウ・グレイブ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『シャロウ・グレイブ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『シャロウ・グレイブ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『シャロウ・グレイブ』の結末までのストーリー
  • 『シャロウ・グレイブ』を見た感想・レビュー
  • 『シャロウ・グレイブ』を見た人におすすめの映画5選

映画『シャロウ・グレイブ』の作品情報

シャロウ・グレイブ

製作年:1994年
上映時間:92分
ジャンル:サスペンス
監督:ダニー・ボイル
キャスト:ユアン・マクレガー、ケリー・フォックス、クリストファー・エクルストン、キース・アレン etc

映画『シャロウ・グレイブ』の登場人物(キャスト)

アレックス(ユアン・マクレガー)
お調子者のジャーナリスト。同居人の部屋から大金を見付け、3人で山分けにすることを提案する。しかし、遺体が見付かってしまい怖じ気づく。
デビッド(クリストファー・エクルストン)
勤勉で堅物の会計士。同居人の遺体を解体する作業をさせられたことから次第に正気を失ってしまい、屋根裏に引き籠もるようになる。
ジュリエット(ケリー・フォックス)
強かな性格をした医者。一人で逃亡する準備をした上、アレックスと近い間柄にも関わらず、デビッドに言い寄って自分の身を守ろうとする。

映画『シャロウ・グレイブ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『シャロウ・グレイブ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シャロウ・グレイブ』のあらすじ【起】

アレックス、デビッド、ジュリエットは新たな同居人候補の面談をする。赤毛の青年がやって来るが、3人はダサいと言って馬鹿にして追い返してしまう。3人は面談を繰り返すが、良い相手が見付からずにいた。そうした中、ジュリエットは小説家を名乗るヒューゴという男を面談する。ジュリエットはヒューゴを気に入り、アレックスとデビッドにも会ってもらう。その結果、ヒューゴの同居が決まる。

ヒューゴは自分の部屋に荷物を持ち込むと、そのまま部屋に鍵を掛けて引き籠もってしまう。ヒューゴの姿を見なくて不安になった3人はヒューゴの部屋のドアを蹴破る。そしてヒューゴがベッドで死んでいるのを発見する。部屋を物色していたアレックスはベッドの下に大金が入った鞄を見付ける。それを見たジュリエットは警察に通報するのを思い留まる。

アレックスはお金を奪うことを提案し、ジュリエットも興味を示すが、デビッドは気が咎めてしまう。しかし、仕事を地道に頑張り続けることに嫌気が刺したデビッドは、遂にアレックスの誘いに乗り、お金を奪うことを決意する。

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映画『シャロウ・グレイブ』のあらすじ【承】

3人は遺体をビニールシートに包みアパートから運び出す。車で森まで移動し、くじ引きで誰が遺体を解体するかを決める。その結果デビッドが全てやることになる。アレックスが遺体を埋める穴を掘る間にダビッドは遺体をノコギリでバラバラにする。同じ頃、マフィア2人組がヒューゴの居場所を探していた。

アレックスとジュリエットは何事もなかったように元通りの生活を続けるが、心配性のデビッドはヒューゴの件について話し合いをしたがる。アレックスとジュリエットは気晴らしにお金で買い物をしてふざけるが、デビッドはそんな2人の行動に苛立ちを募らせる。そして、デビッドは屋根裏に上がり、お金の入った鞄を水槽の中に隠す。更に職場にしばらく休むと連絡を入れて、そのまま屋根裏で生活を始めてしまう。

アレックスとジュリエットが食事中にマフィア2人組が乱入して来る。足を痛めつけられたアレックスは屋根裏にお金があると話す。マフィアは順番に屋根裏に上がるがデビッドによって殺される。3人は2人組の遺体もヒューゴと同じように処分する。

映画『シャロウ・グレイブ』のあらすじ【転】

ジュリエットはこっそりリオデジャネイロ行きの航空券を購入する。一方、デビッドはドリルを使って天井に覗き穴を作る。刑事が同じアパートで起きた強盗事件についてデビッドに話を聞きに現れ、デビッドは何も目撃していないと説明する。

ジュリエットに促され、アレックスは屋根裏に上がる。しかし、デビッドはそこにはおらず、アレックスは水槽の中の鞄を見付ける。アレックスが下に降りたところでデビッドがドリルを手に待ち構えており、脅される。ジュリエットはデビッドがシャワーを浴びに屋根裏から降りてきた時に、デビッドに優しく声を掛けて自分の部屋に招く。

アレックスは森で3遺体が見付かったので取材するように命じられる。それは3人で埋めた遺体のことだった。アレックスは警察のブリーフィングを聞き、慌ててアパートに戻る。デビッドとジュリエットは既にニュースを耳にしており、穴が浅かったからだとアレックスを責める。警察がジュリエットとアレックスに職務質問をしに現れるが、2人は3遺体について何も知らないと主張する。

