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映画『お尋ね者の女 ジョー・リーヘイウッド』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『お尋ね者の女 ジョー・リーヘイウッド』の概要:ポートシティで小さなバーを営むシングルマザーのジョーは、みかじめ料を巻き上げに来たマフィアの手下を躊躇いもなく射殺する。彼女の正体は元マフィア。悪事の限りを尽くした“お尋ね者の女”だった。

映画『お尋ね者の女 ジョー・リーヘイウッド』の作品情報

お尋ね者の女 ジョー・リーヘイウッド

製作年:2018年
上映時間:101分
ジャンル:アクション、フィルムノワール
監督:アッシャー・モーガン
キャスト:エリス・プライス、ジョエル・バーナード、ケイティー・ヴィンセント、ジョー・トロンビーノ etc

映画『お尋ね者の女 ジョー・リーヘイウッド』の登場人物(キャスト)

ジョー・リーヘイウッド(エリス・プライス)
ポートシティでバー「ピッキングス」を営む女主人。郊外の一軒家で3人の子供、スカーレット、ドーソン、エマを育てている。かつてはマフィアの一員であり、姉妹のドリス、メイと「3人の姉御」と呼ばれ、悪事の限りを尽くしていた。
スカーレット・リーヘイウッド(ケイティー・ヴィンセント)
ジョーの娘。母と一緒に「ピッキングス」を切り盛りする。ギターの弾き語りが得意。暴力反対派で護身用の銃を持つことを嫌がる。
ブーン(ジョエル・バーナード)
ジョーの弟。カウボーイ姿。ジョーがマフィアを引退した後も、彼女の側で見守っている。「ピッキングス」で店の用心棒をしている。
サム・ハリウッド・バロン(ヤロン・ウルバス)
ポートシティのマフィア。水商売の店からみかじめ料を巻き上げている。モノクロ映像で登場する。

映画『お尋ね者の女 ジョー・リーヘイウッド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『お尋ね者の女 ジョー・リーヘイウッド』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『お尋ね者の女 ジョー・リーヘイウッド』のあらすじ【起】

冒頭はポートシティの小さなバー「ピッキングス」。女主人のジョー・リーヘイウッドは弟のブーンと共に、マフィアの手下のジミーを椅子に縛って痛めつけていた。鼻が曲がるほど殴った上に、さらにじっくり締め上げるジョー。散々いたぶった末、最後は拳銃で射殺した。

一方、マフィアのサム・バロンはポートシティのバーを回り、みかじめ料を取り立てていた。5万ドル払うか、店の所有権を渡すか、殺されるかが彼らのルール。ある店のオーナーは泣く泣く、店を手放すことになった。

閉店直後の「ピッキングス」に、大物マフィアの手下のモモとジミーが現れる。ジョーの長女スカーレットが対応するが警察に通報もできず、店の主人を呼べと脅された。

店の奥からジョーが現れると、モモは相手が女であったため嘲笑し、力ずくで事を運ばせようとした。しかし、ジョーは殴られても怯むことなく、モモに向かって出て行けと叫ぶ。2人が睨み合っているところにジョーの弟ブーンが登場。ジョーはモモを射殺し、ジミーの顔を蹴り上げた。

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映画『お尋ね者の女 ジョー・リーヘイウッド』のあらすじ【承】

ジョーはジミーを椅子に縛り、鼻が曲がるほど殴った末に射殺した。ブーンは2人の死体の後始末を任され、死体を袋に詰めて川に捨てる。ジョーが自宅に戻ると、長男のドーソンが監視カメラのモニターで一部始終を見ていたと言う。しかし非難はせず、悪い奴らだから仕方がないと理解した。

ジョーは妹に何年かぶりに電話をかけるが、何も言わず電話を切る。ジョーは昔の家族写真を眺めながら、亡き末娘のリリーの最期を思い出した。それは数年前、夫とリリーの3人で車を走らせていた時。何者かが車を襲撃し、夫とリリーを殺してしまったのである。

