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映画『探検隊の栄光』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『探検隊の栄光』の概要:かつて一世を風靡した俳優・杉崎正雄は、ブームが去った今仕事が激減していた。当時演じた役のイメージのまま世間に認知された彼は、新しいことに挑戦すべく“探検サバイバル”シリーズ第一弾「驚愕!三つ首の巨獣ヤーガはベラン共和国秘境洞穴に実在した!」のオファーを受けたが…

映画『探検隊の栄光』の作品情報

探検隊の栄光

製作年:2015年
上映時間:91分
ジャンル:コメディ
監督:山本透
キャスト:藤原竜也、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦、田中要次 etc

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映画『探検隊の栄光』の登場人物(キャスト)

杉崎正雄(藤原竜也)
杉崎探検隊、杉崎隊長役。ドラマ『情熱探偵』で一躍有名になった俳優。ドラマのヒットによって主人公のキャラクターが世間に認知され、演じている自分にも「派手なリアクションですぐに脱ぐ熱血漢」というイメージがついてしまった。ドラマ以降は仕事が減り、新しいことに挑戦しようとサンデースペシャル“探検サバイバル”の仕事を受けたが、世間のイメージを崩さないよう要求され葛藤する。
井坂善三(ユースケ・サンタマリア)
本格骨太バラエティを謳うサンデースペシャル“探検サバイバル”シリーズ(世界各地に伝わる幻の未確認生物やいまだかつて解き明かされたことのない古代文明の謎に迫る本格探検番組)のプロデューサー。杉崎探検隊に同行する番組プロデューサーとして登場、チームのムードメーカー的存在。「ドーーン」や「ダッダーーン」などの擬音が口癖で、指示の全てを勢いで伝えるため杉崎を困らせる。
マゼラン(ななめ45°岡安章介)
現地ガイド兼通訳。杉崎探検隊を先導する現地コーディネーターとして出演。南シナ海アンドラ諸島にあるベラン共和国の村に生まれ、拙い日本語で“杉崎探検隊”のアシストを行うが、実際村には2歳までしか住んでおらず3歳からは川崎で育ったという。
瀬川学(小澤征悦)
番組ディレクター。「~しつつ」が口癖で、行き当たりばったりで物語の展開を決める。愚直に撮影に挑む杉崎からは度々脚本の粗さを指摘されるが、「いいねえ」と言うばかりで採用はしない。番組内でのテロップでは「猪突猛進!熱きディレクター」と紹介された。
小宮山秀一(川村陽介)
音声と照明担当のUMAオタク。番組の予算を勝手に使い、イエティやビッグフット、チュパカブラやモンゴリアンデスワームの他、数多のUMAコスプレを用意して撮影に臨んだ。しかし、いずれも井坂に却下され使う機会はない。番組内のテロップでは「最強のマニアック・メカニック」と紹介された。
赤田たまき(佐野ひなこ)
新人AD。“杉崎探検隊”の紅一点。40歳を過ぎても伝説の生物がいる・いないではしゃぎ、やらせ演出で過酷な冒険を描く井坂と瀬川に心底呆れている。杉崎には「馬鹿で意味のない映像しかない。ただの馬鹿番組」と本心を吐露するが、どんな仕事にも懸命に取り組む彼の姿を見て心が動く。
橋本政明(田中要次)
ベテランカメラマン。自ら発言することは一切なく、旅の終盤でようやく一言発した際には赤田が感動するほど無口な人物。番組内のテロップでは「寡黙な職人」と紹介された。

映画『探検隊の栄光』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『探検隊の栄光』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『探検隊の栄光』のあらすじ【起】

新しい仕事に胸躍る杉崎は、ベラン共和国の空港でプロデューサーを待ちながら、サンデースペシャル“探検サバイバル”本格骨太バラエティ「驚愕!三つ首の巨獣ヤーガはベラン共和国秘境洞穴に実在した!」の企画書を読み込みイメージトレーニングに励んでいた。そこへ現地の男が突然現れ、強引にキャリーケースを奪われた杉崎は男を追った。

