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映画『悪魔のいけにえ(1974)』あらすじとネタバレ感想

映画『悪魔のいけにえ(1974)』の概要:1974年にアメリカで公開されたホラー映画。監督はトビー・フーパー。出演はマリリン・バーンズ、アレン・ダンズィガー、ポール・A・パーティン、ウィリアム・ヴァイル、ガンナー・ハンセン、エドウィン・ニール、ジム・シードー、ジョン・ドゥーガンなど。

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映画『悪魔のいけにえ』 作品情報

悪魔のいけにえ

  • 製作年:1974年
  • 上映時間:84分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:トビー・フーパー
  • キャスト:マリリン・バーンズ、ガンナー・ハンセン、エド・ニール、アレン・ダンジガー etc

映画『悪魔のいけにえ』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

映画『悪魔のいけにえ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『悪魔のいけにえ』のあらすじを紹介します。

舞台はアメリカ・テキサス州。サリー(マリリン・バーンズ)、ジュリー(アレン・ダンズィガー)、フランクリン(ポール・A・ パーティン)、カーク(ウイリアム・ヴァイル)、パムの5人は、田舎町のドライブを楽しんでいた。しかし一人のヒッチハイカーを拾った事から彼らの悪夢は始まった。

そのヒッチハイカーである若い男は、車に乗るなりいきなりナイフで自分の手のひらを切り始めたのだ。そして今度はフランクリンの手を切りつけた。驚いた彼らはその男を追い払って逃げ出す。

夕方になって彼らはとある一軒家を見つける。だがそここそは、ヒッチハイカーを始めとする狂人一家の住み家なのであった。突然、皮の仮面をかぶった大男に襲われる一行。チェーンソーを振り回して追いかけて来る大男によって、次々と血祭りにあげられていく一行。最後に生き残ったサリーも、ついには大男に捕まってしまう。

サリーは一家の面々に拘束される。そこでは狂人一家が勢ぞろいをしていた。一家が「おじいちゃん」と呼ぶミイラのような老人が現れ、サリーの生き血を啜ろうとしていた。こうして地獄の晩餐会が始まった。果たしてサリーは生きて逃げ延びる事が出来るのだろうか……。

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映画『悪魔のいけにえ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『悪魔のいけにえ(1974)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

映画史に残るホラー映画

今作「悪魔のいけにえ」は、ホラー映画ながらもなんとその芸術性の高さゆえにニューヨーク近代美術館に永久保存されているという一品。低予算ながらも、全編を通じたショック描写が凄まじく、観客を恐怖のドン底に叩き落す事は間違いないだろう。

この映画の素晴らしさとは、観客を怖がらせるためには必ずしも流血シーンや残虐なシーンが必要ではないという事を証明した事だろう。スプラッター映画が氾濫している現代から見ると、今作では直接的に描かれた残虐シーンは皆無とさえ言える。だが、突如襲いかかるレザーフェイスの衝撃、耳に残るチェーンソーのうなり音、超アップで写す女主人公の目のカットなど、トラウマ級の演出による緊迫感は今でも古びる事はない。低予算を逆手にとった疑似ドキュメンタリー風の作りもナイスアイディアであり、後のホラー映画界に与えた影響は計り知れないであろう。

ホラー映画史に残るキャラクター

今作で登場するのは田舎町テキサスに潜む食人一家である。その中でも特筆すべきはやはり人の皮を被った大男レザーフェイスであろう。恐らく知能指数は低いか、ほとんど言葉は発さない。しかし、チェーンソーを振り回しての突進の恐ろしさは尋常ではない。トビー・フーパーが生み出したこのキャラクターは、歴代ホラー映画の中でも最も人気の高い一人と言えるだろう。「ハロウィン」のマイケル・マイヤーズ、「13日の金曜日」のジェイソン・ボーヒーズ、「エルム街の悪夢」のフレディ・クルーガーと並べても、レザーフェイスの異様さな目立っている。トビー・フーパー監督自身は意識をしていなかったらしいが、実在した連続殺人鬼エド・ゲインを彷彿とさせるキャラクター設定は、リアルな恐ろしさを観客に喚起させるだろう。彼の内面が一切描かれない以上、我々は彼から逃げるしかないのかもしれない。


この作品の素晴らしいところは、直接的な描写をするのではなく、観客にイメージさせるような描き方をしているところです。地獄のような場所に迷い込んでしまった彼らが味わう恐怖の連続を観客の私たちにも楽しませてくれます。
血飛沫のあがるスプラッター映画よりも間接的な表現をする今作の方がよっぽど恐怖を感じ、背筋が凍るような感覚でした。迫り来る恐怖に耐えながら鑑賞するのでとても疲れますが、ほんとうに面白くて大好きな作品です。(女性 30代)


序盤、ヒッチハイカーの異常行動に震え上がりました。全体をじっくり見ると、残忍な描写はそんなに多くありません。しかし、痛々しさや気色悪さ、不愉快さをしっかり感じてしまうから不思議です。ストーリーについては特に後半、コントのようで笑ってしまいました。レザーフェイスには、芸術的な魅力を感じます。また、恐怖を煽る効果音が殆ど無く、それが逆に不気味な空気を作っているようで素晴らしいです。何度も楽しみたい元祖ホラー映画です。(女性 30代)


ホラー映画なのに、アート作品のようなフィルム感溢れるオシャレさがあったのが不思議だ。本作のカメラワークには怖さを引き出すだけでなく、主観的に映画に入り込めるようなトリックがあった。

終盤の夕焼けをバックにチェーンソーを振り翳すレザーフェイスのシーンは、映画史上最も狂気的に美しいシーンの一つだと思う。初めは恐ろしいあらすじに観るのを躊躇っていたけど、予想以上に陰湿な怖さやグロさもなくて観やすかった。(女性 20代)

映画『悪魔のいけにえ』 まとめ

「悪魔のいけにえ」は続編が後に4本、リメイク作品が2本も作られているほどの人気シリーズである。この作品の魅力とはもちろん殺人鬼レザーフェイスの造形とチェーンソーのうなり音なのだろうが、それ以外に彼を養う狂人一家の存在も大きい。狂人一家が協力して犯罪を犯しているという設定は、70年代のウェス・クレイヴン監督が得意としたところだが、それをここまで昇華しているのはこの「悪魔のいけにえ」シリーズだけであろう。ホラー映画界だけではなく、ホラーゲーム界においてもこの映画の影響力は大きい(例えば人気ホラーゲームシリーズ「バイオハザード4」など)。そしてこの1作目こそが、恐怖の原点であり頂点と言える存在なのだ。

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