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映画『戦慄病棟』あらすじネタバレ結末と感想

映画『戦慄病棟』の概要:廃墟と化した児童院に閉じ込められた、若者たちの恐怖を描いたホラー映画。原題は「EXETER」。有名ホラー映画のリメイク作品を数多く手掛けてきた、マーカス・ニスペル監督作品。

映画『戦慄病棟』 作品情報

戦慄病棟

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:91分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:マーカス・ニスペル
  • キャスト:ケリー・ブラッツ、ブリタニー・カラン、ブレット・ディーア、ゲイジ・ゴライトリー etc

映画『戦慄病棟』 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★☆☆☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

[miho21]

映画『戦慄病棟』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『戦慄病棟』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『戦慄病棟』 あらすじ【起・承】

精神的問題を抱えた子供たちを救うために建てられたが、問題が増えて子供が多く死に、墓場や火葬場まで作られ閉鎖されたエクセター児童院。
幽霊が出るという噂もあったが、ユースセンターに建て替えられる事が決定した。

コンウェイ神父の教会でボランティアをしているパトリックから話を聞いたノウルズは、勝手にパーティーを開く。
そこで知り合ったパトリック、ノウルズ、レイン、ブラッド、アンバー、ドリューは廃墟に集まり、パトリックの弟ロリーもやって来る。

悪ふざけで、ネットで見つけた降霊術をロリーで試すが、彼の様子がおかしくなる。
ロリーは悪魔に憑かれたようになり、慌ててコンウェイ神父に連絡。
様子を見に来た教会ボランティアのグリアは、暴れないように手足を縛ってあったロリーを解放しようとして、命を落とす。
駆け付けたコンウェイ神父は、ブラッドとアンバーの車に轢かれて死んでしまう。

やがて、過去に入院していたデヴォンという少年が、ロリーそっくりの状態だったと判明。
突然ドアが開かなくなり、パトリックたちは閉じ込められる。
彼らはネットを頼りに、ロリーの悪魔祓いを決行するが大失敗。
そして死んだはずのコンウェイ神父がいなくなっており、人殺しはしていなかったと険悪ムードに。

彼らはロリーに取り憑いた悪魔の目的を知るために、即席ウィジャボードで交霊術を開始。
デヴォンと名乗るそれは、箱を見つけてほしい、助けてほしいと伝えてくる。

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映画『戦慄病棟』 結末・ラスト(ネタバレ)

ロリーが普通の状態に戻ると、次はアンバーが豹変。
ノウルズはアンバーにお腹を刺され、ドリューは奇妙な死を遂げる。
ブラッドはひとりで逃げ出してしまう。

偶然隠し扉を発見し、デヴォンの部屋らしき場所で、コンウェイ神父がデヴォンの父親だと思われるメモを発見するパトリックとレイン。
2人は豹変したアンバーに襲われ、彼女を殺害してしまう。

一緒にいたロリーが姿を消し、彼を探していたノウルズは三日月マークの意味をネットで知る。
そして、生きている人間が仕組んだ事だとメッセージを残した。
それを見たパトリックたちだったが、悪霊に乗っ取られたノウルズに襲われて、彼を殺してしまう。

一人出口を探していたブラッドは、コンウェイ神父に勝手に驚いて身を亡ぼす。

姿が見えなかったロリーは、コンウェイ神父によって閉じ込められていた。
すべてはコンウェイ神父が仕組んだことで、施設に眠る魂を召喚する儀式だったと推測するパトリック、ロリー、レイン。

ロリーを外へ逃がしたものの、コンウェイ神父に殺されてしまうレイン。
パトリックは、コンウェイ神父に息子デヴォンへの謝罪を求め、「息子はいない」と言い続けた神父を殺害してしまう。
だが、悪霊に乗っ取られたレインの手には「デヴォン」というブレスレットが。

レインを殺害し、パトリックとロリーは施設から脱出した。

映画『戦慄病棟』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『戦慄病棟』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

病院は出てこないが戦慄病棟

「戦慄病棟」という邦題だが、舞台になっているのは児童院。
邦題が映画本編からズレている作品は時々見かけるが、ここまで適当なものは珍しい。

細かい残酷描写の数々は衝撃的で、苦手な人は目を覆いたくなるような完成度になっている。
しかし、勝手に驚いて転んだあげく、持っていた凶器が自分に刺さって死んでしまうブラッドの間抜けさなど、ちょっと笑える部分もある。

宗教的な意味合いのセリフが多く、三日月のマークが魂の召喚だという部分など、わかりにくい設定や展開が多すぎるのが厄介。

中途半端なホラー

近年のホラー映画にありがちな、心霊スポットでの降霊実験から始まるものの、ドラッグや悪ふざけの延長の行動が多すぎる。
その延長線上なのか、友人を失っても気に病まない主人公たちには感情移入しずらい。

ネットで見つけた悪魔祓いや、床にアルファベットを彫って、コップを使った即席ウィジャボードなど、シリアスにならなければいけない場面での“若者たちの悪ノリ”感が、独特の雰囲気を醸し出している。
ドラッグでハイになった時に、背中に落書きをされてパンツ一枚の恰好になったドリューが、死ぬまでその姿なのもツッコミどころ。
同様にハイになっていた時に取ったアンバーの下着が、パトリックとレインの注意を引くために使われたり、ギャグ要素がたっぷり使われているがギャグ映画にはなりきれておらず、中途半端さが目立つ。

デヴォンの母とデヴォンの妄想から、コンウェイ神父が父親だと思い込んでいたとされるシーンもあるが、親子関係などの真相を明らかにしないままで終わっている。
また、ブレスレットの存在からレインがデヴォンだとわかるが、彼女が死んだ後に取り憑いたデヴォンのような存在はなんだったのかなど、最低限の謎の解明すらされていない。


タイトルの『戦慄病棟』から、勝手に病院が舞台だと思って鑑賞しましたが、今作の舞台は精神疾患のある子供たちがいたとされる施設。イメージとは少し違いました。
そして、チープなホラーあるあるのおバカな若者たちももちろん登場します。そもそも心霊スポット的な場所で儀式の真似事のようなことをするのが間違っているのですが、ピンチになってもまだネットの情報を頼りに霊との交流を図ろうとしていて、本当にヤバいやつらだと呆れてしまいました。
これからと言うところで呆気なく死んでしまったり、死んだと思ったら生きていたりと観客を楽しませようと一生懸命に工夫されてはいましたが、個人的には一度見れば十分です。(女性 30代)

映画『戦慄病棟』 まとめ

パラノーマル・アクティビティ」シリーズのプロデューサーのスティーヴン・シュナイダー、「悪魔のいけにえ」のリメイク版「テキサス・チェーンソー」など、多くのリメイク版ホラー映画を手掛けた監督マーカス・ニスペルがタッグを組んだ作品。

残酷描写がかなりしっかり描かれていて、現代の若者ならではの行動の数々には面白味があるが、雑な設定やストーリー展開には拍子抜けさせられる。
「エクソシスト」を意識したであろうセリフ、心臓に杭を打とうとしたり聖水を飲んでみたり、やけに明るい悪魔祓いサイトといった、ヘンテコなシーンも多い。

パッケージの見た目通りB級映画だが、主人公たちの悪ノリ目線で見ることができれば、面白く感じる作品。

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    レイン=デヴォンで単純に腹刺されても死んでなかっただけじゃないの?