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映画『アンジェラ(2005)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アンジェラ(2005)』の概要:アンドレは借金を抱え、命を狙われていた。彼は自殺しようとしていた時に、先に川へ飛び込んでしまったブロンドの美女を助ける。彼女はアンジェラと名乗り、彼を救いに来たと言う。アンドレは彼女の正体を探ろうとする。

映画『アンジェラ』の作品情報

アンジェラ

製作年:2005年
上映時間:90分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー
監督:リュック・ベッソン
キャスト:ジャメル・ドゥブーズ、リー・ラスムッセン、ジルベール・メルキ、セルジュ・リアブキン etc

映画『アンジェラ』の登場人物(キャスト)

アンドレ・ムサ(ジャメル・ドゥブース)
28歳のアメリカ人。借金がありマフィアに脅されている。
アンジェラ(リー・ラスムッセン)
ブロンドの美しい女性。橋から身投げしようとしたところをアンドレに救われる。
フランク(ジルベール・メルキ)
アンドレに金を貸しているマフィア。

映画『アンジェラ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アンジェラ(2005)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アンジェラ』のあらすじ【起】

モロッコからアメリカに移民したアンドレは現在パリにいる。4万ユーロの借金がある彼は、複数の借金取りから今夜中に金を返さないと命はないと脅される。

パスポートとクレジットカードをなくしていたアンドレは、アメリカ大使館に行き相談するが、有罪判決が3件あるせいで追い払われる。彼は警察に行き、借金のせいで殺されそうだから何日間か牢に入れて欲しいと頼むが相手にされない。

途方に暮れるアンドレは橋から身を投げようとする。アンドレがふと横を見ると、そこには同じように橋の欄干の外側に立つブロンドの女性がいた。川へ飛び込んだ彼女を追って、飛び降りるアンドレ。彼は女性を川岸へ引き上げるが、死ぬチャンスを逃して彼女に文句を言う。

アンドレが救った女性は、アンジェラと名乗った。死なないようにと説得するアンドレに、彼女は身を捧げると言い出す。アンドレは冗談ではないかと疑うが、キスをしろとアンジェラに言うと彼女はアンドレに従う。彼は彼女の言葉を信じる。

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映画『アンジェラ』のあらすじ【承】

アンドレとアンジェラは女子トイレで濡れた洋服を乾かす。二人が駅のカフェで朝食を摂っている最中、アンジェラは南仏行きの列車を見て南仏に行きたいと言う。問題があって行けないと返すアンドレに、自分に手伝えることかと聞くアンジェラ。たぶんと彼は答える。

マフィアのフランクに対して借金を返せない言い訳を並べて、時間稼ぎをするアンドレ。期限を6時間延ばしてもらえることになる。取引に口を出すアンジェラをアンドレは黙らせる。フランクはアンドレと話すのをやめ、アンジェラと話をする。

アンジェラはフランクとの話を終えると、借金は帳消しになったと言ってアンドレに現金を渡す。アンドレは彼女に説明を求めるが、問題は解決したと言って質問に答えない。アンジェラのやり方は自分のやり方ではないとアンドレは文句を言うが、彼女に説得されてしまう。

セーヌ河の遊覧船に乗りたいというアンジェラに、そんな気分ではないとアンドレは返すが、付き合わされる。長い間夢だった遊覧船に乗れて幸せだとアンジェラは語る。

映画『アンジェラ』のあらすじ【転】

クラブで踊っている男性を誘い、アンジェラは金を払わせる。男性から金を受け取ったアンドレは、クラブのトイレで体を売るアンジェラを叱るが、追い返される。次々と男性に声をかけ大金を稼ぐアンジェラ。ある男性が金を払いに来た時アンドレは、もうアンジェラを汚したくないと言って断るが、怒った男性に殴られる。

ヒモなんか恥だと文句を言うアンドレに、アンジェラは金が手に入ったのだから幸せなはずだと返す。アンドレは、ストリップバーを経営するペドロに借金を返しに行く。ペドロは競馬のイカサマの話をアンドレに持ちかける。アンジェラが傍にいると良いことがあると喜ぶアンドレ。彼はペドロが細工をした馬にアンジェラが稼いだ金を賭けるが、その馬は負けてしまう。

アンドレがペドロに騙されたことを指摘するアンジェラに、なぜ自分の前に現れたのか彼は尋ねる。自分は空から落ちた天使だと答えるアンジェラ。彼女はアンドレを救いに来たが、彼が馬鹿だから任務が終わらないと嘆く。信じられない彼はアンジェラを質問攻めにする。アンドレに馬鹿にされ、アンジェラは涙を流す。アンジェラの涙に慌てて、証拠を見せてくれたら信じると言うアンドレに、彼女は灰皿を浮かせて見せる。驚くアンドレに自分は彼の内面だとアンジェラは話す。

映画『アンジェラ』の結末・ラスト(ネタバレ)

