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映画『アナザー プラネット』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『アナザー プラネット』の概要:ある日突然空に現れた、もう1つの地球。主人公は運転中にこの光景に気を取られ、妊婦と子どもを死なせてしまう。「贖罪」をテーマにした異色のSF作品。日本では劇場未公開ながらも、サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞。

映画『アナザー プラネット』の作品情報

アナザー プラネット

製作年:2011年
上映時間:93分
ジャンル:SF、ヒューマンドラマ
監督:マイク・ケイヒル
キャスト:ブリット・マーリング、ウィリアム・メイポーザー、ロビン・ロード・テイラー、マシュー=リー・アルルバフ etc

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映画『アナザー プラネット』の登場人物(キャスト)

ローダ(ブリット・マーリング)
宇宙に興味を持っている秀才少女。しかし飲酒&わき見運転で事故を起こし、妊婦と幼い子供を死なせてしまう。贖罪のため、被害者の夫の家を訪れるようになるが……。
ジョン・バローズ(ウィリアム・メイポーザー)
ローダに車をぶつけられ、妊娠中の妻と幼い息子を亡くした大学教授。いまだに愛する家族を失った悲しみから立ち直れず、無気力な生活を送っている。

映画『アナザー プラネット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アナザー プラネット』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アナザー プラネット』のあらすじ【起】

17歳のローダは、宇宙を夢見る秀才の少女。飛び級でMITに合格した彼女は、つい気が大きくなり、飲酒運転をしてしまう。運転中、ラジオから「地球とそっくりの惑星が上空に現れた」と言うニュースを耳にし、ローダは空を見上げる。するとそこには、地球と瓜二つの星がはっきりと見えていたのだ。そちらに気を取られたローダは、幸せそうな一家の乗る車に衝突してしまう。その結果、父親は昏睡状態、妊娠中の母親、おなかの中の赤ん坊、小さな息子の3人を死なせてしまった。

ローダは刑務所に入り、4年後出所する。地球そっくりの惑星は「第2の地球」と呼ばれ、いまだに上空に存在していた。第2の地球はその地形や街までこちら側の地球と全く同じだった。民間団体から、第2の地球への旅が企画され、そのクルーを一般公募でも募集することとなる。

ローダは自分を罰するため、自分の才能も将来も棒に振り、清掃業者での仕事を始める。ローダは毎日黙々と掃除の仕事をこなしていた。

映画『アナザー プラネット』のあらすじ【承】

ローダは事故現場におもちゃを供える男性を目にする。調べるうち、被害者一家のうち、父親のジョン・バローズだけが一命を取りとめ、今も生きていることがわかった。ローダは自殺を図るも失敗。人生をリセットするため、第2の地球へ旅するクルーの一般公募に作文を応募する。

ローダは謝罪のためジョンの住まいを訪ねる。しかし自分が奥さんと子供を殺したのだと打ち明けられず、清掃派遣サービスだと嘘をついてしまう。ジョンは家族を失った悲しみからいまだ立ち直れず、家は荒れ放題だった。ローダはジョンに雇われ、家を掃除しに来ることになってしまう。

研究者達が第2の地球と通信を行う。向こうの通信相手がこちらの研究者と同一人物だったことから、第2の地球にも第1の地球(自分達)と全く同じ人物が存在することが判明する。

ローダは定期的にジョンの家を掃除し、ジョンから受け取った報酬の小切手はこっそり処分していた。ジョンの家を訪れるうちに、次第に2人は心を通わせていく。失意の底にいたジョンにも、次第に明るい表情が見られるようになっていた。

映画『アナザー プラネット』のあらすじ【転】

ある日、ローダとジョンは肉体関係を持ってしまう。罪悪感にさいなまれるローダだったが、2人は互いを愛するようになっていた。

ローダの元に、第2の地球への旅に選ばれたとの連絡が入る。主催者が、ローダの作文に強く心を打たれたのだ。喜びジョンに報告するローダだったが、ジョンはローダと二度とあえなくなるかも知れないと、引き留めようとする。ローダはついに自分の正体を明かす。心惹かれ、一夜を共にしたローダが、自分の家族を奪った張本人だと知り、ジョンはひどく傷ついた。ジョンはローダを罵倒し、家から追い出してしまう。

