映画『マーヴェリック』の概要:ポーカー大会の高額賞金を狙うギャンブラー達の騙し合いを描いた異色西部劇。『リーサル・ウェポン』シリーズのリチャード・ドナーが監督を務め、メル・ギブソンがタイトルロールを演じている。
映画『マーヴェリック』の作品情報
上映時間:127分
ジャンル:西部劇、コメディ
監督:リチャード・ドナー
キャスト:メル・ギブソン、ジョディ・フォスター、ジェームズ・ガーナー、グレアム・グリーン etc
映画『マーヴェリック』の登場人物(キャスト)
- ブレット・マーヴェリック(メル・ギブソン)
- ポーカーのプロで、大会で腕前を試したいと思っている。参加費用が不足しているために、道中で知人から借金を回収しようとしている。
- アナベル(ジョディ・フォスター)
- 美人詐欺師。ブレットとポーカーをしたことから一緒に旅をすることになる。ブレットに惹かれた素振りを見せ、ブレットを巧みに騙す。
- ゼーン・クーパー(ジェームズ・ガーナー)
- 保安官で、ブレットとアナベルの旅に同行する。ポーカー大会の警備担当として賞金の管理を任される。
- エンジェル(アルフレッド・モリナ)
- ブレットの大会参加を邪魔しようとする悪者。腕っ節が強く、ポーカーの腕前も優れており、自らも大会に参加する。
映画『マーヴェリック』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マーヴェリック』のあらすじ【起】
ポーカー大会の参加費を調達するためにブレットが町にやって来る。そしてアナベルとエンジェルがプレーしていたポーカーの輪に加わろうとする。エンジェルが参加に反対したので、ブレットは最初の1時間は負け続けると約束する。負けている間に癖を研究していたブレッドは1時間後に次々と勝ち続ける。しかし、そのことにエンジェルが言いがかりをつける。ちょうどその時にゴロツキ集団がブレットに仕返しをしようと乗り込んでくる。ブレットは瞬く間にゴロツキ集団を撃退し、エンジェルはびびってしまう。
宿に戻ったブレットの元にアナベルが訪ねてくる。アナベルはブレットに言い寄りながら巧みに財布を抜き取ってしまう。それに気付いたブレットは保安官に突き出さない代わりに幸運のシャツを洗わせる。
翌日、ブレットは金を貸していた銀行の頭取に会いに行く。しかし、そこで銀行強盗に遭ってしまう。銀行を出たブレットのところにゴロツキ集団が再び現れる。実はブレットに雇われて芝居を打っていたのだ。ブレットは謝礼を支払う。
映画『マーヴェリック』のあらすじ【承】
アナベルが幸運のシャツを台無しにしてしまい、ブレットは激怒する。そこにクーパーが現れ、アナベルのことを守る。3人は偶然にも同じ幌馬車に乗ることになっていた。しかし、途中で御者が突然死してしまい、ブレットは馬に飛び乗って幌馬車を止める。一方、エンジェルはゴロツキ集団に遭遇し、昨夜の真相を知る。怒ったエンジェルはゴロツキ集団を殴り倒す。
ブレット達は道中でアメリカ先住民に大金を奪われたという旅の一行に遭遇する。ブレット達は1割の謝礼を受け取る条件で追跡を開始する。ブレット達は先住民に扮装した白人の集団が休息しているのを見付ける。銃撃戦となるが、クーパーの加勢もあり、ブレットは全員を取り押さえるのに成功する。ブレットは旅の一行から謝礼を受け取ろうとするが、気が咎めて諦める。
皆の前に先住民の集団が現れる。実は先住民の長はブレットの友達だったが、ブレットは皆の身に危険が迫っている振りをする。そして自分が犠牲となって先住民に同行すると申し出る。アナベルにお別れのキスをされたブレットは有頂天になる。
映画『マーヴェリック』のあらすじ【転】
ブレットは先住民の長から借金を回収しようとするが、先住民の長は十分なお金を持っていなかった。そこで本物の西部を体験するために近くに滞在していたロシア人富豪を騙すことにする。先住民の長はロシア人富豪に大金と引き換えに先住民狩りを申し出る。そして先住民の扮装をしたブレットを撃たせ、ブレットが死んだ振りをする。
先住民の長と別れたブレットは途中で人が倒れているのを見付ける。ブレットは近づこうとするが、それはエンジェルの仕掛けた罠だった。エンジェルに捕まったブレットは馬に乗せられたまま首を木に括られてしまう。しかし、運良く木の枝が折れて助かったブレットは、ポーカー大会の会場を目指す。
ブレットは会場でアナベルと再会する。しかし、2人は共に参加費が不足していた。会場でロシア人富豪を見付けたブレットは、殺人事件を捜査していると偽って富豪から賄賂として不足分を騙し取る。ポーカー大会にはエンジェルも参加しており、クーパーが監督役を務めていた。クーパーは全員から参加費を集め、それを金庫にしまう。
映画『マーヴェリック』の結末・ラスト(ネタバレ)
ゲームが始まり、ブレットやアナベルは順調に勝ち進む。そして2人は決勝までの休憩時間に愛し合う。決勝が始まり、ブレットの手によってアナベルが脱落する。ブレットとエンジェル、大会の主催者の三つ巴となるが、ブレットは自分の願った札を引き寄せ、ロイヤルフラッシュで優勝を決める。怒ったエンジェルは隠していた銃を手にするが、クーパーとブレットが一味を撃ち殺す。
ブレットに賞金を渡す段階になってクーパーがそれを持ち逃げしてしまう。クーパーは大会の主催者と手を組んでいたのだ。しかし、主催者はクーパーを殺して賞金を独り占めしようとする。そこにブレットが現れて賞金を奪い返し、2人を放置する。裏切りに怒ったクーパーは主催者を殴り倒す。
ブレットが風呂に浸かっていたところにクーパーが姿を現す。実はクーパーはブレットの父親だったのだ。2人は賞金を手にしたことを喜ぶが、そこに2人の関係を見抜いていたアナベルが現れ、賞金の入った鞄を持ち去ってしまう。ブレットは要心のために半分はブーツの中に隠しており、それをクーパーに渡す。
映画『マーヴェリック』の感想・評価・レビュー
アカデミー賞女優のジョディ・フォスターの真面目過ぎる演技がどうも作品の雰囲気と合っていないのが気になってしまう。ジョディには小悪魔的なキャラクターは似合っていない印象を受ける。また、騙し合い合戦もテンポが悪く、驚きや爽快感が全く欠けている。『リーサル・ウェポン』シリーズのようなアクションを期待した人は肩透かしを食らう内容だが、銀行強盗のシーンでにんまりしてしまうことだけは請け合いだ。(MIHOシネマ編集部)
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