映画「スパイダーマン」のリブート作品。今作の監督は「マーク・ウェブ」。ピーター・パーカー役もアンドリュー・ガーフィールドに変更し、ヒロインは前作のMJから、グウェン・ステイシーへと変更された。
映画『アメイジング・スパイダーマン』 作品情報
- 製作年:2012年
- 上映時間:136分
- ジャンル:アクション
- 監督:マーク・ウェブ
- キャスト:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、リス・エバンス、デニス・リアリー、キャンベル・スコット etc…
映画『アメイジング・スパイダーマン』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★★★
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★★★★
[miho21]
映画『アメイジング・スパイダーマン』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『アメイジング・スパイダーマン』のあらすじを紹介します。
主人公のピーター・パーカーは高校生。両親を亡くし叔父のベンと叔母のメイの許で育てられたピーター。ある日、自分の父親が残したバッグに隠された資料をみつける。父について知りたいと思ったピーターは、父の研究者仲間だったコナーズ博士に近づき、博士の授業に参加する。しかし単独で行動し侵入した部屋で、遺伝子の組みかえられたクモに刺され、博士の下で勉強している同級生のグウェンに追い出される。その帰りの電車の中で、ピーターは驚異的な力に目覚める。この力こそが今後、スパイダーマンとして活躍する力であった。
翌日、ピーターは博士の家を訪ね、資料にあった式を教えた。その夜、帰宅したピーターはベンと衝突し家を飛び出す。しかし自分を追いかけたベンは、自分が見逃した強盗によって殺されてしまう。犯人を捜し出すため、彼はクモをモチーフとしたスーツを着てスパイダーマンとなる。
一方、ピーターの教えた式によって作った薬を博士は自分で実験をする。しかし、完成したと思われていた薬は不完全なもので、博士をリザードに変身させてしまう。リザードの正体を博士と知ったピーターは、彼を止めようと決意する。初めの頃はお調子者で軽口をたたくピーターだが、リザードとの戦いの中で徐々にスパイダーマンとしてヒーローとして自覚が芽生えてくるピーター。
果たして、ピーターはリザードを止める事が出来るのか…。そして、強盗の行方は…。
映画『アメイジング・スパイダーマン』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『アメイジング・スパイダーマン』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
前作との対比点
今作では、ストーリーの流れ自体は似せつつも設定が色々と異なっています。パーカーが高校生であったり、ヒロインがグウェンであったり…。たいした違いではないですが、敵もリザードであり、アクションや映像で前作と差を設けようとしているのが伝わります。
ストーリー自体は知られているので当然といえば当然でしょうが…。
その点を踏まえて、鑑賞すれば、ストーリーに細かい事を考えず本作に溶け込めると思います。
見どころ
前作と比べて、主人公の像が異なった事によってストーリー展開に違いが出ている所が見どころです。映画を進めていく上でやはり、主役のキャラクター像はストーリーのメインを占めています。今作のピーターはリザードとの戦闘を通してのスパイダーマンの形成といた遅れを生じており、より人間味を帯びたスパイダーマンが見れると思います。好き嫌いは好みですが、個人的には前作よりストーリーに重さがなくていいと思いました。
人間関係のしがらみを強く感じたいなら前作を、スパイダーマンになる事によって自身の成長というより、変化で良いのであれば今作を…という仕上がりです。
少し前にも違うキャストのスパイダーマン3部作があったのになぁ、と思いつつ観たが、これはこれで十分アリだ。ピーター・パーカーがスパイダーマンになる過程やヒロイン、糸が出る仕組み(?)等の設定の違いを楽しめる。ピーターの設定が高校生ということもあり、全体にカジュアルめな印象で難しいことを考えずに観ていられる。個人の葛藤の描写が少ない分、ヒロインとの関係にスポットがあたる。そのせいもあり前シリーズよりもヒロインの印象が良い。続編の期待を十分に持てる良作。(男性 40代)
トビー・マグワイアのスパイダーマンと比べると陽気な印象を受ける作品です。主人公にあまりオタク感や悲壮感がありません。また、前作のヒロインMJと比べるとエマ・ストーンの方がしっくりきます。MJほど奔放な感じがなく、賢くて可愛い感じが前面に出ています。
前半は全くスパイダーマンが出てこず本当に映画が合っているのか焦りますが、後半からはCGも綺麗でアクションシーンは見どころ満載です。悪役も単なる悪という感じではなく、何らかの葛藤を抱えているので感情移入しやすいです。(女性 30代)
映画『アメイジング・スパイダーマン』 まとめ
2004年に公開されたスパイダーマン2に合わせて、是非観ておきたい作品だと思います。
「スパイダーマン」と設定は類似しているとはいえ、多少の違いはあるし、映像技術は格段に進化しているのでオススメです。(3D だし)
今作の主役俳優は折り紙付きのイケメンで(アンドリュー・ガーフィールド)、スパイダーマンになる事によって大きな変化をもたらす感がない感じに見えてしまう所が魅力的です。従来のイメージを壊したと捉えれば。
