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映画『パラレルワールド・ラブストーリー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『パラレルワールド・ラブストーリー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『パラレルワールド・ラブストーリー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『パラレルワールド・ラブストーリー』の結末までのストーリー
  • 『パラレルワールド・ラブストーリー』を見た感想・レビュー
  • 『パラレルワールド・ラブストーリー』を見た人におすすめの映画5選

映画『パラレルワールド・ラブストーリー』の作品情報

パラレルワールド・ラブストーリー

製作年:2018年
上映時間:108分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、ミステリー
監督:森義隆
キャスト:玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太、筒井道隆 etc

映画『パラレルワールド・ラブストーリー』の登場人物(キャスト)

敦賀崇史(玉森裕太)
大学への通学中にいつも向かい合う路線の電車に乗っている女性に恋をしていた。卒業後、親友と共に研究職へと進むが、ある日を境に順調だった日々が崩れ始めてしまう。
津野麻由子(吉岡里帆)
崇史の同棲相手であり、智彦の恋人でもある存在。崇史が通学電車で恋していた相手であり、2つの世界で立ち位置の変わる女性。同じ研究所に勤めている。
三輪智彦(染谷将太)
崇史の中学時代からの親友であり、同じ研究所で働く仲間。崇史がパラレルワールドに戸惑う最中、突如崇史の前から姿を消してしまう。最先端の研究を進めていた。

映画『パラレルワールド・ラブストーリー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『パラレルワールド・ラブストーリー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パラレルワールド・ラブストーリー』のあらすじ【起】

通学の電車で反対車線の電車にいつも同じ車両の同じ場所に乗っている女性に日に日に興味を募らせていた崇史。学生時代最後の日、崇史は大きな賭けに出る。意中の女性に告白しようといつもとは反対車線に乗り込んだのである。しかし、この日に限って彼女は崇史がいつも乗っている電車にいた。こうして崇史は電車越しの恋に終止符を打った。

卒業後、バイテック社に入社した崇史。共同研究をしている親友・智彦から恋人を紹介したいと呼ばれ、女友達を連れ喫茶店で待ち合わせをした。この日、崇史が智彦から紹介されたのはいつも電車で見ていた麻由子だった。目を覚ました崇史。やけに現実的な夢を見てしまったと同性相手の麻由子に話をして、キスをした。崇史の前にいるのは麻由子と瓜二つの女性である。

再び目を覚ました崇史。いつも通り仕事をするが、そこは智彦と麻由子が付き合っている世界である。夢と現実の区別が曖昧になってしまっている崇史は、無意識に智彦に嫉妬していた。

崇史と智彦の出会いは中学の時だった。生まれつき脚の悪い智彦を崇史が嫌がらせから救ったことがきっかけだと、飲みの席で智彦は嬉しそうに麻由子に話した。記念写真を撮った3人。ここで崇史は夢から覚めるのだった。

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映画『パラレルワールド・ラブストーリー』のあらすじ【承】

崇史と麻由子が同棲している世界に戻る。二人の出会いは智彦の紹介であった。上司に思いで話をしながら、崇史は智彦の記憶がすっぽりと抜け落ちていることに気づく。麻由子や上司はバイテック社のLA支店に異動になったと言うが、その記憶がないところか連絡手段もないのである。

智彦と麻由子が付き合っている世界に戻る。体調を崩した智彦の看病に麻由子と共に向かう崇史。違和感を覚えながら、崇史は帰り道に麻由子へ通学電車でのことを話そうとしたがタイミング悪く聞き出すことができなかった。

智彦がいるはずのLA支社に連絡をしてみた崇史。智彦が特殊な任務についていること以外情報が得られなかった崇史は、智彦の自宅を訪ねてみる。当然部屋には誰もいなかったが、崇史は以前智彦が手をかけていた研究について断片的な記憶を思い返すのだった。

智彦についてもよく知る小山内教官を訪ねた崇史。智彦はLA支社にいることしか知らないという小山内教官に対して、崇史は智彦の助手であった篠崎について聞き出そうとするがすでに退職して1年が経っていると知るのだった。

篠崎は智彦が最先端の発見をしたと噂をしていた。学会で出し惜しみをする智彦に苛立ち始めた崇史は、智彦に隠れて麻由子にアプローチをしていたことを思い返した。

映画『パラレルワールド・ラブストーリー』のあらすじ【転】

目を覚ます度にパラレルワールドを行き来している崇史は徐々に疲弊していく。ようやく智彦と連絡が取れるようになったが、牡蠣が苦手なはずの智彦から「アメリカは牡蠣が最高にうまい」とメールが届く。さらには女友達と再会し、智彦から麻由子を紹介された日が1年前だと教えられた。

