映画『4.3.2.1』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は？

映画『4.3.2.1』の概要：ロンドンで過去最大のダイヤ盗難事件が発生した。親友の女子大生4人はそれぞれの生活を送っていたが、偶然にもシャノンがダイヤを手にしてしまった。4人の運命は次第に交差し、3日間で2つの都市を股にかけ、1つのチャンスを掴む激動の物語が始まる。

映画『4.3.2.1』の作品情報

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映画『4.3.2.1』の登場人物（キャスト）

シャノン（オフィリア・ラヴィボンド）

不登校気味の女子大生。内気な面があり、友人が会話している最中は中々発言できずにいる。母親が父親に見切りをつけ家を出て行く場面に遭遇し、母親は出て行く理由を書いた手紙を「カバンに入れた」と言ったが、シャノンは帰宅途中に紛失してしまっていた。残された父親とはさほど仲良くなく、夜な夜な趣味のグラフィックを落書きするため町へ出るようになった。妊娠・中絶の経験があるが、友人達には打ち明けていない。万引きしたお菓子の缶にダイヤが入っていた。

ジョー（エマ・ロバーツ）

女子大生。父親を病気で亡くし、再婚した母親は継父にべったりな上実姉グウェンを甘やかしている。継父が仕事で怪我をしてしまい、母親は家計を支えるためにグウェンのアルバイト先を勝手に決めていたが、グウェンは何かと理由をつけてジョーにシフトを代わらせている。アルバイト先で主任のティーと働くが、彼の不審な行動に気付いてしまう。

ケリス（シャニカ・ウォレン＝マークランド）

女子大生。レズビアン。男に見下されないようにと格闘技を身につけており、軽々しくナンパしてくる輩には鉄槌を下す。チンピラの兄・マヌエルとは血が繋がっておらず、前妻と離婚して実子マヌエルを引き取った父が、当時自分を身籠っていた母と再婚し兄妹となった。父の関心が兄にばかり向いていると思い込んでおり、マヌエルを毛嫌いしている。恋人のジャスと毎日イチャついている。

カサンドラ / キャス（タムシン・エガートン）

女子大生。金持ち。ピアノを得意とし、著名なピアニストのレッスンを受けるためニューヨークでの試験に臨む。ニューヨーク在住のブレットとSNSで知り合い、やり取りを続ける内にオンライン上で恋人になった二人は、試験の前日にデートする約束をした。カバンの中にシャノン宛ての手紙が入っていることに気付き、ケリスの元へ郵送した。

ディラン（アダム・ディーコン）

ロンドンを徘徊するチンピラ。マヌエルをこき使っている。仲間と共謀しダイヤを手に入れたが、依頼主に渡す前にダイヤを落としてしまったり、受け取るはずだった報酬を受け取れなかったりとミスが続く。

ティー（ノエル・クラーク）

ジョーが働いているスーパーの主任。バイト従業員へ大量の雑務を押し付け、自分は携帯をいじったり来店したチンピラと話したりと全く仕事をしない。ディランが持って来たダイヤをケリーへ渡し、ディランには報酬を渡すはずだったが…。

ケリー（ミシェル・ライアン）

ティーを仲介役としてダイヤを手に入れようとする謎の女。ひょんなことからダイヤを手にしたシャロンを狙う。

映画『4.3.2.1』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）

映画『4.3.2.1』のあらすじ【起】

シャノン、ケリス、ジョー、キャスの4人はカフェで他愛もない会話をしていたが、忍び寄った男がケリスのカバンが盗もうとした。気付いたケリスは犯人を一網打尽にし、その衝撃でシャノンとキャスのカバンからは中身が落ちてしまった。

ダイヤを手にしたディランとその手下達は、パトロール中の警官を見て逃げ出した。彼らはカフェを出て立ち話していた4人にぶつかり、ディランは持っていた小袋からダイヤを1粒落としてしまった。チンピラを相手にしない彼女達は、月曜日に学校で会おうと言って帰路についた。