映画『シャロウ・グレイブ』の結末・ラスト(ネタバレ)

怖じ気づいたアレックスは夜中にこっそり警察に電話しようとするが、留守電につながってしまう。一方、デビッドは屋根裏から鞄を降ろし、荷造りを始める。それに気付いたジュリエットはデビッドに付いて行こうとする。デビッドはアレックスを呼び出し、ジュリエットが航空券を買って一人で逃げようとしていたこを暴露する。

デビッドはジュリエットのことを殴る。それに怒ったアレックスはデビッドに飛び掛かる。揉み合いの末にアレックスは床に押し倒され、デビッドに肩を刺されて床に釘付けにされる。デビッドが止めを刺そうとした瞬間にジュリエットが背後からデビッドを刺し殺す。ジュリエットはアレックスの包丁を深く床に突き刺し、鞄を持って一人で逃げ去る。

警察がアパートにやって来て、床に倒れたアレックスの写真を撮る。一方、ジュリエットは鞄の中にあったのが新聞の切れ端だと知って絶望する。実はアレックスが中身を入れ替え、床下に隠していたのだ。何もかもを失ったジュリエットは逃亡するために空港に向かい、アレックスはにんまりと微笑む。

映画『シャロウ・グレイブ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

トレインスポッティング』で世界的に脚光を浴びたダニー・ボイル監督とユアン・マクレガーが初タッグを組んだ傑作サスペンス。ダニー・ボイルらしい疾走感溢れる演出とセンスに満ちたUKロックの選曲で、作品世界に一気に引き込まれる。上映時間も93分とコンパクトにまとめられており、一切の無駄がない。赤ちゃんのおもちゃなど、『トレインスポッティング』を彷彿とさせる場面もあり興味深い。(MIHOシネマ編集部)


最後の最後でなるほどな、そう来るかとアレックスと同じような表情をしてしまいました。
それぞれ性格は異なるものの、3人に共通しているのが流されやすいということ。強気な発言をしてみても、いざと言う時には誰かのせいにしたり、シラを切ったりと3人とも犯罪に向いていないなと思ってしまいました。
しかし、ラストの展開を見ると全てが作戦のうちだったのかな、なんて思えてまんまと騙されてしまいました。(女性 30代)


金が人を狂わせる――まさにその一言に尽きる。共同生活を送る3人の若者が、突然転がり込んだ大金を前にして、友情も理性も壊れていく過程が恐ろしいほどリアル。最初の軽い冗談や毒舌のやりとりが、終盤には完全な疑心暗鬼へと変わっていく。イーアン・マクレガーの冷たい笑みが忘れられない。ブラックユーモアとサスペンスが融合した傑作。(20代 男性)


ダニー・ボイル監督のデビュー作とは思えない完成度。スタイリッシュなカメラワークと音楽のセンスが光っている。ストーリー自体は単純だが、登場人物の心理の崩壊が生々しい。特に、金を手に入れてからの“人間の変化”がリアルで、誰もが同じ状況なら同じように堕ちていくのではと思わせる。スリルと皮肉が詰まった英国サスペンスの名作。(30代 女性)


最初は軽いコメディかと思いきや、後半の狂気への転落ぶりが凄まじい。特に死体を処理するシーンの生々しさが観る者に罪悪感を植えつける。お金が“毒”として人間関係を腐らせていく描写は秀逸で、まるで現代社会の縮図を見ているよう。ラストの皮肉なオチも完璧。冷たくも美しい映像が印象的だった。(40代 男性)


人間の醜さをここまでスマートに描いた作品は珍しい。友人関係の中に潜む嫉妬、支配、そして裏切りが、金をきっかけに一気に噴出する。女性キャメロンのしたたかさも印象的で、三者三様の狂気が交錯する構成が見事。ラストのイーアン・マクレガーの表情にゾッとした。おしゃれな映像に隠された“悪意の美学”が秀逸。(30代 女性)


金が登場人物の関係性を破壊していく過程が本当に怖い。誰もが少しずつ嘘をつき、誰も信じられなくなっていく。特にヒューゴの死体を隠すあたりから、一線を越えてしまった感が凄い。スリラーというよりも、人間の心理ドラマとして観ると非常に奥深い。ボイル監督らしい毒とユーモアのバランスが絶妙だった。(20代 男性)


登場人物3人のバランスが絶妙。最初は軽口を叩くフラットメイト同士のやりとりが、金を見つけた瞬間に空気が一変する。特にデヴィッドの精神崩壊の描き方がリアルで、まるで観ているこちらが共犯者になったような感覚に陥る。スタイリッシュなのに後味が悪い。そこがこの映画の魅力でもある。(40代 女性)


