この記事では、映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』のあらすじをネタバレありで解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』 作品情報

- 製作年:2007年
- 上映時間:114分
- ジャンル:時代劇、ヒューマンドラマ
- 監督:シェカール・カプール
- キャスト:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、リス・エヴァンス etc
映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』のあらすじを紹介します。
1585年。イギリスはプロテスタントを信仰するエリザベス1世(ケイト・ブランシェット)が国を治めていた。当時、スペインが最強国であり、スペインの国王フェリペ2世(ジョルディ・モリヤ)はカトリック以外は認めないという考えだった。そのため、ヨーロッパ中に聖戦の波が押し寄せた。
エリザベス1世は、”信念では民を罰しない”と言い、イギリス独自の国教会を確立させた。またこの時期に海外貿易も盛んになっています。エリザベス1世は周囲の人の薦めで、外国の皇太子や政治家と見合いをするが乗り気にならない。そんな時に海賊ウォルター・ローリー(クライブ・オーウェン)と出会う。
海賊ローリーを気に入ったエリザベス1世は、度々彼を宮廷に呼び、海外の冒険話を聞くのだった。彼に惹かれてゆく、エリザベス1世。しかし、母アンの悲劇もあり生涯独身でいようと考えます。
ある日、エリザベス1世のお気に入りの侍女ベス(アビー・コーニッシュ)も海賊ローリーに惹かれ、2人は関係を持ってしまう。そんなベスは、カトリックを信仰するいとこから英国国教会に改宗するから助けて欲しいと頼まれてしまう。
しかし、ベスはいとこを密告し、彼は絞首刑となってしまう。彼の死を悲しむベス。その頃、幽閉されているメアリー元女王(サマンサ・モートン)はエリザベス1世の転覆を狙い、秘かに動き出していた。
メアリーを支持する輩の中で、1人の青年トーマス・バビルトン(エディ・レッドメイン)が教会にやってきたエリザベス1世の命を狙う!毅然とした態度を見せるエリザベス1世。青年が向けた銃は空砲で、エリザベス1世は無傷だった。
この1件で、メアリーは反逆罪に問われ、彼女が支持者に送ったとされる密書も多数見つかった。やがてメアリーはエリザベスも見守る中、処刑された。悲痛な思いでメアリーの最期をみつめるエリザベス。
こうして、国内を治めてゆくエリザベス1世だったが、1588年、プロテスタントのイギリスを敵視するスペインがイギリスを沈めようと攻めてきます。しかし、イギリス海軍の圧倒的な力の前に無敵艦隊を誇るスペインは敗れたのだった。
同じ頃、ベスは海賊ローリーの子供を産みます。彼女の裏切りをはじめは許すことが出来ないエリザベス1世だったが、”私は国の母になる!”と覚悟を決めたのだった。

映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ケイト・ブランシェットのカリスマ性に酔う!豪華絢爛な時代絵巻
前作「エリザベス」から9年。再び、スクリーンにケイト・ブランシェットが戻ってきた。16世紀イギリス、絶対王政が敷かれた時代、エリザベス1世として孤独に闘う女王の半生が描かれています。政治とキリスト教が固く結びつき、同じキリスト教を信仰しているのにカトリックとプロテスタントの間で揺れています。
”聖戦”という言葉を劇中で聞くたび、恐怖を感じます。争乱の時代は繰り返されるのだと。イギリスは女王の国というイメージが強い。その強さの源流をケイト・ブランシェット演じる、エリザベス1世に見ることができます。
見どころはなんといっても、衣装の豪華さと宮殿の美しさです。まるでエリマキトカゲのように女王の首周りを彩るレースの襟が見事です。髪もかつらのように整えられています。ロング・ショットで撮られた大広間や謁見の間を観ていると、女王の権力の偉大さを感じられますよ。
何故、エリザベスが結婚することなく、女王として君臨したのか?その理由は母アン・ブーリンが姦通罪で処刑された悲劇にありました。詳しくは、「ブーリン家の姉妹」に描かれているので併せてご覧下さい。
