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映画『トレインスポッティング』あらすじとネタバレ感想

映画『トレインスポッティング』の概要:「シャロウ・グレイブ」のダニー・ボイル監督とユアン・マクレガーが組んだ青春犯罪映画。世界中で大ヒットし、英国映画の復興を印象づけた。共演はユエン・ブレムナー、ロバート・カーライル。1996年英国映画。

映画『トレインスポッティング』 作品情報

トレインスポッティング

  • 製作年:1996年
  • 上映時間:93分
  • ジャンル:青春、ヒューマンドラマ、ファンタジー
  • 監督:ダニー・ボイル
  • キャスト:ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライル etc

映画『トレインスポッティング』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『トレインスポッティング』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『トレインスポッティング』のあらすじを紹介します。

スコットランドに住む、マーク・レントン(ユアン・マクレガー)は、麻薬中毒者。いつも仲間達と群れては麻薬を打ち、怠惰な毎日を送っていた。何度も麻薬を止めようと決意するが上手くゆかない。

いつも群れる仲間には、アルコール中毒で酔うとすぐ暴力を振るってしまうベクビー(ロバート・カーライル)、レントンと仲のいい麻薬中毒者のスパッド(ユエン・ブレムナー)、007オタクで女たらしのシック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)、イギーボップに夢中なトミー(ケヴィン・マクキッド)がいた。

レントンは仲間のシック・ボーイと共に何回目かの麻薬絶ちに挑戦。その後、性欲を満たすためにディスコへ行く。ディスコで出会ったのはダイアン。彼女と一晩を共にするが、翌朝起きてみると彼女がまだ高校生だったと知り驚く。

虚しさを埋めるように再び、麻薬に手を出すレントン達。そんな中、アリソンの赤ちゃんが死んでしまう。その赤ちゃんの父親はなんとシック・ボーイだった。彼は赤ちゃんの死を誰よりも悲しむ。

麻薬中毒から抜け出すことができない毎日だった。ついにレントンはスパッドと万引きを犯してしまう。スパッドは刑務所へ。レントンはなんとか執行猶予で刑務所行きを免れるが、もう2度と麻薬はやらないと決意した。

家に閉じ込められ、周囲との接触を絶ったあと、耐え難い禁断症状がレントンを襲う。レントンは幻覚の中で、天井を歩くシック・ボーイの赤ちゃんや自分がエイズ宣告を受ける場面に苦しむのだった。

同じ頃、麻薬に手を出すようになっていた仲間の1人、トミーがエイズ感染していることが判明。仲間うちで使用していた注射針から感染したらしい。レントンは自分がエイズに感染しなかったことを幸運だと思い、やがて禁断症状を克服した。

レントンはスコットランドを離れ、ロンドンで不動産屋に就職。安定した生活と仕事を得たように思われたが、その店にベクビーやシック・ボーイが押しかけてきてしまう。2人のせいでレントンは店を辞めさせられてしまう。

失意の中、レントン達3人はスコットランドに帰郷した。故郷に戻ると、トミーがエイズで亡くなっていた。トミーの葬式の後、シック・ボーイが麻薬売買の旨い話があると言う。これが最後だとレントンは計画に乗るが・・。

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映画『トレインスポッティング』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『トレインスポッティング』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

人生のどん底から這い上がれ!ダニー・ボイル監督&ユアン・マクレガーの最強・青春ドラマ!

薬物中毒に限らず、人は何かしら中毒になっていると思います。この映画を観て、薬物中毒の恐ろしさを知れとはいいません。ただその原因に貧困があり、必死にその中でもがく若者達の姿に巻き込まれてみて下さい。汚いし、落ちるところまで落ちてゆく様は決して共感することはできない。

本作の名シーンとして、汚いトイレの中に入り込み、泳いで座薬を探す主人公の姿があります。比喩的表現として、現実を上手く描いていると思います。薬物を止められないのは意思が弱いせいではない。やがて薬を絶ち、”人生を選ぼう”と決意するのです!十数年後に観ても、若者達はきっと共感するでしょう。

本作の原作は、アーヴィング・ウェルシュの自伝的小説です。彼自身がドラッグや酒、女に溺れた時期を経て作家になったのです。また当時、無名だったユアン・マクレガーやロバート・カーライルの貴重な演技が見られます。

青春を体現させたユアン・マクレガーの魅力

スキンヘッドのやんちゃなユアンが見られるのはこの映画だけです。青い瞳がキラキラしていて若い!本作と前作「シャロウ・グレイブ」で組んだダニー・ボイル監督作品でユアン・マクレガーは一躍スターになりました。

彼の演技の特徴として、嫌みがないこと、どんな役でもスポンジのようにエッセンスを吸収して表現できることができます。”演技をすることは、その人の人生を体験するものでいつもワクワクする”と彼は語っています。

また本作では、ユアン・マクレガーのほかにロバート・カーライルなどまだ無名の俳優を多く起用した点も高く評価したいと思います。公開当時の若者達が本作を観て、まるで自分の事にように共感したのです。人生の一時期には悪い方向にハマってしまうことも多い。でもやり直すことができるんです。

この映画には、青春と罪と希望があります。ユアン・マクレガーはまたバイク好きでも有名。彼はお気に入りの映画のひとつに「イージー☆ライダー」(69)を挙げています。ユアンは、退廃した青春の象徴としてこれからも輝き続けます。


ヘロインと青春で刻む日常を、斬新な映像で描いた90sのイギリス映画である。「Lust for life」とマッチしたオープニングの疾走感が一番気に入っているシーンだ。これはサントラを聴きたくなった。

共感こそ無かったけど、悲境の中で生き方を模索する若者の姿というのは映えるものだ。英語の訛りに注目しすぎて内容があまり入ってこなかったが、今まで苦手だったイギリス英語が好きになった。本作はスコットランド英語だが、その訛り具合が癖になる。(女性 20代)


愛すべきロクデナシ達のお話、といったところだろうか。
正直公開当時に観た時には何がなんだかわからなかった。20年後に続編ができたのをきっかけに見返してようやくとっかかりが掴めたのが正直なところだ。つまり自分には「20年早かった」のかもしれない。あるいはこの20年で許容出来るものが増えたのか。いずれにしても物事を楽しめるに越したことはないので、この受け止め方の変化は良かった。
これがリアルな若者の姿だったのかは分からないが、ある種の暴力性、汚らしさ、馬鹿馬鹿しさというのは、人にとってのリアルなのかもしれない。(男性 40代)

映画『トレインスポッティング』 まとめ

「トレインスポッティング」(96)の公開から19年。ダニー・ボイル監督は野心家で常にジャンルレスの新しい映画に挑戦してきた。イギリス特有のブラック・ユーモアやアイロニー、そしてスタイリッシュな映像と心躍る音楽が心を掴んで離さない!

本作で人気スターとなったユアン・マクレガー。「普通じゃない」(97)以降は、ダニー・ボイル監督と組んでいないがもう2人の作品は観られないのだろうか?どうやら、その心配は無用のようだ。2016年から、「トレインスポッティング」の続編を撮る予定らしい。なんとユアン達も出演するかもしれない。

ドラックまみれの若者達の20年後を描くという。一体、どんな作品になるのか?またトイレのシーンはあるのか?と期待は膨らんでいます。これからもダニー・ボイル監督とユアン・マクレガーから目が離せない!

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