傷心のローダのもとに、第2の地球行きの航空券が届いていた。ローダはニュースで、第2の地球について専門家が話すのを耳にする。専門家いわく、「第2の地球に住む人々は自分たちと同じ記憶を持っているが、地球が2つに分かれた時点から、何らかの差異が生じているはず」だというのだ。こちらと向こうとでは見る方向ひとつ違うだけで、歴史が変わってしまう可能性があるのだと

映画『アナザー プラネット』の結末・ラスト(ネタバレ)

ローダはある希望を抱き、ジョンの家に急ぐ。ジョンは扉を開けるのを拒んだが、ローダは窓から侵入する。ローダの首を絞めようとするジョン。しかし抵抗する気のないローダを見て、ジョンは手を緩める。ローダはニュースで先ほど聞いたことを話し、自分の考えを口にする。事故が起きた時、すでに地球は2つに分かれていた。だから、第2の地球ではもしかしたら、事故が起きずジョンの家族が死んでいない可能性もあるのではないか。そうローダは考えていたのだ。ジョンに許してもらうことはかなわなかったが、ローダは航空券をジョンの家に残して去る。

4ヶ月後。ローダは清掃の仕事を続けていた。テレビには、宇宙旅行のための訓練を終えたジョンの姿が映っている。ローダはそれを見て微笑む。ジョンはローダから受け取った航空券で、第2の地球へと旅立っていった。

ローダは自宅へと帰る。しかし自宅の前で、ローダは驚愕の表情で足を止める。家の前にいたのは、第2の地球からやってきたローダ自身だったのだ。

映画『アナザー プラネット』の感想・評価・レビュー

人生をやり直せるとしたらあなたはどの瞬間からやり直したいですか?ふとそんな疑問を投げかけられるような映画だったなと感じます。主人公であるローダと、ローダの愚行によって大切な家族を失ったジョン。物語の中で二人は一度は愛を交わしますが・・・。第二の地球の存在は脅威か、それとも希望か?ラストのシーンには色々な憶測が飛び交うのではないかと感じた一作品です。(女性 20代)


SF作品ではあるものの、露骨な地球外生命体などの出現はなく、どちらかといえばヒューマンドラマとして観てしまった。突如現れた第2の地球の存在理由などは明確に描かれておらず、憶測感の強い終わり方となっているので、評価はかなり分かれそうな内容である。とはいえ、ローダの過失による粛罪が大きなテーマとなっているので、そこにSFを繋げてしまうのは、あまり納得のいく展開ではないのが正直な所である。ジョンが救われていればよいと感じずにはいられない。(男性 30代)


優秀で将来有望だったローザは、十代で人生最高の日に飲酒運転による衝突事故を起こしてしまい、妊婦と子どもを殺してしまうというところから物語が始まる。
SF映画だと思っていたが、思いの外ダークで哲学的要素が強く、好みの作品であった。
ローダがもう一つの地球への旅へ応募し、メンバーに選ばれるというラストも、鑑賞者へ疑問を投げかけるようで素敵な終わり方だと思った。
ローダはきっと、人生をやり直すきっかけを探していたのだろう。
内容の奥深さもさることながら、色彩のコントラストの綺麗さに見とれた。(女性 20代)


罪を犯してしまうことよりも、その犯した罪を認めて償い続けることがなによりも大切で、被害者も加害者もものすごく辛いことなのだと感じます。この作品に登場する「第2の地球」。私たちが住む地球そっくりの惑星が空に浮かんでいます。こういう「もう1つの世界」を描いた作品を見ると、自分の住む世界は本当に最初に生まれたのだろうか?もしかすると、ここが「第2」なのではないか?などと考えてしまいます。
ラストの展開は見る人によって感じ方が変わってくるでしょう。とても面白い作品です。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. トウシュ より:

    順風満帆な人生がふとした過失からふいになってしまったという序盤から重たく切ない空気に目を奪われる。SF映画としてどこまでも壮大になりそうな設定ながらも、どこまでも内向的なお話。主人公を演じるブリット・マーリングの美しさがなければ視聴を続けるのも少し困難に思えるほどのスローテンポが厄介ながらラストの仕掛けが絶妙で見た甲斐があったと思わせてくれる。もちろん事象としては想定通りなのだけどその伝え方が粋だと思う。