ミステリーとして観る、エリザベス1世の政治と生涯
黄金時代とあるように、エリザベス1世の全盛期が描かれています。本作を謎解きの観点からみてみたい。1つ目は、スペインとの海戦シーン。海の向こうに船が描かれており、大接戦だったはずなのに迫力がない!どのように戦ったのか見せて欲しかったと思います。
2つ目は、エリザベス1世、侍女ベスと海賊ウォーター・ローリーの三角関係をどう決着つけたのか?君主の許しがないと結婚できない時代であるし、エリザベスの気持ちの整理が難しい問題です。ローリーとのキス一つで恋を忘れようとする女王の姿がとても切ない。
3つ目は、もう一人の女王候補だったメアリー。幽閉され、存在感が薄い。もっとメアリーとの対立を構図として描かなければ、面白くない!このように随所で構成力の甘さが目立つが、エリザベス1世のカリスマ性や演技力にはグッと心を惹きつけられます。世界史に興味がある人に1度観ることをお勧めします。
前作で国と生きることを宣言したエリザベス一世。今作では国の母になることを決意します。やはりケイト・ブランシェットが演じる強さと優しさを併せ持ったエリザベスは本当に魅力的でした。
国の中だけでなく、他の国との関係や生涯独身でいると決めた自分自身の異性関係など、前作よりも深く彼女の人生を見ることが出来るので、前作が好きな方は必ず満足できるストーリーになっていると思います。
エディ・レッドメインやクライヴ・オーウェン、ジェフリー・ラッシュなど実力派俳優が揃っているので見応えもありました。(女性 30代)
前作よりもさらに孤高の女王像が強調されていた。スペイン無敵艦隊との対決という歴史的大事件を背景にしながらも、物語の軸はエリザベスの孤独と愛の葛藤にある。ウォルター・ローリーへの想いを断ち切り、処刑されたメアリー・スチュアートの運命を背負う姿は重い。最後に鎧姿で兵を鼓舞する場面は圧巻で、神話的な存在へ昇華した瞬間だと感じた。(20代 男性)
衣装や美術の豪華さにまず目を奪われた。だが華やかさの裏で描かれるのは、女王としての孤独。ローリーとベスの関係を見守るエリザベスの複雑な感情が切ない。メアリー処刑の決断も含め、国家と個人の間で揺れる姿が印象的だった。海戦シーンの迫力も見応え十分。(30代 女性)
歴史ドラマとしてのスケールが大きい。無敵艦隊との戦いは視覚的にも壮観で、嵐が勝敗を分ける展開はドラマチック。ただ、それ以上に心に残るのはエリザベスの覚悟。愛よりも国を選び、処刑命令に署名するシーンは重い決断の象徴だった。(40代 男性)
ローリーとの淡い恋が物語に温度を与えている。だが最終的に彼を手放すことで、エリザベスは完全に“国家そのもの”となる。メアリーの最期も含め、女性同士の対比が印象的だった。豪華な映像と心理描写がうまく融合している。(20代 女性)
女王としての威厳と、一人の女性としての弱さが丁寧に描かれている。特にメアリー・スチュアート処刑後の苦悩は胸に迫る。無敵艦隊を前に兵士を鼓舞する演説シーンは圧巻で、国家の象徴としての存在感が際立った。(50代 男性)
映像美が素晴らしく、ドレスや宮廷の装飾はまさに絵画のよう。だが物語は甘くなく、政治的陰謀と裏切りが続く。ローリーとベスの関係を許す場面には、女王の成熟を感じた。海戦のダイナミックさも見応えがある。(40代 女性)
歴史の知識がなくても楽しめるが、背景を知るとさらに深い。メアリー処刑は避けられない決断として描かれ、その重圧が伝わる。エリザベスが最終的に“処女王”として生きる道を選ぶ姿に、孤高の美しさを感じた。(30代 男性)
ロマンスと政治が交差する構成が魅力。ローリーへの想いを抱えながらも、国家のために身を引く決断は切ない。スペイン艦隊との戦いは迫力満点で、嵐が味方する展開は運命的。歴史劇としても娯楽作としても満足度が高い。(20代 女性)
エリザベスの孤独が胸に響く作品。周囲の男たちが去っていく中で、彼女は王冠と共に生きる。メアリー処刑の後悔と、それでも前を向く姿勢が印象的だった。映像の壮麗さと心理描写のバランスが良い。(60代 男性)
映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』を見た人におすすめの映画5選
エリザベス
この映画を一言で表すと?
