映画『赤ずきんvs狼男』の概要:グリム童話「赤ずきん」をベースに、現代を舞台に変えて大胆なアレンジをしたダークファンタジー・アクションムービー。監督はジャレッド・コーン、主演はビアンカ・A・サントス。
映画『赤ずきんvs狼男』 作品情報
- 製作年:2016年
- 上映時間:89分
- ジャンル:ファンタジー、ホラー、アクション
- 監督:ジャレッド・コーン
- キャスト:エリック・バルフォー、ビアンカ・サントス、ヘザー・トム、ロミオ・ミラー etc
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映画『赤ずきんvs狼男』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『赤ずきんvs狼男』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『赤ずきんvs狼男』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『赤ずきんvs狼男』 あらすじ【起・承】
変人ウルフ・レディこと、老婆ウィンフィールドが自殺した。
唯一の血縁者で孫娘サミーは学校へ行っていると思われたが、彼氏ダニーがいくら探しても見つからなかった。
サミーは祖母が行った儀式によって、オオカミに噛まれた後、赤いケープと剣と共に、墓場に埋められていたのだった。
その夜、パーティー会場にオオカミが出現。
リタの彼氏ジェイソンが犠牲になったが、保安官のアダムは騒がしいパーティー会場のそばに出現したというオオカミに不自然さを感じる。
翌日には、カップルが家の中でオオカミに襲われて死んでいるのが発見された。
それらは数か月前から発生していた事件で、知能を持っているかもしれない新種のオオカミの仕業だった。
ボランティアを募ってオオカミ狩りが行われる事になるが、不思議な雰囲気の女性ベッキー・サンダースはオオカミ狩りに異論を唱える。
銃弾が命中したはずのオオカミは死なず、襲い掛かってくるが、そこに現れたゾンビのような姿のサミーに助けられるアダムたち。
州警察に、自分たちに任せてほしいと頼み込んだアダム。
そんな彼の元に、2週間だけ子供たちが滞在することになる。
離れて暮らす妻から頼まれていたが、アダムはすっかり忘れていたのだった。
映画『赤ずきんvs狼男』 結末・ラスト(ネタバレ)
翌朝、サミーは気が付くと森の中で倒れていた。
ダニーに電話で助けを求め、自分はすでに死んでいる事、母オオカミを探さなければオオカミの群れが襲ってくると語り、祖母の日記を見せる。
戦うサミーの姿を目撃していたアダムと副保安官のヘンリーは、ダニーの仲介でサミーと会い、事情を説明される。
オオカミの巣へ向かうが、そこにいたオオカミ人間たちにサミーはさらわれ、ヘンリーは殺されてしまった。
サミーの命も絶望的と思われたが、日記を見たアダムとダニーはケープと剣があればサミーは死なないと悟り、ダニーはそれを探し出すとサミーの元へ。
ベッキーの身元調査をしたアダムは、サミーの祖母を襲ったり、過激な自然保護活動をしていたと知り、彼女を拘留する。
アダムは、オオカミなどの自然に詳しい巡査のヴィクトリアに話を聞きに向かうが、彼女もオオカミ人間だった。
ウルフ・レディは森の番人であり、ベッキーは母オオカミ候補だった。
変身したヴィクトリアとオオカミたちに襲われるアダムとヘンリー、そして住人たち。
途中でダニーは命を落とし、悲しみと怒りをあらわにしたサミーは、不思議な力が宿った剣でヴィクトリアを倒した。
翌朝、ベッキーは拘留所の壁を壊して脱走していた。
サミーはアダムに自分を行方不明者のままにして欲しいと頼み、他にもいるはずの森の番人を探す旅に出ると告げて去っていった。
映画『赤ずきんvs狼男』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『赤ずきんvs狼男』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ダークヒロインの赤ずきんがかっこいい
童話をモチーフにした映画が増え続けている中、本作もグリム童話「赤ずきん」をベースにしている。
戦う赤ずきんというだけでなく、オオカミに噛まれてから一度死ぬことで覚醒する森の番人という、独特の設定。
序盤からその儀式が行われるのだが、すべてを知るおばあちゃんのウルフ・レディーを演じるマリーナ・サーティスと、主人公サミーを演じるビアンカ・A・サントスの温度差にゾクゾクさせられる。
そして見ている側は、サミーが死んでいるのを簡単に予想できるのに、ダニーたちが必死に彼女を探す様子を見て、いつサミーが発見されるのかハラハラさせられる。
サミーと共に埋められた赤いケープで、彼女が赤ずきんだと予想できるのだが、死んでいるからさあどうなるという展開なのだ。
サミーが覚醒して登場するまで時間がかかりすぎており、ケープや剣をわざわざダニーが持ってくる展開は飽きやすい。
保安官アダムの家族問題など、ありきたりな話ではあるが、赤ずきんのサミーとは別のストーリーが展開されるのはいいスパイスになっている。
雑な合成とわかりにくい森の番人の立場
ボスである、狼男ならぬ狼女の雑な合成感にはガッカリ。
ゾンビ化して目が真っ黒で牙が生えたサミーの姿も、近年のホラー映画に出てくる悪魔憑きなどにそっくりで、オリジナリティはゼロ。
結局ゾンビにしたいのか、狼女の仲間なのか、森の番人の立ち位置もあやふやなままで、あまりスッキリとはしない。
母狼候補だったベッキーが脱獄してアダムたち家族を見張っていたり、サミーが他の森の番人に会いに行くと言って町を出る終わり方は続編を意識しすぎていて、製作陣の“あわよくば”という意図が見えて嫌な印象が残ってしまう。
私が知っている『赤ずきん』とは良い意味で全く違った今作。子供向けの童話のような優しい雰囲気にちょっぴり怖いエッセンスなんてストーリーではなく、赤ずきんがめちゃくちゃ強いダークヒーローと化していました。ただ、序盤のおばあちゃんの死やサミーが生贄に捧げられる儀式があまりにもいきなりの出来事で、作品の雰囲気がわからないうちにストーリーが進んでいってしまい、少し置いていかれてしまいました。
全体的に荒い作りではありますが、楽しんで見られました。続編を匂わせるようなラストは要らなかった気がしますが。(女性 30代)
狼の登場シーンは、どれもこの上なく素晴らしく感心しました。恐らく、本物の狼を使っているのでしょう。CGが安っぽいですが、私は好きです。同様にストーリーにも粗雑さ、チープさを感じましたが、その分気負わずに楽しめました。ただ、肝心の『赤ずきんVS狼男』の対決シーンが物足りません。赤ずきんが弱く、若干拍子抜けした程です。しかし、おとぎ話の『赤ずきん』をより近代的に、より親しみやすくアレンジしており、意外にも奥が深い作品かもしれません。(女性 30代)
映画『赤ずきんvs狼男』 まとめ
ダークヒロインの赤ずきんという設定は面白く、序盤から迫力満点で引き込まれる作品。
途中で完全にダレてしまい、そのままクライマックスまで盛り上がりを見せないものの、彼女がゾンビ(森の番人として目覚める)になったダニーの戸惑う姿や、保安官アダムの家庭との板挟み感はうまく表現されている。
オオカミ狩りに町人が持ち込んだ火炎放射器や、ウルフレディが他人との関わりをもたなかったのが、後にサミーを救うというわかりにくい伏線もある。
弓矢と剣を持つ、森の番人である赤ずきんサミーの姿がDVDパッケージになっているが、作中では弓矢は出てこない。
また、「赤ずきんVS狼男」というタイトルではあるが、正確には狼女(母オオカミ)がボスキャラで、タイトルやパッケージに違和感を覚えてしまう。
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