男は杉崎のキャリーケースをバンに積み込んだ。言葉が通じない男へ必死に荷物を返せと怒鳴る杉崎だったが、丁度トイレから戻った井坂プロデューサーは、彼が現地ガイドのマゼランだと紹介した。挨拶もそこそこにロケ地へ向かおうとする井坂へ、杉崎は台本を読んで台詞を覚えたいと伝えた。僅かに戸惑った井坂は、台本は現場で渡すと言って車を走らせた。

マゼランが生まれた村には、三つ首の巨大蛇ヤーガの伝説が残っていた。村の麓でクルーと顔合わせした杉崎は、ようやく赤田から台本を手渡されたが、あまりの薄さに思わず「薄っ」と声を上げてしまった。内容を確認するも「※この辺は現場行きつつ決めます」「ここでいつもの大きいリアクション」「SE:ドーーン」など、詳細は一切書かれていなかった。

瀬川は、必要な物は村で調達して流れでジャングルに入ると説明し、杉崎に台本を読ませることなく出発した。

映画『探検隊の栄光』のあらすじ【承】

村へ足を踏み入れた“杉崎探検隊”は、店先で怒鳴り散らしていた男に目を付けた。井坂はヤーガの話を聞いてくるよう強引に杉崎をけしかけ、杉崎は、カメラの前で台詞が無いという初めての状況に戸惑った。杉崎に声をかけられた男は怒りの矛先を彼へ向け、一行はマーケットから逃げてマゼランの祖母マゼルダの家へ駆け込んだ。この映像は“ヤーガを知る村人と遭遇”と題し、都合の良いアテレコで編集された。

井坂はマゼルダに占い師の格好をさせ、アテレコ用の映像を撮影した。編集した映像でマゼルダは「三つの守り神を見つけてヤーガを倒せ。聖なる戦が行われし時、神々の化身はその姿を現す。山羊の生贄を捧げよ。悪しき魂を持つ者は灼熱の炎に焼き尽くされる」と語ったことにされた。

ジャングルへ足を踏み入れた“杉崎探検隊”は、次々とアクシデントに見舞われる隊員達の様子を演出しながら進んだ。小休憩の間に橋本がテープチェンジをしていた時、小宮山は足を滑らせ斜面を滑落した。井川と瀬川は痛がる彼へ「もう一度やって」と頼んだが断られ、杉崎が間一髪で小宮山の手を掴むシーンを別撮りした。

川辺へ辿りついた“杉崎探検隊”は、第一の守り神・ピラニアに襲われるシーンを撮影。カットがかかった後、杉崎は堪らず人骨と称して鳥の骨を映すのはさすがに無理があると瀬川へ意見したが聞き入れられなかった。

続いて、第二の守り神・ジャイアントアリゲーターとの死闘を撮影する一行。杉崎は川に潜ませた作り物のワニと決死の格闘を演じ、テンションが上がった井坂は「杉崎さん脱いじゃおう!ワニも脱いでるから!」と彼を半裸にさせた。

映画『探検隊の栄光』のあらすじ【転】

ワニを回収していた小宮山は、川底に足を取られ溺れてしまった。井坂と瀬川は「ああいうの撮れ高あるんで」と相手にしなかったが、彼が本当に溺れていると気付いた杉崎と赤田は救出に向かった。杉崎は本当に危ない時の合図を決めようと言い、マゼランの提案で「トゥルース」と叫ぶことが決まった。

洞窟を目指す“杉崎探検隊”は、第三の守り神を用意していないことに気付いたが、現場でなんとかしようと足を進めた。

洞窟に到着し、内部へ突入するシーンを撮り終えた時、洞窟の奥から小宮山の「トゥルース」と叫ぶ声が聞こえ、杉崎は彼を救出に向かった。洞窟の奥には銃を構えて武装した男達がおり、瀬川は井坂の仕込みだと勘違いしたが、当の本人は何もしていないと言う。彼らは小宮山諸共捕らえられてしまった。

