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映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』の概要:実話を基にドイツで制作されたサスペンス・ドラマ映画。ユダヤ系ドイツ人の検事フリッツ・バウアーは、ナチス・ドイツの大物戦犯アドルフ・アイヒマンを捕らえるために、部下のカール・アンガーマンと共に捜査を続け、アイヒマンの行方を追い続ける。

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映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』の作品情報

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男

製作年:2016年
上映時間:105分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ラース・クラウメ
キャスト:ブルクハルト・クラウスナー、ロナルト・ツェアフェルト、リリト・シュタンゲンベルク、イョルク・シュッタオフ etc

映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』の登場人物(キャスト)

フリッツ・バウアー(ブルクハルト・クラウスナー)
ユダヤ系ドイツ人の男性。検事長を務めており、ナチス・ドイツが生み出した戦犯を告発し、ドイツが抱える歴史の闇を、国民が改めて認識することを望んでいる。
カール・アンガーマン(ロナルト・ツェアフェルト)
バウアーの良き部下で、一番の信頼を得ている検事の男性。バウアーのことを心から尊敬しており、彼の身を案じている。

映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』のあらすじ【起】

ナチス・ドイツが第2次世界大戦で多くのユダヤ人を虐殺したことで、ドイツは負の遺産を抱えていた。終戦から約10年経過した1950年代後半、経済の建て直しを行うドイツ政府にはナチスの残党が数多く潜伏し、海外逃亡を果たしたナチスの戦犯も捕まえられない状態が続いていた。

西ドイツ・フランクルトに住むユダヤ系の検事長フリッツ・バウアーは、ユダヤ人虐殺を引き起こした大物戦犯アドルフ・アイヒマンを捕らえ、ドイツの地で裁くことを心から望んでいた。

ある日、バウアーの事務所に1通の手紙が届く。手紙の差出人はローター・へルマンという男性で、アルゼンチンのブエノスアイレスに住んでいる人物だった。

ヘルマンの娘は、アイヒマンの息子と付き合っており、そのことに気がついたヘルマンは、バウアーに手紙を送る決意をしたのだった。

アイヒマンの逮捕を現実にするため、バウアーは動き出すが、ドイツ政府にはナチスの残党がいるため、頼ることはできなかった。

アイヒマンを捕まえるためなら、政府を敵に回すことも厭わないバウアーは、イスラエルの対外情報機関・モサドに協力を請い、アイヒマンの逮捕に挑む。

しかし、モサドの代表者は、生きているユダヤ人を救うことに手一杯で、過去の戦死者を救う余裕はないと語り、バウアーの要請を断る。だが、アイヒマンがアルゼンチンに身を潜めている確かな証拠さえあれば、積極的に協力するとバウアーに告げた。

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映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』のあらすじ【承】

ドイツ政府に蔓延るナチスの残党は、バウアーがアイヒマンを捕らえることを阻止するため、彼が不利な状況になるように仕向ける。

バウアーに協力的な部下のカール・アンガーマンは、検事として同性愛絡みの事件を担当するが、法廷で容疑者のヨハン・クラウスを庇うような発言をしたため、裁判長から怒りを買ってしまう。

カールがヨハンを庇ったのは、カール自身も同性愛者であるためだった。裁判が閉廷すると、ヨハンの友人だと語るヴィクトリアという女性に感謝を示され、彼女が勤める店の名刺を渡される。

その後、カールはバウアー宅に招かれ、バウアーが諜報機関・モサドと接触し、捜査協力を拒否されたことを告白される。バウアーは、アルゼンチンで偽名を使って生活しているアイヒマンの捜索をカールに依頼する。

アイヒマンがアルゼンチンに潜伏している証拠さえ掴めば、イスラエルのモサドが動き、アイヒマンを誘拐して裁判にかけることができる、とバウアーは語る。

しかし、アイヒマンの捜索は、連邦情報局の管轄であるため、検事の自分達がその捜査を進めれば、国家反逆罪になる、とカールは心配そうに忠告する。

アイヒマン捜索に乗り気ではなかったカールだったが、ジャーナリストの男性にアイヒマンの潜伏先を調査させる。しかし、そのジャーナリストはカールを裏切り、2人がアイヒマンの捜索をしていることを連邦情報局にバラしてしまう。

映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』のあらすじ【転】

ジャーナリストと再会したカールは、彼の裏切り行為を責めるが、アルゼンチンにアイヒマンがいる確固たる証拠を入手する。

アイヒマンはアルゼンチンにおり、ザッセンという男性からインタビューを受けていた。そのテープにはアイヒマンの声がしっかりと録音されていた。

その後、バウアー達は、アイヒマンがリカルド・クレメントという偽名を使い、アルゼンチンのメルセデス・ベンツに勤めている情報を得る。

同性愛者の裁判をきっかけに出会ったヴィクトリアは、高級な雰囲気のクラブで働いており、カールは彼女の元に度々訪れるようになっていた。

カールは既婚者で、同性愛者であることを隠すために現在の妻と結婚していた。ヴィクトリアの部屋に訪れたカールは、ヴィクトリアが実は男性であることを知り、既婚者の身でありながら彼と体を重ねてしまう。