マフィアの大ボスのレオは、モモとジミーが「ピッキングス」に行ったまま、1週間戻って来ないことで気が立っていた。サム・バロンに店を調査させ、最終的には店の所有権を手に入れろと命じる。

ジョーの家ではスカーレットの誕生日パーティーが開かれていた。次女のエマはハートのネックレスをプレゼント。ジョーはあるプレゼントを店に置いてあると伝えた。

映画『お尋ね者の女 ジョー・リーヘイウッド』のあらすじ【転】

その夜、スカーレットは店でギターの弾き語りを披露した後、母から護身用の銃を渡される。しかし、彼女は暴力が大嫌いで母のようになりたくないと、銃の所持を拒否した。一方、サムは店の周辺を偵察する。店の外でタバコをふかしていたスカーレットに火を貸してくれと近づき、礼を言って去るのだった。

ドーソンは母の日記を勝手に読み、母の過去を知る。それは壮絶な人生だった。1982年、ジョーは姉妹のドリスとメイの3人で、母に暴力を振るっていた父を殺していた。それを機に、悪の道を歩み始める。姉妹は「3人の姉御」と呼ばれ、地元では恐れられる存在になった。銀行強盗や略奪、殺人など、あらゆる悪事に手を染めた結果、姉妹はついにマフィアの一員となる。その後ジョーは、後の夫となる男と出会い、4人の子を持つ母となった。しかし、幸せも束の間、夫とリリーが殺される襲撃事件が発生。ジョーは頭を撃たれて瀕死となるが回復し、残った3人の子供を連れてポートシティに逃げたのである。

映画『お尋ね者の女 ジョー・リーヘイウッド』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、スカーレットとドーソンは家の前でサムの手下に襲撃される。ドーソンは殺され、スカーレットは拉致されてしまった。ジョーは仇を討ちに行こう飛び出すが、居場所も分からずブーンに制止される。悲しみに打ちひしがれていた時、妹たちが助太刀にやって来た。

ようやくサムから電話があり、0時にひとりで店にいろと言う。ジョーが約束の時間に待ち構えていると、サムが手下を引き連れて現れた。ジョーはスカーレットのために抵抗せず、顔面を圧し潰されて鼻血まみれになる。サムはジョーの店の所有権を手に入れるため、仲介屋に電話で手続きをさせた。ジョーは口頭で譲渡に合意する。その後、泣きながら土下座してスカーレットを取り戻した。

ジョーはスカーレットを取り戻すと態度を一変。ドリスとメイも加わっての銃撃戦を始めた。ジョーはあっという間にサムの手下を皆殺しにする。そして、店は娘に譲ったから私の物ではなく、譲渡は成立しないと言ってサムを射殺した。続いてジョーは大ボスのレオの車に乗り込み、躊躇いもなく撃ち殺すのだった。

映画『お尋ね者の女 ジョー・リーヘイウッド』の感想・評価・レビュー

アメコミ風の劇画タッチな演出が間に入るなど、独特なタッチのクライムサスペンス。ストーリーはシンプルであり、雰囲気を重視した作品だ。主人公のジョーを演じたエリス・プライスは、これまで見たことのないタイプの女優だった。淡々とした語り口、一転してドスの聞いた声、涙を溜めながら敵を睨みつける目、敵を飲み込みそうなほどに開く大きな口。劇画タッチの映像の中で埋もれることなく、ギラギラとした表情を映し出していた。スカーレット役のケイティー・ヴィンセントは弾き語りが素晴らしく、心に響く歌声を披露していた。(MIHOシネマ編集部)


約90分、さらっと楽しめる映画です。暴力的な描写は勿論ありますが、そんなにグロテスクではありませんから比較的見やすいでしょう。また、西部劇風ですが内容は現代的で、ギャップが素敵だと感じます。さらに、所々アメリカン・コミックスのようなイラストを挿入しているのが特徴的です。それがとてもお洒落で、メリハリとしても効果を発揮していました。悪の世界へ舞い戻る母親という設定も珍しく、興味を惹かれました。世界の様々な映画祭で評価が高いのも頷けます。(女性 30代)

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