金曜日15時30分、帰宅したシャノンは、両親が揉めている場面に遭遇した。出て行くと言って聞かない母はシャノンのカバンに「手紙を入れておいた」と言い、シャノンはカバンを確認したが見つからなかった。

シャノンは母が出て行ったことをジョーへ打ち明けたかったが、当のジョーはバイトがあると言って話を聞いてくれなかった。夜になり、孤独を抱えたシャノンはナイトクラブへ赴いた。見知らぬ男がしつこく声をかけてきたが、そこへケリスが現れ男を追い払った。背後ではいつの間にか乱闘騒ぎが起き、複数の男達が近づいて来たため、ケリスはシャノンを連れて店の外へ逃げ出した。

土曜日10時、街へ出たシャノンはディランにナンパされ連絡先を交換した。自分と向き合ってくれる人物が現れ喜ぶシャノンだったが、ジョーのバイト先を訪れると、レジに立つ彼女はシャノンを追い返そうとするばかりか、奥から出て来たディランとキスを交わした。シャノンは怒りに任せて目の前にあったプリングルズの陳列棚を殴り倒し、1缶拝借して店を出た。

映画『4.3.2.1』のあらすじ【承】

高架下で泣いていたシャノンは、突然複数の男達から襲撃された。カバンを取ろうとする男達だったが、そこへスポーツカーに乗った女性・ケリーが現れ、彼女はシャノンを助け自宅に匿った。戸惑いつつもシャワーを借りたシャノンがバスルームを出ると、女性は態度を豹変させてプリングルズの在処を聞いてきた。シャノンは命からがら彼女の部屋を飛び出すと高架下へ向かい、プリングルズの缶を回収、中には多量のダイヤが入っていた。

日曜日10時、自宅で目を覚ましたシャノンは、ジョーへ「あなたの店でダイヤを拾ったの」と留守電を残した。誰にも話を聞いて貰えないシャノンは新しい生活を送る母を頼ったが、彼女は一切シャノンの相手をしなかった。その夜、シャノンは睡眠薬を大量に摂取し橋の上から川を覗いた。

金曜日15時30分、一人暮らしのアパートに帰宅したキャスは、両親の送迎で空港へ到着した。両親はピアノの試験へ期待していたが、キャスはニューヨークでブレットとデートし、処女を喪失することへ期待を寄せていた。

ようやく対面したブレットは筋肉質なイケメンだった。キャスはすぐに体を許したが、彼はキャスの酒にクスリを盛っており、彼女が目を覚ますと、金庫に入れていたカバン以外の荷物が全て無くなっていた。カバンを確認すると、シャノン宛ての手紙と1粒のダイヤが入っていた。

シャノンの住所を知らないキャスは、手紙をケリスの元へ郵送し着の身着のままブレットの家を訪ねた。中からはブレットと名乗る冴えないギークが現れ、彼はイケメンの友人に頼んでキャスの写真を撮るよう依頼したと告白した。心身共に傷ついたキャスはそのまま試験会場へ向かったが、時間に間に合わず門前払いされてしまった。翌朝、キャスは演奏を聴いてもらうはずだったピアニスト宅へ押しかけ即興で演奏、根負けしたピアニストは彼女へ合格を言い渡した。

映画『4.3.2.1』のあらすじ【転】

金曜日15時30分、ケリスは帰宅するなり自室で待っていたジャスとじゃれ合ったが、父親が「マヌエルの誕生日を祝うためにブラジルから来た親戚に挨拶しろ」と言うので、居心地の悪い二人は街へ出た。

キャスのアパートの鍵を盗んでいたケリスは、彼女がニューヨークへ経ったのを見計らって部屋へ侵入しジャスと過ごした。夜になり二人はナイトクラブへ繰り出したが、カンターで男に絡まれるシャノンを見かけたケリスは彼女に声をかけた。そんなケリスへ下品な男達が声をかけたため、彼女は手元にあった酒を男達に浴びせ、シャノンに絡んでいた男はとばっちりをくらい男達と乱闘になった。ケリスはシャノンを店から連れ出し、ジャスの運転する車で帰宅した。