智彦と麻由子が付き合っているのが現実だと気づいた崇史は、麻由子を責め立ててしまう。曖昧な返答しかしない麻由子へ怒りをぶつけてしまった崇史は、かすかな記憶を頼りに智彦が使っていた地下の研究室へと向かう。しかし混乱しきった崇史は入口の前で倒れてしまった。

崇史と麻由子の自宅には智彦の教官である須藤が来ていた。智彦のチームの研究対象となっていた崇史を監視するため、麻由子は一緒に暮らしていたのである。一方で崇史は夢の中で篠崎が食堂で倒れた日のことを思い返していた。異様な状態だった篠崎はその日以降姿を消し、智彦たちは外部を遮断し研究に取り組むようになっていったのだった。

映画『パラレルワールド・ラブストーリー』の結末・ラスト(ネタバレ)

智彦の研究について聞かされた日のことを思い返した崇史。智彦は人の記憶を改変し操作する研究をしていたのである。篠崎は被験者の一人であった。

現実では智彦と麻由子は付き合っていたが、自分と付き合う前から崇史と麻由子が想い合っていたことを知ってしまった智彦。「二人を心から祝福したい」と言う智彦は、麻由子との写真をいれたロケットペンダントを崇史に託し、互いの記憶を入れ替えようと提案した。

仕方なく受け入れた崇史。しかし操作中に智彦は目を覚まさなくなった。駆けつけた須藤から智彦がわざとスリープ状態になるよう事前に操作していたと聞かされ、崇史は自分を責めてしまう。

病院へ駆けつけた麻由子は智彦に起こった出来事を須藤から聞かされた。そして崇史の記憶を書き換えてあることを知らされた麻由子は、智彦のスリープ状態を解除する方法を探すために崇史と生活するように指示を受けたのである。

全てを思い出した崇史に、解除法のデータのありかを訪ねた須藤。ロケットペンダントを託されたことを思い返した崇史は、智彦が残したデータを見つける。麻由子はもう一度やり直すために、二人の記憶を変えることを提案した。通学電車で名前も知らぬ崇史に恋していた麻由子は「私を探して」と言い残すのだった。

目を覚ました崇史は、智彦から誘いの電話を受けた。親友同士に戻った二人。信号が変わり交差点を歩き出した崇史は、黄色いコートを着た麻由子とすれ違い互いに振り返るのだった。

映画『パラレルワールド・ラブストーリー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

原作を読んでいた限りでは映像化をしてどう収めるのかとても疑問の多い一作であった。しかし、見事にコンパクトに世界観をまとめていたように思う。「智彦が紹介した」という軸だけを残し、その後の麻由子と崇史の関係を一つ入れ替えるだけでドミノのように記憶が操作できるという設定はとても興味深い。現実をどちらと悟るのかで全く見方が変わる一作であるため、誰かと話がしたくなるような仕上がりであった。(MIHOシネマ編集部)


観終わったあと、しばらく頭が整理できなかった。並行して描かれる2つの世界がどこまで現実でどこから虚構なのか、観ている側も迷い込む感覚。特に、麻由子との関係が世界によって変化していく過程が切なく、記憶の操作によって“愛”そのものが揺らぐという設定が非常に面白かった。玉森裕太さんの繊細な演技が光る一作。(20代 男性)


東野圭吾原作らしいミステリー要素と人間関係の緻密さが魅力的でした。パラレルワールドの設定は難解ではあるけれど、感情面にフォーカスされているため、恋愛映画としても成立しているのが良い。特に後半の展開は目が離せず、涙が出るほど切なかった。愛とは何か、現実とは何か、深く考えさせられる映画です。(30代 女性)


記憶操作を軸に展開するSF要素と、切ないラブストーリーが合わさった作品。最初は正直わかりにくかったけど、観進めるうちに伏線がつながっていく快感がある。麻由子を巡る友情と恋愛の狭間で揺れる崇史の葛藤がリアルで、最後の選択にも納得感があった。玉森くんの真剣な表情にグッときた。(10代 女性)


記憶と現実が交錯する構成はやや複雑だったが、見応えは十分。映画ならではの映像表現でパラレルの世界観を描いており、混乱しながらも引き込まれた。友情、裏切り、愛情が絡み合い、人間ドラマとしての厚みもある。原作未読でも楽しめたが、理解を深めるために読み返してみたくなる作品だった。(40代 男性)


心理的に重く、観る側にかなりの集中力を求める映画。でもそれだけに、深く没入できる。特に“どちらが本当の世界なのか”を探る過程で、観る側も登場人物と同じように混乱していく構成が秀逸。麻由子の存在が崇史にとってどれほど大きかったかが、世界の崩壊とともに伝わってくる。切なさが余韻として残る。(50代 女性)


