映画『スティーヴ・オースティン ザ・ハンティング』の概要:2010年製作のカナダ映画(原題:Hunt to kill)。プロレスラーから俳優に転身したS・オースティンが娘を誘拐された国境警備隊を演じるハードアクションムービーである。
映画『スティーヴ・オースティン ザ・ハンティング』 作品情報
- 製作年:2010年
- 上映時間:97分
- ジャンル:アクション
- 監督:キオニ・ワックスマン
- キャスト:スティーヴ・オースティン、ギル・ベローズ、ゲイリー・ダニエルズ、エリック・ロバーツ etc
映画『スティーヴ・オースティン ザ・ハンティング』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『スティーヴ・オースティン ザ・ハンティング』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『スティーヴ・オースティン ザ・ハンティング』のあらすじを紹介します。
仕事人間のジム(スティーヴ・オースティン)は国境警備隊員として真面目に勤務している。
4年前、担当した捜査で相棒を亡くしている彼は人とどう接したら良いのかわからなくなっていた。
それは愛娘のキムにも同じであった。
ある日、突然保安官から連絡をもらったジム。
実はキムが万引きをしたというのだ。
急いで事実を確認しようとキムを迎えに保安官室へ行くと、突然強盗団に銃を向けられる。
そしてジムが担当するうっそうと茂る森の中を道案内するよう脅された。
しかも相手はキムを人質にとっている。
話はこうだ。
強盗団の仲間が金を奪った後、実行犯の一人が金を抱えて森の中に逃げた。
そしてそれを見つけるために森に入るという。
キムを人質にとられているため、大人しく言うことを聞くしかないジム。
しかしそのままではいられない。
何度も森の中で反撃を試みようとするのだが、敵も中々である。
しかしタイミングを見計らい、森の中からボウガンや手作りの木槍などで一人ずつ倒していくジム。
遂に娘を取り返したジムは、キムにこれでもかというくらいの愛情のこもった眼差しを向ける。
再び親子の愛を取り戻すのであった。
映画『スティーヴ・オースティン ザ・ハンティング』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『スティーヴ・オースティン ザ・ハンティング』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
相棒の存在はどこに!?
冒頭で出てくる4年前のエピソード。
捜査の相棒を無理な事件捜査で死なせてしまう。
そのシーンは爆破あり、突撃ありと中々見せ所なのだ。
そしてこれらは主人公のジムが心を開かなくなり、娘のキムとも関係がおかしくなるという設定に対する演出なのはわかる。
しかし最後までこのエピソードは何の意味も持たない。
実は一連の悪役であった強盗団がその犯人だったとか、物語の流れに繋がればもっと重厚なアクション映画になっていたことであろう。
結局肩透かしで、見終わった後残念な気持ちが残る映画であった。
どこかで見たことのあるアクション映画
アメリカ映画お約束の、典型的B級アクション映画である。
どこかで見たことのある演出、脚本、演技。
どれをとっても物凄く面白いわけでも、物凄くつまらないわけでもないのがこのジャンルの特徴だ。
主演俳優がS・セガールじゃないだけである。
その主人公にどれだけのバックグラウンドを作ろうと、結局中身とラストは同じなのだからもう見なくても良いかという気にさえさせられてしまう。
万引きは良いのか?
とんでもない大事件に偶然巻き込まれた親子。
それはそれは大変なことであるが、ラストの絆を確認するシーンはご都合主義としか言いようがない。
万引きの下りは本当に必要だったのであろうか?
あんな事件の後では万引きもかすんで見えるのは確かだが、それであれば万引きではなく何か他のことで代替えする必要があったのでは?
気持ちよく終わりたいラストだったのに、どこか引っかかるのはそのせいだろう。
スティーヴン・オースティンという強面の元プロレスラー。
結局前面に彼が押し出されて、実は頭に内容が残っていないのも現実である。
主演の俳優の名前がタイトルに入っている映画ってだいたいイマイチですよね。見るのはその俳優のファンが多いでしょうから、演技よりもその俳優自体が見られることに気持ちが高まるのだと思いますが、スティーヴ・オースティンのファンでは無い私には全く響きませんでした。
元プロレスラーということで大きくて屈強そうな肉体は期待以上のものですが、そういうジャンルの俳優はもう既にドウェイン・ジョンソンやジョン・シナがいるんですよね…。
悪くは無いけど何度も見たい作品ではありませんでした。(女性 30代)
映画『スティーヴ・オースティン ザ・ハンティング』 まとめ
アクション映画はアメリカのお国芸とも言える。
特に内容のあまりない、アクションだけ見せてくれる強面のおじさん主役の典型的なやつだ。
見た後の爽快感も、倦怠感も大して残らない。
言い換えると何の感想も出てこない映画である。
しかしなぜかTVで放映していたり、レンタル店にあるとみてしまうのがこのジャンル。
可もなく不可もなくの作品が、休日のあまった時間を良い塩梅にうめてくれるのだ。
本作品はプロレスラーから転身した俳優、スティーヴ・オースティンが主演であることから彼のファンが多い。
そういう意味では見る人も多いのであろう。
しかしそれに甘んじてはいけない。
面白い作品に出てもらいたいものである。
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