オスカー女優であるメリル・ストリープ。最近では、『プラダを着た悪魔』や『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』などの影響で、働くしっかりした女性というイメージが板についています。彼女の出演作をご紹介します。
メリル・ストリープが出演するおすすめ映画5選
メリル・ストリープは、アメリカを代表する女優の一人です。今まで、アカデミー賞やゴールデングローブ賞など数々の賞に輝いてきました。
最近の出演作でヒットした物の影響により、これからの女性を引っ張っていくリーダーのような印象が強い女優ではないでしょうか。
ですが、メリル・ストリープの出演作は大変多くあります。果たしてただ「強い女性」だと言えるでしょうか。
出演する映画をおすすめの五作品に絞って、今までどのような役柄を演じてきたかを見ていきたいと思います。
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
注目ポイント&見所
イギリス史上初の女性首相となった、マーガレット・サッチャーの半生を描いた伝記的作品です。
「鉄の女」と呼ばれた首相としての立ち振る舞いの陰で、差別・結婚・出産・育児など、女性であることによる様々な悩みがありました。
制作公開当時、まだマーガレット・サッチャー本人は存命でした。サッチャーを演じたメリル・ストリープは、サッチャー本人を参考にして見事に演じています。
マンマ・ミーア!
注目ポイント&見所
ブロードウェイの大ヒットミュージカルの映画化作です。
母子2人でギリシャの小さな島で暮らしてきたドナとソフィ。ソフィの結婚式に、彼女の父親候補が三人も呼ばれたことで大騒動になります。
ミュージカルから映画になったということで、ストーリーは同じで変わり映えしないかもしれませんが、美しいギリシャの海を観ることができるのは映画ならでは。
ABBAのヒットソングによるミュージカルナンバーを迫力ある歌声で披露する出演陣にも注目です。
詳細 マンマ・ミーア!
プラダを着た悪魔
注目ポイント&見所
メリル・ストリープとアン・ハサウェイの共演作です。
メリル・ストリープが演じた雑誌編集長ミランダは、悪魔のように厳しい女性。このミランダには実在のモデルがおり、アメリカのヴォーグ誌の編集長を務めるアナ・ウィンターです。ファッション業界の憧れの存在ですが、彼女もとても厳格な編集長だということです。
この映画のヒットにより、アン・ハサウェイはその名を広めました。
詳細 プラダを着た悪魔
愛と哀しみの果て
注目ポイント&見所
アイザック・ディネーセンの小説を基にした作品です。
アフリカ、ケニアに夫婦で移り住んだ女性の波乱の半生を描いています。
ちょっと古い80年代の映画で、今回紹介している作品の中ではメリル・ストリープが一番若い頃の作品です。
古くはありますが、映像はとても美しく、現在の映画と遜色のない素晴らしいものです。
20世紀初頭のケニアの、生命力にあふれた雄大な大地と動物の姿をご堪能ください。
詳細 愛と哀しみの果て
31年目の夫婦げんか
注目ポイント&見所
メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズが夫婦役で共演している映画です。
トミー・リー・ジョーンズは、「メン・イン・ブラック」シリーズと同じくらい不愛想で堅物な男ですが、メリル・ストリープは近年定着した「強い女性」というイメージを覆してくれます。
30年以上連れ添った夫婦は長い倦怠期に入り、どう接していいかすらわからなくなります。そんな寂しい夫婦生活を変えようと、妻は奮起。
幸せなラストが待っています。
詳細 31年目の夫婦げんか
まとめ
以上、おすすめの作品の注目ポイントをご紹介しました。
メリル・ストリープは、いろんな役柄をこなせる素晴らしい女優です。
今回紹介した中には、男性に強く出ることができず、なかなか意見をはっきり言えないような、どちらかといえば弱い女性を演じているものもありました。
ヒット作のイメージからすると意外です。
イメージ通り、メリル・ストリープは一人の女性として社会に女性の権利を訴えかける存在でもあります。男女平等の社会となった今でも、ハリウッドですら俳優の性別でギャラが違うと言います。
メリル・ストリープのような女性の訴えによってこれから変わっていけば嬉しいです。
これら以外にも、また違った印象を見せる映画はたくさんあると思いますので、好きな作品から鑑賞してみてはいかがでしょうか。
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