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映画『ワイルドシングス』あらすじとネタバレ感想

映画『ワイルドシングス』の概要:俳優ケヴィン・ベーコンが製作総指揮をした、大どんでん返しのあるサスペンス映画。富豪の娘と素行の悪い女子生徒の2人からレイプ犯として訴えられた高校教師、彼らの思惑と意外な結末を描いた作品。

映画『ワイルドシングス』 作品情報

ワイルドシングス

  • 製作年:1998年
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:ミステリー、サスペンス
  • 監督:ジョン・マクノートン
  • キャスト:ケヴィン・ベーコン、マット・ディロン、ネーヴ・キャンベル、テレサ・ラッセル etc

映画『ワイルドシングス』 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『ワイルドシングス』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ワイルドシングス』のあらすじを紹介します。

とある港町の高校に勤めるカウンセラーのサム・ロンバートは、人気のある若い教師。
だが、町一番の有力者サンドラ・バンライアンの娘で、女子生徒のケリーからレイプされたと訴えられる。
町中から嫌がらせを受けるようになり、仕事もクビになったサムだったが無実を主張し、やる気のないボウデン弁護士を雇う。

警察の調べで、素行の悪いスージーもレイプ被害にあっていたとわかり、裁判が始まる。
しかしスージーは裁判でボウデン弁護士に問い詰められて、ケリーと一緒にサムを陥れるため、レイプされたと嘘をついた事を告白する。
サムは無罪放免、サンドラから多額の示談金を受け取った。

その後サム、ケリー、スージーの3人が作戦成功の祝杯を挙げていた。
すべてはサンドラから大金をせしめるため、サムとケリー、そしてスージーが起こした狂言だったのだ。

それに気が付いた刑事レイ・デュケは暴走し、スージーに「他の2人は分け前をよこさないだろう」と告げ、彼らの動向を探ろうとする。
サムとケリーは、スージーが秘密を漏らすと考えて殺害する。
やがてスージーのものと思われる血痕が見つかり、ケリーに殺人の疑いがかかる。
再び暴走したデュケ刑事はケリーの元に向かうが、もみ合いになったはずみでケリーを射殺してしまい、彼は免職処分になる。

その後、リゾート地でクルーズをしながら計画成功を祝う、2人の男性の姿があった。

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映画『ワイルドシングス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ワイルドシングス』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

飽きの来ない裏切りだらけのミステリー

いくつもの裏切りや嘘が積み重なっていて、どんでん返しの連続とラストに登場する黒幕に驚かされる。
緻密に構成されたストーリーで、まるでミステリー小説を読んでいるかのような、ひねりの効いた内容になっている。

被害者と加害者が手を組んでレイプの狂言を狂言、仲間割れを起こしてスージー殺害という事件を偽装、さらには口封じにケリーを殺害、残ったサムと警察を免職処分になったデュケが手を組んでいた、と思わせておいて黒幕登場という流れはまれに見る傑作ミステリー映画の展開だろう。
新事実が明らかになって15分程度で、まったく別の角度からの新事実が明らかになるのは飽きがこない。
デュケが揺さぶりをかけ、サム、スージー、ケリーが仲間割れしていくという流れは予想がつくが、その裏で実はスージー殺害が偽装されたもので、ラストに黒幕として登場するのには引き込まれる。

エンドロールで、なぜスージーが犯罪を計画して、このメンバーを巻き込んだのかという事件の全貌が明らかになっているので、最後まで目が離せない。
スージーのIQが200以上という設定が、ラストシーンで明らかになり、きっかけと動機もわかるので、腑に落ちない部分のほうが少ないだろう。

大人向けの作品

1998年公開作品なので仕方のないことだが、ファッションの違いやスージーの濃い口紅の色など、現代とは違う見た目に違和感を感じる部分が多い。
また、レズビアンまではいかないが、女性同士の肉体関係があると発言する部分があったり、3人での性行為のシーンなどが生々しく描かれている。

ラストシーンで変装したスージーがボウデン弁護士からお金を受け取り、南国風の景色に消えていくシーンは、「羊たちの沈黙」に似すぎていて真似したような印象を覚える。

映画『ワイルドシングス』 まとめ

本作がヒットしてシリーズ化され、4作目まで制作された作品だが、「ワイルドシングス2」以降に本作のキャストやストーリーが絡むことはなく、全くの別作品として世に出ている。
全体的に大人向けの作品で、自分のものにならないからレイプの狂言をしたという設定のケリーや、助けてもらえなかったから証言台に立ったという設定のスージーは、実際にアメリカで起こった事件を連想させる。
性的描写が何度も登場するが、年齢制限はされていないので、ファミリー向けと勘違いしないように注意が必要だ。

監督のケヴィン・ベーコンは青春映画に多く出演し、最近ではアメリカの人気テレビドラマの主演を果たした人気俳優でもある。
スクリーム」シリーズのシドニー役のイメージが強いネーブ・キャンベルだが、本作では悪役スージーを演じきった。

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