この時代のドイツでは、同性愛は犯罪だと見なされていたため、カールの恋は前途多難なものだった。カールはその苦しみをバウアーに告げると、バウアーも自身が同性愛者であることをカミングアウトし、2人は心の距離を縮めていた。

映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』の結末・ラスト(ネタバレ)

その後、バウアーはエルサレム法務省を訪れると、モサドのメンバーにアイヒマンの偽名を明かし、アイヒマンの誘拐を要請する。モサド側は要請に応じ、アルゼンチンにてアイヒマンを捕らえることに成功する。

一方、カールはヴィクトリアとの情事をカメラに撮られ、ナチスの残党に弱みを握られてしまう。カールは、ナチスの残党から、自身が同性愛者であることを暴露されるか、バウアーを国家反逆罪として訴えるか、究極の選択を迫られてしまう。

バウアーは、ドイツにてアイヒマンを裁くことを望んでいたが、最終的にアイヒマンはイスラエルで裁かれることが決まる。

アイヒマンをドイツで裁くことによって、ナチス・ドイツとドイツ政府の闇を暴こうと考えていたバウアーは、失意のあまり検事長を辞めると言い出すが、カールから辞めてはいけないと慰められる。

カールはナチスの残党から2択を迫られていたが、バウアーを守ることに徹し、警察へ赴くと、自身が同性愛者であることを伝える。バウアーはそのことに気がつき、慌ててカールの後を追うが、もう手遅れだった。

その後、1962年にアイヒマンの絞首刑が執行。1963年にバウアーはドイツの陰の部分(ナチスが犯した罪)をアウシュビッツ裁判で明白にし、ドイツ人がドイツ人を裁く裁判が行われた。

映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』の感想・評価・レビュー

題名には「アイヒマン」と書かれているが、その当人であるアドルフ・アイヒマンは全く登場しない。なぜなら、この物語の主人公はフリッツ・バウアー検事長で、彼のアイヒマン逮捕にかける情熱が色濃く描かれている。バウアーの功績は、彼の死から10年後に明らかになっており、もっと早くから讃えられていたら、と感じずにはいられない。部下のカールは、忠実で心優しい勇敢な部下で、ラストの警察への出頭にはショックを受けた。当時の同性愛者への偏見は見ていて心苦しく、やるせなさを感じた。(MIHOシネマ編集部)


本作は、第二次世界大戦後ドイツのフランクフルト州のベテラン検事長がナチス戦犯のアドルフ・アイヒマンを追うというサスペンスヒューマンドラマ作品。
ナチス残党の妨害に孤立しながらもアイヒマンを訴追するために奮闘するバウアーを描いていて、登場人物たちの関係性や人間的な部分が丁寧に描かれているところが印象的だった。
歴史に精通していなくても理解しやすいので、アイヒマンと当時の歴史的背景やドイツの闇深さを知る上で重要な作品だと思う。(女性 20代)


ナチス・ドイツ関連の歴史に全く興味の無い方は全然面白くない作品です。これを観て学ぶというのもちょっと違うかも。ナチスの残党を裁判にかけるため戦う、熱血検事のお話。この人、めちゃくちゃ仕事人間なんです。彼が追うのは「アイヒマン」。アイヒマンって何?って全く知らない方はこの作品、観ないのが正解です。
派手な展開はありませんが、正義とは何か、どうあるべきなのかが示されていて考えせられる作品でした。静かな情報戦は見応えがあります。(女性 30代)


ホロコースト映画はたまに見るものの、アドルフ・アイヒマンの存在をこの映画で初めて知ることができました。また、当時は同性愛が処罰対象であったことに随分驚きました。史実に基づく作品で、地味な展開なので退屈に思うかもしれません。しかし、第二次世界大戦後、ナチス・ドイツがどうなっていったのか詳しく描かれており、大変勉強になります。歴史の教科書のような作品です。フリッツ・バウアーの検事としての熱血ぶり、執念に感動しました。(女性 30代)


主人公の検事はかつてのナチスの重要人物を追う。しかしドイツ政府内のナチスの残党に邪魔をされる。他国の思惑なども微妙に絡み合い、思うように事が進まない。
地味な映画で、少し集中が途切れると何が起こっているのか分からなくなる。しかしよく見れば、不利な状況の中戦い続ける検事の姿に静かな熱いものを感じることができる。この世の正義はこうした個人によって支えられているのだとあらためて思う。一つの国が誇るべきものは、美しい自然でも偉大な誰かでもなく、一人一人の日々の善行であるという言葉が印象的。(男性 40代)

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