ただ、どうしても前作のイメージをぬぐえずに抵抗がある方は前作で良いと思います。前作は、内容が重いですし、一人で見る分には楽しみやすいと思います。
逆に、今作は大衆向けであり、前作より年齢層が低い方にも見て頂きやすく仕上がっていると思うので、今作は一押し。
現在では「アメイジング・スパイダーマン2」が公開されたので、早くレンタルして鑑賞したいと考えてます。HPでサンプル動画を見ればわかると思いますが、「アメイジング・スパイダーマン2」の演出の高さは半端ないです。
その「アメイジング・スパイダーマン2」を気持ち良くみて頂く為にも是非、今作に目を通してはいかがでしょうか。
まとめとしては、今作の「アメイジング・スパイダーマン」は今現時点で鑑賞するのは全然、有りです。
みんなの感想・レビュー
蜘蛛に噛まれスパイダーマンになるまでの描写が丁寧で、気付けば物語にのめり込んでいました。丁寧でありながらテンポは丁度良くサクサク進みます。能力を得て電車の中で暴れるシーンが面白く、大爆笑しました。学校内でのアクションも最高に楽しいです。効果音を巧みに駆使してアクションを盛り上げています。ワイヤーアクションがいかにも蜘蛛らしくて、気味悪さを含んだクールさに痺れました。ニューヨークの街を飛び回る姿は颯爽としていてとても気持ちいいです。
大人気アメコミシリーズ『スパイダーマン』のリブート作品。主人公ピーターを演じるのはアンドリュー・ガーフィールド。すごく良いです。かっこいいけど弱い部分も持っていてすごく良いのですが、ピーターという人間を演じるにあたっては、トビー・マグワイアには叶わないかなと。
今作では前のシリーズとは違い、ヒロインとの恋がすごくキュートに描かれています。エマ・ストーンがすごく可愛い。そして惹かれ合う2人が最高です。
『スパイダーマン』を知らなくてもすごく楽しめる作品でした。
このスパイダーマンはとても孤独で共闘してくれる味方は誰一人おらず、基本的に夜を背景としているためダークな作風となっています。しかし、街を守ることができる人間がスパイダーマン一人しかいないからこそカッコいいと感じる描写がいくつもあるため、ついつい見入ってしまうこと間違いなしです。
このシリーズは2までしかないので気軽に観ることができます。作品の雰囲気はバットマンに近いため、DCコミックが好きな方におすすめの作品となっています。
あのスパイダーマンが美しいCGと迫力のアクションでスクリーンにパワーアップして、新しいキャストと共にやってきます。
普通の高校生だったピーターが蜘蛛に噛まれ、突然スーパーパワーを手に入れます。そんな時叔父さんを殺され、自分のせいだと自分自身を攻めながら、犯人に復讐したい気持ちの中で葛藤します。
そんな中でもしっかりと善の気持ちを持ち、最後には町の人から愛されるヒーローになっていく姿。そして最後には町の人が協力しスパーダーマンをタワーへ行く手伝いをしてくれるシーンでは胸が熱くなります。
もともと正義感の強いピーターには、最初から好印象を持つ。両親を亡くし、叔父と叔母と暮らし、親同然の関係性が構築されているが、大切な叔父のベンを撃った犯人への怒りが彼を強くし、止まらなくさせてしまう。しかし、ピーターがベンを想う気持ちに思わず感情移入してしまう。彼が、正義とは何かと葛藤していく様子も見所だ。
リメイク版ということで楽しみに見たが、所々違った箇所があり、個人的にはとても面白かった。科学に対して抱くわくわく感を前作同様に感じられた。より鮮明な映像技術や動きにも注目度の多い作品だ。
リメイク前のスパイダーマンとは主人公のキャラクターがかなり変わった印象を受ける。前作と比べると軽い。個人的にはスパイダーマンとして人々を救うとともに、人間的にも成長していく主人公に好感を持っていたため、今作は少し軽すぎる印象を受けた。
しかしアクションや映像はかなり進化しているため、そこの部分ではとても楽しめた。シンプルに格好良いスパイダーマンを見たいのならば今作はおすすめである。
あらゆる人間関係や、主人公の人間的成長がスパイダーマンの魅力と捉えていたため、少々がっかりした部分はあったが、爽快なヒーローアクションとしては良作である。
スパイダーマンのリメイク版です。スパイダーマンの成り立ちや武器などがこのリメイク版で理解出来た気がします。観た人からすると、オリジナル版の方がいいと言う人の方が多いかもしれません。
ただ、このスパイダーマンがのちのアベンジャーズに関わっていくので、アベンジャーズを観る人はスパイダーマンの全作を観ていた方がいいと思います。
俳優が変わるだけでここまで映画の印象も変わるのかという驚き。
今回のアンドリュー・ガーフィールドは少し悪い意味で出来る男のオーラが滲み出てしまっているような気がした。前作のトビー・マグワイアは弱々しい性格ながらも自分がスパイダーマンになることで少しずつ正義感が生まれ、勇気を出すようになっていくまでの過程がよく表現出来ていたように感じる。
どちらかと言われれば個人的にはトビー派だが、アクションやCG映像は今作の方が数段もパワーアップしているので見て損は無い作品だと言える。
主演の俳優が変更されたリブート作品。大枠のストーリー自体はあまり変化していないが、やはり演じる人間が変わるとキャラクター性も違うので、違和感は当然感じてしまう。少し軽めな印象を受けるので、トビーマグワイアの少し不器用なピーターパーカーの方がスパイダーマンの葛藤をうまく描けているような気がする。とはいえ、アメイジングシリーズもCG技術や、スタイリッシュなアクションなどは見所である。