アンジェラは屋台でサンドイッチを注文するが、アンドレは金を払わず、屋台の男性に絡まれる。見兼ねたアンジェラが男性を殴ってアンドレを助ける。彼女はアンドレにどうして金を払わなかったのか聞く。もめる二人の前に借金取りたちが現れるが、アンジェラが倒してしまう。

アンドレはアンジェラから前に地上にいた時の話を聞く。彼女は貧しい家に生まれて死んだ話と裕福な家に生まれて死んだ話をする。アンドレはどちらが本当なのか尋ねるが、アンジェラははっきり言わない。アンジェラの前世を知りたがるアンドレに、彼女は自分が誰だかわからないと話す。

アンジェラはアンドレを鏡の前に立たせ、彼の長所を探させる。人から愛されないと自分を愛すのは難しいと彼女はアンドレに教える。涙を流しながら自分自身に愛していると言うアンドレ。

アンドレはレストランで高いワインばかり飲むアンジェラを止めるが、彼女は代金のことは心配するなと言う。アンジェラがまた体を売るのではないかと心配するアンドレに彼女は、本当はトイレで男性たちを殴っていたという話をする。アンドレは大量にワインを飲んで酔いつぶれる。

ホテルの部屋で感謝の気持ちを伝えるアンドレをアンジェラは茶化す。競馬の情報と引き換えにホテルのフロントで部屋を提供してもらったと話すアンジェラに、どうして自分には教えてくれなかったのかと言うアンドレ。本当は教えてはいけないと言うアンジェラになぜ正体を教えてくれたのかアンドレは尋ねるが、彼女は答えず突然フランクのところへ行くと言い出す。

アンジェラは用心棒を倒してフランクが寝ている部屋へ押し入る。怯えたフランクはアンドレに謝罪するが、アンドレは自分が間違っていたと話す。アンドレはフランクに自分の目の前に天使が現れた話をする。それを聞いていたアンジェラは涙を流し、姿を消す。

アンドレはアンジェラを追いかける。アンジェラがいないと困るというアンドレに彼女は、自分はリスクを冒したからクビになってしまうと嘆く。アンジェラは泣きながらアンドレの幸せな未来を話して聞かせる。アンドレは愛を伝えるが、堕天使になってしまうと言ってアンジェラは拒絶する。自分には過去がないと言って悲しむアンジェラをアンドレは抱きしめる。その時、アンジェラの背中の翼が開き彼女は飛び立つ。アンドレが跳んでアンジェラの腰にしがみつくと、二人は川に落ちる。

岸に上がるとアンジェラの姿が見えず落ち込むアンドレ。遅れて水から上がったアンジェラは翼がないことに気づく。アンドレは喜ぶ彼女を見て微笑む。

映画『アンジェラ』の感想・評価・レビュー

華やかなイメージのあるパリが舞台でしたが、終始モノクロの画面が逆に新鮮でよかったです。背景に注目すると、物語の中の重要なシーンや主人公の男性にとって転機となるシーンでは、セーヌ川が映し出されていました。そこから、“セーヌ川が出たら主人公に何か起こるのかな”と映画を観ている人に思わせるような仕掛けにこだわりを感じました。また、予想に反してファンタジー要素が強く、時より恋愛要素やコメディ要素もあることで飽きずに観ることができました。(女性 20代)


自分自身を嘘で塗り固めた男が天使との出会いをきっかけに自身を取り戻す物語である。男も天使もユニークで二人のやりとりはコメディを見ているかのようだった。登場人物の台詞にも二人のやりとりにも笑いなしでは見られなかった。

面白おかしく、そして核心をついた天使の台詞には納得出来るものがあった。それは私も自分に嘘をついているからなのだろうか。自分自身を受け入れるというのはたやすいことではない。気にくわないところなんて数え切れないものだ。しかし、気付きにくいところに自分の素晴らしさがある。そんな些細なことを気付かせてくれる天使を、私もほしいと思った。(女性 20代)


借金の返済をできなくなってしまった男性が川に飛び込もうとしたら、彼よりも先に川に飛び込んでいた女性。男性はあまりパッとしない一方、その女性は美人で、とても引き込まれるスタートだった。映像はモノクロで作品へファンタジーさをより与えており、フランス映画らしくとても洒落ている作品だと思った。個人的に、リュック・ベッソン監督の作品は当たりと外れがあると考えているが、この作品は間違いなく傑作だ。何かしらの困難に陥っている人、特に男性には観てほしい映画だ。(男性 20代)


全編モノクロのこの作品。監督はリュック・ベッソン。オシャレなフランス映画のイメージで鑑賞し始めましたが、オシャレなだけではなくストーリーもしっかり楽しめました。
借金が返せず、セーヌ川に飛び込んで命を絶とうとする男アンドレと、彼を助けるために来たという謎の美女、アンジェラ。2人の不思議な48時間が描かれていました。
アンジェラを演じるのはリー・ラスムッセン。GUCCIの専属モデルというだけあり、本当に美しく可愛い女性で見ていて飽きませんでした。(女性 30代)

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