「もし自分がこの状況だったら」と考えるとゾッとする。単なるスリラーではなく、倫理観と欲望のせめぎ合いがテーマ。金を前にしたときの人間の本性を見事に描いている。ラストで生き残るのは誰なのかという緊張感が最後まで続き、エンディングの皮肉さに唸った。社会派の寓話としても楽しめる作品。(50代 男性)


舞台がほぼアパートの中だけなのに、まったく飽きない。カメラワークや編集がテンポよく、緊張感が途切れない。友情が壊れていく様子がリアルで、登場人物のどの選択も“わからなくはない”というグレーな描き方が見事。特に、地下室に籠るデヴィッドの変貌には背筋が凍った。低予算ながら一級のサスペンスに仕上がっている。(30代 男性)


映画『シャロウ・グレイブ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『シャロウ・グレイブ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

トレインスポッティング(Trainspotting)

この映画を一言で表すと?

疾走感と絶望が交錯する、若者たちの“破滅的青春ドラマ”。

どんな話?

スコットランド・エディンバラを舞台に、ドラッグに溺れる若者たちの生き様を描く。現実逃避と刹那的な快楽を求めて生きる彼らだが、やがて裏切りと絶望が待ち受ける。社会の底辺で生きる若者たちの姿をスタイリッシュに描いた問題作。

ここがおすすめ!

『シャロウ・グレイブ』と同じくダニー・ボイル監督作品。スピード感ある編集、鋭い映像センス、そして“仲間との裏切り”というテーマが共通している。ブラックユーモアと絶望のバランスが絶妙で、観た後に強烈な余韻が残る傑作。

ファーゴ(Fargo)

この映画を一言で表すと?

冷たく静かな雪原に散る、欲望と愚かさのサスペンス。

どんな話?

借金に苦しむ男が、妻を誘拐して身代金を得ようと計画する。しかし小さな計画は次第に歯車が狂い、次々と惨劇が起こる。冷たい雪景色と血のコントラストが印象的な、ブラックコメディ要素のある犯罪ドラマ。

ここがおすすめ!

コーエン兄弟監督の独特なユーモアと皮肉が光る作品。『シャロウ・グレイブ』と同じく「金が人を狂わせる」テーマを巧みに描いている。淡々とした演出の中に潜む狂気と人間の滑稽さが見事で、サスペンスと風刺のバランスが秀逸。

シンプル・プラン(A Simple Plan)

この映画を一言で表すと?

“偶然拾った大金”が、平凡な人々の人生を狂わせる。

どんな話?

雪深い田舎町で、3人の男が墜落した飛行機の中から大金を発見。最初は誰にも言わず分け合う約束をするが、次第に疑念と欲望が芽生え、友情と信頼は崩壊していく――。静かな田舎を舞台にした心理サスペンス。

ここがおすすめ!

『シャロウ・グレイブ』と非常によく似た構図で、“金”が人を変えていく過程を丁寧に描く。リアルで重い心理描写が特徴で、観る者をじわじわと追い詰める。派手な展開ではなく、静かな狂気が支配する大人向けスリラー。

キリング・ミー・ソフトリー(Killing Me Softly)

この映画を一言で表すと?

愛と欲望の狭間で崩壊していく、“美しい危険”。

どんな話?

ロンドンで平凡な日々を送る女性が、偶然出会った登山家の男に激しく惹かれていく。しかし完璧に見えた恋人の過去には、恐るべき秘密が隠されていた。愛、支配、恐怖が交錯するエロティック・サスペンス。

ここがおすすめ!

『シャロウ・グレイブ』の持つ“閉ざされた関係の中での心理的崩壊”と共通点がある。美しく冷たい映像と、じわじわと迫る不安感が魅力。恋愛の裏に潜む“支配欲”と“狂気”を描いた、スタイリッシュなサスペンス映画。

プライマリー・カラーズ(Primary Colors)

この映画を一言で表すと?

理想と野心の狭間で揺れる、“人間の欲と欺瞞”のドラマ。

どんな話?

カリスマ的政治家の選挙活動を描くが、物語が進むにつれて“理想を掲げながらも腐敗していく人間”の姿が浮き彫りになる。表では笑顔、裏では策略と裏切りが渦巻く、権力の裏側を描いた社会派ドラマ。

ここがおすすめ!

直接的な犯罪映画ではないが、『シャロウ・グレイブ』のように「信頼と裏切り」「理想と欲望」の狭間で揺れる人間模様が共通している。人間の弱さを鋭く突く脚本と、リアルな心理描写が見応え十分。心の“汚れ”を描く秀作。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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