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映画『T2 トレインスポッティング』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『T2 トレインスポッティング』の概要:舞台は前作から20年後のエディンバラ。かつてのヘロイン仲間4人が再び顔を合わせこととなるが、もはや良好とは言えない関係が、ある男の復讐劇へと発展する。前作同様、ダニー・ボイル監督とユアン・マクレガーらオリジナルメンバーが再集結。

映画『T2 トレインスポッティング』の作品情報

T2 トレインスポッティング

製作年:2017年
上映時間:117分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:ダニー・ボイル
キャスト:ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライル etc

映画『T2 トレインスポッティング』の登場人物(キャスト)

マーク・レントン(ユアン・マクレガー)
20年前の事件の後、アムステルダムに行き小さな会社に勤めていたが、妻との離婚が原因でエディンバラに戻ってくる。
スパッド(ユエン・ブレムナー)
妻と息子がいるが、ヘロイン中毒から抜け出せず、別居中。マヌケな性格だがセンスがあり、物語を書くことに没頭する。
サイモン / シック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)
表向きは人気のないパブを営んでいるが、裏ではビジネスパートナーである売春婦を利用して客を脅し、お金を稼いでいる。エディンバラに帰ってきたレントンを利用しようとする。
フランク・ベグビー(ロバート・カーライル)
元軍人。脱獄して家族のもとへ戻るも、妻と息子から拒絶される。20年前の事件の復讐のため、レントンを追う。
ベロニカ(アンジェラ・ネディヤルコーヴァ)
サイモンの売春宿で働くブルガリア人。スパッドの文才を見出す。実は息子を残した故郷に戻りたいのだが、まとまったお金が必要。

映画『T2 トレインスポッティング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『T2 トレインスポッティング』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『T2 トレインスポッティング』のあらすじ【起】

レントンが仲間からお金を奪った例の事件から20年が経った。彼自身はその後、アムステルダムにある企業に勤めて暮らしていたが、妻との離婚が原因でエディンバラに戻ってきた。

レントンがスパッドの家を訪問すると、彼はまさに自殺を試みているところだった。妻子がいるにも関わらず未だヘロイン中毒から抜け出せないスパッドは、絶望感から自殺を決意したのだった。あと一歩のところでレントンに助けられ憤慨するも、かつての親友との再会を喜ぶスパッド。彼はレントンに、サイモンと会うことを勧める。

レントンはサイモンが経営するパブに行き、彼と再会する。当時の事件でサイモンはレントンに裏切られたため、お互いを懐かしむ間もなく喧嘩が始まる。落ち着いたところで、レントンはサイモンにお詫びとしてお金を手渡す。4000ポンドというその額は、20年前の事件でレントンがサイモンから奪った金額だった。それでも納得いかないサイモンは、彼を騙そうと策を企てる。仲直りしたふりをして一緒にビジネスを展開し、最後に痛い目に遭わせるという計画だった。

一方でベグビーは、事件後は軍人として務めを果たしていたが、現在は刑務所に入れられていた。強引にも脱獄をし、家族のもとへ帰る。久しぶりの再会に、妻と息子は喜戸惑いを隠せないでいた。

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映画『T2 トレインスポッティング』のあらすじ【承】

レントンはスパッドを更生させようと一緒にランニングをし、彼を説得する。スパッドは彼の言葉に感化されてボクシングも始め、家族との絆を取り戻そうと決心した。

サイモンが企てるビジネスは、売春宿経営だった。レントンはサイモンのもとを訪れ、エディンバラに戻った理由や自身の厳しい現状をサイモンに打ち明け、彼の売春宿経営の片棒を担ぐことにする。その後二人でとあるパーティーに参加し、参加者のクレジットカードを盗んで大金を得る。

ベグビーは息子を連れて強盗を働き、盗んだもので闇取引を行っていた。別日にまた息子を連れていこうとしても、なかなか部屋から出てこない。しぶしぶ出てきた息子はきれいな身なりをしていた。現在は大学でホテル経営学を学んでいるという息子は、父親の誘いをきっぱりと断る。憤怒したベグビーは家を出ていく。

ある日サイモンの家に警察が来て、恐喝罪の容疑で彼を逮捕した。過去にサイモンに脅された客が、彼を通報したのだ。サイモンといつも一緒にいる売春婦のベロニカとともに、レントンは彼を助けるために弁護士を雇い、なんとかサイモンは自由の身となるが、パーティーで盗んだお金はその弁護費用に消えてしまった。そこで彼らは、ネットで見つけた企業向けローン融資の組織に渡りをつけ、偽ビジネスのプレゼンをすることになった