翌日、キャスの部屋でジャスを待つケリスだったが、訪れた彼女はマヌエルを連れて来た。3人はベッドの下に地下室があるのを発見しはしゃいだのも束の間、マヌエルはケリスとジャスを閉じ込めてしまった。

マヌエルはアパートにディランを呼び出し、彼から預かっていたダイヤを渡すと「今夜パーティしよう」と言って機嫌を取った。

キャスから暗証番号を聞いたケリス達は地下室を脱出し、乱痴気騒ぎをするディランの仲間達を追い出した。

日曜日10時、自宅へ戻ったケリスは、キャスが送ったシャノン宛ての手紙を受け取った。マヌエルの誕生会で盛り上がっている自宅から出ようとしたケリスは、追って来たマヌエルを車のドアで殴ってしまい、そのまま彼をトランクに乗せて出発した。マヌエルは走行中にトランクから這い出てケリスの運転を妨害、車はジョーが働くスーパーに突っ込んだ。

映画『4.3.2.1』の結末・ラスト（ネタバレ）

金曜日15時30分、帰宅したジョーは17時からバイトだと聞かされ、家に来たシャノンを相手せずバイトへ向かった。初日から大量の仕事を押し付けられたジョーは金庫の鍵が無くなっていることに気付き、仕事をせず携帯ばかり見ているティーを怪しんだ。

土曜日11時、来店したディランは、金を受け取るためにティーから渡された鍵で金庫を開けたが、札束は店長が用心のために回収していた。狼狽した彼は警備員や客、ジョーを銃で脅しレジの金を要求、ディランはティーを責めたが、ティーは「黙って金を受け取って帰る約束だろ、なぜ俺に話しかけた」と怒鳴った。ディランから宝石の入った袋を投げつけられたティーは、これを届けなかったら大変なことになると忠告、そこへシャノンが来店した。

ジョーは、シャノンに危害が加わらないよう追い返そうとし、それに乗っかったディランはジョーの恋人のフリをして彼女へキスをした。その背後ではティーがプリングルズの缶にダイヤを隠していたが、激昂したシャノンが陳列棚を倒し1缶持ち帰ってしまった。ティーからダイヤを受け取るため店に潜んでいたケリーはシャノンの後を追った。

日曜日10時、シャノンからの「ダイヤを拾った」という留守電を聞いたジョーは出勤し、昨晩の騒動が記録された防犯カメラ映像を抜き取った。そこへケリーと手下達が訪れ、彼女はティーを殺そうとしたが、暴走したケリスの車に撥ね飛ばされてしまった。ジョーはケリスを自分の車に乗せると、ロンドンに到着したキャスを迎えに行った。

日曜日23時30分、シャノンの居場所を突き止めた3人は、川を覗き込む彼女へ手紙と引き換えにダイヤを渡すよう説得した。母親からシャノン宛ての手紙を読んでいた3人は、彼女の妊娠・中絶の事実を知ってしまったと告白、言い知れぬ疎外感を感じていたシャノンの不安は払拭され、4人の絆は深まった。

4人はダイヤをシャノンの父に預け警察への通報を頼むと、飛行機に飛び乗りニューヨーク旅行へ出かけた。

映画『4.3.2.1』の感想・評価・レビュー

平行する時系列を登場人物ごとに分けて遡る謎解きもの。とはいえ、どこが「謎」なのかはてんで分からなかった。難攻不落と言われたダイヤの窃盗をドジなチンピラ集団がどのように成功させたかは明かされないし、ケリーが何故ダイヤへこだわるのか/彼女の上に依頼主がいるのかどうかも不明瞭だし、ニューヨークでのキャスパートは必要だったのか？尺稼ぎでは？と思うほど本筋には関係のないストーリーだし…

それぞれ家庭や生活で問題を抱える少女達の仄暗いバックボーンも、特にアクセントにはなっていなかった。ダイヤを手に入れたことで親子・友人関係性が変わるのかと思いきや、ただただ友人の母親が描いた暴露の手紙を読んで驚愕するだけの構成でがっかりだ。（MIHOシネマ編集部）