若き女王が孤高の支配者へと変貌する壮麗な歴史劇。
どんな話?
即位直後のエリザベス1世は、国内外の陰謀と宗教対立に翻弄される。求婚や裏切りが渦巻く宮廷で、彼女は次第に甘さを捨て、国家を守るため冷徹な決断を下していく。若き王女が“処女王”へと変わる過程を描く物語。
ここがおすすめ!
ゴールデン・エイジの前日譚として必見。女王として覚醒していく姿が丁寧に描かれ、豪華な衣装と重厚な政治劇が魅力。孤独と覚悟の原点を知ることで、続編のドラマがより深く味わえる。
マリー・アントワネット
この映画を一言で表すと?
華やかな宮廷に閉じ込められた若き王妃の孤独。
どんな話?
オーストリアからフランスへ嫁いだマリー・アントワネットは、豪奢な宮廷生活の中で期待と孤立に苦しむ。贅沢と批判の狭間で揺れる彼女の姿を、繊細な視点で描く。やがて革命の波が迫る。
ここがおすすめ!
女性君主の孤独と葛藤というテーマが共通。映像美と衣装の華やかさは圧巻で、内面の寂しさが際立つ演出が印象的。歴史上の女性像を新たな角度から味わえる作品。
ブーリン家の姉妹
この映画を一言で表すと?
愛と権力が交錯する、宮廷スキャンダルの真実。
どんな話?
イングランド王ヘンリー8世の寵愛を巡り、ブーリン家の姉妹が複雑な運命に巻き込まれる。愛と野心が交差する中、宮廷の陰謀が次第に悲劇へと向かう。王朝の裏側を描いたドラマ。
ここがおすすめ!
政治と恋愛が絡み合う宮廷劇として、エリザベス ゴールデン・エイジと好相性。豪華な衣装と緊迫した人間関係が見どころで、歴史の裏側に潜む欲望と決断を堪能できる。
ヴィクトリア女王 世紀の愛
この映画を一言で表すと?
若き女王と運命の愛を描く感動のロイヤルドラマ。
どんな話?
若くして即位したヴィクトリア女王は、政治的重圧の中でアルバート公と出会う。恋と国家の責任の間で揺れながら、彼女は女王としての自覚を深めていく。愛と統治の両立を描く物語。
ここがおすすめ!
女性統治者の成長と葛藤を描く点で共通性が高い。ロマンスと政治劇のバランスが絶妙で、感情豊かなドラマが楽しめる。歴史上の女性リーダー像に興味がある人におすすめ。
キングダム・オブ・ヘブン
この映画を一言で表すと?
信仰と国家を巡る壮大な中世叙事詩。
どんな話?
十字軍時代、若き鍛冶職人がエルサレムへ渡り、戦乱の中で騎士として成長する。宗教対立と権力争いの渦中で、理想と現実の狭間に立つ姿を描く歴史大作。
ここがおすすめ!
大規模な戦闘シーンと政治的駆け引きが見応え十分。無敵艦隊との戦いを描いたエリザベス ゴールデン・エイジのスケール感が好きな人には特に刺さる。歴史スペクタクルを堪能できる一本。



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