映画『T2 トレインスポッティング』のあらすじ【転】

家を出たベグビーはサイモンのパブを訪れる。まだ服役中のはずのベグビーを前に、サイモンは驚きを隠せない。二人は地下室に行き、サイモンは、レントンがエディンバラに戻ってきた、とベグビーに伝える。そしてサイモンとベグビーは、レントンを懲らしめるため手を組むのであった。

スパッドは、サイモンたちのビジネス・オフィスの内装を担当することになった。ベロニカに伝えられた通りの雰囲気を出すため、持ち前のセンスを生かして一人で黙々と作業するスパッド。暇な時間には趣味で物語を書くことが習慣となる。ベロニカと作業していたある日、会話中の話が面白いから文章にするべきだと言われ、執筆活動に拍車がかかる。

ある晩、レントンとサイモンはナイトクラブに行く。サイモンはトイレに行くのだが、たまたま同じクラブにいたベグビーが、隣の便器に座る。お互い個室の中だったが、かつての親友同士は声を聴いただけでお互いを認識する。危険を察知し逃げだすレントンと、追いかけるベグビー。ベグビーに切りつけられるも、レントンはなんとか逃げ出した。

ベグビーに遭遇したことをサイモンに知らせるレントン。言い争いになっているところへ、一台の車がやってくる。二人は車で山奥まで連れられ、地元で一番大きな売春宿を経営する男から、新規事業から手を引くように脅される。命は助かるも身ぐるみを剥がされた二人は、山奥から全裸で帰る羽目に。何とかベロニカの家にたどり着いた彼らは、10万ポンドの融資が認められたという良いニュースを、彼女から知らされる。

映画『T2 トレインスポッティング』の結末・ラスト(ネタバレ)

物語の執筆に没頭するスパッドは、出来上がった作品をベロニカの家に届ける。自宅に戻ると、なんとベグビーが家の中で彼の帰りを待っていた。彼はスパッドに、レントンの居場所を吐くように迫る。しばらくしてベロニカがやってくるが、ベグビーは彼女の携帯を奪い、レントンとサイモンをパブに来るように仕向ける。ベロニカとスパッドはその場から逃げだした。

ベロニカからのメッセージ通り、0時にパブに来たレントンとサイモン。そこへスパッドが飛び込んでくる。慌てた様子で逃げろと伝えるも、状況が把握できない二人。そこにベグビーがやってくる。彼はサイモンにも騙されたと言い、サイモンをぶん殴る。次にレントンに詰め寄るも、レントンは上の階に逃げる。ベグビーは彼を捕まえて、もみ合いの末レントンは床が抜けた場所から下階に落下する。落下の際にケーブルが首に絡まり、ベグビーの追い打ちにあうレントンは、窒息で意識を失いかけるも間一髪でサイモンが助けに入る。怒ったベグビーは持ってきた銃を構えるが、スパッドが便器でベグビーの頭を強打して倒した。

場面は少し過去に戻り、逃げ出したベロニカとスパッドが話し合うシーン。彼女はスパッドに、故郷のブルガリアに帰るために融資金の10万ポンドを盗みたいと伝える。一緒に来ないかという誘いを断るも、彼女に同情したスパッドは、渡された書類にレントンとサイモンのサインをマネて書く。ベロニカは、スパッドが他人のサインをマネするのが得意だということを知っていた。ベロニカが手にした10万ポンドのうち一部はスパッドの妻子のもとに送られた。

こうしてベロニカは故郷に戻り、スパッドも家族とよりを戻した。サイモンは今までの小さなパブの経営を続け、ベグビーは再び刑務所送り。レントンは実家に戻り、父親と抱擁を交わし、自分の部屋で懐かしいレコードに合わせて踊るのであった。

映画『T2 トレインスポッティング』の感想・評価・レビュー

20年という時は自分にも映画の登場人物たちにも平等に流れていました。
20年前に観た映画の衝撃はなかったけど、全員同じ人っていうのがやっぱり一番よかった。
おかえりなさい!という懐かしい気持ちになりました。
ただ、20年経っても落ち着かない人たちでした。
フランクのあの凶暴性が友達にいたら嫌だな…と同時から思っていたけど、年を重ねても変わってなくて、やっぱり嫌だなと。

ラストであの曲が流れるとは、そこにはやられました。(女性 40代)


20年後の続編というのがまずすごい。そしてあらゆる「続編」は常に前作と比較され厳しい評価を受ける宿命にあるが、これはアリではないだろうか。20年経ってもメインの4人がそのままロクデナシで、若干手口は巧妙になりつつもろくでもないことしかしてない。でも自分も大した日々を送ってないなと思うと、彼らの日々も「これもアリなのかな」と思うしかない。(脱獄して普通に家に帰ってるのに捕まらないとかどうかと思うが)
尖った物を静かに受け止めるイギリスの石畳の町並みが味わい深い。(男性 40代)

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前作 トレインスポッティング

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