「記憶が愛を変える」というテーマがとても興味深かった。現実ではない世界でも、そこに確かに存在した“愛”は本物だったのか?という問いが残る。ラスト、崇史が麻由子に「忘れてもまた好きになる」と言うようなシーンには涙が出た。こんなに静かで、でも心が揺れる映画は久しぶり。音楽も映像も美しかった。(30代 男性)


難解という前評判があったが、私はすんなり入り込めた。恋人のはずが親友の彼女になっている世界と、記憶の操作によって失われた真実。観るたびに新たな発見がある構成は、リピート視聴に向いている。麻由子の存在が象徴的で、彼女がどちらの世界でも“失われる”存在であることに胸が痛んだ。(20代 女性)


正直なところ、最初は少し眠くなりそうだったけど、後半から一気に引き込まれた。記憶をいじられる恐怖と、感情が曖昧になっていく怖さがうまく描かれていて、SFというより心理サスペンスに近い。最後の崇史の決断は感動というよりは虚しさが残ったけど、それがこの作品の魅力だと思う。(40代 男性)


愛が記憶と結びついていることをあらためて実感させられた映画。どんなに愛していても、それが記憶から消されたら…と思うと、切なさが倍増。パラレルワールドという設定が、恋愛の“もしも”を描くのに非常に効果的だった。登場人物の関係性にリアリティがあって、ぐっと胸をつかまれた。(50代 男性)

映画『パラレルワールド・ラブストーリー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『パラレルワールド・ラブストーリー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

イタズラなKiss THE MOVIE ~ハイスクール編~

この映画を一言で表すと?

“もしも”が生む恋のすれ違いとドキドキを描く、王道青春ラブストーリー。

どんな話?

ドジでおバカなヒロインが、クールな天才男子に恋をし、ひょんなことから同居生活が始まることで巻き起こる胸キュン展開。運命に振り回されながらも、まっすぐに恋に向き合う姿が心に響く。

ここがおすすめ!

甘酸っぱい恋模様と、「もしもこうだったら」という妄想展開が『パラレルワールド・ラブストーリー』の構造と重なる部分がある。軽やかながらも真っ直ぐな愛に癒されたい人にぴったりの一作。

僕だけがいない街

この映画を一言で表すと?

“時を戻す”力で過去と向き合う、サスペンス×ヒューマンドラマの傑作。

どんな話?

時間を巻き戻す力を持つ青年が、母の死をきっかけに過去へとタイムリープ。少年時代の“事件”の真相と向き合いながら、大切な人を救うために奔走する。ミステリーと感情が交錯する展開が魅力。

ここがおすすめ!

『パラレルワールド・ラブストーリー』と同様に、記憶と現実が複雑に交差する物語構成が見どころ。感情的な深みとサスペンスのバランスが絶妙で、涙と緊張感を同時に味わえる作品です。

君の名は。

この映画を一言で表すと?

時空を超えて出会う運命の2人の、美しく切ないラブストーリー。

どんな話?

ある日突然、見知らぬ相手と体が入れ替わる2人。やがてそれが“時”と“場所”を超えた出来事だと気づき、彼らは互いを求めて動き出す。美しい映像と音楽に彩られた、大ヒットアニメ映画。

ここがおすすめ!

運命に翻弄される2人の感情の揺れや、パラレル的な世界設定が『パラレルワールド・ラブストーリー』に通じる。記憶や時間をテーマにした恋愛ものが好きな方に、ぜひ観てほしい一作。

バタフライ・エフェクト

この映画を一言で表すと?

記憶を辿り“過去を変える”ことで起こる、衝撃と悲劇の連鎖。

どんな話?

ある出来事をきっかけに、自身の過去へ記憶を戻せる能力に目覚めた青年が、大切な人を救うために何度も運命を変えようとする。しかしその度に現実は思わぬ方向へと変化していく…。

ここがおすすめ!

『パラレルワールド・ラブストーリー』と同じく、記憶と現実のズレが物語を引っ張る。ラブストーリーでありながら、人生の選択とその重みを描いた深いテーマが心に残る名作。

アナザーラウンド(原題:Druk / Another Round)

この映画を一言で表すと?

“もう一つの人生”を求める男たちの、危うくも美しい実験劇。

どんな話?

「血中アルコール濃度0.05%が人間のパフォーマンスを最適にする」という仮説のもと、4人の高校教師が日常的に酒を飲み始める。退屈な人生に再び火を灯そうとする彼らの行く末は…。

ここがおすすめ!

現実と幻想のあいだを行き来するような感覚や、「もしも別の選択をしていたら?」というテーマが『パラレルワールド・ラブストーリー』と重なる。人間の弱さと愛しさが詰まった傑作です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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