マゼランは、男達が反政府軍の人間だと訳した。リーダーのミゲルはテープを破棄しろと探検隊を脅し、瀬川は内容を見れば自分達が怪しい者でないと分かると説得、ミゲル達はテープを確認しに行った。

彼らの帰りを待つ井坂は生命を脅かされる状況に焦り、撮影の中止を決定した。瀬川は「完成させましょうよ、杉崎隊長だってめちゃくちゃいいじゃないですか、これ凄い番組になりますよ」と熱意をぶつけた。

そこへ戻ったミゲルは「全く無意味な映像だった」とテープを踏み潰した。杉崎は鬱憤が爆発し「お前らのやってることに意味なんてあるのかよ、俺達だって馬鹿に見えるけど本気でやってんだよ!テレビの前じゃ熱血でよく脱ぐやつだろとか…脱いだのは三年間の放送で1回だけだから!言いたい放題だよ。でもカメラの前じゃ本気でやってんだよ」と一息で叫び、言葉は通じずとも心が通じた。

映画『探検隊の栄光』の結末・ラスト(ネタバレ)

杉崎はミゲル達反政府軍の三人も巻き込み、「第三の守り神・原始猿人」との遭遇シーンを撮影した。そこへ脱走してきた山羊が迷い込み、ミゲルが山羊を捕える様子は「杉崎が彼らへ山羊の生贄を捧げ、洞窟の奥へ進むことを許された」と編集された。

ヤーガとの遭遇シーンを残すのみとなった一行は、ミゲル達も交え日本から持ってきた食材でバーベキューを楽しんだ。そこへ、24時間以内に政府軍が攻撃を開始すると一報が入り、ミゲルは杉崎達を先に逃がそうとした。撮影を中止しようとする井坂へ、杉崎は「こんな茶番に付き合わされるなんて思ってもいなかったけど、でも、面白い!めちゃくちゃ面白いですよコレ!大事なのは情熱なんだって気付かせてくれたのはあなた達じゃないですか」とクルーを説得、橋本の一声でラストシーンの撮影が始まった。

ミゲル達の協力を得てヤーガの制作に取り掛かる一行だったが、政府軍の偵察に見つかり脅されたマゼランは自分達の居場所を教えてしまった。日も暮れ政府軍も近づく中、井坂は急ピッチで撮影を開始した。

完全武装で洞窟に侵入する政府軍に向けて、照明や音響、小道具を駆使してヤーガを出現させ、彼らを追い返そうとする“杉崎探検隊”。しかし、ヤーガの三つ目の首が出せないなどのトラブルに見舞われ、杉崎は決死の覚悟で政府軍の前に立ちはだかり「撮影中だ」と叫んだ。そんな彼の背後に本物のヤーガが姿を現し、恐怖に慄いた政府軍は撤退した。

カットがかかり、杉崎は「杉崎探検隊、任務完了」と叫び、全員で喜びを分かち合った。

“探検サバイバル”の視聴率は23.9%を記録し、“杉崎探検隊”は新たな企画「潜入!伝説の古代文明を追え!海底都市アトランティスは存在した!!」の撮影に出発した。

映画『探検隊の栄光』の感想・評価・レビュー

当時『藤岡弘探検シリーズ』を見ていた世代としては、オマージュ満載で照れくさくも懐かしく、ばかばかしいが熱中して見てたなあと心が躍った。藤原竜也が長髪で登場した時点で(良い意味で)雲行きが怪しく、彼がオーバーリアクションを求められるシーンで藤岡隊長が脳裏にチラついた。

ユースケ・サンタマリアが出演する映画で主題歌がウルフルズとくれば、面白いこと間違いなしだ。本作を愉快痛快と感じた方は、ついでにウルフルズの『ダメなものはダメ』を聴いてみてほしい。ユースケ・サンタマリアとトータス松本のコンビは最強である。

冒頭、副島淳によく似たチョイ役がいるなあと思ったら、紛れもない本人だった。メディア露出が今ほど激しくない当時の副島を偶然見つけられて嬉しい。(MIHOシネマ編集部)

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